■ 全校合唱練習 (10月31日)
11月9日、佐渡市小学校音楽祭に出場する3~6年生。
この日、全体練習を行いました。
練習開始時に、「ソ」の音をピアノがピーンと鳴らし、それに合わせて全員が「♪ソ~~~」と音合わせをする。
このシーンだけで、もう涙が出そうになります。
で、歌の素晴らしさは言うに及ばず。
体育館のホワイトボードには子どもたちの話し合いの跡がありました。
「35人でどんな合唱にしたい?」
これに続くキーワードだけ紹介しますね。
「見ている人が元気、楽しめる、力らを与える」「すごいな」「きいてよかった」「力をみせる」「楽しく」「全力」「きれいな歌声」「笑顔」「みんなも楽しく元気に」「35人の声を一つにそろえる」「高低がまざりあう」「ミスなく」「団結力」「会場に響かせる」「見ている人も自分たちも楽しい」「思い出に残る」
「笑顔で心を明るく楽しく元気な赤泊小 5」「35人の歌声を一つにそろえて、笑顔で楽しくきれいな歌声を届ける12」「◎歌っている人も、聞いている人も 楽しみ。思い出に残る合唱 14」
子どもたちよ、当日は会場に君たちの素敵な歌声を響かせてほしい!
なんだか、世界が変わるほどの感動が引き起こされるような気がします!
        

■ とびうお・わかたけ学級 阿鼻叫喚の! (10月31日)
子どもたちが前々から計画していたハロウィン・パーティが開かれました。
訊くと、休み時間にも子どもたちは自主的に準備に勤しんでいたとのこと。
私も招待され、楽しみに出かけました。
開会から子どもたちはニコニコ。
楽しみで楽しみで仕方がないようで、ワクワク感が伝わってきます、ものすごく!
メインはお化け屋敷!
教室を暗くして雰囲気ばっちり。
役割の子のエスコートを受け、一人ずつお化け屋敷に入っていきます。
私も恐る恐るとお化け屋敷に入ると・・・。
入った途端に恐ろしいお化けが足元にいて、ぎゃー!
教室中央には跳び箱に横たわったお化けが!
カーテンがひらひらするなあ、何だろう?と覗き込むと、やっぱりうわぁーとお化けが!
さらに、ロッカーから突然出てきたのは、素顔の子ども!それもニコニコしています。これはこれで怖い。
そんなこんなで、阿鼻叫喚のお化け屋敷もめでたく終了。
終了後には、担当の子がお客さんとお化けの子たちに上手にインタビューしていました。
自分の役割を自覚し責任をもって果たす姿、状況を見定め臨機応変に対応する姿に、子どもたちの大きな成長を感じました。
それにしても、いやー、恐ろしかったですねー。
怖くて楽しいお化け屋敷。
子どもたち曰く、次はクリスマスパーティだそうです。
        

■ 2年道徳 p4c (記事更新10月31日)
10月27日2年生は道徳でp4cをしていました。
読み物教材のあらすじは以下のとおりです。

遊ぶ約束をしていた友だちが来ません。
そこで,主人公はメールで次のメッセージを送ろうとしました。
「遅いよ。何してるの?もう仲間に入れてあげないよ」
送信しようとしたとき,お母さんとの約束を思い出しました。
「友だちが悲しくなるようなタブレットの使い方はしないこと」
主人公は打ったメールを送るのを止め,新しくメールを打ち直しました。


問いは「どうして主人公はメールを打ち直したのでしょう?」です。
この問いに対する対話前の子どもたちの考えは、大きく分けて3つ。
1つ目は,お母さんとの約束があったから。
2つ目は,友だちが悲しむから。
3つ目は,友だちが仲間じゃなくなると寂しいから。
 

さて,対話によって子どもたちは自分の考えをどう深めたのでしょうか。ダイジェストで見ていきましょう。
(子)「来てほしかっただけなのに,このメールをもらった友だちは泣いちゃう。
(子)「ぼくは理由が2つあって,1つは『相手が悲しくなるような使い方はダメという約束だから』,もう一つは『友だちを仲間外れにしたら,今後自分が約束を守れなかったとき,辛い思いをするから』です」
(子)「主人公は最初は怒っていたけれど,イラストを見ると,メールを打ち直したらニコニコしているね」
(子)「もしかしたら友だちは風邪引いちゃったのかもしれないよ。風邪ひいていたら,他の人は分からないしね」
(子)「このメールはかなり強い言い方をしている。こんなメールを送ったら,友だちでいられなくなるよ」
(子)「もしもお母さんと約束してなかったら,もっと友だちの悪口を言ってるかも」
(教師)「みんなの理由を聞くとどうやら2つあるみたいだね。一つは友だちを悲しませたくないから。もう一つはお母さんと約束したから。みんなは約束がなかったら,このメールは送っていたと思う?送っていないと思う?送っていないと考える人に訊きたいんだけれど,送らないと思うの?」
(子)「自分が約束を忘れちゃったときに仲間に入れてもらえなくなるからです」
(子)「本当の友だちじゃなくなるから」
(子)「学校では,先生が仲良くしなさいって言うから一緒に遊ぶと思うけど,家に帰ったらどうかな?」
(教師)「ちょっと質問を変えるけど,お母さんとの約束がなかったら,このメールを送ってもいいの?」
この問い掛けに,子どもたちは全員,お母さんとの約束がなくてもこのようなメールは送るべきではないと考えました。
   

この時間は,「善悪の判断,自律,自由と責任」と「友情,信頼」という道徳的価値項目を扱ったこの時間。
授業の後半で教師の働き掛けが功を奏し,相手の立場に立った考え方をすることで、それぞれの子どもたちが,道徳的価値を内面化し,より深く捉え直すことができました。
2年生、いい勉強を重ねています。
 

■ 遠足オリエンテーション (記事更新10月30日)
11月2日は全校遠足。
小木の宿根木までバスで行き,そこから城山公園まで縦割班ごとに歩きます。
10月27日の朝,この遠足のコースや持ち物等について説明するオリエンテーションが行われました。
ひととおり説明を聞いた後は,縦割班ごとにチーム名を決めました。
「どんぐり」「あ,い,う,え,おーWW」「モンキーズ」などなどバラエティに富んだ名前が決まっていきました。
めあてを決め、歩く際の並び順も決め,最後はときの声を上げます。
「エイ,エイ,オー!」
みんな楽しくがんばろうね。
        

■ 2年道徳 NGサインを探そう! (10月27日)
2年生教室を覗くと道徳の時間でした。
テーマは「NGサインを探そう」。
「NGサイン」というのは,苦しんでいる人,悲しんでいる人など辛い思いをしている人が発するサインのことを指しています。
担任がNGサインには,どんなものがあるでしょう?と問うと,子どもたちは辛いとき,悲しいときの自分を想起しながら意見を出し合います。
「下を見る(うつむく)」「涙が出る」「手を握る(ぎゅっと拳を固める)」「顔が赤くなる」「声が大きくなる」「黙って他のところに行く」「やるように言われたことをしない(言うことを聞かない)」「ため息が出る」「八つ当たりする」などが出されていきました。
「ぼくはね、左の掌のここをぎゅぅって押すの、しょんぼりした時とかがっかりした時とかに」なんていうお子さんもいます。
話し合う中であるお子さんがこう話しました。
(子)「マラソン大会で最下位になったときは悲しかった。転んで笑われたときも悔しかった,辛かった。でもそんなとき,私は笑っていたと思う」
おー!自分自身の姿を思い浮かべながらの発言。
話し合いを自分のこととして考えようとしていると思われます。
そして,この発言を見逃さない担任ー!
(教師)「辛いんだけど,涙が出ないこともあるんだね。目に見えない,人知れず辛い思いをしていることがある」、個人的な体験を一般化して子どもたちに改めて提示します。
(子)「うん。OKじゃないけれど,笑っていることもある。笑顔なんだけれどむかついているっていうか」
(教師)「そんなときって,どんな顔しているんだろうねえ」
(子)「そうだなあ。ぼくは、ほっぺたが少し上がるって感じかな」
「泣いているときは悲しい」とか「笑っているときは嬉しい」とか,いわゆるステレオタイプの表情ばかりではない。人間っていうのはもっと複雑なんだということに気付いた2年生。
だからこそ,相手のことを理解し,無表情など普段と違う様子を見せていたら,気遣うという心配りが大切になるのでしょう。
この後,2年生は一定期間,『見逃すな NGサイン!チャレンジカード』に取り組むことで相手への心配りを意識付けることができるよう生活します。
独善的な友だちとの付き合い方ではなく,相手を理解した上で人間関係を形成していくといった高いコミュニケーション能力を育んでいくことが大切になってきます。
そのためのスタートとして,基本的な考え方を学んだこの時間。
みんなが楽しく生活できるよう,大人も子どもも一緒になって,安心できる生活環境を作っていきましょう。
        

■ 3・4年道徳 本当の親切とは (10月27日)
10月27日。3・4年生はp4cで道徳の授業で「本当の思いやり」について考えました。
この時間はこの教材で2時間目となります。
1時間目には教材を読みこんで、内容を理解する時間でした。
物語教材のあらすじは次のようなものです。

主人公が電車に乗っていると、目の見えないおじさんが車両の出入り口付近でよろけそうになりながら立っているのに気が付きました。
席は空いています。
主人公は気になって、一緒にいたお父さんに「空席があるから誰かが座らせてあげればいいと思うんだけれど」と小声で話しました。
お父さんは「席が空いていることは教えてあげなければね」と言いながら、目の見えないおじさんのところに行って何か小声で話しました。
すると目の見えないおじさんの顔は、ぱっと明るくなりました。
お父さんが主人公に言うには、誰の助けも借りずに電車を降りるには、ドア付近に立っているのが一番都合がいいとのこと。
もう一度そのおじさんの方を見ると、窓の方を向いてとても嬉しそうな顔をしていました。
主人公も何だかとても嬉しくなりました。


この教材を読んで子どもたちは問いを考え、その中から一旦は問いを選んだのですが、担任が「ではこの問いで対話しましょう」と話すと、子どもたちは何だか少し不満顔。
訊くと「う~ん。この問いだと、対話が広がらないような気がする」と言う子が何人もいました。
おお!
子どもたちは対話の全体像を見据えているのです。
まさに学びのオーナーシップが爆発です!
この段階で素晴らしい対話になりそうなにおいがプンプンします!
で、選び直された問いは「なぜ、目の見えないおじさんは窓の方を向いて嬉しそうな顔をしていたのか?」です。
なんて素晴らしい問いなのでしょう!
この課題設定力!
これならこの時間の主題に迫れそうですね。
 

では、2時間目となるこの時間の対話を見ていきましょう。
(子)「人が笑っているときって何か理由がある。目の見えないおじさんが笑っていたのはどうしてだろう?」
(子)「お父さんから声をかけてもらえたから嬉しかった」
(子)「うん。ぼくもそう思う。目の見えないおじさんはあんまり心配されたことがなかったから、嬉しかったんだと思う」
(子)「誰にも声をかけられたことはなかったんだと思う」
(子)「主人公のお父さんに親切にされて嬉しかったんだよ」
このような発言が続きます。ほぼひと通り子どもたちが発言し終わると、ここから対話は深まっていきました。
(教師)「お父さんが心配してくれた、声をかけてくれたのが嬉しかったってことなんだけれど、お父さんは具体的に何をしたの?」
(子)「無理やり席に案内するんじゃなくて、自分(目の見えないおじさん)の考えを聞いてくれたから」
(子)「気を遣って優しく声掛けしたってことがよかったんだ。だからおじさんは気分がよくなった」
(子)「みんなに訊きたいんだけれど、どうして目の見えないおじさんは窓の方を向いて笑顔だったの?」
(子)「目が見えないから、ドアが開いたらすぐに降りられるように窓の方を向いていた?」
(子)「お父さんに話しかけられて恥ずかしかったんじゃないの?」
(子)「目が見えないから、窓の方を見ていたんじゃなくて、たまたま向いていたのが窓の方だった」
   

教師は、親切をされる側の立場により深く立って考えるように促します。
(教師)「もし自分が目が見えなかったら、話しかけられて笑顔になる?笑顔にならないときってどんなとき?」
(子)「笑顔になるのは、自分の体調とか詳しく聞いてもらえて、思いやってもらえたとき。「目が見えないけれど大丈夫だろう」って勝手に決めつけられないときに嬉しくなるんじゃない?」
(子)「ぼくは、心配されて声をかけられると笑顔になる。逆に目が見えないからと言って悪口を言われると嫌になる」
(子)「自分の希望どおりにしてもらえると嬉しい。親切にする相手のことを考えないで思い込みでおせっかいするのはよくない」
(子)「親切にする相手に、選択肢を出すのがいいんじゃない?無理やり空いている席に連れていくのはダメ」
(子)「ぼくも無理やりはダメだと思う」
(子)「そうだね。選択肢をいくつか言うのがいいと思う。相手の状況が分かっていないのに、思い込みで親切だと思ってするのはよくない」
(子)「相手の状況が分かった上で声をかけるのが大事なんだ」
かなり深まってきましたよ。
   

教師はさらに深まるよう話します。
(教師)「でもね、相手の状況って分かる?」
(子)「相手の行動を見て『あれ?』って不思議なところがあったら、気付ける」
(子)「う~ん。私は知らない人の目とかあんまり見ないから・・・。私は気付けないと思う」
(子)「ぼくも人の気持ちは分からない」
(子)「ぼくは困っている人の気持ちが分かっても、声をかける勇気が出ないかも。そんなときは家の人に言ってもらうかな」
(子)「人の気持ちは分からないことが多い。ぼくも知らない人に声をかける勇気がない」
(子)「勇気が出ないこともあるけど、でも困っている人がいたら、とりあえず『大丈夫ですか?何かできることありますか?』って訊くのが大事だと思うよ」
(子)「そうだね。訊いて助ける」
ここで教師は一枚の写真を提示します。
前の1時間目に子どもたちの発言を板書したものでした。
(教師)「これが前の時間に皆さんが考えたことです。このp4cを経て、今はどう考えますか?」
この教師の問いかけに子どもたちは対話をふり返っての作文を一心に書いています。
まさに自分自身を見つめ、自分だったらどうか、自分事として考えたp4cでした。
そして、板書の写真とこの時間の対話を比べてみると、p4cによって一人一人の考えが深まり、強化されたのです。
授業の後半では私感動して涙出そうになっちゃいましたもんね。
素晴らしいp4cでした。
赤泊小学校のp4c。
3・4年生はもちろんのこと、どの学級も子どもたちが主体となって対話を重ね、いい学びを重ねています!
   

■ 3年 クラブ活動見学(10月26日)
3年生は4年生以上の子が所属するクラブ活動の見学をしました。
クラブ活動について、文部科学省は、「学年や学級の所属を離れ,主として第4学年以上の同好の児童をもって組織するクラブにおいて,異年齢集団の交流を深め,共通の興味・関心を追求する活動を行うこと」としています。
自分の興味関心にそって所属するクラブを決め、そこで学年を超えてともに活動することによって、望ましい人間関係を形成し,個性の伸長を図り,集団の一員として協力してよりよいクラブづくりに参画しようとする自主的,実践的な態度を育てることをねらいとしています。(と文部科学省は言っています。)
現在、赤泊小学校に設置されているのは、「創作クラブ」「スポーツクラブ」「ボードゲームクラブ」の3つです。
3年生は一つ一つのクラブを順に回り、楽しそうに活動している4~6年生の様子を見学しました。
創作クラブでは調理されたラスクをもらい、ボードゲームクラブではカードゲームに混ぜてもらい、スポーツクラブでは上級生のバスケットボールを全力で応援し、大盛り上がりでした。
それぞれのクラブで、6年生から自分のクラブのアピールポイントの説明を受け、わくわく、ドキドキが止まらない3年生の面々。
みんな、何クラブに入るのかな?
「早く4年生になりたーい」って声が聞こえてきそうです。
     

■ 3・4年 赤泊ってどんなところなの? (10月26日)
3・4年生は地域について学んでいます。
この日,地域の先生からお出でいただき,赤泊地域のことについて教わりました。
お出でくださったのは,チームさど和談団代表の後藤様とこれまた地域にお詳しい松沢様です。
パワーポイントなどでお作りくださった豊富な資料をもとに,子どもたちは楽しくお話を伺うことが出来ました。
学校の前庭にある大きなとびうおと少女の像についてもお話を聞くことができました。
赤泊地域は,古くからの歴史と伝統が息づく素晴らしい地域です。
また,「人こそよけれ赤泊」という言葉のとおり,人情味があり,人に対して気さくに,そして優しく接してくださる赤泊の皆様。
今自分が生活している地域がどれほど素晴らしい地域なのか,改めてお話を伺うことによって,当たり前だと思い込んでいるこの地域がいかに素晴らしいのか気付き,自分のアイデンティティ形成の土台として位置づけてくれれば嬉しいです。
後藤様、松沢様、子どもたちに分かりやすく丁寧なご説明をしていただき、ありがとうございました!
なお、子どもたちは赤泊の特産「かやの実」を使ったお菓子をいただきました。
よかったね。
早速試食した子どもたちです。
ちなみに誤解のないように申し上げると、最後の写真は、「うまーい」って言ってるところです。
      

■ 6年 鬼の虫干し (10月26日)
3階学習室にきれいに並んだ鬼たち。
赤鬼も青鬼も,戦い終わってほっと一息。戦士の休息って感じでしょうか。
隣では太鼓のバチを一対にして、シールを貼るなどしてきちんと整理している6年生がいました。
 

さて、6年生が宿題で文化祭の振り返り作文を書いたので抜粋して紹介します。
・(略)そしていろいろあり,5・6年生の鬼太鼓が始まりました。最初のうちはちょっと緊張していたけれど,太鼓を叩いているうちに緊張がほぐれてきて,ダンスを踊るときにはもう楽しくなって緊張がなくなりました。(略)
・(略)鬼太鼓をやって感じたことは,自分はお面を付けていて穴が空いているところからしか見えないから不安なのと,どう思われているのだろうという不安がすごかったです。(略)マツケンサンバをやるとアンコールがすごかったことを覚えています。5・6年生のほかに下学年の人たちも一緒にはじけました。その場にいるだけで楽しかったです。これが一番の思い出です。
・(略)私たちは鬼太鼓を発表しました。自分の中では今までで一番いい鬼太鼓だと思いました。マツケンサンバはとても緊張したけれど全力で踊れてよかったです。アンコールではみんなが一緒に踊ってくれるとは思っていなかったから,とてもびっくりしました。とても楽しかったです。
・(略)鬼太鼓は,個人的に過去一番くらいの出来だったんじゃないかと思いました。最初のセリフをしっかり言い切れてまずはホッとしました。打ち子の時にも練習どおりできていたので良かったです。長刀は全員気合いが入っていて本当に上手でした。まさかりは4年生が一人だけだったけれど,声が出て気合いも入っていてとても感動しました。バチ鬼の時は,少し茶化すのに失敗してしまったけれど,バチ鬼の二人がカバーしてくれたので感謝したいです。その後のアンコールもセリフを少し変えたけれど,全員が上手に行っていて良かったです。そしてマツケンサンバでは,1回目は少し盛り上がって楽しくなって,2回目でとんでもなく盛り上がったので良かったです。盛り上がって燃え尽きた状態で終われたので良かったです。鬼太鼓が終わって,本当に人として成長できたなと少し感じました。最初から最後まで気を抜かずにできたのは,自分の成長したところでした。(あと,少し恥ずかしがりも解消まではいかないけれど,良くなりました。)でもそれは,教えてくれた先生方や倉田様のお陰なんだと実感しました。倉田様は練習の時から誰よりも気合いが入っていて,ほんばの鬼太鼓を教えてくれました。また,当初は鬼太鼓練習が予定されていなかった日に急に練習することになっても,教えに来てくれたりして本当に感謝しています。倉田様に学習発表会にお出でいただいて,涙が出るくらいに感動したということは,それほどまでに自分たちの鬼太鼓を一生懸命見てくれているということだから,その期待に応えて,今後の学校生活もがんばれたらいいなと思いました。また,倉田様がいないときに教えてくれた2人の担任の先生にも感謝したいです。今日は本当に大成功だったと思います。また,がんばりたいです。
・ぼくは,学習発表会で人のことを考える,チームワークの大切さを改めて学びました。リズムを崩さずにキープする,鬼太鼓を引っ張って(引っ張れなかったかもしれないけれど)全体を見るということを学びました。(略)
・私が学習発表会をとおして学んだこと,思い出になったことはいーっぱいあります。学んだことは,「根性」「全力」「勇気」「本気」「はじける」「今の自分に満足しないこと」「自分の120%以上でやること」などです。このようなことは,先生や友だち,倉田様から学びました。鬼太鼓の練習の時の自分は全然ダメダメでした。根性も勇気も気持ちも何もかも足りていなかったです。今思うと,そのときの自分がとても恥ずかしいくらいです。人は失敗や辛さ,苦しさ,悔しさを感じて,繰り返して,それをバネにして成長していって,新しい姿の成長した自分になっていくんだ思いました。人の成長っていうのは,自分にとってカギになるし,大切で大事で,損は絶対にしないし,自分が成長することで人に力を与えて,その人の心に届いて,響いて,動かすことができると思いました。自分のがんばりしだいで人への影響力とかも変わるから,これからはいつでもどんなときでも120%以上でがんばって,失敗もたくさんして,悔しい気持ちを大切にして,努力をして,根性も,全力も,勇気も,そういう一つ一つのことを大切にして,人の心に届けて,動かせるようにがんばりたいです。私の学習発表会の思いでは,学習発表の役とかを決めるときから全部です。(この後も間感動的な記述があるのですが,省略)私はこの学習発表会は忘れられないくらい最高の思い出です!!後悔なんてみじんもありません。5年生のみんなと,6年生のみんなと一緒で良かったし,赤泊小学校でとても嬉しいです!!!
   

今回の文化祭・学習発表会。
子どもたちにとって,練習も含めて素晴らしい体験になったことが分かります。
様々な価値が内包されたこの体験活動。
作文を書いたり,友だちと対話したりしながら,自分自身を見つめ,自分はどんなことを学び,何を獲得したのか,自分なりに価値付けて次につなげてほしいと思います。
なりたい自分を目指し,子どもたちの奮闘努力はまだまだ続きます!
  

■ 1年道徳 p4c (10月25日)
1年生は道徳でp4c。
読み物教材『ぷうたのやくめ』のあらすじは以下のとおりです。
主人公は,おじさんに年下の子どもたちみんなに一人3個ずつあめ玉をあげる仕事を託されます。
3個ずつあげていると,どうせ誰にも分からないだろうから,仲良しの子に4個あげようと考えます。
しかし,仲良しのこの後ろでわくわくしながら待っている子を見て,仲良しの子にも3個だけあげました。
配り終えると,おじさんから「どの子もみんな喜んでいたね。ありがとう」と感謝されます。
主人公は心がすっきりしました。

 

さて,教材文の場面ごとに主人公の気持ちを確認した後,p4cに突入です。
子どもたちから出され,選ばれた問いは,「どうして,主人公は心がすっきりしたのか?」です。
いい問いですね。
では対話の流れを見ていきましょう。
(子)「主人公はなんですっきりしたのか不思議」
(子)「仲のいい子にも,他の子と同じ数配ったことを褒められたから,すっきりした」
(子)「あめ玉を配り終わったからすっきりしたんじゃない?」
(子)「ありがとうって言われたからだと思うな」
(子)「もしも主人公が4個配ったら,怒られたと思う。3個だったから褒められた」
(教師)「仲のいい子にだけ4個あげるつもりで,4個手に取っていたのに,あげたのは結局3個だけだったよね。主人公に何があったと思う?」
(子)「仲のいい子の後ろにいた子が見ていた」
(子)「うん,後ろからでもずっと見ていたから分かったと思う」
(子)「イラストだと掌に4個載せていたのは見えてたと思う」
(子)「そうしたら,後ろの子も,自分も4個もらえると思ったと思う」
(子)「そうだよね。4個もらえると思ってたのに,3個だけだと『あれ?』って思っちゃうよね」
(教師)「みんなが後ろの子だったとしたら,どう思う?」
(子どもたち)「えー!やだー!いじわるーって思う」
(教師)「ああ,不公平にするといじわるって思われちゃうんだね」
     

子どもたちはこの対話を踏まえて,振り返り作文を書いていました。
子どもの道徳心は,自分の言動を褒められたり,感謝されたりすることで強化され,そして善い行いというものを学んでいく割合が高いと思います。
それは特に1・2年生の低学年であればさらに顕著でしょう。
それが発達段階が上がるにつれ,内なる倫理観が鍛えられていくのだと思います。
この時間,何人もの子どもたちが「おじさんに褒められたからすっきりした」という外部からの評価を道徳的実践につなげるという考えから,「不公平にするってことは,いじわるにつながる」「好き嫌いすることなく対応することが大事」「みんな同じように対応することが大切」といった,公正公平,社会正義を自分自身で内面化した考えへの深まりが,何人もの子どもたちの振り返りから読み取れました。
子どもたちはまた一つ大人の階段をのぼったということなのでしょうね。
ところで,今回初登場だったのは,割箸の上に顔のイラストが付いている2本のペープサート。
付いている顔の表情は,ニコニコ笑顔と渋い顔が一つずつ。
友だちの発言を聞いて,いずれか自分の気持ちに近い方をあげるのです。
このペープサート。使い慣れるにしたがって,大きな力になることでしょうね。
   

■ とびうお・わかたけの秘密会議 (記事更新10月25日)
10月24日のこと。
とびうお教室に入って,何を書いてるのかな?と手元を覗き込むと,「あー!だめだめー!見ちゃだめー!」と,さっと隠す子どもたち。
「えー,なんで見せてくれないのー?」としょんぼり顔で黒板を見ると,「あー!黒板もだめー!」と,これまたつれない反応。とほほ。
私だって仲間に入りたいんだよねー。
うつむきがちに,今度はわかたけ教室に入ると,何やらコミュニケーションボールを手に話し合っています。
黒板に話合いの内容が記録されていたので見ると,どうやらお化け屋敷を計画しているようなのです。
高学年の子が黒板の前で司会進行役。
そのファシリテートの下,低学年の子たちは様々なアイディアを出し合っています。
もちろん司会進行しながら,高学年の子たちは話合いをリードしています。
なかなか充実した話合いでした。
いいな,君たちはお化け屋敷で盛り上がっていて。
わかたけ教室を出ると,さっきつれなかった子が私が出るのを待っていたようで,手紙をもらいました。
中を読むとこう書いてありました。

「校長先生へ
 とびうおわかたけでハロウィンパーティをします。おばけやしきもあるので,ぜひ来てください。
 ・10月31日(火)5時間目
 ・わかたけ教室にて
 みんなでまっています。
     とびうおわかたけ一同より」


なんだあ。君たち,そういう訳だったの。
嬉しくて,涙ちょちょぎれちゃうじゃあないの。
    

■ 文化祭・学習発表会 (10月21日)
ついに来ました,赤泊小学校の文化祭・学習発表会!
この日に向けて,子どもたちは準備を進めてきました。
自分たちは,学習発表にお出でのご家庭の方に何をどう伝えるのかp4cで対話を重ねたり,
どう表現したら伝わりやすくなるのか考え,試行錯誤したり,
大きな声を出すにはどうしたらいいか担任に教えを請うたり,
練習で上手くいかず,目を真っ赤にしてしょんぼりしたり,
逆に,上手くできて喜びに沸いたり・・・。
様々なドラマが繰り広げられた学習発表会でした。
お出でくださった大勢の前で,堂々と発表し,拍手喝采を受けることができました。
子どもたちは達成感でいっぱいになったことでしょうね。

【プログラム】
① はじめのことば(1年生)
② 赤泊小学校のあきえんそく(1年生)
③ 赤小たんけんたい(2年生)
④ LET'S ENJOY MUSIC(3・4年生)
   休憩
⑤ 総務委員会からのお願い
⑥ 校長あいさつ
⑦ 合唱「大切なもの」(3~6年生)
⑧ 赤泊 DE 鬼太鼓(5・6年生)
⑨ リコーダーコンサート(羽茂リコーダーサークル) *PTA事業として
⑩ 全校合唱「にじ」(全校児童)
⑪ 閉会の言葉(6年生)

ちなみに,やっぱり私は号泣。
バスタオル持参してよかったー。
素晴らしい子どもたちに心から拍手を贈ります。
                          

■ 図工作品鑑賞 (10月20日)
翌日の文化祭学習発表会のために,校舎内には既に図工作品が展示されています。
子どもたちは一足早く友だちの作品を鑑賞していました。
私も一緒に鑑賞していると,「校長先生,この○○さんの作品を見てください!すごいですよね」と友だちの作品の出来映えを,さも自分のことのように紹介してくれた子が何人もいました。
友だちのよさを素直に認め,誇らしいと思うその気持ちの尊さに,赤泊小の子どもたちの素晴らしさの一つを垣間見た気がします。
    

■ 文化祭前日準備 (10月20日)
文化祭学習発表会を翌日に控え,6時間目に5・6年生が前日準備を行いました。
子どもたちが精力的に働いてくれたお陰で,円滑に準備が整いました。
5・6年生の皆さん,ありがとうございました!
これで準備万端!
あとは,当日を待つばかりです。
       

■ 相談する総務委員 (10月20日)
数日前の昼休み。
総務委員の子どもたちが集まって何やら相談しています。
どうやら,文化祭学習発表会のときに,自分たちの活動への協力を呼びかけたいらしいのです。
どんなアナウンスがなされるのでしょうか。
こちらも乞うご期待ですね。
 

■ 2年国語 伝播する興奮! (10月20日)
2年生は連日ショートタイムながらも,p4cで国語の物語文の読解をしています。
p4cの場合,教師は対話のファシリテーターであり,評価者であり,促進者であり,そして対話の一参加者でもあります。
例えば,授業で子どもたちに到達してもらいたい目標に近づいたとき,あるいは触れかけたとき,教師はものすごい瞬発力をもって対話する子どもたちに働き掛けるのです。
2年生のこの時間,教師が「あっ!」という顔で,「はい,はい、はーい」と盛んに挙手をしました!
まさに今が自分の出所と読んだのでしょう。
満面の笑み。教師の興奮が観ている者に伝わってきます。
子どもたちもそんな教師を満面の笑みで見つめつつ、とっても嬉しそうな顔をしています。
コミュニティ・ボールが渡されると,教師はゆっくり発言し,対話を深めます。
子どもたちも「ああ」と感嘆しながら,聞き入っています。
「なるほど納得!」といったところなのでしょうね。
真剣に対話していると,興奮は,伝播するものなのですね。
このp4cが終わった後,あるお子さんは「ああ,おもしろかった」ともらしました。
教師の働き掛けによって充実した対話が促されたことが分かります。
     
  

■ 小中合同あいさつ運動 (10月19日)
この日,赤泊小中学校連携あいさつ運動を行いました。
赤泊漁協前横断歩道付近に立ち,中学生と一緒に元気な挨拶をおくる我らが赤泊小5・6年生。
横断歩道を渡る小学生に対してはもちろんのこと,地域の方々に対しても挨拶していました。
そして、何と,車に対しても「おはようございまーす!」とさわやかに挨拶する子どもたち。
ドライバーの方々も,笑顔で会釈を返してくださったり,手を振ってくださったり。
挨拶を返してもらえると,子どもたちもとっても嬉しそうです。
挨拶を地域の方々に届けることが,結果的に赤泊地域の皆様の温かな心に触れることにもなりました。
赤泊地域の皆様,参加した子どもたちを早朝に学校にお送りくださった保護者の皆様に感謝申し上げます。
よかったね,みんな!
      

■ 3・4年理科 日光の進み方 (10月19日)
前庭では、3・4年生が理科の実験に勤しんでいます。
光の進み方について、鏡を使いながら楽しく学んでいます。
その活動がひと段落すると、子どもたちは指導教師に「先生、リレーをしたいです」とリクエスト。
見ていた私は、「えっ?リレーって、体育の時間じゃないんだし・・・」と思っていると、なんと指導教師は「ではリレーをしまーす!」。
ええっ!ホントにリレーするの?
ところが、あにはからんや。
子どもたちは理科のリレーを体験済みだったようなのです。
この学習でいうリレーとは、日光を鏡で反射させ、反射した日光をまた別の鏡で受け、さらにその光を別の鏡で反射させる活動だったのです。
伝わるかしら?これぞ、光のリレーですね。
5人一組になって、5つの鏡で光のリレーができたら完成です。
子どもたちは、みんな嬉々として取り組んでいました。
光のリレーを完成させる途中で、思考錯誤を繰り返すことで、光の性質を学んだ子どもたちです。
      

■ 2年 国語でp4c (記事更新10月19日)
10月18日と19日,2年生は国語でp4c。
教材はアーノルド・ローベル作『お手紙』です。
この物語をp4cで読解するに当たって,子どもたちが出し合い,そこから選ばれた問いは「手紙が来ないだけなのに,がまがえるくんは,どうしてそんなに悲しいのか?」です。
がまがえるくんの心情を読み取るのですが,2年生は自分の想像だけでなく,物語の叙述を根拠に考えを発表していきます。
「えーと,○ページの○行目に,~って書いてあるでしょう。これから,ぼくは~だと思います」と発言する子が多数!
聞いてる子たちは「○ページの・・・」と発言があると,さっと教科書の当該ページを開き,一緒に叙述を確認しています。
友だちの話をよく聞くだけでなく,友だちが言わんとするところをしっかりと理解しようとするその態度!
素晴らしいですね。
対話は盛り上がり,10分間の当初の予定が延長され,再延長され・・・と,どんどん延びていきました。
結局授業時間が終わり,タイムアップ。
ショートタイムでも深い読解につながったp4cでした。
        

■ 5年 道徳でp4c (記事更新10月19日)
10月18日,5年生は道徳でp4c。
教材となる物語のあらすじは次のようなものです。

オリエンテーリングに参加する班の班長である主人公。
分かれ道でどちらに進むべきか,班内で意見が分かれます。
班のみんなは近道であるAコースを選ぶべきと言いますが,地図係の石井さんは多少遠くても分かれ道が少なく迷いにくい道を選択するべきだと主張します。
石井さんは自分の思いをはっきりと主張することが苦手な子です。
主人公は,石井さんが陰でオリエンテーリングの地図をあらかじめよく調べていたことを知っていたため,迷ったあげくに「石井さんに任せてみようよ」と判断します。
結果として,道に迷った他の班よりも早くゴールできたのです。

この物語を読んで,子どもたちが出し合った問いは様々です。
「みんなの意見が違うとき,どうすればいいのか?」「いいと思う意見が出されたときどうすればいいか?」「トラブルが生じたとき,どう解決したらいいか?」「主人公はどんな気持ちで石井さんに任せようと思ったのか?」などです。
その中で選ばれた問いは「安心して任せられる人って,どんな人?」でした。
では,対話の流れを見ていきましょう。
(子)「責任感がある人」
(子)「ちゃんとした理由を含めて,みんなの考えに答えられる人」
(子)「その分野に詳しい人」
(子)「しっかりしていて,自分と仲のいい人」
(子)「自信を持って発言できる人」・・・
この後も,まだまだ,任せられる人物像についての発言が長い時間続きました。
 

やがてp4cは新たな動きを見せ始めます。
(子)「私は違う意見も取り入れたらいいと思う」
(子)「ぼくも少数派の意見でも,まずは理由を訊いてみたらいいと思う」
(教師)「どうしてそう考えたの?」
すると別の子たちも違う意見を取り入れるべき,あるいは聞くべき理由を考え,発言していきます。
(子)「少数派でも正しい場合はあるから。多数決だと間違った意見を採用してしまうこともある」
(子)「ねえ,絶対少数派の意見も聞かなくちゃならないの?」
(子)「ぼくは,聞かなくてもいいこともあるかもしれないけれど,聞く価値はあると思う」
(教師)「今の意見,もうちょっと詳しく教えて」
(子)「もし意見が出ないときでも,少数派からの新しい提案でみんなが納得するかも。聞かないでいいのは,多数派の意見でみんなが納得したときかな」
(子)「私もはずは話を聞いた方がいいと思う」
(子)「自分の意見と違う意見が出されたときには,自分の意見を言ってみて,多数決で決めるよう提案してみるといい」
(子)「う~ん・・・。もしもさ,多数決で自分の意見が選ばれなかったときはどうする?」
(子)「そうだねえ,そのときには話し合って・・・」
と,ここでタイムアップ。
この対話の流れをご覧いただくと,子どもたちだけでどんどん対話を進めていることがお分かりになると思います。
すごいです。さすが5年生!
そして,「相互理解,寛容」という道徳的価値に子どもが触れかけたところで,教師が「今だ!」とばかり端的に対話に参加し,対話を深めていました。
子どもたちの日常生活で生じそうなことについて,p4cで話し合ったこの時間。
教材文はリーダーとしての判断方法に迷い,判断しても「果たしてこれでよかったのだろうか」と不安に感じる場面を扱っています。
縦割班などでリーダーとしての判断を求められる高学年。
独善に陥ることなく,協働的に課題を解決していこうという姿勢が,これからの社会では必要とされるのだと思います。
子どもたちにとっては,これからも考え続けていく,大きなきっかけをもつかんだのだと思います。
いい学びをしましたね。
       

■ 読み聞かせ (10月18日)
この日,学級ごとに読み聞かせボランティアの皆様から読み聞かせをしていただきました。
まずは,絵本の世界に没入している子どもたちの姿をご覧ください。
読み終わると,それまで一心に絵本を見つめていた顔が緩み,ふうっと一息。そして大拍手!
どれほど,子どもたちが心奪われていたかが分かります。
読み聞かせてくださる方々の技術の高さに脱帽です。
ありがとうございます!
    
    

■ 2~6年 文化祭学習発表会の練習⑤ (10月18日)
この日は、文化祭学習発表会の集中リハーサル日。
私も体育館に呼ばれて、参観しました。
【2年】  学習発表の内容を子どもたちがp4cで作り上げてきました。
      この日のリハーサルでも気合が入った発表を披露していました。
      リハーサル後には、2年生が反省会で改善点を探っていました。
      今後、さらにブラッシュアップされるでしょうが、とっても素敵な発表になりそうです。
【3・4年】合唱あり、合奏あり、その他あり!
      素晴らしい演奏に仕上げてきましたねー。
      合奏では終盤の盛り上がりが素晴らしく、ものすごく格好いいです!
【5・6年】彼らの鬼太鼓については、私が駄弁を弄しても、この素晴らしさをお伝えすることは不可能です。
      とにかくご覧いただきたいの一言に尽きます。
      まさに全米が泣いた!って感じ。もちろん、自分でも「なんで?」っていうくらい、私も泣きました!
とにかく乞うご期待の学習発表会です!
    
  
     

■ 不断の努力 (10月18日)
音楽室からピアノの音が聞こえてきます、それも毎日。
覗くと、音楽主任と養護教諭が市の音楽発表会と文化祭学習発表会に向けて、演奏の練習をしていました。
不断の努力に頭が下がります、同じように努力している子どもたちにも。
 

■ 1年 文化祭学習発表会の練習③ (10月17日)
前の日の話。
1年生と担任から,「5時間目に学習発表会のステージ練習をするので,観に来てください」「写真もバンバン撮ってください!」と言われれば,そりゃあ行くでしょう,体育館に。
最初のオープニングの挨拶から,1年生の発表が終わってからの退場まで,ひととおり見せてもらいましたが,何と素晴らしいできなのだろうと,感激しました。
はつらつとした動き,とっても楽しそうな表情,お客さんに聞こえやすいように精一杯の大きな声。
さらに音楽発表あり,踊りありと次から次へとテンポのいい展開で,観るものを惹きつけて止みません。
あれ,もう15分間経ったの?って感じで,私完全に引き込まれていました。
途中からハンカチ出してましたもの。
1年生の発表観て泣けるなんて!
当日お出でになる方々は乞うご期待!
素晴らしい発表ですよ。
* もちろん,他の学年もなのですけれどね,うふふ。
1枚目。練習開始を待つ、かわいい後ろ姿。
 
     

■ 3・4年 文化祭学習発表会の練習④ (10月17日)
3・4年生は今日も学習発表会の練習。
ポピュラーな曲の数々を,子どもたちはとても上手に演奏しています。
時々,テンポが速くなっちゃって,走り過ぎちゃうこともあるけれど,それだけ一生懸命練習して体に覚え込ませた成果をも言えるでしょう。
以前にも紹介しましたが,担任は音楽のエキスパート。
指導力には定評があります。
とても素晴らしいのです!
お,最後の写真,マラカスを高く掲げながらかっこよく演奏するお子さんの隣で,ピアノを弾いているのは養護教諭ではないですか!
子どもたちも教師たちも一体になった素晴らしい発表!
これは見もの、というか聞きものですよー!乞うご期待!
3・4年生も,担任も,養護教諭も,みんながんばれ!
文化祭学習発表会まであと4日。
(なんか,宇宙戦艦大和のエンディングみたいなナレーションになっちゃいました,ははははは。)
  

■ 6年社会 「鎖国」でp4c (10月17日)
6年生は社会科で歴史の学習。
この日は「鎖国」についてです。
担任のユーモア溢れる指導で,子どもたちの顔つきも穏やかです。
ところがただおもしろいだけじゃなくて,子どもの理解を促す仕掛けが満載です。
前の時間に学んだことを担任が復習として問うと,子どもたちはちゃんと解答するのです。
子どもたちはみんなしっかり頭の中に入っているのですね。
さて,ある程度史的事実を学んだ後には,p4cで史的事実に自分なりの評価や解釈を試みます。
問いは「江戸時代の鎖国政策に賛成か,反対か?」です。
(子)「私は賛成です。鎖国をしないと,日本が外国から攻められちゃうかも」
(子)「私は反対です。スペインやポルトガルとも交易をすることで得られるものは大きかったと思います」
(子)「ぼくは賛成です。キリスト教信者は鎖国などの政策で苦しんだかもしれないけれど,鎖国をしないと攻められちゃうと思ったと思います」
(子)「ぼくは反対です。当時は,キリスト教信者などの命が軽々しく扱われています」
(子)「ぼくも反対です。鎖国をしていると外国のことをあまり知ることができません。もしも現在も鎖国が続いていたとしたら,アップル社のスマホとかも日本には入ってきていないだろうし」
賛成派と反対派に別れて対話は続けられていきました。
短時間ではありましたが、どれも鎖国の史的事実に基づき,史的意義に触れながらの対話となっていました。
最後に担任が語りました。
「歴史の学習って言うのは,丸暗記すればいいという人がいるけれど,決してそうじゃないと思う。
 歴史を学ぶということは,自分の生き方を振り返り,いかに生きるかを自らに問い直すことになる。
 『鎖国』政策に関して言えば,国を閉じればいいのか?話し合いで解決するのがいいのか?自分はどう考えるか自らに問うことが,自分の生き方につながることになる」
子どもたちにはますます歴史を好きになってほしいなあと思います。
        

■ 3・4年 文化祭学習発表会の練習① (10月16日)
音楽室では,3・4年生が学習発表会の練習中。
合奏を披露するのですが,担任から個別に指導を受ける場面があれば,みんなで相談しながら一斉に練習する場面もあります。
いずれの場面でも、3・4年生は意欲的に、そして楽しそうに練習しています。
そして,合奏の完成度も素晴らしい。
音楽好きな子どもたちが育っているなあと感じます。
 

■ 5・6年 文化祭学習発表会の練習② (10月16日)
5・6年生が学習発表会で披露する鬼太鼓。
ご指導くださっているのは,子どもたちにとっての地域の鬼太鼓師匠である倉田様です。
この日が,文化祭前の最後のご指導となりました。
倉田様から5・6年生に最後のご指導。
最後の最後まで身振り手振りを交えながら,熱の入った,丁寧なご指導でした。
子どもたちは深々とお辞儀。
何か感じ入るものがあるのでしょうね。
手にマメを作りながらがんばった子もいます。
2人の担任は「私たちにもご指導を!」ということで,倉田様からお褒めとねぎらいのお言葉を頂戴しました。
倉田様曰く,「その年によって,子どもたちの個性は変わります。同じように教えていても,それを子どもたちがどう受け止め,どう咀嚼し,どう生かすかによって,毎年子どもたちの鬼太鼓は個性が表れるものですね。今日が文化祭前最後の練習になりましたが,いい感じで終えることができたと思います」とのこと。
ありがたいことです。
鬼太鼓練習もいよいよラストスパート。
今年の鬼太鼓も素晴らしい具合に仕上がりそうです。
          

■ 3年 国語『ちいちゃんのかげおくり』でp4c (10月16日)
3年生を教室を覗くと,国語『ちいちゃんのかげおくり』でp4cの真っ最中でした。
ところが、もう終わりそうな雰囲気。とほほ。
それでもと思い,黒板を見てみると,子どもたちの発言が残されていました。
問いは,「なぜおじさんはちいちゃんを助けたのか?」
随時教科書の叙述に立ち返ることで読解力の育成が図られる一方で,おじさんの立場に立って,その思いを想像することもできていました。
さらに,「ちいちゃんは小さくてかわいそうだった」という意見が多数を占めたところで,「じゃあ,もしちいちゃんが小学3年生くらいだったら,おじさんは助けるだろうか」「大人だったら助けるだろうか」という,別の仮定を導入してみる発言が子どもたちの中から出されたというので驚きです。
10分間の短時間でのp4cだったようですが,板書からは中身の濃いp4cだったことが分かります。
いい対話を重ねていますね,3年生のみんな!
  

■ PTA環境整備作業 (10月14日)
文化祭を控え、保護者の皆様から校舎内の整美をしていただきました。
窓ガラス拭きや普段手が入らない場所の清掃など、皆様の精力的、献身的な活動のお陰で、もともときれいだった校舎が、より一層きれいになりました。
ありがとうございました。心より御礼申し上げます。
一緒に作業してくれた子どもたちにも感謝を。
あるお子さんが、「校長先生、この掃除前の写真は撮ってありますか?撮ってあれば、ビフォー・アフターみたいにどれくらいきれいになったか一目瞭然だと思います」と話しかけてくれました。
う~ん、残念ながらビフォーの写真は撮ってなかったんだよねぇ。
最後の2枚、アフターの写真だけどうぞ。
断捨離の後みたいになりました。どうもありがとう!
                  

■ 全校合唱の全体練習 (10月13日)
今年度の文化祭学習発表会では全校合唱も披露いたします。
曲目は「♪にじ」です。
そうです。3年生以上が市の音楽発表会で歌う歌です。
以前の記事でも書きましたが、この曲、歌詞がいいのです。
全文紹介します。

庭のシャベルが一日濡れて
雨が上がって くしゃみをひとつ
雲が流れて 光がさして 見上げてみれば

* ラララ 
虹が 虹が 空にかかって
君の 君の 気分も晴れて
きっと明日はいい天気

洗濯物が一日濡れて
風に吹かれて くしゃみをひとつ
雲が流れて 光がさして 見上げてみれば

* くりかえし

あの子の遠足 一日延びて
涙乾いて くしゃみをひとつ
雲が流れて 光がさして 見上げてみれば

* くりかえし


曲もいいのですが、やっぱり子どもたちの歌声が素晴らしい!
さらに、手話も感情を込めてつけているのですから、言わずもがなです。
私はじーんときちゃって、もうウルウルです、まだ練習の段階なのに。
文化祭にお出での皆様、乞うご期待です!
 

■ 3・4年 消防署見学の礼状 (10月13日)
3・4年生は消防署見学の礼状を書いていました。
礼状を書くというのは、見学を振り返り、そこで自分は何を学んだのかを自覚する重要な活動です。
丁寧な文字で、一生懸命書いた礼状が揃いました。
   

■ 3・4年社会科 消防署の見学 (10月12日)
3・4年生は社会科で消防署の見学。
私は同行できなかったのですが、写真を見ると驚きとわくわくが伝わってきますね。
あるお子さんがこの見学を振り返る際に書いた「今日の学び Best3!」を紹介します。
【第1位】 震度7の地震体験
【第2位】 大きな消防車の中身
【第3位】 けむりの体験
楽しかっただろうねえ、3・4年生のみんな。
充実した学びだったようです。
    

■ 6年 道徳教育のエキスパートとp4c (記事更新10月12日)
上廣道徳教育アカデミーから菅原先生を講師にお招きして,2年生に授業をしていただきました。
実は,菅原先生には,その前に6年生とp4cで一緒になって対話もしていただいていたのです。
ちなみに菅原先生は道徳教育のエキスパート。
子どもたちが出し合った問いは,菅原先生の専門である「道徳教育」を根本から問い直すなど、秀逸な問いばかり。
「なぜ道徳の勉強をするのか」「みんなは道徳の学習することに意味があると思う?」「みんなは道徳は好き?嫌い?」
道徳以外のテーマでも「人は名声を得るためにすごいことを成し遂げるのか,誰かに喜んでもらいたいから成し遂げるのか,あるいは両方か?」「みんなは怒るとき,どうやって怒る?またイライラしたときにどうやってイライラを抑える?」「お腹がいっぱいでもスイーツやお菓子を食べられるのはどうして?」なんていうのもあります。
 

これらの中で選ばれた問いは,次のものでした。
「人の気持ちってなんだろう?分かる人っている?」
では途中までですが,対話の実際を見ていきましょう。
(子)「人だけが明確に持つ『気持ち』というもの。それは感情を表現したもの,あるいは感情そのものだ。人の気持ちを理解できるのは,家族や昔からの友だちなどいることはいるけれど,限られていると思う」
(子)「他人が本当に思っていることを分かる人って,この世にはいないと思う」
(担任)「私は他人の気持ちが分かる人はいると思う。例えばバスケで負けて泣いている人を見れば気持ちは分かる,同じ経験をしていれば。ただ,分かる人,分かるタイミングって限定される。でも,本人にしか分からないこともある」
と,ここで担任は,安易に「あなたの気持ちは分かる」と伝えることが,時に相手を不快にさせるという趣旨の話をします。
(担任)「道徳の学習は何のために行うのか。人の気持ちは経験を重ね,訓練を重ねることをしないと分からない。だから道徳教育は必要なんだ」
(子)「相手が泣いていたり,笑っていたりすれば,その気持ちは分かる。でも表に出されなければ,分からない」
(菅原)「人の気持ちは完全には分からない。でも分かろうとすることって大事。それが道徳」
(担任)「分かろうとすることって大事。それが人間らしさなんじゃないかな。君たちは5年生の頃に比べて,ずいぶん人の気持ちを思いやったり,気付けるようになってりしているよ」
さらに問いを変えてp4cは続きます。
(担任)「君たちが出した問いにあったんだけど,『みんな道徳って好き?嫌い?』」
(子)「私はp4cをするなら道徳は好き。でも教科書を使った道徳は嫌い」
(子)「ぼくはp4cは好きじゃない。道徳も」
(子)「私はp4cは好きだけど,教科書を使った道徳は好きじゃない」
(子)「ぼくもp4cは好き。p4cでみんなの意見を聞くと,みんなすごいと思う」・・・
この後も対話は続きますが,私と菅原先生が参加できたのはここまで。
6年生はこの後もいい対話を続けたんだろうなあと思えました。
    

ちなみに,教室のホワイトボードには,国語『やまなし』の学習の足跡がありました。
宮沢賢治作の、難解な物語。
子どもたちが出した問いが書かれた短冊が,所狭しと貼り付けられています。
いい勉強を重ねていることが分かります。
 

■ 2年道徳 役割演技 (10月11日)
【その1】赤泊の子どもらしさ爆発!
10月11日,4時間目。
上越教育大学 上廣道徳教育アカデミーの菅原友和先生から2年生に道徳の授業をしていただきました。
少々緊張気味の我らが2年生。
まずは子どもたちと菅原先生の距離を縮めるため,菅原先生は楽しく自己紹介。
菅原先生は自分のことをクイズ形式で子どもたちに問います。
「私の好きな食べ物はなんでしょう?」
すると子どもたちは盛んに手を挙げ,答えます。
「黒鯛!」「わさびを付けた刺身!」「サーモン!」「カニ!」・・・
ははははは。魚介類ばかりだねー。子どもたちの赤泊愛が伝わってきます,ひしひしと!
答えは,ラーメンと焼肉でした。
続いて第2問。「私の好きなことはなんでしょう?」
やっぱり子どもたちは盛んに挙手します。
「話し合うこと!」「p4c!」「図工」「菅原先生は道徳の先生だから道徳?」・・・
子どもたちはきっと自分が好きなものを挙げているのでしょうね。
答えは「サッカー」でした。
自己紹介クイズで子どもたちと菅原先生の距離は一気に縮まったようです。
 

【その2】役割演技(ロールプレイング)
さて,ここからが本題の道徳授業。
物語教材『ぐみの木と小鳥』をもとに考えを深めました。
菅原先生からの発問に一生懸命考え,答える子どもたち。
発言意欲が非常に旺盛です。
さらに,前の発言とは少しずつ,あるいは大きく違う意見がバンバン出されていきました。
新潟大学佐渡自然共生科学センターの豊田先生は,「p4cでは,人と違うことが自分の強みになる」とおっしゃっていました。
まさに自分の強みを生かすべく,多様な意見を出す子どもたちに拍手!
登場人物の心情を深く理解するために役割演技(ロールプレイング)も取り入れながら,子どもたちは学んでいました。
それにしても、子どもたちが真剣に考える子の表情!
我ながら、いい写真撮っちゃったな―、うふふ。
いい勉強をしたね,2年生のみなさん。
            

* なお、この授業は学校職員に対する示範授業としても位置づけられていました。
  学校職員と一緒に参観する6年生の姿も。すごいなあ!

■ 1年 国語でp4c (記事更新10月11日)
1年生は、物語文『くじらぐも』で学習中です。
10月6日にはp4cで深く物語を読み取りました。
問いは「くじら雲はどうして学校が好きなのか?」です。
が、私じっくり記録することができませんでした(とほほ)
対話の概要としては、子どもたちは常に教科書の叙述に立ち返りつつ、くじら雲が学校が好きだとする根拠を挙げながら、物語文の読解を深めていました。
この記事では写真のみご紹介します。
あまり多くないのですが。すみません。
            

■ 1年 ダイナミックな工作 (10月10日)
1年教室を覗くとダイナミックな活動をしていますね。
子どもたちがそれぞれ家から持ち寄ってきた箱を組み合わせて何やら工作。
子どもたちの体と比べてもずいぶん大きな作品がどんどん出来上がっていきます。
完成した作品を見ると,どうやら動物を作っていたようです。
作品を集めると素敵な動物園ができあがりました。
子どもたちがとても楽しそうに活動しているのが印象的な図工の時間でした。
          

■ わかたけ学級 ふたりでp4c (10月10日)
何気なくわかたけ教室を覗くと、お子さんと担任がふたりでp4cをしていました。
どうやら,このお子さんが野球の栗山英樹監督の講演会を聞きにいった感想を話していたところ,急遽p4cに突入していったようです。
問いはあるのか,ないのか、自由に話しています。
どんな対話になったのか,ダイジェストで見ていきましょう。
(子)「講演会で,ぼくが栗山監督に質問したんです。『監督をするに当たって,普段から気を付けていることはなんですか』って。そうしたら,子どもとか選手とかのやりたいことを聞いて,それを生かすようにアドバイスするんですっておっしゃってました」
(教師)「あなたはそのやり方について,どう思う?」
(子)「う~ん,もしぼくが栗山監督のチームの選手だったとしたら,やりたいことをやれて,それでアドバイスをもらえるんだから,力を伸ばせると思います。だから栗山監督のようにするのはいいと思います」
(教師)「じゃあ,もしも,あなたが監督だったとして,やらせたいことではないことを選手がやりたいって言ったら,どうする?」
(子)「そうですね。一旦好きなようにやらせておいて,それにアドバイスするかな」
(教師)「しっかりやり方を教えてから練習させる方が,自由にやらせてそれにアドバイスを加えるより,効率的に成長できるんじゃないかなあ。どう思う?」
(子)「う~ん。そうですねえ。両方,どちらでもいいような気がします。49%と51%みたいに。でも,その選手のよさを認めて,アドバイスする方がいいかな」
(教師)「あなたは自由にやらせて,その後アドバイスをする方法ってやったことあるの?」
(子)「はい。応援練習の時だったか,1年生に対して,まず身振りの良くないところを指摘するんじゃなくて,『声はよかったよ』って言ったら,その後1年生は張り切ってやっていたことがありました」
<中略>
(子)「以前は,ぼくは1年生にまず注意していたんです。でもその子にもいいところはたくさんあります。最近,その1年生は登下校の時,横断歩道を渡り終わった後に,止まってくれた車に礼をするようになったんです。挨拶も元気にするようになりました。その子のおばあさんに『○○さん,挨拶が大きくなりました』って言ったことあったんです。そのおばあさんから伝えられたのかも知れません。また本人にも言うことがあります。すると,その1年生は笑顔になるんです。もっとがんばろうっていう顔って言うのかな。まだ他にもいいところはたくさんあるんです」
このあと,当該1年生のいいところのどんどん発表されていきました。
ここで私が,「ねえ,このp4cって多分問いが出されてからスタートしたんじゃないよね。今,p4cをしてみて,問いをつけるとしたらどんな問いになるだろうね」と訊きました。
(子)「そうですね。『人がもっと成長するようなアドバイスとは何か?』ですかね」
(教師)「人が成長するって,アドバイスだけなの?」
(子)「いいえ,アドバイスだけじゃない気がします。言葉じゃなくても,行動でも人を成長させることってできるんじゃないかと思います。例えば,まずは一人だけでも気付いたらゴミ拾いするとか。そうすれば外のゴミは少なくなるし,自分の行動を見て,人が何か感じてくれるものがあると思います。そうですね。これからは少しでも自分ができることがないか,考えていきたいです。
それと,もしアドバイスして,『うるせーな』って言われたら,まず自分に非がないか考えて,時間をおいてからまた声をかけようと思います。『うるせーな』って言われたら,それには何か事情があるんじゃないかと考えます。これは,前に担任の先生がおっしゃっていたことです。このやり方を1年生にもやってみたら,上手くいきました。こういうルールを自分の中で決めておけば,イライラしないでもすみます。ぼくは人からすごく成長したねって言われたことがあります」
この最後の語り!ものすごいですね。
栗山監督の話から,p4cを経て,このお子さんはここまで考えることができたのです。
ふたりの対話は,ソクラテスとその弟子の対話を彷彿とさせますね。実にすばらしいです。
 

■ 5・6年 歯科指導 (10月6日)
歯科衛生士様からお出でいただいて、5・6年生は歯科指導をしていただきました。
歯についての基本的な知識を理解するとともに、正しい歯の磨き方も教わります。
特に歯肉炎を予防するためには、正しく歯を磨くことが大切です。
染め出しでピンク色になった歯を確認しながら、自分の歯磨きの癖などに気付きました。
今回の学びを踏まえ、いつまでも今のいい歯を維持していこうね。
     

■ 陸上大会表彰 (10月6日)
先日行われた佐渡市小学校親善陸上競技大会の表彰を行いました。
まさに少数精鋭の布陣で参加した当校児童は成績は言うに及ばず,全力で参加する態度やそれまでの練習に臨む態度も大変立派でした,男女とも。
心から「おめでとう」の拍手を贈ります。

■ 2年道徳 ののさんが見ている (記事更新10月6日)
2年生は道徳でp4c。
私が子どもの頃は「お天道様が見ている」という思いが,不正なことをしようとする、弱く、よこしまな心にブレーキをかけていたような気がします。
いやブレーキをかけるまでいかず,いたずらし放題だったかも。ははは。
さて,この日2年生の道徳の読み物教材は次のようなものです。
「正一(主人公)は3才のみよちゃん(妹)を背負って帰る途中で,ある家の柿の木に実がなっていることに気が付きました。手を伸ばせば届きそうです。正一はこのおいしそうな赤い柿をみよちゃんにもやり,自分も食べてみたいと思いました。この柿の実は神様がくださるつもりかもしれないとも思いました。一つもらおうと思い,辺りを見回しましたが誰もいないようです。正一はみよちゃんに「兄ちゃん,あの柿を一つとりたいと思うけど,誰も見ていないでしょう」と言うと,「見ている。兄ちゃん,あれ,ののさん(月)が」と妹は言ったのです。正一はどきっとして,「ののさん,きれいね。みよちゃん,いい子ね」と言って,柿をとらないで帰りました。」
問いは「正一は,柿の木はよその家のものだと分かっていたのに,なぜ柿の実をとろうとしたのか?」です。
対話をする前の段階での自分の考えをワークシートに書き込む時間が設けられましたが,時間内にうまく書けない子もいます。
さあ,p4cを通じて子どもたちはどう考えるようになるのでしょうか。
 

対話の流れをダイジェストで見ていきましょう。
問いに対して,「柿がおいしそうだと思ったから」「もう食べられそうだから」という意見が多数!
遵法精神という観点はあまり見られません。
やがて,次のような発言が見られるようになりました。
(子)「柿はとっちゃだめだと分かってはいるけれど・・・。自分のうちの柿だと勘違いしちゃったんじゃない?」
(子)「うん。正一はとっちゃダメってことは分かってると思う」
ここで担任は学級の子どもの考えを確認します。
(担任)「正一はとっちゃダメだと思っていたの?」
すると,「とっちゃだめと思ってる」6人に対し,「そこまで考えていない」が5,6人。
合計すると,子ども全体の人数を超えています。
両方に手を挙げていたり,両方とも挙げていなかったり。
どうやら子どもたちは迷っているようです。
(子)「おいしそうだったからとりたいと思っていた。もしもみよちゃんが月が見ていると言わなかったら,正一はきっととっちゃったと思う」
(担任)「ねえ,どうして正一はみよちゃんに柿をとろうと思うって言ったんだろうね」
(子)「みよちゃんも食べたいと思うんじゃないかなと思って。きっと食べたいって言うと思ってた。みよちゃんも食べたいって言ったらとるつもりだった」
(子)「柿はとっちゃダメなんだけれど,みよちゃんに食べさせたいと思ったし,自分も食べたいって思ったから」
子どもたちは,もしもみよちゃんが食べたいって言ったらとってもいいってことになると考えているのかしら。
(子)「それは,『とりたい』『とってやりたい』という気持ちに,『とっちゃダメ』っていう気持ちが負けたってことなの?」
(子)「そもそも人のものをとるって,ダメなことだしね」
(子)「話は戻るんだけど,いいかな?正一はなんで柿をとりたいって思ったんだろう?」
(子)「柿が手に届くところにあって,みよちゃんに食べさせたかったからなんだよ」
(子)「人の家の柿をとるんじゃなくて,お店でお金出して柿を買ったらいいのにね」
   

担任が一旦子どもたちの発言を整理し,対話を深めるべく新たな観点を提示します。
(担任)「みよちゃんの言葉を聞いた正一はなんでどきっとしたの?」
(子)「正一は『月が見ている』なんて考え方を知らなかったんじゃないかな」
(子)「とろうと思っていたんだけれど,自分の心の中のどこかに,とっちゃだめって気持ちが残っていたんだと思う」
(子)「正一は後ろに月が輝いているのが見えなかったとしても,でも誰かが見ているかもしれないって思えてどきっとした」
ここで担任は観念的な対話から,子どもたちが自分の体験に基づいた対話を行うことで,自分事として考えられるよう促します。
(担任)「ねえ,みんな。本当はやっちゃダメなんだけれど,やっちゃったことってない?そんなとき,どんな気持ち?」
(子)「ぼく,あります。(この子の体験談)そのときはやっちゃったなあって気持ちでした」
(子)「ぼくもあります。(この子の体験談)しまったなあって思いました」
この後も子どもたちの体験談に基づく発言が多数!
さらに,担任は自分事として考えられるよう改めて観点を示し,対話の焦点化を図ります。
(担任)「みんな,失敗しちゃったなあって思ったあと,どうしたの?」
子どもたちは自分の体験をどんどん語っていきます。
さらに,今一度読み物教材に立ち返り,主人公の行動と気持ちを想像するよう促しました。
(担任)「柿をとることって悪いことなんだけれど,おいしい柿が手に入るって魅力的なことだよね。でも正一はとらなかった。そのとき,正一はどんな気持ちだったと思う?」
(子)「柿はおいしそうだったし,食べられなくて残念だったかもしれないけれど,でも正一は嬉しかったんだと思います」
ここで,タイムアップ!
子どもたちは対話をとおして考えたことをワークシートにどんどん書き込んでいました。
2年生は一生懸命考えながら,対話を通じて自分の心を見つめていました。
 

ところで,黒板を見ると,この時間の前に,子どもたちが出したp4cの問いの候補がいくつも貼られていました。
「なんでお月様が見ているだけなのに,正一は柿をとらなかったのか?」
「なぜ,正一は見られていなければ,柿をとってもいいと思ったのか?」
もしも,これらの問いが選ばれていたとしても,対話はまた違う深まり方をしたかもしれませんね。
    

■ 蛇の抜け殻 (10月5日)
「校長先生、見せたいものがあります」というので、「え?なに、なにー!?」と見に行くと・・・
の抜け殻です。
こ,これは見事じゃ
グラウンドの石垣のところの木の枝に絡まっていたそうです。
立派な蛇の抜け殻と一緒に、はいチーズ!
この誇らしげな顔が、またいいですね。
1メートル級の立派な蛇だったんだねー。
特に目玉や胴体の鱗のところが美しい。
さぞお金貯まることでしょうねえ。
(今回の記事は畑野小学校ホームページっぽく、ダジャレを入れてみました。ははははは)
  

■ 6年道徳 これぞp4c! (10月4日)
6年生は道徳の時間でp4c。
「働く」をテーマにした学習の2時間目になります。
問いは「一人きりじゃなくて,みんなでやるからこそボランティアの意味がある。○か×か?」です。
早速対話の流れをダイジェストで見ていきましょう。
まずは問いを出した子から。
「ボランティアは一人でやると大変だし,時間がかかる。その点みんなでやれば楽だし」
「ぼくは,みんなでやってこそボランティアの意味があると思う。つまり○。『ありがとう』って言われると嬉しいもの」
「ぼくは一人でやっても意味があると思う。一人でもボランティアをすれば何かが起こる。陰で何十人もの人たちから感謝されると思う」
「ぼくは何人かでやるよりもボランティアすること自体に意味があると思う。人数の問題じゃない」
「私はみんなでやった方が時間がかからないからいいと思う」
「私もみんなでボランティアすればチームワークが良くなると思う。一人で寂しくやってると,そのうちにやってる意味が分からなくなっちゃう。そうなると嫌になっちゃうと思うし,ボランティアも嫌だなあと思いながらやっていたら意味がない」
ここまでに二項対立を超える意見がちらほら出され、既にこの段階で対話の焦点の転換が図られます、子どもたち自らの手で。
「みんなに訊きたいんだけど,みんなはボランティアとかの活動を『誰かのため』って思ってやってる?」
「ぼくは人のためって思ってやってる。だって,そうじゃなきゃ,ボランティアとかやるわけないよ。人のためがひいては自分のためにもなる」
「うん。ぼくも人のためにやらなきゃならないって思ってる」
「ぼくはボランティアとか当番活動の内容にもよるなあ。学級の係活動は仕事。一方、委員会活動は学校全体のため、みんなのためにやったらいいことを考えながらやっている」
「ぼくもみんなのためにやってる。でも、掃除とか係活動とか嫌だなあとか面倒くさいなあって思うときもある。でも自分が嫌でも学校のためって思ってやっている」
「じゃあ、嫌だなあって思っても私たちはボランティアとか仕事をやり続けてきた。なんでやってこられたのかな?みんなどう思う?」
「たまに面倒くさいって思うこともあるけれど・・・、まあ、自分がそれをやるって選んじゃったから仕方ないっていうか・・・責任をもって最後までやり遂げなきゃって思う。人から頼まれてやった仕事は、その後『ありがとう』って言われて嬉しい。そんなことがあるから今までやってこられた」
「私が1年生の頃から、上級生が『嫌だなあ』と思いつつがんばってやってきたのを見てきた気がする。私は、今は『嫌だなあ』なんてあんまり思わない。係活動は当たり前という感じかなあ」
 

ここで担任が対話に参入。
「みんな清掃が終わったら班ごとに反省会をするよね。反省会の最後に班長が『ありがとうございました』って言って、班全員が『ありがとうございました』って言うよね。この、『ありがとう』って何に対して言ってるの?」
「ぼくは『ありがとうございました』って言うのは、掃除しているときに、自分で気付いて積極的に掃除してくれる人がいるから、それに対してお礼を言っている」
「ぼくは一緒に掃除してくれた人に向けて、『一緒に頑張ってくれてありがとう』っていう意味で」
「掃除の時間のときは一緒に掃除する仲間がいるから『ありがとう』なんだよ。これ、一人でやってたら『ありがとう』なんて言われないよね。モチベーションは下がっちゃう。みんなは一人でボランティアするときは、どういう気持ちでやってるの?」
「私はね、ボランティアで掃除した後、掃除した場所がきれいになっているのを見ると嬉しくなる。また、先生とかにお礼を言われてもモチベーションが上がる」
再び担任が登場。
「みんなはさ、一人でやっているとき、『ありがとう』って言ってほしい?」
「私は、べつにお礼を言われなくても、ボランティアの結果きれいになっているのを見ればそれでいい。でも一方で、どこか誰かに気付いてほしいって気持ちもあるかも」
「ぼくは誰かが喜んでくれているのをみるとモチベーションが上がる。誰かの役に立ちたいって気持ちが強い」
「私も誰かが喜んでくれると、また頑張ろうって気持ちになる」
   

担任が3度目の発言。
「みんながボランティアをするのは何のため?次の中ではどれ?
 A 褒められたいから  …0人
 B 喜んでもらいたいから…5人
 C 通知表が良くなるから…0人
 D 仕方がないから   …7人」
 * 人数は担任の発言の後に挙手した子どもの数。
「ねえ、みんな人が喜んでくれるからっていう理由でボランティアやるってしんどくない?」
「ぼくは特にしんどくないなあ。慣れというか、もう身体になじんじゃってる。なんで働くんだろう?」
「私も面倒くさいって思うときもある。でも、やると気持ちがすっきりする」
「私は掃除しないと怒られるから仕方なく。でも掃除するといい気持ちになることもあるよ」
「ボランティアって世界中の人たちがやってるでしょう。様々な人が様々な場所でやってて、昔から人はやってて・・・。だからぼくもやってるのかも。使命感っていうのかな」
担任がこの日4回目の発言。
「以前、毎朝グラウンドや陸上競技場のゴミ拾いを欠かさなかった同僚がいた。その同僚がゴミ拾いをやっていることなんか誰も気づかない。あるとき、ひょんなことからゴミ拾いをしている姿を見かけたから「どうしてゴミ拾いをしてるんすか?」って訊いたら、「きれいな方がいいから」って返事だった。そのゴミ拾いはやらなくても責任はないんだよね。やがて、生徒が『ぼくもやります』って手伝い出した。その生徒が卒業するまでずっと。
 ボランティアだとか進んで働くだとか、意義は多分いっぱいある。『ありがとう』って言われるというのもその一つ。ボランティアとか働いている人を見かけたら、すぐに『ありがとう』って言うのは大事。ゴミ拾いしてくれてありがとう。自分と一緒にやってくれてくれてありがとう。いろいろな『ありがとう』がある。互いに伝え合っていこう」
この担任の話を受けて、ある女の子が締めの発言。
「誰かが仕事していたら『ありがとう』って言いたい。『ありがとう』って言われた人は、自分の行為が誰かの役に立っているということが分かると思う。それがその人の喜びにもなる」
このp4c後、子どもたちに訊くと「働くっていうことのイメージが変わった」という子が多数。「今までよりも積極的に働きたい」と思っている子も多数でした。
   

     *     *     *     *     *
この日の道徳のp4cも学級全体としてすっきりとした答えは出ません。
まして、授業の最後に教師が黒板に「今日勉強してわかったことは○○ですね」などと書けるような対話ではありません。
もしかしたら、傍で見ているだけだと、混沌として、あいまいなものと映るかもしれません。
しかし、私たちはそうは捉えません。
このp4c。一人一人が「働く」という道徳的価値について考えを深め、そして多角的・多面的に捉えることができた対話でした。
くもの巣のように張り巡らされた発言の数々の中で、いくつもの発言が一人一人の思考にヒットし、考えを広げ、深めたのだと思います。
もしかしたら、頭の中の混沌としていてはっきりとしたものをはっきりと言語化できない子もいるかもしれません。
でも、その混沌さの中に、子どもたちは確かに宝物を獲得することができたのだと考えています。
それが、曖昧なものを子どもが自ら引き受けた結果であり、これからも考え続けていくきっかけ、あるいは土台を作ることになるのだと確信しています。
人の頭の中って、そもそも複雑で、曖昧で混沌としたものなのですしね。
それに果敢にチャレンジする、赤泊小学校のp4cです。
6年生のみんな、お見事!
  

■ マラソン大会 (10月3日)
秋晴の空の下,校内マラソン大会が開催されました。
1・2年生は1.0km。
3・4年生は1.2km。
5・6年生の女子は1.5km。
同じく男子は2.0km。
長い上り坂を含むこの距離を子どもたちはまさに激走!
全員が力いっぱい,精いっぱい取り組んだマラソン大会となりました。
また,多数のご家族の皆様に加え,赤泊保育園児の皆様からも熱い声援をいただきました。
さらに監察員やスターターなどとして,有志の保護者の皆様から多大なるご協力をいただくことで開催することができました。
これらの応援やお志が子どもたちの力走を後押ししたことでしょう!
心より御礼申し上げます。
ありがとうございました!
                
   

■ 新縦割り班/新清掃場所 (10月3日)
10月に入り,新しく縦割班編成をしました。
そして,新縦割班で,早速清掃を行いました。
どの班も上級生が下級生をリードしながら,担当箇所の美化に努めます。
あるとき,高学年のお子さんが養護教諭と,「新縦割班 新清掃場所の割振り表」の前で何やら話し合っている姿がありました。
耳を澄ますと,どうやら同じ班内の低学年の子たちがどの仕事をやるようにするといいか,考えている模様。
自主的・自律的活動はリーダーがしっかりと考えながら行うのが大切なのですね。
       

■ さくらポンポンズ復活ライブ! (10月3日)
待望のさくらポンポンズ復活ライブ!
多くのサポーターが会場設営を手伝う様子が見られます。
ドアオープン!既に受付にはファンの長蛇の列。
出囃子よろしく,小太鼓による祭り囃子がライブを盛り上げます。
ファンは開演を今か今かと待っています,それぞれペットボトル製のサングラスをかけたり,紙製の花束やペンライトを手にしたりしています。
それにしても,イベントを企画する子たちは言うに及ばずもちろん素晴らしいのですが,お客さんとして「なんかおもしろそう。私こういうの大好き!」って感じで観に来て,運営の手伝いまでやっちゃうなんてすごい。
こういう赤泊の子って,好きだなあ,すごく!
さて,やがて,会場の照明は暗転!
蛍光灯のスイッチを消しただけなのですが,いよいよ始まるんだという期待は一気に高まります。
そして開演と同時に盛り上がりを見せ,冒頭から、アーティスト(敢えてこう呼ばせていただきましょう!)と会場が一体になっての大合唱!
♪南の島のハメハメハ大王 ほか2曲。
ボルテージは一気に最高潮へ!
さらにここから,純愛冒険物語に突入です。
BGMがストーリーを盛り上げます。
主人公をねらう敵役のストーカーが実はなんと!・・・という,思わぬ展開。5年生のストーリーテリングの妙に一同驚愕!
この先,どうなっちゃうの!?というところで,今回の公演は終了。
“➣ to be continued”というところでしょうか。かっこいいですね。
今回も大盛況だったさくらポンポンズのライブ。
活動休止前よりもパワーアップしてるんじゃないかしら。
充実した充電期間だったようですね。
最後にさくらポンポンズのメンバーが,「また観たい人ー?」と訊くと,全員が「はーい!」と挙手。
素晴らしいライブイベントでした!
演じる方も観る方もバイタリティ溢れる姿を見ていて,私感動しちゃいました!
それにしても,これってマラソン大会の後に行われているんですよねー。
すごい持久力!
           

■ 4年国語p4c『ごんぎつねは、なぜ鰯を投げ込んだのか?」 (記事更新10月3日)
10月2日,4年生は国語で『ごんぎつね』を教材に学習していました。
子どもたちが立てた学習計画に沿って,この日はp4cで子どもたちが考えたい問いについて話し合います。
問いは2本立て。
①「ごんぎつねが兵十に撃たれた後のイラストで,血が出ていないのはどうしてか?」
②「なぜごんぎつねは兵十の家に鰯を投げ込んだのか?」

①については,「ごんぎつねは撃たれる直前に弾を避けたから」とか「イラストに描かれていない部位を撃たれたから」「ごんぎつねは死んだ真似をしていたから」などの意見が出された一方で,「血が描かれていると読者である小学生に与えるショックが大きいから」「作者は血が出ているかどうかとかどこを撃たれたのかとかより,他のところに注目してほしいから」など作者の意図を想像した発言が出され,対話は早々に決着を見ました。
作者の意図を考えるなんてすごい!
さらに白眉だったのは,「ごんぎつねは死んだ真似をしただけだった」という意見に,「ごんぎつねは本当に死んじゃった。真似じゃない」と反論が出ると,「いや,兵十に自分の気持ちや自分が兵十のためにやっていたことを分かってほしくて,死んだ真似をしたんだと思う」という意見。なかなかここまで深読みできるものじゃありません。
さて,問題の②についての発言を見ていきましょう。
「鰯だったら,兵十に迷惑がかからないと思ったんじゃない」
「兵十のお母さんが亡くなってかわいそうだから,いいことをして兵十を喜ばせようとしたんだと思う」
などの意見が出されていくうちに,やがて意見は次の2派に分かれていきました。
すなわち,
「鰯だけじゃなくて,栗や松茸も兵十にそっとあげているでしょう。兵十に対して『うなぎを盗んじゃってごめん』っていう気持ちだったと思うよ」
「ぼくは兵十を励ます気持ちが大きかったんだと思う」
の2派です。
子どもたちの中で,どちらがより作者の意図を汲んでいるか話し合われていましたが,そのうちに「どちらか一方じゃなくて,両方の気持ちをごんぎつねは持っていたのではないか」というところに落ち着きました。
9月の記事でも書きましたが,これも二項対立を超える対話になったと言ってもいいのではないかと思います。
子どもたちが深く考え,しっかりと叙述内容を読解したp4cとなりました。