■ 陸上大会に向けて (記事更新9月29日)
ここ数日の陸上大会関係記事を上から掲載していきます。
まずは6年教室に掲示されている陸上大会に向けた作文などの掲示物。
4コマまんがもありますね。
自主的に家庭学習で取り組んだようです。
じっくり読むと、子どもたちの意気込みとドキドキが伝わってきます。
 

■ 市小学生親善陸上大会 (記事更新9月29日)
荒天のため、1日順延となりましたが、9月28日に何とか開催された親善陸上大会。
この日のためにがんばってきた我らが6年生。
男子4人,女子4人の計8人。
男女とも,ぎりぎりリレーチームを組めるくらいの少数精鋭ですが,気持ちは負けていません!
(野球で言えば「さわやかナイン」ってところでしょうか。)
仲間と励まし合い,笑い合い,叱られしょんぼりし合って,それでも負けずに練習を重ねていた子どもたち。
入賞した子も,入賞を逃した子も,自己ベストを更新した子も,更新できなかった子もと,結果は様々ですが,みんながんばったー!
ちなみに子どもたちが勝ち取った輝かしい成績は以下のとおりです。
女子 走り幅跳び 優勝
   100M走 第6位
   800M走 第6位
   4×100Mリレー 第3位
おめでとう!
しかし,繰り返して言いますが,成績に関係なくみんな素晴らしい頑張りを見せました。
みんなの健闘に大きな拍手を贈ります。
            

■ 陸上大会を振り返る 1時間目 (9月29日)
1時間目。6年生は昨日の陸上大会の様子を撮影した動画を観ながら振り返っていました。
担任が撮影した各競技の映像を見ながら,一人一人の子どもが,自分はそのときどんな心持ちだったか話していきます。
・走り幅跳びでは,踏切と歩幅が合わなくてファールになってしまうかもしれないという不安と,どのようにたたかったのか。
・2本目で1本目を超える大ジャンプを見せる前,どんな気持ちでインターバルを過ごしていたか。
・短距離走や中距離走のスタート前,ジャンプしたり,足を叩いたりして号砲を待っている間,何を考えていたのか。
・視線が定まらないほどめちゃくちゃ緊張していたとき,どう対処したか。
・走っている途中に,「足の筋肉がピーンとなっちゃった」とき,どんなことを思っていたか。
・リレーで前を見ながらバトンを受け取るとき,「はいっ」という声が聞こえたのに,バトンが掌に触れなかったときの気持ち,などなど。
担任は動画に,子どもたちに授けた作戦の意味や子どもたちのパフォーマンスに対する解説を加えながら,子どもたちが自分たちがたたかったその時々をイメージ豊かに振り返ることができるよう促していました。
担任が語ります。
「緊張したよな。トラブルもあった。でもそれでも何とかリカバーできたのはなぜか?それは練習してきたからなんだ。その成果がこういう時に表れるんだ」
「陸上は一人一人の力が試される個人競技かもしれないけれど,でも作戦,そしてチーム力を大きな力に変えることができる競技なんだ」
そんな言葉を子どもたちに投げかけていました。
温かな雰囲気の中で自分を振り返った1時間目となりました。
続きは4時間目にp4cでさらに振り返ります。
しかし,君たち6年生ってさあ・・・,何というか、あれだねぇ・・・。
なんか顔つき変わってきたねぇ。
      

■ 陸上大会を振り返る 2時間目 (9月29日)
さて,4時間目。6年生は今度は対話で陸上大会を振り返ります。
「スタートのピストル音が鳴る前,どんなことを考えてた?」
「私は担任の先生から授けられた作戦を頭の中でずっと思い出してた」
「すごく緊張してた。踏み切り板に足が合うよう調整したり,体を冷やさないように動かしたりしていた。リレーでは次の走者にしっかりとバトンを渡そうと強く思っていた」
「走り幅跳びで遠くに跳べるよう,今まで練習してきたことを思い起こしていた」
「上手く跳べるかすごく不安だった」
「すごく緊張していたから,緊張をほぐすためにジャンプしたりしていた。リレーではバトンをつなごうと強い気持ちで臨んだ」
「私は隣のレーンの子と話していたけど,スタートの順番が近づくにつれて,緊張して何も考えられなくなっていった」
「始めは緊張していて,それがだんだんと不安に変わっていった。リレー勝てるかなとか考えてた」
 
担任も語ります。
「スタート前の君たちを見ていると,最初はすごく緊張していたようだったけれど,それがだんだんと集中に変わっていったように見えた。一般に緊張すると震えや寒気が出たり,人によっては吐き気が出たりする。しかし,そうであっても経験を積むことによってそれをコントロールできるようになる。
 みんなはどうやったら上手くできるようになるかを考えて練習を積んできたと思う。心の強化,運動技術の向上は教わったからこそできるものでもあると思う」
さらに担任は問いかけました。
「自分が競技していたときではなくて,友だちが競技していたときはどんな気持ちでいたのだろうか?」
子どもたちは応えます。
「がんばってほしいとか,緊張しているんだろうなあとか」
私も参加して問いました。
「リレーの時,つまり自分たちがチームになって一緒に勝利を目指していたとき,友だちの走る姿をどんな気持ちで見ていたの?あるいは自分はどんな気持ちで競技していたの?」
子どもたちは考え考えしながら,
「絶対にタイミングを合わせて,バトンをつなごうって」
「絶対にバトンを渡すっていう強い気持ち。それと自分の役目をしっかりと果たしたいという思いも」
「最後になるから,最高のレースにしたいと思った」
担任はさらに問います。
「リレーで自分がバトンをつなぎ終わった後,どんな気持ちでアンカーが走るのを見ていた?」
子どもは
「がんばれ!って気持ち」
「速くてすげーなあって」
「がんばれっていう気持ちと,アンカーが彼ならという安心感があった」
「彼女がバトンを受け取ったとき,もしかして足痛かったかもしれないのに,全力で走っていたから嬉しかった。私たちは赤泊の仲間だから大丈夫って思えた」
 

担任はさらに
「じゃあ,アンカーの子に訊くよ。3走の子がどんな気持ちで自分にバトンを渡したと思う?」
アンカーの子は
「3走の彼女はきっと,練習のとおりやれば大丈夫って思っていたと思う。実際は3走の○○さんは何て思っていたの?」
「うん。私は,がんばれって応援する気持ち。足痛くないかなっていう心配の気持ちもあった」
担任がこれらの発言を踏まえて話します。
「バトンを渡す人と渡される人。それぞれ考えていることはもしかしたら違うかも知れないけれど,一緒に勝とうっていう一体感がある。これがリレーなんだ。私たちは全員がリレーメンバーだった。こんなことは滅多にない。素晴らしい経験を全員がすることができた」
さらに担任は語ります、子どもたち一人一人が臆することなく,思い切り勝負に出ていたことを!
そして,今まで子どもたちと付き合ってきた子どもたちなら,リスクを恐れず,思い切り突っ込んでいくであろうと予想していたことを。
しかし,その結果としての,この素晴らしい成績は想定外だったとも語りました。
最後に子どもたち一人一人が,陸上大会を通じての思いを今一度順番に発言。
そして担任が次のように締めくくりました。
「みんなは去年の今頃も陸上練習をしての作文を書いた。まだ家にあれば是非読み返してみてほしい。きっと今の自分はそのときから大きく変わっていることに気付くことと思う。
 それと今回練習も含め部長,副部長に立候補した子は大きな体験ができたと思う。部長・副部長でない子も,自分のめあてを踏まえて今一度自分自身を振り返ってほしい。
 小学生のスポーツにおいては,「心・技・体」を鍛えることが大切とされている。陸上大会に臨んだ自分自身を見つめ,年齢を重ねてもスポーツに親しめるようになってほしい」
さらに
「今日の宿題は作文!次の観点から書くこと。①陸上大会の感想,②陸上大会で学んだこと,③一緒に練習した仲間へのメッセージ,④指導してくださった先生方へのメッセージ」
 

     *     *     *     *     *

練習の段階から,自分を見つめ,自分たちのチームを見つめ練習に勤しんできた子どもたち。
一人一人が素晴らしいものを獲得したのじゃないかしら。
それは何か。
きっと子どもたち一人一人が自分をじっくり見つめる中で答えを見つけていくことでしょう。
お疲れ様でした。がんばりましたね、素晴らしい6年生のみんな!
5年生も、練習がんばった!
  

■ 子どもの目をひく目の掲示 (9月29日)
保健室前に目に関する掲示が登場しました。
人間の目の機能とともに、目の健康についての理解を促すもので、子ども目をひく仕掛けが満載です。
掲示した途端に、子どもたちが群がって、興味津々に見たり、おもしろそうに操作したりと大人気!
スクールサポートスタッフの協力を得つつ、養護教諭が力を入れて作った掲示物。
目の健康のために、子どもたちは楽しみながらじっくり見てね。
      

■ 復活ライブ⁉ さくらポンポンズ (9月27日)
しばらく芸能活動を休んでいたさくらポンポンズ。
しかし,次回公演に向けた炎は静かに燃え続けていたのです。
校舎内には何枚かの次回公演ポスターも掲示されました。
「ぼく,もうチケットもらいました!」と嬉しそうに教えてくれたのは5年生。
復活ライブを心待ちにしていたファンも少なくなかったのですね。
かく言う私もその一人。
楽しみだなあ,さくらポンポンズのライブ。
今回は「おだんご物語」と銘打たれています。
そうかあ,そう言えば、前回は梅干し物語だったねえ。
甘くなったのね♡
 

■ 3・4年 マラソン大会試走 (記事更新9月27日)
9月26日。3・4年生は体育でマラソン練習。
この日は,ウォーミングアップの後、当日走るコースを試走しました。
2人ペアになって,一人が走っているときにもう一人がストップウォッチで計時するシステムです。
赤泊小学校のマラソンコースは往路は下り坂,復路は上り坂です。
子どもたちの走る姿は,まさに激走!
力を抜いて走る子なんて一人もいません。
走り終わった後はペアで反省会。
「あの場所の走り方は、こうしたらいいと思うよ」などお互いにアドバイスし合っていました。
しっかりと体力をつけて,全力で走り抜けてほしいと思います。
      

■ 10月の生活目標「やりとげよう 最後まで」 (記事更新9月27日)
10月の生活目標は「やりとげよう 最後まで」です。
10月はマラソン大会や文化祭の作品作りや学習発表会など大きな行事が目白押しです。
子どもたちには,その一つ一つに真摯に向かい合い,誠実に取り組んでほしいと思っています。
そんな思いを込め,来月の生活目標は設定されています。
9月26日の給食時に担当教師が子どもたちに生活目標についてお話ししました。
たくさんの行事をやり遂げる度に子どもたちが大きく成長することを願っています。
 

■ 1年 教科書トン!で いい姿勢 (9月27日)
1年教室から声を合わせて教科書を読む声が聞こえてきました。
さてはと思い覗いてみると,案の定国語の音読の真っ最中でした。
写真をご覧ください。
教科書をトンと立てて,素晴らしい姿勢で音読していますね。
1年生のうちにこのような学習の基本を身に付けておくと,学年が上がっても十分通用するものです。
音読の後は,担任と教科書の叙述に沿って内容を読み取っていきます。
(教師)「前の時間にもみんなで話したんだけれど(p4cかな?),たこは色が変わるんだったよね」
(子どもたち)「はい,そうです」
(教師)「色が変わるとどんないいことがあるんだっけ?」
子どもたちは口々に反応していきます。
対話がひと段落したところで,教師はおもむろに海の動物の図鑑(写真集?)を取り出しました。
子どもたちは,「あー!知ってる,その本!」「私読んだことあるー!」などと盛り上がります。
中には思わず席を立って,教師のところに寄っていくお子さんも。
担任と対話しながら,真面目に楽しく学んでいる1年生です。
ちなみに,これは5時間目の授業だったのです。
給食をたらふく食べて,眠くなる時間帯でしょうに。
集中力がついてきたねー,1年生のみんな!
    

■ 2年 p4cじゃなくても (9月26日)
何人かの2年生が子どもたちだけで話し合い。
どうやら国語の『どうぶつの じゅういさん』という説明文を読んで,考えたこと,驚いたところを紹介し合っているようです。
感想の中間発表会といったところでしょうか。
見ると子どもたちだけで話し合っています。
みんなあらかじめノートに自分の考えが書いてあるようですが,何人もの子どもがノートに書いたことをそのまま読み上げるのではなく,友だちの反応を見ながら,一人一人に語りかけるように話しています。
また聞いている子どもたちも,「確かにー」と賛意を示したり,相づちを打ったりとかなり親和的な雰囲気です。
教師が中心にいて,この話し合いがなされているのではなく,子どもたちだけで進めているところを見ると,子どもたちがp4cを重ねる中で,自分たちでこの雰囲気をつくりあげる大切さが分かっているようです。
充実した学びの土台となるセーフティ(心理的安全性)は参加者全員でつくりあげるものという考え方が浸透し始めている証左だと思います。
  

■ 3・4年道徳 p4c (9月26日)
さて,この日3・4年生も道徳でp4cをやっていました。
この授業のテーマは「感謝」あるいは「勤労」というもの。
では対話の概要をお伝えします。
問いは,あるお子さんが出した「本当は新幹線が好きな主人公が,貨物列車の運転士である父親に自分の気持ちを言えなかったのはなぜか?」からスタート。
「主人公は新幹線が好きなんだけど,貨物列車のこともお父さんから教えてもらいたかったから,敢えて言わなかったんじゃないかな?」
「お父さんの話を聞いていれば,そのうちに貨物列車のことも好きになれると思った」
「単純に,新幹線が好きだなんて言ったら,お父さんに怒られちゃうからなんだよ」
ここから少しずつお父さんの心情をも想像した発言が見られるようになっていきます。
「新幹線が好きって言ったら,お父さんがかわいそうだからだよ」
「うん,お父さんは落ち込んじゃうと思う」
「お父さんは貨物列車の運転士なんだけれど,自分の子どものために新幹線の運転士になれば良かったとか言って後悔しちゃうかもしれない。それで後悔してほしくなかったから言わなかったんだと思う」
「うん。お父さんの仕事を否定することになっちゃうし」
「貨物列車の運転士って,お父さんがやりたくてなった職業なんでしょう」
「え?本当に?」
「きっとそうだよ。貨物列車の運転士をやりたかったから目指したんじゃないの?」
「もとの問いに戻るんだけど,主人公は仕事をしているときのお父さんの気持ちに気付いたんじゃない?」
ここで担任が満を持して発言。
「みんな,お父さんの思いってどんなだと思う?」
「はい。どんなときでも荷物を届けたいっていう使命感?」
「東日本大震災の時に被災地に石油を届けて喜ばれたって書いてある。届けたときの達成感がずっと心にあるんじゃないかな」
「困っている人を助けようってことかな」
「感謝されて嬉しかった経験があったんだと思う」
残念ながらここでタイムアップ。
それでもかなり深まった対話になりました。
3・4年生,コンスタントに素晴らしい対話をするようになりましたね。
やるなー。
     

■ 5年 二項対立を超えて (9月26日)
5年教室を覗くとまさにp4cの問いを決めんとせんところでした。
私も投票に加わり,選ばれた問いは「祭では鬼派か獅子派か?」になりました。
赤泊で地域で生きる子どもたちだからこその問いだと思います。
早速どんなp4cになったのか見ていきましょう。
「ぼくは鬼派。衣装がかっこいいし,またその衣装を着て踊る姿もかっこいい。太鼓を打つときもかっこいいし,その音を聞いていると気持ちが盛り上がります!」
おー!初っぱなから鬼太鼓愛が炸裂!
「獅子の格好についてはどう思う?」
「うん,獅子も体の部分とかはかっこいいけれど,ぼくはやっぱり鬼の方がかっこいいと思う」
「ぼくも鬼派。鬼ってさあ,なんかすごくない?すごいよねえ」
一同頷く。おー。もしかしてみんな鬼派なの?
「私も鬼派。鬼太鼓って「鬼」っていう字が付いているでしょう。鬼の方がメインって感じがするよ。それに何人か鬼はいるけれど,長刀とか少しずつ格好が違うのもまた魅力だと思う」
「獅子もすごいと思うけれど,鬼にはまた違うすごさがある」
「どんなすごさ?」
「鬼太鼓は地区によって踊りが違う。それも魅力って言っていい」
「やっぱり鬼は踊りがかっこいい。衣装もいいし」
「鬼の衣装は特徴的で,それが魅力。でも獅子は獅子のかっこよさがある。私はどっちもかっこいいって思えるようになった」
ここで私も楽しくなっちゃって,思わず発言。
(私)「ねえ,鬼の衣装がかっこいいから鬼がいいなら,もしも鬼と獅子の衣装を取り替えたら,鬼派の人も獅子派になる?」
「校長先生,鬼と獅子の衣装を取り替えるって言ったって,鬼は個人で踊るのに対して,獅子は団体で踊るでしょう。取り替えることってできるの?」
(私)「あー,そうですね。すみません」(適当なこと言っちゃって,反省)
「やっぱりぼくも鬼派。鬼太鼓というと鬼のイメージが強いもの」
さて,ここまでの対話を見ていると,どちらかというと「鬼派か獅子派か」の二項対立に終始してしまっています。
というか,子どもたち全員が鬼派です。
ここで,第3の意見が出されました!
「鬼は太鼓のリズムが強烈で素晴らしいと思います。獅子は獅子で,あの獅子の頭のパクパクするのも祭を盛り上げるね」
先ほどの発言に続く、二項対立の両方とも魅力的という意見です。
「ねえ,みんなに質問。太鼓の音がいいって言う人は,もしも獅子が太鼓を叩いていたらどう?獅子派になる?」
「鬼は太鼓に合わせて踊るからこそいい」
「でもさ,鬼が太鼓を叩いているわけじゃないんだよねえ。太鼓がないところで鬼が踊ってても,リズムがとれないと思う。それどころか悲しい感じになっちゃうかも」
徐々に二項対立を超える意見が出始めてきました!
そして,ついに出ました,この意見!どうかお聞きください,どーん!
「獅子の踊りはダイナミック。鬼は細かい踊りで観客を魅了する。さらにそれに打ち子の演奏が一体となると,ついつい観に行きたくなるんだよね」
「そう。鬼と獅子と太鼓の団結力っていうの?それがいいんだよ」
二項の両方いいという意見を凌駕する,対立しないで,さらに第3者も加わって団結するよさに目を向けた発言,炸裂です!
この最後の意見に一同納得。
二項対立を乗り越えた瞬間でした。
確かに二項対立は盛り上がります。
しかし,どちらがいいかに固執してしまうと,大切なところが見えにくくなってしまう恐れがあります。
この日の5年生のp4c。
二項対立をこうも易々と飛び越え,第3極に行き着いた対話に心からの拍手を贈ります。
お見事!!
鬼太鼓愛がものすごかったから,こんなすごい対話ができたのかもしれませんね。
 

また,実は担任はこのp4cで,積極的に「p4cワード」を使うように指導していました。
「p4cワード」というのは、「WRAITEC(ライテック)」とも言われ、「それって本当?」「もしそうなら,・・・になるってこと?」などの言葉を、5年生はそう呼んでいるのです。
p4c後,担任が子どもたちに尋ねると,「『p4cワード』を使うと考えが広がったり,深まったりすると感じました」と振り返っていました。
いい対話を重ねていますね。
    

■ 6年 関ヶ原の戦い (9月26日)
さあ,この日の記事のしんがりは6年生。社会科の授業です。
6年生は,現在,歴史の戦国時代を学習中です。
毎回担任が膨大な資料を用意し,それをもとに考える授業を行っています。
さらにはインターネットでアップされている教育用動画も駆使し,分かりやすい授業を心掛けているのです。
さて,この日は関ヶ原の戦いの授業。
子どもたちは社会科資料集の関ヶ原の戦いの屏風絵のページを開いています。
関ヶ原の戦いの概略(というか裏話も含めかなり突っ込んだエピソードも)を学んだ後,子どもたちは動画を視聴しました。
動画は子どものイメージによる理解を一気に進めます。
食い入るように視聴する6年生。
いい勉強していますね。
動画を観た後,ついでにもう一本観ちゃいましょうということで物色する6年生と担任。
あれれ,なぜか関ヶ原の戦いの動画に混じって「カブトムシとクワガタの戦い」の動画もありますね。
子ども同様に好奇心旺盛な担任は迷わず「カブトムシとクワガタの戦い」をクリック-!ははははは。
樹の上での2匹の昆虫の戦いに手に汗握る6年生と担任!
「あー!」とか「おー!」とか思わず声が出ます。
子どもたちもワクワクドキドキ!
そして最後にはカブトムシの勝利。
しかし,ただ観て終わらないあたりが,さすが6年担任。
「カブトムシは最初はクワガタに攻めさせておいて,しかし相手が気付かないようにして自分の角をクワガタの腹の下に差し込んで勝負を決めたんだね。これは徳川軍が石田軍を破った戦略と同じだね」
おー!お見事!なるほどねー。
天下分け目の合戦も,昆虫の戦いも共通するところがあるんですねー。勉強になりました。
子どもたちも関ヶ原の戦いでの徳川家康の戦い方をイメージしやすくなったのじゃないかしら。
これがあらかじめ担任が考えていた戦略だとしたらすごい!おぬしやるなー!ははははは。
    

■ 多様な方々との触れ合いを促すパン購入 (9月25日)
この日,希望する子どもたちに羽茂地区にあるサウスクラブ様からパンを販売していただきました。
一袋100円で小さなパンが2つ入り。
子どもたちは100円玉を握りしめて,サウスクラブのスタッフ様と言葉を交わしながらパンを購入していました。
用意されたパンはどれも皆おいしそうです。
どのパンにしようか迷う子どもたち。
こういう迷いって,とても楽しいものですよね。
多くのご家庭から趣旨をご理解いただくことで,開催できた活動です。
購入したパンを高く掲げ、嬉しそうにしげしげと眺める子あり。
嬉しさのあまりスキップして教室に戻る子あり。
子どもたちにとっては,多様な地域の方々と触れ合う,とてもいい体験になったと思います。
ご協力くださったサウスクラブ様,そして各ご家庭の皆様に心から感謝申し上げたいと思います。
   

■ 大会前、最後の陸上練習 (9月25日)
陸上大会前,最後となる陸上練習をこの日行いました。
幅跳びで大ジャンプをした子がどれくらい跳んだのか、「すごーい」と言いながら見に来る子どもたち。いい雰囲気。
各出場種目ごとに練習をした後は,締めのリレー練習。
大会当日に引率する教師からは,大会会場での心構えについて話がありました。
その内容は,今まで6年生に対して担任であるこの教師が話していたことと共通した部分が多くありました。
一貫した教育,一貫した指導。
6年生のみんな,みんなが陸上大会に参加するに当たっての準備は,この1か月間だけじゃなかったんだね。
2日後の大会当日に向け,今まで準備してきた成果を存分に発揮してほしいと思います。
     

■ 5年国語 単元の学習計画にp4cを位置づける子どもたち (9月25日)
5年教室を覗くと,国語『たずねびと』の学習中でした。
単元の導入にあたるこの時間ですが、戦争を題材としたこの物語を,子どもたちは既に何回か読んでいるようです。
子どもたちは,どのようにして学習を進めるのか子どもたちが話し合っていました。
物語を読むに当たってみんなで考えるといいことがいくつか出され板書されていました。
担任が子どもたちに「この中でどれを考えるといいと思う?」と問うと,「全部!」という意見が多数。
さらに担任が「じゃあ,どんな順番で考えたらいいと思う?」と問うと,あるお子さんが「はじめに主人公の心情変化を読み取った後で,発展として対話で深めたらいいと思う」と発言し,賛成意見多数で決定しました。
大まかな単元の流れは次のとおりです。
① 主人公の心情変化を読み取る
② 対話「人はなぜ争うのか?」
③ 対話「戦争を起こさないようにするには?」
子どもたちがつくる学び。
さて、どんな学びを子どもたちはつくるのでしょうか。
とても楽しみです。
   

■ 2年 文化祭の学習発表は自分たちで (9月25日)
何やら2年生がグループになって一生懸命相談しています。
担任に訊いたところ,文化祭の学習発表会で発表する内容について概要を話したところ,自然と子どもたちだけで発表内容を細かく吟味し出したとのこと。
2年生の発表は自分たちでつくるという気概が見えますね。
素晴らしいです!
   

■ おめでとう! (9月25日)
赤泊小学校の子どもたちには地域の野球チームに所属している子たちがいます。
いくつかの地域の連合チームなのですが,2つの大会において優勝と3位という輝かしい成績をおさめたのでこの日表彰しました。
賞状と優勝カップを誇らしげに掲げる代表の子ら。
がんばりましたね。おめでとう!すごいなあ。

■ 自主的・自律的に (9月21日)
学校では様々な場面で子どもたちが当番活動をする姿が見られます。
委員会活動としての朝の放送,給食の配膳・後片付けなど,枚挙に暇がありません。
総務委員会による朝の放送は大変聞き取りやすく,元気が出るようなアナウンスをする子が多いです。
放送室のマイクの前には、子どもの文字で「明るい声で!!大切」と書かれています。
また,各学級では係活動も盛んに行われています。
さて,少し前の給食での話。
子どもたちが給食を食べているときにBGMが流されているのですが,あるとき,BGMの放送が途中で止まってしまったのです。
「どうしたのかな。故障かな?」などと考えていると,放送機器付近の教員が動き出すのとほぼ同時に,給食当番のお子さんが,素早く放送機器に駆け寄っていったのです。
(初動はこのお子さんの方が早かったかもしれません。)
放送機器の操作は大人に任せておこうと考えるのが一般的な子どもなのだと思います。
それにもかかわらず,「この日は給食時にみんなが食べやすい環境をつくるのは自分なんだ」という責任感と,実行力の素晴らしさがこのような行動に結びついたのでしょう!
結局教員が機器を操作したところ,無事直ったのですが,私はこのお子さんの行動に深く感じ入ったのでした。
自主的・自律的に,自分たちが学校をつくるのだという気概をもち,自らの行動精神の土台として持つのは,決して簡単なことではありません。
「子どもがつくる学び 子どもがつくる学校」を理想の教育像として掲げている赤泊小学校。
素晴らしい学校、素晴らしい子どもたちだと思います。
      

■ 偶然?粋な はからい? (9月21日)
この日の給食は,ワンタンスープ,納豆和え,炒り豆腐,ご飯,牛乳です。
先日の給食試食会ではお話ししたとおり,当校でいただいている給食はとてもおいしいです。
この日は,さらに嬉しいサプライズ。
私のところに配膳されたワンタンスープのメンマが,なんと佐渡の形になっていたのです。
これは偶然?それとも給食センターの粋なはからい?
どうやら私だけだったらしいのですが,なんだかいいことありそうな予感がします、うふふ。
ま,毎日いいことだらけなのですけれどね,素敵な子どもたちに囲まれた生活は。
 

■ 3・4年音楽 心を込めて (9月20日)
素敵な歌声が聞こえるので例によって音楽室へ。
3・4年生が市の音楽発表会に向け、合唱の練習をしていました。
この日の演奏曲は『大切なもの』。
歌詞がとってもいいのです。

 空に光る星を 君と数えた夜
 あの日も今日のような風が吹いていた
 あれからいくつもの季節を超えて時を過ごし
 それでも あの思いをずっと忘れることはない
 大切なものに 気付かない僕がいた
 今胸の中にある温かいこの気持ち

 くじけそうなときは涙をこらえて
 あの日歌っていた歌を思い出す
 がんばれ 負けないで
 そんな声が聞こえてくる
 本当に強い気持ち 優しさを教えてくれた
 いつか会えたなら ありがとうって言いたい
 遠く離れている君に がんばる僕がいると
 大切なものに 気付かない僕がいた
 一人きりじゃないこと
 君が教えてくれた 大切なものを

ピアノを演奏している教師を見ると、子どもたちの指導をしながら、歌詞に合わせて頭をゆっくり動かし感情移入して演奏しています。
さすがわが校の教師!と感じ入り、ふと子どもたちの方に目をやると、子どもたちも頭をゆっくり動かしながら歌っているではありませんか!
そんな子が何人も!
そのうちの数人を撮影しながら、私、涙がぶわーです!ぶわー!
      

■ 業間マラソン (9月20日)
縦割り班ごとに走る業間マラソン。
準備体操も縦割り班ごとです。
お!いくつかの班では、全員が大きな声を出しながら「イチ、ニ、サン・・・」と気合が入っていますね。
マラソン後に、6年担任に大きな号令の理由を訊くと、「いえいえ、私が指示したのではありません。子どもたちが考えてやっているのです」とのこと。
自分たちのマラソンという意識があるからこその姿なのだろうと思います。
      

■ 2年国語 丁寧、速く、正確に (9月19日)
2年生は国語で集中力を鍛えていました。
模範の文章を10分間で、そっくりそのまま写します。
150文字写せれば、お見事。
では、よーい、スタート!
2年生は一心にノートに向かっています。
ものすごい集中力!
結局時間内に150字写せた子は2人でしたが、全員がものすごい集中力を発揮していました。
このような活動の積み重ねによっても、集中力は鍛えられるのですね。
すごいなあ、2年生のみんな。
    

■ とびうお・わかたけ学級 名刺づくり (9月19日)
とびうお・わかたけ学級は、みんなで名刺づくり。
一人一人が自己紹介を書いた名刺を作っています。
こちらも、しんとした静寂の中で、集中して活動は進められていました。
作ったい名刺は、この後の佐渡南部のなかよし交流会で活用する予定です。
しっかり勉強してますね、とびうお・わかたけのみんな!
     

■ おめでとう!ジオパーク特別賞 (9月19日)
あるお子さんの夏休みの課題が「ジオパーク特別賞」を受賞しました!
給食の時間にみんなの前で表彰!
おめでとう!

■ 5年国語 対話について (9月15日)
p4cで素晴らしい対話をする5年生。
この日は国語で、改めて対話について学びました。
よりよい対話になるためには「互いの考えについて質問したり応えたりすることが大切である」として、次のような質問を投げかけるとよいと教科書に質問例が載っていました。
 「・・・具体的に言うと、どういうことですか?」
 「例えば、どういうことが考えられますか?」
 「つまり・・・ということですか?」
 「どうして・・・と考えるのですか?」
 などなど
その記述をじっと見つめていた子どもたちは、「あっ」っと何かに気づいたようです。
そうです!子どもたちが普段からよく行っているp4cで使う「思考のツール(WRITEC)」とほぼ同じだったのです。
相手の発言の意味を問う質問や具体例を問う質問、考えの根拠や理由を問う質問、発言の真偽を問う質問、前提を疑う質問、反論などなど。
子どもたちがp4cを行う際に時々登場するこれらの質問や発言。
これらの「思考のツール(WRITEC)」を使えば対話は深まるというものではありませんし、使わなければ対話は深まらないわけでもありません。
しかし、これらを自分なりにカスタマイズし、いつでも使えるよう準備できれば、時として対話をより充実したものにすることはできるのではないかと思います。
5年生のみんな、これからも対話をとおして、主体的、協働的に活動した経験を重ねていってね。
      

■ 5年工作 白板作り (9月15日)
もう一丁、5年生。
図工室から、ブイーン、ブイーンと賑やかな音が聞こえてきます。
覗くと、5年生が電動糸鋸を使って工作の最中でした。
黒板ならぬ「白板」を作っていたのです。
慣れない電動糸鋸に悪戦苦闘しながらも、思いのほか上手に切ることができ喜ぶ子どもたち。
よかったね。
木の板を電動糸鋸で切り、中央あたりに水性マジックで書いたり消したりできるホワイトボードを付けるのです。
くもの巣やカエルの顔などアイディア溢れる白板がで出来上がりそうです。
   

■ 徳和祭り (9月15日)
この日は徳和地区の秋祭り。
赤泊小学校からも多くの子どもたちが参加しました。
なんと早朝の6時から夜まで、丸一日、子どもたちはそれぞれ大役をもらって祭りの運営に携わります。
この日のために前々から練習を積んできた子どもたち。
祭りに参加する顔つきはとても凛々しいです。
地域で学び、地域で生きる子どもたち。
素晴らしいコミュニティが、人々に生きる力を与えます!
   

■ 5・6年 地域の伝統芸能を学ぶ (9月14日)
今年度も5・6年生は文化祭学習発表会で鬼太鼓を披露します。
この日、浅生地区の倉田様を講師としてお招きし、ご指導いただきました。
合わせて、新潟大学人文学部の飯島先生と加賀谷先生、学生さんも数人、お出でくださり、子どもたちにご指導くださいました。
5年生にとっては初めての鬼太鼓。
思っていたよりも難しいもんだなあと感じたのではないかしら。
それでも大量の講師陣と6年生からの薫陶を受け、この時間だけでもメキメキと上達していきました。
学習発表会まであと1か月と少し。
子どもたちには赤泊の伝統文化をたっぷりと感じてもらいたいと思います。
   

■ 2年道徳p4c (9月14日)
2年教室を覗くと,子どもたちが円座になっています。
どうやらこれからp4cをするところらしいです。
これはちょうどいいところに来たとばかり,参観開始。
こんな教材文です。
「ナスとキュウリとトマトとニンジンと落花生。
 彼らは一緒に遊ぼうとするのですが,ニンジンと落花生は仲間外れにされてしまいます。
 どうやら土の上で育つ野菜(ナス,キュウリ,トマト)は,土の中で育つ野菜(ニンジン,落花生)とは一緒に遊ぶのが嫌なようです。
 教科書には土で汚れたニンジンと落花生がしょんぼりしているイラストが描かれています。
 最後の場面では,キュウリが『土の上とか,土の下とかの違いよりもっと大事なことがあるような気がするなあ』と言うのです」
子どもが設定した問いは「種の段階では5つの野菜とも土の中で育つ種同士なのに,なぜ仲間外しをしたのか」です。
では,p4cの流れをダイジェストでお知らせしましょう。
「最初はみんなが土の中に蒔かれた種だってことを知らなかったんじゃない?」
「でもさ,同じ土の中にいたんだから,みんなが土の中からスタートしたってことは分かってるんじゃないかな」
「みんなは最初は同じ土の中だったってことが分かっていたなら,なんで区別したんだと思う?」
「でも今はニンジンと落花生は土で汚れているから区別しちゃった」
「ぼく思うんだけど,道徳のお話って,終わりの方で自分がやったことを後悔することが多いんだけど,そんなだったら,始めから悪いことしなければいいのに。この話だって始めから区別しないでみんなで仲良くすればよかったのに」
「同じ野菜なのにどうして区別するんだろう。見た目で土がついているからって区別するのはよくない」
「ねえ,もしもさ,ニンジンも落花生も汚れていなかったら,区別されないのかな?」
おー!推論・連想に目を向けた素晴らしい発言!出ましたねー。
「もしも見た目が悪くても,言葉遣いとか気持ちとかがよければ,仲良くしたくなるって思う」
教師も対話を動かします。
「みんなは,そういう経験ある?見た目で人を判断したり,判断されたりすることって。あるいは同じことでも言われる人によって素直に受け入れたり,反発したりしちゃったこと」
「ぼくは昔あったと思う。細かいこと忘れちゃったけど」
「ねえ,トマトは仲間外しをしたくなかったんじゃない?だって,しょんぼりしているニンジンや落花生を見て,トマトは泣いている絵が描いてあるよ」
「うん。トマトはニンジンとか落花生を汚いとか区別したらいいとかは思っていなかった」
教師「トマトはそのことをみんなに言えなかったの?そういう経験,みんなはある?」
「自分はある。一人じゃ言えなかった。言おうと思っても緊張しちゃう。特にこの話ではトマトは女の子だし,余計言えなかった」
教師「じゃあ,どうすればよかったのかな?」
「3人で言えばよかったんじゃない」・・・

こうして分かりやすく文章化すると理路整然と対話は進んでいるようですが,実際は,途中で話し合いの内容を確認したり,以前の話に戻ったり,進んだり,はたまた別の視点からの質問が飛び出したりと,対話は複雑に進んでいきました。
それでも,この対話を経て,子どもたち一人一人の道徳性は深化していたのだろうと思える,そんな素敵なp4cでした。
     

■ 2年学級活動p4c (9月14日)
もう一丁,2年生p4c!
今度は学級活動です。
10月21日(土)の文化祭の学習発表会で2年生はどんな発表にしたらいいか,子どもたちはp4cで話し合っていました。
「ぼくはね,お父さん,お母さんが見に来てくれることが楽しみなんだ」
「見に来てくれた家の人たちに,僕たちの学習のことを伝えたい」
「ぼくは今まで練習したりがんばったりしてきた実力を見せたい!」
「それでね,見に来てくれた人に元気を出してもらえる時間にしたいな」
「うん,そうだね。リラックスしてもらえる時間」
「楽しい気分になってもらいたい」
「喜んでもらいたいな」
「先生は,どんな学習発表になればいいと思いますか?」
「そうだねえ,親としては,みんながどのくらい成長したのか分かると嬉しいなあ。それと普段どんな楽しくておもしろい勉強をしているのか知りたいな」
「ふうん。そうなのかあ」
「ぼくは,家の人に観てもらうときに,かっこいいなあって思ってもらいたいな」
「うん,そうだね。ところでかっこいいって,どんなだったらかっこいいって思われると思う?」
これ以降,「かっこいいとは,どういうことなのか?」「目立つってどういう姿が目立つのか?」「一生懸命ってどういうところで一生懸命になるの。どうすると一生懸命さが伝わるのか」などなど,p4cっぽくそもそもってところから掘り下げていく2年生でした。
「子どもがつくる学習発表会」!
どんなものになるのかしら。
とっても楽しみです。
      

■ 1年国語p4c (9月13日)
1年生国語,今日もp4cで読解力を鍛えます。
さて,この日の問いは「どうして大きな木は,うるさいと言ったのか?」です。
では,子どもたちの発言を追ってみましょう。
「大きな木がうるさいって言ったのは,青虫が3匹も言い合いをしていたから,うるさかったんだと思う」
同様の意見が続きます。
と言うか,みんなこの意見なの?
そこで私が発言。「大きな木にとって,青虫のケンカが騒音のようにうるさかったからうるさいって言ったのじゃなくて,本当はケンカを止めてほしかったんじゃないかなと思うんだけど・・・」
一同,し~ん。
え,何言ってるの?って雰囲気です。
そのうちにあるお子さんが発言。「とてもじゃないけど,校長先生の言うようには思えないなあ」
あぁ,そうなの?とほほ。
 

ここで担任が登場。
教科書の叙述と子どもたちの読み取りを少しずつ少しずつほぐしていきます。
担任 「大きな木が『木の上まで上って,木の外の世界を見てご覧』って言ってるでしょう。「木の外」ってどこのこと?」
子ども「一本だけの木じゃなくて,その木の回りの何本もの木の林のことかな」
子ども「その先の海まで」
担任 「木の外の世界を見ると,何が分かる?大きな木は青虫たちに何を言いたかったんだろう?」
子ども「きっと,青虫たちがうるさかったんだけれど,外の世界を見たらびっくりするから,ケンカが止むだろうと思った」
子ども「うん。外の世界を見ると,気持ちよくなって,それでケンカは止むと思ったんじゃない?」
子ども「青虫は外の世界を見たことがなかったから,見たらきっとケンカは止むと思ったと思う」
担任 「外の世界を見ると,どうして青虫たちのケンカは止むの?」
子ども「林の先に海があって,青虫たちは海を見たくて,で,海を見て驚いて,ケンカは止む」
子ども「そう。青虫たちが海を見たとき,海はとてもきれいだったんだよ」
子ども「それで,青虫たちは蝶になったらあの海まで飛んでいこうって約束したんだ」
子ども「あ,『やくそく』がこの物語の題名だよ」
子ども「大きな木は,うるさいって言って,海を見せてびっくりさせて,約束させようと思った!だから『うるさい』って言った後に『海を見てご覧』って言った」
子ども「青虫たちは葉っぱを取り合っていたんだけれど,それが約束するまでになった」
子ども「海を見て,心が気持ちよくなったんだよ」
子ども「ねえ,○○さんに質問。あ,みんなもどう思うか訊きたいんだけど,なんでケンカが約束になったの?」
子ども「『外の世界を見てご覧』が『約束』になったんだよ」
担任 「教科書の海は光っているでしょう。これなんで光ってるの?」
子ども「朝と昼に海は光る。あ,夕方も光るよ。太陽の光が反射するから光るの」
担任 「海が光るって,今のこの海みたいに?」
担任は子どもたちに窓際に来るよう促し,海を見ながら問いかけました。「みんな,海に行きたいって気持ち分かる?」
窓際で子どもたちは青虫の気持ちに思いをはせながら,口々に言っていました。
「うん,分かる。海はきれいだもの」
担任 「教科書に『目を丸くして』って書いてある。どういうこと?」
子ども「『目を丸くする』ってビックリしたってことなんだよ」
子ども「青虫たちは『木は今自分たちがいる木ばかりじゃなくて,他にもたくさん木があったんだ。こんなに広かったんだ』って」・・・
   

私は,恥ずかしながら、一般的に1年生はp4cで子ども同士が意見を響き合わせることは難しいだろうと思っていました。
やっぱり教師と子どもたちの一問一答形式になってしまうのだろうと。
しかし,担任の確かな力量によって,子どもたちは物語の世界に入り込み,行間まで読みとらんばかりに,物語を読み取っていました。
この時間の前半で,大きな木が「うるさい」と言ったのは「ケンカを止めさせるため」なんて露ほども思わなかった子どもたち。
しかし,授業の終わりには,ケンカを止めさせるために「うるさい」と言ったんだと結論づけていたのです。
子ども同士,あるいは教師と子どもの対話によって考えを深めたと言っていいでしょう。
ここ数日集中的にp4cを行っている1年生。
担任を信じ,急速に力をつけている1年生です。
(校長の発言は信じられていなかったのかしら?でも,これもクリティカル・シンキング(批判的思考)だよなあと思いつつ,筆を置くことにします。うふふ)
    

■ 読み聞かせ (9月13日)
読み聞かせボランティアの皆様からの読み聞かせ。
ボランティアの方ご自身が読んで聞かせる学年に合った本を毎回選んでくださっています。
そのお陰もあって、楽しみにしている子も多いのじゃないかしら。
いつものごとく、絵本の世界にどっぷりつかっている子どもたち。
読み聞かせ後には、ボランティアの皆様が集まって、次回の担当学年を相談したり、読み聞かせ場所を確認したりと、ボランティアの皆様の自主的・自律的なお心持ちのおかげで、この読み聞かせは成り立っています。
ありがたいことです。
        

■ 業間マラソン (9月13日)
マラソン大会に向け、2・3限の間の休み時間、つまり業間休みにもマラソン練習に取り組んでいます!
当校では、昨年度から業間マラソンを縦割り班ごとに実施しています。
縦割り班ごとに準備体操をして、マラソン後には縦割り班ごとに反省会までするのです。
もちろん、マラソン中は、全員が一生懸命走る一方で、高学年は下学年の子どもたちを気遣い、声をかけて走ってもいます。
一昨年度までは、この業間マラソンでは途中で歩く子がたくさんいたのですが、この縦割り班ごとのマラソン練習にしたところ、歩く子が全くいなくなったのです!
自らの体力の向上に努める子どもたち。
同時に、他の子を気遣う優しさを自らはぐくんでいます。
そして、高学年はリーダーシップを、下学年はフォロワーシップをも自らはぐくんでいます。
ちなみに、反省会の後には、各班のリーダーは反省会の様子を体育主任の教師に報告に行きます。
「私たちの班は、みんなで一緒に走れなくて、ばらばらになっちゃったりしました」という報告があると、体育主任は次のように応じます。
「なるほど、いいことに気付いたね。で、どうすれば解決できると思う?」
指示するのではなく、子どもが自ら考え、試行錯誤することを促す体育主任です。
      

■ 2年 弥吉丸様に突撃取材! (9月12日)
2年生は地域にあるカニの直売所「弥吉丸」様に突撃取材!
取材の目的は、お店の方々の工夫や願いを知ることです。
お店に伺うと、その日水揚げされたばかりのカニが大きなカゴに大量に!子どもたちはびっくりしつつ大興奮!
12月になると、水揚げされるカニの量はこの倍になると伺い、子どもたちはさらにびっくり!
水揚げされたカニは小さくて柔らかいものはむき身に、そのほかのカニは大きさごとに分けていくそうなのですが、その手作業の様子を見学させていただきました。
さらに商品を入れるビニル袋にシールを貼る作業なども体験させていただくこともできました。
お店の方からは、「お客さんにおいしいと喜んでもらえるときが一番嬉しいです」と伺い、働くとはどういうことなのか考えるきっかけとなりました。
「弥吉丸」様は、子どもたちからの「行きたーい」というリクエストが多かったお店です。
実際に行ってみると、子どもたちの期待に違わず、大満足の探検となりました。
あっ!写真を見ると、子どもたち、カニを試食させてもらっちゃってるじゃないですかー!いいなー!
弥吉丸の皆様、大変ありがとうございました。
子どもたちにとって大変重要な校外学習となりました。心から感謝申し上げます。
        

■ 6年国語 協働して推敲 (9月12日)
6年生は国語で意見文の学習中です。
作文とか説明文とか、文章を書くことが苦手という子は結構いますね。
そんなとき、一人で悶々と考えていると、何をどう書いたらいいのか分からなくなっちゃって、筆がものすごく重くなってしまう。
そんな経験をしたことは、大人でも決して少なくないと思います。
この時間、担任がねらったのは、子どもたちが「協働的」に文章を再構成すること。
そして、子どもたちが、自分や友だちの書いた意見文を友だちと話し合いながら、協働的に書き直す作業を通じて、文章構成力や推敲するというねらいがありました。

さて、実際の学習の流れを見てみましょう。
まずは子どもたちは各自で書いた意見文を持ち寄って、2班に分かれて、班全員で友だちの意見文を推敲していきます。
次に一人一人の文章を各班全員で推敲した文章を、クラス全体で読み合い、それぞれのよさと改善点を話し合います。
子どもたちの意見から、文章量、表現方法、段落構成など意見文を書くポイントを整理して、今後の意見文執筆につなげます。

ともすると、個別の作業に終始していた文章執筆作業。
しかし、この時間、友だちと一緒に推敲する活動をとおして、自分一人の感性を超えて、多様な視点を獲得した子どもたち。
さらには、自分が書いた意見文を友だちが書いた意見文と比較し(担任が故意に論点をずらして書いた文章と比較たりもして)、改めて自分の文章を見つめ直した子どもたち。
友だちとの対話はもちろんのこと、自分が書いた文章との対話、執筆した時点での自分との対話など様々な対話を通して、力をつけている6年生です。
       
上の2枚の写真。
文章推敲中のお子さんの図書バッグの中にあるのは、なんと『実録太平洋戦争』!
やるなー!

■ 給食試食会 (9月11日)
新型ウイルス感染症禍では,保護者様を交えての会食を伴うイベントは控えていましたが,新型ウイルスが5類に引き下げられたこともあり,今年度は給食試食会が復活しました。
多くのご家族の皆様からご参加いただき,子どもたちも嬉しそう。
給食試食会では,まずは保護者の皆様に栄養教諭から学校給食についてお話しさせていただいた後,いよいよ子どもたちと一緒に実食!
このホームページにも何回も書かせていただいていますが,当校の給食はとてもおいしいのです。
おいしそうに食べる子どもたちをご覧になって,ご家庭の皆様も安心されたのではないでしょうか。
これからも「今日の給食をホームページで紹介してほしい」というご要望があれば,どうぞお気軽にリクエストください。
バンバン掲載いたします!
お出でくださった皆様,ありがとうございました。
   

■ 学校環境衛生検査 (9月11日)
当校では、学校薬剤師様から定期的に学校環境衛生検査を行ってもらっています。
学校に保管してある薬品の保存状況を確認していただいたりしました。
この日の給食試食会の後には、給食の配膳室の衛生状況もご覧いただきました。
学校薬剤師様からのばっちり合格のお墨付きとなりました。
ありがとうございます!
引き続き、学校の衛生管理に万全を期す所存です!

■ 課外陸上練習 (9月11日)
9月27日に開催予定の佐渡市小学校親善陸上大会。
6年生が出場するのですが,現在5年生も6年生と一緒に練習しています。
全体でのウォーミングアップの後は,出場する種目ごとの練習!
6年生のリーダーの指示・号令に,「はいっ!」と勇ましい声で子どもたちは応えます。
気合いが入っています、子どもも教師も!!
5・6年生には,この陸上練習を通じて,心身ともに自分史上最強になるよう鍛え上げてほしいと思います。
がんばれ,5・6年生!
    

■ 3年国語 いつの間にかp4cに (9月11日)
3年教室を覗くとp4cの真っ最中。
子どもたちは机を円く並べて,コミュニティーボールを手に話し合っています。
担任に訊くと,はじめはp4cではなかったのですが,話し合っているうちにいつものごとくp4cの話し合いのようになっていたとのこと。
問いは,敢えて言うなら「教科書の2つのポスターは,それぞれ誰をターゲットに作成されたものか?」になるでしょうか。
高いセーフティのもと,子どもたちは,友だちの発言をじっくりと聞き,自分の意見をしっかりと発言していました。
p4cを繰り返し行っている子どもたち。
もしもこの場にコミュニティ・ボールがなかったとしても,自他を大切にした、セーフティ溢れる話し合いができていたことでしょうね。
セーフティという話し合いの土台が醸成され、話し合いをする力そのものも十分についている3年生の姿がそこにありました。
     

■ 1年国語 p4cで読解力を鍛える (9月11日)
1年生は国語で『やくそく』という物語を教材に読解力の向上に挑んでいます。
この日は,1時間目からp4c!
子どもたちが物語を読んで疑問に思ったことを問いにして,対話で解決します。
まずは「青虫がむしゃむしゃ食べるって書いてあるけど、どんな感じで食べたの?」という問い。
「むしゃむしゃって、ゆっくりよく噛んで食べたって感じじゃないの?」
「ぼくは、ものすごい勢いでガツガツ食べるって感じかな?」
「そうかも。青虫だから、速くたくさん食べて、大きくなりたいんじゃないの。そうしないと、チョウチョになれない?」
「あ、3匹目の青虫はもりもり食べてるって書いてあるよ」
「本当だねえ。むしゃむしゃもりもりかぁ・・・」
こんな感じで一語一語吟味する場面もあり、そんなこんなで他の問いは、5時間目に持ち越しとなりました。

で,早いものでもう5時間目!
5時間目の問いは、ある子が出した「どうして1匹目の青虫は,2匹目の青虫に『木の葉を食べてはいけない』と言ったのか?」です。
国語で読解力を鍛える場合には何度も教科書に当たり,繰り返し繰り返し叙述に立ち返ることが必要となります。
このp4cでは時には教師が当該叙述を読み上げたり,子どもたちに一斉に声をそろえて音読するよう促したりするなどして,着目できるよう働き掛けていました。
対話の一部分を切り抜いてご紹介します。
A「1匹目の青虫は,2匹目の青虫に『木の葉っぱは,ぼくの葉っぱだから食べないで』と言っているところがあるでしょう。なんでそんなことを言うのかなあと思って」
B「1匹目の青虫は,最初からこの木にいたのは自分だから,他の青虫は食べちゃダメって言ったんだよ」
C「1匹目の青虫は,この木の葉っぱを独り占めしたかったからだと思う」
D「じゃあさ,もしも1匹目の青虫より先に別の青虫がいたとしたら,1匹目の青虫はなんて言ったんだろう」
E「・・・・・」
おー!これは結構高度な読み取りに突入していますね。
子どもたちはみんな沈黙。頭を抱えています。
それでも,1年生にして,上記Dのような発言が出たというのは素晴らしい!
ここで教師が,助け船。
「ねえ,○頁に、3匹目の青虫よりも早くいたと言いはる別の青虫に対して,3匹目の青虫が『そんなの知らないよ』って言っているところがあるでしょう。多分1匹目の青虫も同じように言ったんじゃないかな」
読書百遍義自ずから通ず。
問題箇所の叙述のみを根拠にするのではなく,その前後も含めしっかりと教科書を読み込むことが深い読解につながるよという教師のメッセージ。
子どもたちは感じてくれたかな。

1時間目にしろ、5時間目にしろ、1年生,鍛えられています!
それにしても、1年生の姿勢のいいこと!
    

■ 5・6年 国際理解ワークショップ (9月8日)
新潟情報大学の鈴木先生と学生さん7人をお招きして、5・6年生は「国際理解ワークショップ」を行いました。
全体での活動あり、グループごとの活動ありと、様々な形態を組み合わせながらの活動をとおして、多様な人々と円滑な人間関係を築くための土台となることを、楽しく学んだ時間となりました。
授業後、各班で指導役になった学生の皆さんは、みなさん口々に赤泊小学校の子どもたちの素晴らしさをほめたたえてくださいました。
「子どもたちはみんな明るく元気で積極的に活動してくれました。私たちが話をすると、「はい」などの返事や相づち、反応がよかったので大変やりやすく、活動も盛り上がり、私たちも大変楽しみながら活動することができました」
「子どもたち全体に問い掛けると、反応よく、進んで挙手してくれたり、グループ学習では積極的に話し合いをしたりするなど、学ぶ意欲が高いと思います。素直で人懐こく、素晴らしい子どもたちだと思います」
「こんなすごい学校があるんだなあと感嘆しました。この子たちはいずれ日本を背負っていく存在になるのじゃないかと思います」
「子どもたちが小学校時代に、この学校、この環境で育ったことは、子どもたちにとって生涯大切なものになると思います」
「私たちにとっても大きな学びの機会となりました。ありがとうございました。可能なら来年度もお邪魔したいと思います」
将来、世界を視野に様々な人々と協働的に生きていく子どもたちにとって、貴重な時間となりました。
ありがとうございました。
5・6年生のみんな、よかったね。
     

■ 歯の保健指導 (9月8日)
新潟大学包括歯科補綴学分野医員の岩本先生をお招きして、1・2年生と3・4年生それぞれに歯科保健指導をしていただきました。
歯の健康に関するご指導をいただいた後、自分の歯磨きはきちんとできているのか、染出しで確認しました。
ピンク色になった自分の歯を手鏡で覗き込みながら、よく磨けているところ、もっとよく磨く必要があるところに気付いた子どもたち。
授業の最後には、岩本先生にたくさん質問したのは、問題意識を持ちながらしっかり活動できた証ですね。
今夜から、より一層上手に磨けそうです。
           

■ 涙の季節 (9月7日)
朝、音楽室から素敵な歌声が聞こえてきました。
誘われるように音楽室を覗きに行くと・・・いました、いました、素敵な歌声の天使たち!(本当は赤泊小学校の3~6年生!)
11月に開催される市の音楽発表会に向けた練習が始まっていたのです。
この日は2回目の全体練習。
そういえば、昨年度もこの時期に子どもたちの歌声を聞いて、毎日泣いていたよなあ・・・などと思い出しました。
この日練習していた曲は「にじ」。
歌詞がまたいいのです。
つらい思いをしても、そこからまた頑張れるよって感じの歌詞。
メロディも、また素晴らしい。
でも、一番素晴らしいのはやっぱり子どもたちの歌声。
私、ホントにハンカチ取り出して号泣。
さらに、今年度、子どもたちは歌詞に合わせて手話でも気持ちを伝えます。
その表情も素晴らしい。
これ、歌声をミュートにしてても泣けるかも!
さらに、担当教師が指導すると、それを聞いた子どもたちは自然に歌い出すのです。
いつの間にか、歌声を聞きつけて音楽室を覗きに来た教師たちが何人か。
この季節を「号泣の季節」と名付けたい、私は!
練習終了後、指導担当教師から、私は子どもたちへの指導を求められましたが、声が詰まっちゃってとてもコメントなんてできませんよ、涙が出ちゃって。
音楽発表会まであと1か月以上。
毎日こんな素敵な思いで過ごせると思うと、嬉しくて仕方がありません。
  

■ 全校p4c (記事更新9月7日)
8月31日,学習タイム。
ついにやってきました全校p4c!
夏休み前から楽しみにしていた子もいたのじゃないかしら。
先日の投票で決まった問いはこちら。
はい,どん!
「『さん付け』される人にもさんを付けて呼ぶのは礼儀?」
おー!
子どもたちはすごいの選びましたね。
「さん付け」をしましょうという教師たちの指導に対して,「それって本当に正しいことなの?」と自明と思われることを疑うという,このクリティカル・シンキング!
よくこの問いを考え,そしてよく選びました,子どもたちよ。
そして,まさに当校が理想とする教育像「子どもがつくる学び 子どもがつくる学校」がぎゅっと詰め込まれたものがこの問いであり,この後紹介するp4cになったのだと思います。
正直に言うと,この問いが選ばれたことを知ったとき,私はびびりました!!!
なんてったって、当校の生徒指導のまさに根幹について、その是非を子どもに委ねることになるのですから。
でもそれ以上に子どもたちの成長を、私は嬉しく思ったのです!!!
やるなー,赤泊小学校の子どもたち!
あるお子さんが,全校の子どもたちに自らの育ちをプロデュースするよう呼びかけたこの問い!
で、実際にどうなったのでしょうか、このp4cは!?
 

ところで,今回は縦割班ごとに分かれてp4cをしました。これだと,みんながたくさん話せるからという6年生の思いが形になったものです。
ファシリテーターは6年生。
各班担当の教師が言うには,6年生は班メンバーがしっかり話せるように様々気を配り,みんながんばっていたとのこと。
うーん,さすが6年生。
 

それぞれどんな話し合いになったのでしょうか。
各班で出された考えを網羅的にご紹介します。
・自分は「さん付け」されて嬉しい。
・相手が嬉しくなるから,「さん付け」がいい。
・相手を大切にする気持ちが「さん付け」に込められている。いいことだと思う。
・でも嫌がる人がいたら,その人には「さん付け」はしない方がいいのじゃない?それが思いやり。
・なんで「さん付け」されるのが嫌なのだと思う?もしかして,「さん」を付けられるのが嫌なのじゃなくて,声の使い方など嫌な言い方に感じるときがあるってことかな。
・「さん付け」は男女関係なく,相手を大切にする呼び方。
・相手が傷つかない呼び方をできればいいと思う。
・「さん付け」しなくても,相手が傷つかなければいい。
・あだ名だと,相手を傷つけてしまうことがある。
・仲のいい人にはあだ名でもいいと思う。「さん」を付けるのは相手が年上の場合という感じがする。
・体は男だけれど,心は女という人のように,心と体の性別が違う人がいる。こういう人のことも大切にしたい。←なんとこの考えは1年生から出されたものなのですよ。ホント素晴らしい!!
・相手にどういう呼び方がいいか確認してから呼んだらどう?
・でも,全員にいちいち確認するのは大変だよ。
・みんなに「さん付け」するんだけれど,どうしても嫌な相手に対しては,「さん付け」しなくてもいいと思う。
・今まで「ちゃん」を付けて呼ばれることが多かったから,「ちゃん付け」に慣れちゃった。
・私は「さん付け」されても,されなくてもいい。相手が私を呼んでくれていることに嬉しさを感じる。
・「さん付け」でも呼び捨てでも,その人が言いやすい呼び方なら,それでいい。
・「さん付け」はマナー。
・「さん付け」はルール。
・「さん付け」によって,相手に自分は敵じゃないことを示すことになる。
・別に「ちゃん付け」「君付け」でもいいと思う。でも間違えちゃったら大変。
・すごく仲のいい人から「さん付け」されると,何か避けられているような気がする。
・呼び捨てし合う関係って,仲がいいと思える。
・遊んでいるときなら「ちゃん付け」でもいいんじゃない?
・会ったばかりの人には「さん付け」する。慣れてきたら,「ちゃん付け」とか「くん付け」に変える。
・じゃあ,いつまでも仲良くなれない人には,ずっと「さん付け」でいいってこと?
・「呼び方をどうするか」は一人一人の判断に任せるのじゃなくて,学校全体で「さん付け」するのがいい。
・なるべく,「さん付け」はしたいと思う。
・でも急いでいたりしたら,できないかも。
・「さん付け」していない学校って,ケンカが多そう。
・「さん付け」が嫌な人って,慣れていないだけなんじゃない?慣れれば大丈夫だよ。
・こういう「さん付け」をする理由とか,大切さとかを考え合う時間をもっとつくったらいい。

ある班で,p4c後に教師が問いました。「ねえ,みんな,またこういうp4cがあったらどう?」。
子どもたちは応じました。
「またやりたい。絶対やりたい!!」

■ お出かけ支援センター (記事更新9月7日)
9月5日、小木の子育て支援センター主催の「お出かけ支援センター」が当校で開催されました。
お出かけ支援センターとは乳幼児とその親御さん向けの子育て教室で、定期的に赤泊地区でも開催されていたものです。
今回、誘致したところ、その教育的意義に多大なるご理解をいただき、この日を迎えることができたのです。
小木支援センター様、開催に携わってくださった皆様に心から感謝申し上げます。
当日は、5組の親子が参加され、発育測定をしたり、親御さんが互いに情報交換をしたりと、終始和やかな雰囲気の中進められました。
授業が終わり、休み時間になると、赤泊小の子どもたちも大挙押し寄せ、(もちろんよく手を洗ってから)赤ちゃんたちと触れ合うことができました。
最初は赤ちゃんをのぞき込んだり、赤ちゃんの手を持ったりしながら、「ちっちゃーい」「かわいい~」を連発していた子どもたち。
親御さん方から、「膝の上で抱っこしてみる?」と促していただき、抱っこすると、子どもたちの子どもたちの目じりは下がりっぱなしです。
赤ちゃんって、抱っこされているとかわいさが倍増するんですよね。
休み時間が終わると、子どもたちは名残惜しそうに赤ちゃんとバイバイしていました。
そのほかにも、図書館の司書さんからの読み聞かせも。
親御さん方からは、「小学生がみんな優しくて、感動した!」「じゅうたんの床がとてもよかった」と嬉しい言葉をいただきました。
子どもたちの生活する環境に多様な人が存在しているということが、本来当たり前のことなのだろうと思います。
まして、今回赤ちゃんと直接的に触れ合え、親御さんとお話しできた子どもたちは、素敵な体験になったでしょうね。
        
この時、私は不在だったのですが、担当教師から撮影された写真を見せてもらいながら、報告を受けました。
「校長先生がこの場にいたら、泣いていたと思います」という言葉を付け加えながら。
   ↑ まさにそのとおり!報告を受けただけで目に涙がたまっちゃいましたから!

■ 夏休み課題作品展 (記事更新9月7日)
現在、夏休みの課題作品の展示会を開催中です。
力作ばかりが揃いました。
開催は明日までです。
ご都合をつけてどうぞお出でください。
     

■ さどっこ画廊の収録 (9月7日)
佐渡テレビの「さどっこ画廊」に出場するべく、この日の昼休みに収録が行われました。
テレビカメラの前で、緊張の面持ちの面々。
気持ちは分かりますよ、よ~くね。
こちらにも素晴らしい作品が揃いました。