■ 赤泊港まつり (7月29日)
4年ぶりに開催された地域の一大行事「赤泊港まつり」!
実行委員の皆様は、この日のために何回も何回も会議を重ね、実施にこぎつけたのです。
その熱量に心からの敬意を表したいと思います。
さて、われらが赤泊小学校の子どもたちは、マーチングバンドの演奏と、日本海会場大相撲に出場!
いずれも力の入った熱演と熱戦に会場からは大きな拍手をいただきました。
子どもたちの出演が終わった後も、何人もの子どもたちが会場に残り、カラオケに大声援を贈ったり、地域の芸能発表や打ち上げ花火を楽しんだりと、赤泊港まつりを堪能していました。
             

■ 夏の掲示 (7月27日)
子どもたちがいない校舎内はひっそりとしていて、1学期に飾られた掲示が残されています。
写真は夏の掲示物。
子どもたちを啓発するためのものや心をうきうき沸き立たせるものなど、目的は様々です。
しかし、いずれも子どもたちの気を引くよう、素敵な掲示物になっています。
 

◆ ミステリ~ ◆
保健の掲示には毎日日付を入れることができるものもあります。
水性マジックで、今日が何月何日か書き込むのですが、ある時養護教諭が書き込もうとしたら、既に書き込まれていたのです。
その日からずっと誰かが書き込んでいてくれているとのこと。
「私が書いているのです」などと名乗り出る子はいません。
「誰が書いてくれたんだろう?」と疑問に思いつつ、養護教諭は感謝の気持ちを付箋に書いて貼っておきました。
何日か後、養護教諭が「校長先生、私○○さんと○○さんが書き込んでいたところを目撃しました!」と嬉しそうに報告してくれました。
自分の仕事ではないし、もちろん当番でもないのに、学校全体を視野に入れてのこの行為。素晴らしいですね。
遊び心もちょっとあったのかしら?
心が温かくなるエピソード。
 

■ 青少年赤十字(JRC)佐渡地区トレーニングセンター (7月26日)
この日、佐渡市内のJRCに加盟している小学校の子どもたちが集まって「JRC佐渡地区トレーニングセンター」が開催されました。
当校からも5・6年生の6人が参加しました。
会では、まずは日本赤十字社新潟県支部からスタッフお二人が講師になり、ご講話くださいました。
テーマは、『 「ウクライナのいま」から考えよう ~人間としての最低限のルールとは~ 』です。
ウクライナの現状をご報告いただき、ウクライナの人々の苦しみと悲しみに思いをよせた子どもたち。
「突然変わってしまった世界は、たくさんの命を奪い、たくさんの命の危機を生み出したのです」と語る講師様。
その中で、世界中のたくさんの人々の温かい気持ちが、日本赤十字の活動を支え、ウクライナなどの多くの人々の命と暮らしを守っていることを、子どもたちは知りました。
さらに、国際人道法の存在を知り、「武力紛争時でも守れる人間のいのちは守る」言ったアンリ・デュナンの志の高さにも思いをはせました。
ご講話の後は、3、4人のグループに分かれ、防災ワークショップ『ドローイング・チャレンジ』!
各グループのメンバーは、それぞれ人差し指一本を使って1本のマジック(ペットボトルに取り付けられたもの)を操りながら、全員で協力してお題となる絵(星、亀)を描きます。
これがなかなか難しい。
でも、このアクティビティを通じて、みんなで話し合い、知恵を出し合って一つのことを成し遂げることの喜びを体験することができました。
グループごとに活動を振り返った後は閉会式。
全参加者を代表して、われらが赤泊小学校から参加した6人の全メンバーが感想を発表しました!
「同じグループのみんなと話し合う中で、自分が思いもつかなかった考えに触れることができて、嬉しかったです」など。
私は「みんないいこと言うなあ」と思って聞いていました。
赤十字の理念や国際人道法の考え方は、私たちの日常生活にもあてはめて考えることができるものです。
多様な人々が多様なスタイルで生きるこの世界ですから、多少の軋轢はあって当然だろうと思います。
しかし、その中でも武力ではなく対話を通じて世界の平和を築き上げることが大切なのだろうと強く思います。
当校で行っているp4cもそれを実践するための重要なツールとして、子どもたちには自分の生き方に生かしてほしいと思っています。
        

■ 職員による備品整備作業 (7月26日)
学校職員による備品整備作業を行いました。
定期的に行っているこの作業。
子どもたちが授業等で使用する教材備品を点検し、修繕の必要はないか、しっかりと保管されているか、確認しました。
この日は猛暑。
職員室内であれば冷房が効いていますが、廊下や教材室などにはエアコンはありません。
ものすごく暑い中、いや熱い中(!)、職員は汗だくになりながら作業を行っていました。
先生方、ありがとうございます‼‼
    

■ 個別懇談会 (7月25日)
当校では通知表は3学期にだけ所見を記載することとしています。
その分,1学期と2学期に長めに個別懇談会を設定して,お子さんのご家庭の様子と学校での様子を情報共有しています。
そして,対話によってお子さんの今後の指導の方針について考えていくのです。
個別懇談会はこの日と2日後に,合わせて2回行う予定です。
お出でくださった保護者様、これからお出でくださる保護者様、お忙しいところありがとうございます。
どうぞよろしくお願いいたします。
 

■ ラジオ体操 (7月25日)
この日から夏休み。
早速ラジオ体操をがんばっている地区を発見!
6時30分にはラジオ体操の放送が流れ,親子が輪になって体操していました。
体操後には浜辺のゴミ拾い。
結構落ちているものなのですね。
私自身もそうなのですが,親に連れられてラジオ体操をしたことって,大人になってもいい思い出として心に残っていくものなのだと思います。
みなさん,ありがとうございます。
    

■ 終業式 (7月24日)
1学期の終業式。
各学年の代表児童が意見発表をします。
「練習したら算数の計算が速くできるようになりました」
「図工でうまく作品を作れるようになりました」
「漢字練習をしっかりしたら書けるようになりました」
「難しい問題も、教えてもらったら解けるようになりました」
「友だちの悪口を言わないようになりました」
「委員会活動や学級の係活動では当番の仕事を忘れないでがんばりました」などなど。
代表の子ばかりだけではなく、全ての子どもたちががんばり、何かしらの伸びを見せた1学期だったのだろうと思います。
     

■ 緊張の通知表! (7月24日)
終業式の後は学級活動。
出たー!通知表です!
担任から一言ずつ、あるいは二言、三言、あるいはじっくりと声を掛けられながらもらう子どもたち。
どきどき、どきどき♡♡
神に祈りたくなる気持ち、よ~く分かりますよー。ははははは。
始めは神妙な心持ちですが、話を聞いているうちに自然にこぼれてしまう笑み。
例えば、ある学級では担任が「○○さんは五・七・五の作品を作るのが素晴らしく上手でしたね」と声を掛けると、耳をダンボにして聞いていた子たちが「おーーー!そうだーーーーー!」と大盛り上がり。この学級では万事この調子です。
一方、初めて通知表をもらう1年生。「なんじゃいな、これ?」って感じです。
そうでしょうねえ。そもそも通知表とは何かというところから担任は話していましたから。
それでもじっくりと見つめる眼差しは、とってもいいですね。
子どもたちのがんばりが文字として表れている通知表です。
ぜひお子さんを中心に、ご家族のみなさんでじっくりご覧になってください。
そして、大いに褒めてあげてくださいね。
        

■ また、2学期ね! (7月24日)
帰宅する子どもたちを見送る当校自慢の教師たち。
(彼らホントにすごいんだから!)
写っていない教師も多数いますが、みんな同じ気持ちなのです。
「1学期、素晴らしくよく勉強しましたね、みんな。それぞれ大いに伸びました。充実した夏休みになることを期待しています。2学期にまた会いましょうねー」
素敵な子どもたちよ、またね!
     

■ 6年 シーカヤック体験 (7月21日)
6年生はこの日保護者ボランティアの方々にお手伝いいただきながら、莚場でシーカヤック体験をしました。
初めて乗る子がほとんどで、最初は苦戦する6年生。
しかし、パドルの操作にもあっという間に慣れ、すいすいカヤックを進めていました。
1時間のシーカヤック体験のほか、磯遊び、ボート体験、さらにはスイカ割りも!
ところが、スイカは若干弾力があるせいか、棒で思いきり叩いてもなかなか割れません。
全ての子が挑戦してもまだ割れなかったので、担任もチャレンジ!
目をつぶって棒を持つと、ヨタヨタしながら子どもたちの方に向かっていきます。これはお約束。
「ギャー!」と逃げ惑う子どもたち。ははははは。
天候に恵まれ、インストラクターにも恵まれ、保護者ボランティアにも恵まれ、素敵な体験となりました。
             

■ 下駄箱清掃 (7月21日)
もうすぐ夏休み。
いくつかの学年の子どもたちが、1学期間お世話になった感謝の気持ちを込めて、下駄箱を掃除しました。
一心に雑巾をかけています。。
こういう気持ちは大切にしてほしいなあと思います。
     

■ 6年 社会を明るくするp4c (7月20日)
法務省の「社会を明るくする運動」に関する作文を書く6年生。
社会を明るくする運動とは、全ての国民が犯罪や非行の防止と、犯罪や非行をした人たちの更生について理解を深め、それぞれの立場において力を合わせ、犯罪や非行のない安全で安心な明るい地域社会を築くための全国的な運動です。
とは言え、子どもたちにとっては「更生」という言葉一つとってもあまりなじみのないものです。
6年生は作文を書く前にp4cをして考えを深めてから執筆にとりかかろうというわけです。
教室を覗くとこれまで学びを深めてきた足跡が掲示されていました。
ホワイトボード上に、子どもたちの思いや問いが所狭しと貼られています。ものすごいですねー。
これほどの問題意識を子どもたちが持っているとは!
教室中央には、子どもたちがp4cで話し合いたい問いがひまわりのように並べられています。
そして、子どもたちが選んだ問いは「犯罪や非行をした人への悪口・差別はいつまで続くのか?」です。
 

では、p4cの流れを追っていきましょう。
「死ぬまでとは言わないけれど、悪口は続くと思う。ネット上とかで出所した人の悪い情報は出回る。逆に更生したっていういい情報は広まりにくいし」
「ぼくも続くと思う。かつて犯罪を犯したという悪いイメージはぬぐい切れない」
「死ぬまで続くと思う。芸能人とかだとネットや新聞に載って、1回載るとずっと残るから」
挙手していない子にコミュニティボールが回っていきました。
その子は少し考えてから「考え中です」と回答。
担任はその子に問い掛けました。「考え中なのはわかったよ。じゃあ、どんなことを今考えてる?どんなことで悩んでいる?」
「考え中です」と回答することにより、思考停止に陥らないよう、今の自分の心の中、頭の中をじっくり見つめるよう促したのです。
そのお子さんはさらに考えたあと、ぽつぽつと語り出しました。
「悪口を言うってことも犯罪なのじゃないのかなと思います」
おー!新しい視点からの発言。やるなー!
混沌とした頭の中を整理し、考えながら話すお子さん、子どもたち。
「そうだね。犯罪を犯した人をバカにするのも犯罪。そういう記事を乗せる新聞とかネットも一緒にバカにしているのと同じだと思う」
混沌とした頭の中を見つめ、ようやく見つけた言葉を、友だちが引き受けて、それに関連させて発言してもらえるって、ものすごくケアされることにつながると思います。
「今の議論に関係ないかもしれないんだけれど・・・」と前置きしながら、別のお子さんも混沌とした考え、曖昧な考えを表明していきます。
「関係ないかもしれないんだけれど、ネットの中の勝手な正義、自分勝手な思い込みもあるんじゃないかな?」
「私は悪口とかはずっとは続かないと思う。なぜなら悪口とか言う人ってのは、そのうちに次の攻撃相手を別の人に変えるから」
「うん。去年のいじめに関するp4cでも話が出たんだけれど、それと同じだと思う。次々とターゲットは変わっていく」
「そうだね。犯罪者に対する悪口だとか差別はいじめの構造と同じ」
   

ここで担任が語り、問い掛けます。
「憎しみから出た行為からは幸せは生まれないと思う。もしもあなたの家族が被害者になった場合、加害者を恨み続けますか?」
「ぼくは自分が被害者になった場合、犯罪は1回なら赦せる。でも何回もだったらずっと赦せないと思う。(何回だったら赦せなくなる?)う~ん・・・、どれくらいか分からない。あ、でも恨みは死ぬまでは続かないかも」
語りながら考え、考えながら語る。発言の途中で考えが変わっちゃうなんて。しびれますねー。すばらしい!
「ぼくも死ぬまでは恨まない。苦しい思いをさせられても、『この人頭がおかしいんじゃないか』って自分が思うことによって乗り越えられることができるかも」
「私は反省してないようなら恨む。反省しているなら応援する」
「やってしまった人が心の内で反省していないなら恨む。なぜ犯罪をしたのかにもよるかも。何の理由もなく罪を犯したのなら恨む」
「みんなに質問です。自分にとって大切な人が殺されて、犯人が『殺したかったから殺した』なんて言ったら赦せる?」
「もしも自分が被害者だったら赦せるかもしれないけれど、大切な人が被害者だったら地獄まで連れていく・・・(めらめら)」
最後に担任が語りました。
「p4cでは、対話をする中で自分の心の中、その時の心の在り様に気付くことを大切にしてもらいたい。イライラの気持ちに気付ければ、何かしらの対応ができるかもしれないよ」
この高度で複雑なp4cの中で、
じっくり考え、そして複雑な頭の中を曖昧なままで表現する。
そして、それをそのまま友だちに受け入れてもらえる。
このような体験が人をケアし、その人の背中をそっと押してあげることになるのだと思います。
  

■ 2年国語 どうにも止まらないp4c (7月20日)
この日、2年生は国語で学習中にいきなりp4cに突入!
教師は、あらすじとか登場人物とかの確認をするだけのつもりだったのですが、それを許さない子どもたちの対話への意欲の大きさ。
ある疑問が口に出されると、そこから急遽p4cに!
授業の大まかな流れをここで紹介したいと思うのですが、対話が複雑で、さらにスピードが速く、とてもついていけません。
「発言したーい」と、ピンとまっすぐに挙げられた手が次から次へと続き、全くやむ気配がありません。
p4cが授業終了になるまでの20~30分間、ずっとこの調子です。
私、もう、記録するのを途中であきらめました。
それでも対話の一部分を断片的ですが紹介します。
対話の中である問いが子どもから出されました。
「ねえ、ミリーってさ、帽子屋さんにお金払ったのかな?」
「えーと、99ページの7行目に『財布の中は空っぽです』ってあるでしょう。だからお金持っていなかったんだよ。払ったんじゃなくて、帽子屋さんからもらったの」
「でもさ、101ページの5行目に『お財布の中身を全部手に取り、店長に渡しました』ってあるから、もしかしたら見えないお金を払ったのかも」
「うん、やっぱり、ミリーは店長さんに財布ごと渡している場面があるよね。払ったんじゃない?お金は隠しポケットみたいな所に入っていたとか」
「いや、財布ごと渡したんじゃなくて、『財布の中身を全部店長に渡した』って書いてあるよ」
「そうだね。空っぽなのに・・・。何を渡したんだろう?」
「ぼくも分からないけれど、教科書に書いてあるかもよ。探してみよう」
こんな調子です。
対話の中で、子どもたちは新たな問いをバンバンと出していき、話合いは猛烈にエンジンをふかしながら爆走していきます。
発言の記録が追いつきません(とほほ)。
 

「100ページに店長さんが特別な帽子をミリーにかぶせてやっているイラストがあるよね。店長さん、帽子持っていないよ」
「あ、そうだね。特別な帽子は透明なんだ」
「いやちょっと待って。イラストにはうっすらと帽子が描かれているよ」
「完全に透明なのかな。ミリーにしか見えない帽子なの?」
「店長さんが慎重にミリーに帽子をかぶせている場面があるよね。店長さんは、落としたら自分では探せないから、慎重に扱っている」
「ちょっと待って!なんで店長さんは帽子を一つだけ取ってエミリーにかぶせたの?」
このように自由に発言しているようでも、随時叙述に立ち返り、叙述を根拠に話し合うのです。実にすばらしい!
 

別の問いも出されます。
「なぜ店長が出してくれた特別な帽子は安いんだろう?特別だから?」
「きっと、昔売られていたんだけれど、今は売っていない帽子なんだよ。それを倉庫から取り出してきた。だから安い」
「そう。古いから安い」
「この特別な帽子は見えないんだよねえ。だからさ、売れ残るのは当然なんだよ」
2年生の中に一人だけ全く関係ない教科書のページを開いているお子さんがいました。
全く関係ないページを熱心に見ているのです。
対話に飽きちゃったのかなあと思っていると、その子がさっと挙手します。
「みんな、44ページを見てください。説明文の『たんぽぽのちえ』が載っているんだけど、これって、ミリーの不思議な帽子と同じじゃない。だってさ・・・」
ぎょえー!以前勉強したことを思い出して、今の学習に結びつけるなんて!す、すごい。
「ミリーは店長さんから帽子なんてもらっていないんだ」
「え?でもこの特別な帽子がなくちゃ、ミリーは他の人たちが何を考えているか分からないはずじゃない?」
「これはさ、ミリーは帽子をかぶって初めて想像することができたんだってこと。それが特別な帽子の力のお陰だと思えた」
「うん、想像上の帽子だってことはミリーだって分かってる。だって、最後のページで『ミリーは帽子をかぶっていない』と思い込んでいるママにこう言ってるでしょう。『ママだって持っているのよ、本当は。想像すればいいのよ』って」
もう子どもたちは語る語る!自分の発見、閃きを言いたくて言いたくて仕方がないって感じです。
さらに新たな問いが出されます。
「ねえ、みんな、もしみんながミリーがかぶっている特別な帽子をかぶっていたら、何を想像する?」
うわー。なんて面白そうな問い!これだけで図工と国語の合科として授業が成立しちゃいそうですね。
ところがここでタイムアップ!ざんねーん。
子どもたちは本当に楽しそうにp4cで対話していました。
「なんて言ったらいいか分からないんだけど・・・」とか「う~ん、ちょっと訳が分からないんだけどね・・・」とか、考えが十分に固まっていない段階でも発言できるセーフティの高さ。他の児童に対する信頼。
私は参観していて、涙をこらえるのに精一杯でした。
結局、全体としてはどこに着地したのか分からないのだけれど、しかし、一人一人にとっては個別にしっかりと着地できていたのじゃないかしら。
素晴らしい子どもたち。素晴らしいp4c。
この単元の発展としてのp4cでした。お見事。
  

■ 3・4年 ノンジャンルでp4c (記事更新7月20日)
7月19日,スペシャルゲストとして,羽茂のタガヤス堂さん(ドーナツ屋さん)とニカラさん(本屋さん),畑野小学校の校長先生が子どもたちのp4cの参観にお出でになりました。
テーマはノンジャンル。
子どもたち一人一人が話し合いたい問いを出し合い,その中から選ばれた問いは「行くなら,過去?未来?」です。
う~ん。どちらがいいんだろう?
では子どもたちの話し合いの様子を見てみましょう。
「過去に行きたいです。だって,未来だと大人になってどうなっているんだろうという楽しみがなくなるからです」
「ぼくも過去です。悔しい思い出がよみがえってきちゃう」
「ぼくは未来。最新家電を使ってみたいから」
「私は過去。一度失敗しちゃったことでも,やり直すことができるし」
「私は未来。未来から今を見ると,ケガとかを予防できる」
「ぼくは過去。楽しかったなあと思ったことをもう一度やりたいなあ」
「私は未来。未来から見ると,地震とかの対策が出来る」
「私も未来。いつ自分が亡くなるかとか,未来がどうなっているかを見られる」
「私は過去。昔の生活を見てみたい」
「過去に行きたいって言うみんなは,辛いことをもう一度体験することになってもいいの?」
「そうだね。生まれるもっと前に戻ったら,そこは戦争中かもしれない。大変だし,辛いよ。それでもいいの?」
未来派と過去派は拮抗しています。すると,全体に対する問いかけが!
「ねえ,みんな。過去とか未来とかに行った後,また今の時代に戻ってこられるの?またみんな戻ってきたい?」
「う~ん,私は戻ってこなくてもいいかな。過去に行って赤ちゃんになって長く生きたい」
「私は戻ってきたい。今一緒に過ごしている人たちと会えなくなるのは寂しいから」
「ぼくは戻ってきたくない。過去や未来に行ったらそこでやりたいこと,やり始めたことをやり切りたい」
「私は戻ってきたい。だって行った先で怖いこととかがあったら嫌だもの」・・・
タガヤス堂さんもお話しになりました。
「私は未来にも過去にも行きたくないです。今この時代にやりたいことがたくさんあるからです」
おー,含蓄のある言葉。素敵ですね。
p4cの後,校長室でスペシャルゲストの皆さんから3・4年生のことをたくさん褒めていただきました。
「子どもたちが自由に発言していましたね。安心できる雰囲気があの空間にあったからなんでしょうね」
まさにワンダーとセーフティに満ちあふれたp4cとなっていました。
楽しかったねえ,みんな!
         

■ 5年 国語『銀河』の詩をp4cで読み深める (記事更新7月20日)
7月19日,羽茂のタガヤス堂さん(ドーナツ屋さん)とニカラさん(本屋さん)をスペシャルゲストとしてお迎えしてのp4c第2弾。
3・4年生のp4cに引き続き次の時間もご参観いただきました。
7月上旬に6年生が行ったのと同様に教科書冒頭の詩を読み深めます。
こんな詩です。

 あの遠い空にひとすじ,
 星たちが,
 ぶつかり合い,重なり合い,
 河のように光っている「銀河」。
 牛乳をこぼしたようにも見えるから,
 「乳の道」とも言うそうだ。
 どっちもいい名前だなあ。

これは結構難解ですよー。
さあ,我らが5年生はどこまで深読みできるのか!?
では,子どもたちの主な発言を追ってみましょう。
まずは問いを考えた子がなぜこの問いをつくったのかの説明からスタート!
「この短い文章の中に様々な情報が入っている。作者はどんなことを考えながら作ったのかなあと思って」
「この詩は一番最後の文『どっちもいい』がポイントだと思うよ」
「うん。『銀河』も『乳の道』も両方星がたくさん集まっているでしょう。同じものでも違う言い方がある」
「そうだね。詩で『星たちがぶつかり合い,重なり合い」ってあるでしょう。これは星たちが本当にぶつかっているってことばかりじゃなくて,意見がぶつかり合うってことも表している。それでもみんな一緒になって河のように流れているってこと」
「ねえ,みんな。私今思ったんだけれど,詩の上とか回りとかにイラストが描かれているでしょう。このイラストってこの詩に関係あるのかな?」
「私は関係あると思う。ここに2人の妖精が描かれているでしょう。この河は天の川で,2人の妖精は織り姫と彦星なんじゃないの?」
「え,でも織り姫はいいけれど,彦星は男だよ。イラストの2人はともにワンピースの洋服を着ているよ」
「前に先生が教科書って何年かに一度新しくなるんだっておっしゃってた。男でも心は女の人っているでしょう。この最新の教科書はそういうLGBTQ+の人もいるよってことを伝えたいのかもね」
「イラストの端の方に船が描かれているよね。これは何を表しているんだろう?」
「船が遠いところを旅しているみたいな」
「イラストの中で牛だとか様々なものが描かれている。これって星座を表しているんじゃないかな?」
「さっき誰かが言ったけれど,『意見がぶつかり合う』って言うのは,これ僕たちの意見がぶつかり合うことだとしたら,国語の授業のことを言っているんじゃない?」
「あー!そうだ。『意見がぶつかり合う』って僕たちが話し合ってるってことなんだ。それと,様々な僕たちが集まって学級を作っているってことなのかも」・・・
子どもたちの深読み炸裂!
そして人の意見を聞いて,「あー!」と閃いた時の感激もあるp4cでした。
p4c後,ニカラさん,タガヤス堂さんのお二人から子どもたちに次のような趣旨の言葉をかけていただきました。
「みなさんが友だちの話をよく聞きながら対話している姿が素晴らしいと思いました。そして対話する中で詩をどんどん読み深めていることも素晴らしかったと思います」
よかったね,5年生のみんな!
ニカラさん,タガヤス堂さん,ありがとうございました!
またお出でくださいね,ぜひ。
           

■ 被曝ピアノコンサート (7月20日)
7月20日,広島からピアノが搬入され、コンサートが行われました。
このピアノは、1945年8月6日、広島に原爆が投下された時に、現場にあったピアノなのです。
ピアノの所有者である「矢川ピアノ工房」の方から、このピアノについての解説と平和についてお話をいただきました。
子どもたちはじっくり聞き入っていました。
次はいよいよピアノの演奏会です。
音楽主任の伴奏に合わせて校歌を歌いました。
これがまた素晴らしかった!
驚くほどの声量、すがすがしいほどの歌声。
(コンサートが終わった後、来校されたゲストの方々は、皆さん口をそろえて「素晴らしい校歌でした」「アットホームな雰囲気の中、子どもたちは安心して歌うことができているんですね」とおっしゃっていました。)
この雰囲気の後、ピアノが堪能な保護者様が1曲ご披露くださいました。
子どもたちの盛大なアンコールに応えて、さらにもう1曲追加で披露してくださいました。
子どもたちはじっくり聴き入っていました。
また、会場となったランチルームには原爆に関する写真資料が大量に提示され、子どもたちは見入っていました。
最後に、「SDGsを考え活動する会」から子どもたちに平和を願うプレゼントもいただきました。
シンガーソングライターの方もお出でになり、たくさんの方々のご協力のもと、この被ばくピアノコンサートは開催することができたのです。
素晴らしい学びの機会をありがとうございました!
       

■ 1年生活 砂遊び (7月18日)
砂場から歓声が聞こえてくるので,なんじゃいなと見に行くと,1年生が砂遊びをしていました。
しかし,たかが砂遊びと侮るなかれ。
れっきとした生活科の学習なのです。
「ねえ,一緒にやろう」と友だちを誘うこと。
様々なアイディアを出し合い,楽しい遊び方を工夫すること。
砂の感触を楽しみ,身体感覚を養うこと などなど。
このような一つ一つの行為が子どもたちにとっては大切で、とりわけ学童期に自然の中で遊ぶという行為は,子どもたちにとって大変大きな学びとなるのです。
それにしても,楽しそうだねえ、君たち。
いいなあ,私も入れて!
    

■ 庁務員さんの仕事ぶり (7月18日)
当校の庁務員さんは本当に働き者です。
じっとしているところなんか、見たことがありません。
いつもどこかで仕事していらっしゃいます。
おまけに、こんなにもすごい方なのに、腰がものすごく低いのです。
実るほど頭を垂れる稲穂かな
まさにこの句のとおり!
仕事ぶりは素晴らしく丁寧で、誠心誠意子どもたちの学ぶ環境整備に努めてくださっています。
いつもありがとうございます。
      

■ 地域で生きる 地域で育つ (記事更新7月18日)
数日前の子どもたちの会話です。
「ねえ、今日が最後の祭りの踊り練習だね。緊張しちゃうなあ」
「そうかあ、今年の祭り前の練習は今日が最後だね。がんばろうね」
地域で練習を積んできた子どもたち。
「すごいね、がんばってね」と声を掛けました。
そして7月16日、大字赤泊地区の夏祭り。
この地域に住んでいる子どもたちが大勢参加しました。
子どもたちは鬼太鼓と一緒に家々を回り、踊りで盛り上げます。
自分の出番を待っている間も、太鼓に合わせて自然に体が動いちゃうようです。
練習の成果が出たようで、素晴らしくかっこいい踊りを披露していました。
もう!ちょっと、うるってきちゃったよー!
本当にかっこよかったよ、君たち!
こういう体験を重ねながら、子どもたちは成長していくのですね。
    

■ 5年外国語 ALTの先生との会話 (7月14日)
5年生は外国語の学習。
教室を覗くとALTの先生と一人ずつ話をしていました。
“Can you ~ ”とか“I like ~”という言い方を使って自己紹介。
さらにはALTの先生に質問もします。
“l can vollyball. Can you vally ball?”とか“I like cucumber. Do you like cucumber?”って感じです。
別のお子さんにALTの先生から、“What food do you like?”という質問もありました。
「う~ん、I like Miso-ramen!」という返事に、「Oh!me too!」。
ALTの先生は、子どもたちが一生懸命話す英語をこれまた一生懸命聞いてくださり、そして分かりやすい英語で応じてくださいました。
対話が終わると、感想を発表します。
「ぼくは、話すときに緊張しちゃって、最後に“Thank you very mach.”って言うのを忘れてしまいました」と話すと、他の子たちは「○○さんは、言い直してたから、よかったよ」と返します。
すると、「う~ん、でも、もっと情熱的に話せばよかったなあ。残念です!」ははははは。
なんか、すぐに上達しそうですね。
   

■ 1年図工 教室を飾る (7月14日)
1年生は楽しそうに工作。
折り紙で飾りを作ります。
窓際に取り付けると、なかなかの出来栄え。
楽しそうに作ってたものねー。
自分で作るのが難しいところや新しい技は近くの教師にやり方を教わります。
手元をのぞき込む1年生。
「ほーほーほー、なるほどそうするんですかー」って声が聞こえてきそうです。
ほうきを使って片付けもばっちりです。
       

■ 子どもたちと過ごす教師 (7月14日)
休み時間。
なんだか、とってもいい雰囲気。
穏やかな時間流れていきます。
   

■ 5年社会 出前授業 (7月13日)
この日,佐渡の漁業について,佐渡地域振興局から専門家を講師にお迎えして,お話を伺いました。
世界の漁業,日本の漁業という大きな視点も踏まえた佐渡についてのお話に子どもたちは興味津々。
佐渡で獲れる魚ベスト10(漁獲金額順)をはじめ,魚を獲ってから商店に並ぶまでの流通の仕組みや世界の漁獲量の推移,またそこから漁業の課題にまで迫りました。
さらに,最新の漁法に至るまで,お話は多岐に及び,ものすごい情報量でしたが,子どもたちは引き込まれるように話を伺っていました。
それ故に,講話の後の質問の漁のものすごいこと!
後で校長室で「様々な学校でお話しすることがありますが,赤泊小の子どもたちの好奇心の旺盛さに驚きました」とおっしゃっていました。
いい勉強しましたね,5年生のみんな。
   

■ 2年道徳 挨拶が嫌いな王様 (7月13日)
この日,2年生は道徳でp4c。
挨拶が嫌いな王様の物語をもとに考えを深めます。
問いはストレートに「なぜ王様は挨拶が嫌いなのだろう?」です。
問いを出した子が口火を切りました。
「ぼくは挨拶はした方がいいと思うんだけど,王様はどうして挨拶が嫌いなのだろうと思った。挨拶がないと寂しいのに」
おー!いきなり剛速球が来ましたね。
担任がこの発言を引き受け,深めます。「王様はどうして嫌いだと思う?」
この質問を他の子が引き受けます。「自分から挨拶するのが嫌なんじゃないかな?」
「う~ん,でも王様は挨拶を言われるばかりなのに,挨拶してくれる人を罰しているよ」
「きっと,挨拶っておはようとか同じ言葉ばかりでしょう。同じことばかりだから嫌なんじゃない?」
「うん,いつも同じで飽きちゃったとか」
「王様はゆっくりしたいときもあるけれど,いつも挨拶されてるから,うるさいって思うのかな。眠くても眠れないし」
「え,今○○さん,なんて言ったの?(この質問に対する答えを聞いて)あー,そうか。」
「うん,挨拶されるとき、『王様,王様・・』って言われすぎて嫌になっちゃったんだよ」
すると最初に問いを出した子が,対話をしているうちに新たな問いが生まれたようです。
「ねえ,みんなは王様は子どもの頃から挨拶が嫌いだったと思う?それとも大人になって,王様になってからだと思う?挨拶って,同じ言葉ばかりじゃなくていっぱい種類があるでしょう。ぼくは挨拶されたら嬉しい気分になる。それに挨拶すると,その後相手と話しやすくなるよ」
おー!しびれる一言!
   

担任が子どもたちに問いかけます。「ねえ,みんなは挨拶は嫌い?」
「挨拶はしゃべらなくちゃならないから,ちょっと嫌い。面倒くさいって思うこともあるから。それに,挨拶をしても返してくれない人がいるから」
おー!自分の体験を踏まえた発言!深まってきましたね。
「ぼくも○○さんの考えとちょっと似てて・・・」
「ぼくは,人って挨拶から言葉を覚えていくんじゃないかと思う。だから,王様は子どもの頃は挨拶は嫌いじゃなかったはず。大人になって面倒になったんだ」
担任が少し前の発言を広げます。
「みんなは挨拶しても返してもらえないと嫌な気持ちになる?」
「やっぱり返してもらえないと嫌だなあ。それはぼくばかりじゃなくて,周りの人たちも嫌な気持ちになるんじゃないかな?」
「うん,悲しい気持ちになる,私も」
   

今回の対話では,自分の体験に裏打ちされた発言がいくつか見られました。
また授業後,「挨拶をすると相手と話しやすくなる」と発言した子に尋ねたところ,保育園時代にそのような体験をしたとのこと。
彼にとってはとってもインパクトのある体験だったのでしょうね。
自分の生活経験を踏まえた発言をもとに考えることは,そこに潜む道徳的価値の理解を深めやすくなるのだと思います。

また,今回のp4cも対話の流れは決して単線ではありませんでした。まあ,いつもですけれどね。
話は様々な方向に拡散し,行きつ戻りつしながら,網の目のように複雑な様相を呈していました。
しかし,子どもたち一人一人の思いや考えは,対話の流れのどこかに必ずヒットしたはず。そしてそこから一人一人が考えを深めたと思うのです。
途中で対話を動かす重要発言がいくつも飛び出し,子どもたち主体の対話を創り出していきました。
「今何について話していたか」,「友だちが何と発言したのか」分からなくなっちゃっても,「もう一度言って」とか「誰かまとめて」と口に出せる心理的安全性,セーフティの高さ。
素晴らしいp4cでした。
参観していた養護教諭は,「彼ら2年生なんですよね」と言っていましたが,私も全く同感です!
君たち,すごいなあ。もっと伸びるよ,この調子なら。お見事!
 

■ 6年 自分を見つめる、自分たちを見つめる (7月13日)
夏休み前のこの時期。
6年生は今の自分を見つめ,そして今の6年生(自分たち)を見つめ直します。
そして,今後の自分たちの目指す方向について話し合っていました。
それも,2時間目と3時間目をぶっ続けで!
初めは立って話していた彼らですが,話し合いが佳境に入るにしたがって椅子を持ち出し,じっくり腰を据えて話し合うようになりました。
どんな話し合いになったのかしらと話し合いを記録した大洋紙を見ると,どうやら自分たちの課題を3つに絞り,それぞれに対し,一日の活動のその場面ごとに評価規準を作って評価する作戦のようです。
例えば「返事・挨拶」については,1限は,
◎・・・元気で,体育館に声が届くくらいの声。
○・・・聞こえるけれど暗い。ちょっと聞こえる。
△・・・一切聞こえない。
きっと子どもたちは,みんなで定期的に振り返り,評価し,次への方策を講じるつもりなのでしょう。
おー!これは組織評価の一つ,PDCAの手法じゃないですか!
「返事・挨拶」のほかには,「熱量 自分から行動すること」「相手への意識(思いやり)」と記録されていました。
かなり本格的な評価ですね。すごいなあ。
これらを子どもたちがつくったというのが素晴らしい。
まさに子どもたちによる自主的・自律的活動です。
卒業まで素晴らしい学級をつくり続けていくんだろうねえ,君たちは。お見事。
     

■ 1年 思考する1年生 / 楽しそうに勉強するねえ、君たち (記事更新7月13日)
7月12日。
「おむすびころりん すっとんとん」と心地よいリズムが1年教室から聞こえていたのでちょっと覗くと,1年生は国語で音読中でした。
教科書をトンッと立てて姿勢良く音読する1年生。立派ですね。
音読が終わると,『おむすびころりん』を劇化していました。
椅子を逆さにして耳を当てている写真は,おじいさんがネズミたちが住む穴に耳を当てているところの再現です。
み~んな穏やかな笑顔。
1年生って,いつもこんな顔して勉強しているんですよ。
劇化の活動が終わると,叙述方法の学習。
『おむすびころりん』という話は,会話文と地の文が「 」(カギ括弧で区別されることなく)混在しています。
そこで担任は問いました。
「教科書を読むと,おかしいなと思うところがあるでしょう?そうです。おじいさんが話したのにカギ括弧が書かれていないところがあるのです。おじいさんが話したところにカギ括弧を書き込みましょう」
子どもたちは教科書を読み直しながら,おじいさんが話したところを探しました。
「はい!この『まて まて まて』のところです」
「『まて まて まて 』のところだと思います」
と意見が割れました。
しかし,担任と子どもたちとが対話する中で,これは解決。
この他にもおじいさんが話した文が,子どもたちによって全て発表されました。
これで全部出たなと思ったところで,「はい,先生。まだあります!」とあるお子さん。
「この『おむすびころりん すっとんとん』も話し言葉です」
おー!やるなー。確かにこれはおじいさんの発言ではなく,ネズミのたちの歌声だけれど,会話文ではあるなあ。
担任はこのお子さんの発言も取り上げ,これは誰の話したことなのか,1年全体で話し合いました。
1年生もしっかり思考し,しっかり発言しています。
どんどん伸びてるなー,君たち。
    

■ 読み聞かせ (7月12日)
この日、読み聞かせボランティアの方々を中心として、子どもたちに読み聞かせをしてくださいました。
何冊か本をお持ちくださったボランティアの方もいらっしゃって、2年生は読んでもらいたい本を選ばせてもらっていました。
いつものように本の世界にどっぷりとはまり込んだ子どもたち。
いつも素敵な時間を過ごせる読み聞かせ。
ボランティアの皆様、ありがとうございます。
感謝、感謝です。
    

■ 2年 上手に伝える技術 (7月12日)
2年生は国語で『あったらいいな こんなもの』の学習を進めています。
今はないけれど,あったらいいなと思うものを考えて,それを紙に書いて,友だちに紹介します。
しかし,ここで小学生あるある。
自分の話すことをあらかじめ紙に書いておいちゃうと,発表では小学生はそれを音読しちゃうのです。
確かにすらすらと読めるのですが、これでは伝わりません。
p4cなど,あらかじめ話すことを決めない話し合いだと,そのようなことはないのですけどねえ。
ところが我らが2年生は,自分の描いたイラストを友だちに指し示しながら説明するのです。
自分が書いたものを暗記したわけではありません。
ごく自然に話をするのです。
聞いている子も分かりやすかったようで,その後,友だちが考えたもののよいところを付箋にたくさん書き込んでいました。
これもp4cの一つの成果でもあるのかしら。
担任の指導力が光ります。
   

■ 保健室前の掲示 (7月12日)
保健室前の廊下。掲示が充実しています。
その時々のタイムリーな内容で、掲示物によって子どもたちに保健指導をしています。
子どもたちが遊びながら、楽しく学べる掲示物。
子どもたちの目を引き付ける工夫が光ります。
今の時期は、熱中症に関するものと、ジュース等に含まれる砂糖の量に関するものが掲示されていました。
学校にお出でになったら、ぜひ保健室前の掲示をご覧になってみてください。
   

■ 5年 自画像 (記事更新7月12日)
7月11日。5年教室を覗くと、詩の暗唱を中心とした朗読会が行われていました。
残念ながら私が教室に入ったときにはもう最後のお子さんが発表していたころだったので、全員の発表を参観することができませんでした。
参観できた、あるお子さんが『平家物語』の冒頭部分「祇園精舎の鐘の声~」を流ちょうに暗唱する姿の立派なこと!
さらに、教室の後ろには子どもたちが描いた自画像が飾られていました。
この出来栄えの素晴らしいこと!
まだ制作途中の作品もありますが、何点か紹介します。
誰が描いた自画像かお分かりになりますか?
    

■ 1年 帰りの会 (記事更新7月12日)
7月10日。帰りの会の時間帯に1年教室を覗いてみました。
ひととおり、帰りの会のいつものルーティンが終わった後に、担任が言いました。
「では、みなさん、机の中を整頓しましょう」
すると、一斉に机の中の道具箱を取り出して整理を始める子どもたち。
こうして、きちんと片付けられた机の中が維持されているのですね。
このような活動を続けていくうちに、普段から整理整頓しようとする意識がもてるものだと思います。
     

■ 水泳③ (7月10日)
この日、今シーズン3回目の水泳授業。
子どもたちはメキメキ上達しています。
今回は日本水泳連盟のスポーツ指導員様から講師としてお出でいただき、プロフェッショナルな視点からご指導いただきました。
ありがとうございました。
一番最後の写真。養護教諭がタブレットで子どもの泳ぎを撮影してるところです。
これは、子どもが自分の泳ぎを動画で見ることで、体の動きを客観的にみるための方策なのです。
          

■ なかよし標語 (記事更新7月10日)
今、2階廊下に全校児童が作成した「なかよし標語」が掲示されています。
1年生は学級で話し合って一つの標語を、2年生以上は一人1標語を作成しました。
みんな、頭の中でたくさん考え、様々なことを想起しながら作ったんでしょうね。
素敵な標語が並びました。
 

■ 期末大清掃 (記事更新7月10日)
1学期間、私たちの学びを支えてくれた校舎に感謝の気持ちを込めて、1学期末大清掃。
7月7日と10日に行いました。
通常の清掃に加えて、床の水ぶき、くもの巣取り、棚・ロッカーの清掃、机・いすの脚拭き、そしてゴミ箱洗い。
子どもたちはいつもにも増して入念に掃除していました。
        

■ 赤泊の農業について (記事更新7月10日)
7月3日。3・4年生は社会科でJA佐渡の方からお出でいただき,特に赤泊の農業の実態についてお話を伺いました。
例えば、赤泊で収穫できる農産物はどんなものがあるのか。
身近なことではありますが,意外と子どもたちは知らないもの。
講師の方からのお話を一生懸命メモしながら,興味津々に話を伺う3・4年生でした。
講話後には,子どもたちから質問もたくさん出たとか。
話を聞きながら,子どもたちの身体の中から問いがたくさん出たのではないでしょうか。
 

■ 七夕集会 (7月7日)
1階談話コーナーには,一人一人の七夕の願いが書かれた笹が登場。
様々な色の短冊が七夕の華やかさを演出します。
そしてこの日の朝,総務委員会主催の七夕集会が行われました。
メインは背中にボールを挟んでの縦割班対抗リレー。
とっても楽しい時間を過ごした子どもたちでした。
総務委員の皆さん,ありがとう。
自分たちで臨機応変に考え,適宜全校の前に出てアナウンスしながら集会を運営した素晴らしさ。
素晴らしいと思いましたよ。
       

え,子どもたちはどんな願いを短冊に書いたかって?
ではちょっとだけご紹介します。
・忍者になりたい。
・妹たちがずっと健康でいられますように。
・バスケで勝てますように。
・バレーで県大会に行けますように。
・とらのぬいぐるみがほしいです。
・ぼくがなくしたプラモデルが見つかりますように。
・声優か絵師になって,みんなが楽しくなるものをつくる。
・ポムポムプリンのぬいぐるみがほしい。
・テストで100点をとれますように。
・家族が元気に過ごせますように。
・はちみつとまとをいっぱい食べたい。
・全員が水泳で25m泳げますように。
・戦争がなくなりますように。
 

■ 教師のトーキング・テクニック (7月7日)
担任が出張で不在のため,代わりに別の教師が6年生の指導に入りました。
学級活動として様々な活動をしたのですが,最終的にはこの教師への質問コーナーに。
で,この教師のトーク力がものすごいのです。
時にはクイズも織り交ぜながら,子どもたち全体を引き込んでの対話。
笑いあり,驚きあり,感動もちょっと。
いやー,赤泊小の教師たちは猛者揃いだなあ。
   

■ 6年p4c 詩を深堀りする (7月7日)
「一まいの紙から,船が生まれる。飛行機が生まれる。
 ひとかたまりのねん土から,象が生まれる。つぼが生まれる。
 生まれる,生まれる。私たちの手から次々と。」
これは教科書の冒頭に記載されている詩です。
これを子どもたちはp4cで深めます。
「作者がこの詩に込めた思いとは?」とか「この詩はどんなことを喩えているのか?」とか「『私たちの手』って何?」「人間は何かを生む必要はあるのか?」「生めなくてもいいのか?」「なぜ教科書はこの詩を最初に載せたのか?」などなど鋭い問いが続出!
その中で選ばれた問いは「手がなかったら,何も生まれないのか?」です。おー!これは人権問題にもつながりますね。
では子どもたちの対話を見てみましょう。
「手を使わなくても考えるだけで,想像で生み出すこともできる」
「叙述のとおりに読むと、これは手を使わないと生み出せないという詩。『手から次々と』って書いてある」
早速教師が介入。「君たちは作者が本当に言いたいことを何かに喩えて表現している詩を見てきたと思う。今日のp4cでは作者の思いについて考えていきませんか?」
子どもたちは納得して対話を続けます。でも難しいと感じる子も少なくありません。
コミュニティボールが回ってきても,しばらく考えた後,「う~ん,難しい・・・。パスします」という子もいます。
「作者は何についての比喩としてこの詩を書いたかというと,「紙」とか「粘土」は身の回りにある身近なものでしょう。その身近なものから大きな飛行機や船,象,さらには高価な壺とかを生み出すことができる。小さなものから大きなものをつくることができるってことのたとえじゃない?」
「なるほど,そうだね。身近なものから大きな,そして役立つものをつくれるっていう比喩」
「筆とかペンとかなら紙に描くこともできる。自分が描きたいものを描くことができる。次々と生まれる」
先日のいじめゼロキャラバンでの講演会を想起した発言も出ます。
「この前,TSUNEIさんが,昔いじめられていた人に「私はあなたの味方だよ」って言ってその人を救った。TSUNEIさん自身は自分が言ったことさえ忘れてしまうような何気ない,小さな一言だったのに。それでも人を救うことがある」
おー!すごーい。自分の体験(講演を聞いたこと)をつなげるなんて,スーパー素晴らしい!
  

「ねえ,実際は「作っている」のに,この詩はどうして『生まれる』って書かれているんだろう?」
「『生まれる』ってさ,ちゃんと言えないんだけど,はっきりとした形でないものも含めてできあがるって感じなのかな?」
「「作る」だとただ単に作るとか造るのだけれど,『生まれる』って,上手く言えないけど何かを成せるもの?」
「気が付いたんだけど,この教科書のタイトルは『創造』なんだよね。「創造」がどうして『生まれる』になっちゃうのかな?」
「「創造」って,つくるって意味の漢字が2つ合わさった熟語だよね」
今までじっと対話を聞いていた子が静かに挙手しました。
「この世界はさ,何もなくて,ただ広い。そこから生まれるってイメージをぼくは感じる」
「教科書は詩の上に赤い人のイラストが載っているよね。この赤い人のマントは家とかテントの形。その中にまた木とかお城とか猫とかのイラストが描かれている。この詩とイラストはつながっている」
「頭の中での「想像」とつくりあげる「創造」の2つの意味があるんだよ,きっと」
「『生まれる』って赤ちゃんとか未熟なものとかあいまいなものがつくられるってことの喩えなんじゃない?そのようなものでもつくれるっていうイメージ」
「うん,生まれた未熟なものが,さらに船とか飛行機とかの大きくてがっちりしたものをつくる」
ここで教師も発言。「ねえ,私君たちの話聞いていて,この詩に描かれていることって,p4cに似てない?今さ,君たちは「こうかもしれない」っていうあいまいなイメージを少しずつ重ねていって何かはっきりとしたものを生み出そうとしてるじゃない」
「はい。私今日七夕集会で始めの挨拶したんだけれど,挨拶とかってがっちり考えて決めたものをしゃべる。でもp4cって,考えて,あいまいであっても発言できるし、楽しみながらでも大丈夫」
「国語の教科書の最初に,編集者の人たちがこの詩を掲載したってことは,私たちに「形になっていなくても話してみよう。話し合いにチャレンジしてみよう」っていう呼びかけなんじゃない?」
「「生む」っていうと生みだそうという強い意志が必要なんだけれど,『生まれる』っていうと,なんか身体の内側から爆発的な思いが噴火しちゃうって感じかなあ」
「うん,自然と出てきちゃうって」・・・
彼らはものすごいことを言っていると思うのです。
文字起こしし尽くせないほど,細かな発言もあり。
自分たちの学びに対するメタ認知的思考にまで言及したp4cとなりました。
やっぱりしびれるなー,君たちは!
 

■ 学習参観 (7月6日)
この日は学習参観日。以下の授業を公開いたしました。
ありがとうございました。
1年国語   すきなものなあに?
2年図工   まどからこんにちは
3・4年音楽 歌とリコーダー
5年家庭科 ソーイングはじめの一歩
6年学級活動 イライラころりん(ソーシャルスキル・トレーニング)
とびうお学級 『おむすびころりん』
わかたけ学級『おむすびころりん』
         

■ 素晴らしい問いばかり! (記事更新7月6日)
7月6日に大学生がファシリテーターとなって、6年生がp4cをしました。
子どもたちが選んだ『大きな木』(シルヴァスタイン作)を読み聞かせてもらった後、問いを出し合いました。
これが、この物語の本質を突くような素晴らしい問いばかり!
いくつか紹介します。
・少年がだんだん年をとるにつれて、木からりんごや枝を取っていった。それに対して木は幸せって言っていたけれど、それは本当か?
・木はあれほど体がボロボロになっても本当に幸せだったのか?
・木のやさしさは、本当のやさしさなのか?
・与え続ければ幸せになれる?
・木はなぜ少年のことがそんなに好きだったのか?
・木は、少年に座られただけで幸せになったのはどうして?
・木は、様々なものを欲しがる大人になった少年をどう思っていたのか?
・少年は大好きだった木を解体して利用することに抵抗はなかったのか?
・少年は幸せになったのか?
・幸せとは何なのか?
・作者は何を伝えたかったのか?
・だんだんと年を取っていく男を、この本ではなぜずっと「少年」と呼んでいるのか?
・自分やみんなは今幸せ?
・幸せなのはいいことなのか?
・木と少年。どっちかがいなかったら、幸せになっていなかったの?
全てご紹介できないのが残念です。
各自が自分の問いについて、どうしてこの問いにしたのかなどを説明する機会も設けられました。
特に、上記の最後の問いを出したお子さんの説明にグッときました!
「木は少年に与えるばかりだけれど、もしも少年がいなければ木は「ただの木」だった。少年に与え続けることで木は木たり得た」という趣旨の発言。
小学6年生ですよ。すごいなあ。
    

さて、実は私はこの後の対話を十分に参観できなかったのです。これも残念。
参観できた部分をちょっとだけご紹介します。
問いは「木と少年。どちらかがいなかったら幸せになれなかったのか?」と「なぜこの本では大人や老人になった男を『少年』と呼び続けているのか?」のダブルで、スタート!
p4cの最中に大学生が問い掛けました。
「みんなは、木と少年の関係に憧れますか?」
「私は憧れません。少年は木が好きなのではなく、木が持っているもの、つまりりんごや葉っぱが好きなの。だから本当に信頼し合っているとは言えない」
「僕も同じです。少年は自分が困ったときに気が助けれくれると思っているに過ぎない」
「木は少年のことが好きだけれど、報われない。木は少年の何が好きなのだろう?」
「木は体の一部をなくしてまで少年に尽くした。両者の関係に憧れはしない」
参観していた養護教諭も発言します。
「木と少年の関係っておじいさん、おばあさんと孫の関係みたいに思えるね」
「うん。僕もそのたとえは分かる。ぼくもおじいちゃんとかおばあちゃんとかからお小遣いもらうことがあるけれど、おじいちゃんたちは「孫の喜ぶ顔を見ることが喜びなんだ。ありがとう」って言ってくれる」
「そうだね。木と少年の関係でも、それが不平等だとしても、そこに本当の信頼関係があれば、憧れちゃう」
「でも、少年は木のことが好きなんじゃなくて、持っているものが好きなんでしょう?」
「幸せの量は客観的な量は図ることはできないけれど、個人が感じている量が一緒ならいいと思う」・・・
内容の濃いp4c。
大学生、やるなー!
      

■ ニッポニアニッポンライス! (記事更新7月6日)
7月6日の給食は,ニッポニアニッポンライス,裂き織りサラダ,シーグラスゼリー,牛乳です。
子どもたちも楽しみにしていたメニューでした。
給食センターからの説明を転記します。
「佐渡が日本ジオパークに認定され,10周年の節目である今年,「佐渡ジオパーク特別給食」を佐渡市内の小中学校で提供します。「ニッポニアニッポンライス」は,トキの学名を献立名に使用し,うす桃色の淡く黄みがかった美しい朱鷺色を,トマトクリームシチューで表現しました。「シーグラスゼリー」は,佐渡は周りが海に面しており,海と生活が密接に関わっていることから,作られたメニューです。海岸で見つかるシーグラスをモチーフに,デザートを作ってみました。」とのことです。
攻めてますねー。
子どもたちはたいそう気に入ったようで,あっという間に平らげた子どもたちが多かったです。
嬉しそうな顔をぱちり。
       

■ 水泳② (7月5日)
この日が2回目となる全校水泳!
前回と比べただけでも、相当な泳力の向上が見られました。
5・6年生はトータルで相当な長距離を泳いだはずなのですが、みんな楽しそうだねえ。
すごいです、ホント!
        

■ いじめ見逃しゼロキャラバン (記事更新7月5日)
7月4日、いじめ見逃しゼロキャラバン隊が赤泊中学校に来校したので,5・6年生の一緒に参加させていただきました。
講演講師は,シンガーソングライターでタレントとしてもご活躍のTSUNEIさんです。
ご自身の小・中学校,高等学校時代の経験を踏まえながらのお話は子どもたちの日常にも起こりそうなことばかり。
子どもたちの共感を呼び,さらにそこから3つにまとめられた言葉には説得力があり,小中学生も一堂納得!
その3つとは,
① 本気でやれば,応援してくれる人が必ずいる。
② 辛い・悔しい経験を無駄にしたらもったいない!!
③ 逃げることはかっこ悪いことじゃなく,新しい可能性に会いに行くことになるかもしれない。
子どもたちの心の深いところに届いたようです。
ご自身の歌も1曲披露,さらにアンコールでもう1曲追加でご披露くださいました。
講演会の後は,小中学生が少人数グループになって感想を紹介し合い,さらにそこから生まれた問いを発表し合いました。
次につながるいじめ見逃しゼロキャラバンとなりました。
TSUNEIさん,素晴らしい学びの機会をありがとうございました!
     

■ 【地域活動を学校で】ミュージック・ケア (記事更新7月5日)
当校の今年度の学校経営方針は,p4cと地域連携の2本柱です。
7月3日,社会福祉協議会羽茂支所主催の「ミュージックケア」が当校で行われました。
年配の方々を対象にしたイベントで,参加者は音楽に合わせて楽しく身体を動かします。
授業時間中から空き教室を利用して始められましたが,休み時間に差し掛かると子どもたちも飛び入り参加です。
始めは3人の子がおそるおそる覗きに来ていたのみでしたが,時間が経つにつれ子どもたちの人数も増え,最終的には19人に。
当校の児童の,何と35%以上!
子どもたちの好奇心大爆発です。
イベント終了後,参加されていた方々からは「子どもたちと一緒に活動できるとは思っていませんでした。子どもたちがいるだけで嬉しいです」「子どもたちに元気とパワーをもらいました」など,子どもたちを賞賛する声をたくさんいただきました。
また,講師の方からは「子どもたちが来てくれることで,年配の方々も元気になれますね」とのお言葉をいただきました。
子どもって,その存在だけでみんなに力を与え,幸せにする力があるんですね。
当校を会場に本イベントを企画運営,そしてご参加くださった皆さんに感謝申し上げたいと思います。
     

■ 水泳授業① (記事更新7月5日)
この日から水泳授業が開始されました。
赤泊小学校は近くの公営プールに全校児童で入りに行きます。
ものすごく楽しみにしている子もいれば,上手く泳げるかなと心配のお子さんもいたことでしょう。
それでもこの日の授業が終わるとみんな笑顔です。
私は高学年の子どもたちを中心に見ていたのですが,子どもたちはかなりの距離を黙々と泳ぎ(まあ,水の中ですから当然しゃべれはしませんけれどね),途中でプールサイドで小休止している子たちに声をかけると,「大丈夫です!まだまだいけます!」と頼もしい返事!
そんな感じですから,授業が終わる頃にはかなりの上達が見られました。
天候にもよりますが,水泳授業はあと数回。
今シーズン,泳力の伸びが大いに期待できるのではないでしょうか。
      

■ 大学生がお出でになりました! (記事更新7月4日)
7月3日、赤泊小学校に大学生が研修にお出でになりました。
当校が行っている対話(p4c)の様子をご覧になりたいのだそうです。
早速,6年教室では自己紹介p4c。
自分自身を端的に伝えることができるよう工夫して自己紹介を,そして自分たちの学級をそれぞれの子が紹介をしました。
 

さらに,午後にもp4c。
問いは「テストで100点取るにはどうしたらいいか?」です。
これは子どもたちにとってなかなか切実な問題ですね。
「ぼくは自分なりに一生懸命勉強している」
「私は間違えた方がいいと思う。間違えたところをやり直すと結構覚えられるよ」
「いい点数を取ろうと強く思って,見直しをしっかりすればいい。運もあるとは思うけれど」
「努力をたくさんすればいい。一生懸命努力すれば,たとえ100点取れなくてもいい」
「いい点数を取るにはコミュニケーションを取ることが大切だと思う。友だちや先生方と。そのときに相手が言ったことをよく聞いて,大事なことを聞き逃さない」
「勉強あるのみ。努力することを諦めないことが大事。気持ちの問題だと思う」
「自分から勉強しようという気持ちが大事」
おー,みんなすごいね。自らに叱咤激励!
そんな中,あるお子さんが子どもたち全員に問いかけます。
「みんなに訊きたいんだけれど,テスト勉強って好き?」
「ぼくはね,大きらい!100点取りたいって気持ちがあっても,集中できないことってある」
「ぼくは普通かな。でも勉強より自分がやりたいことを優先してしまうことはある。100点取りたいって思っていても,まあ,その程度」
「テスト勉強はめんどくさい」
「そんなに嫌じゃないけれど・・・でも嫌い!やった方がいいとは思うけど」
「いつぐらいにそう思ったの?」
「う~ん,3年生くらいかな」
   

大学生もp4cに参戦です。
「テスト勉強は嫌だなって思う人が多いようだけれど,勉強そのものはどう?」
ここで私も参戦!
「私は学生時代に日本民俗学の研究をしていたの。フィールドワーク。テーマは佐渡の漁労習俗!そのときは楽しかったなあ」
「私は宿題は嫌々やるけれど,自学は自分の興味のあることをやればいいし,おまけにいつ止めてもいいから嫌じゃない」
「ぼくも自分の好きなことをやる自学は好きだな」
担任も満を持して参戦!
「楽しい勉強とつまらない勉強。どちらが勉強したことが記憶に残る?」
「私は楽しい方。前に習っていないことを自分で調べながらやったら楽しかったし,よく覚えられた」
「ぼくも楽しい方だな。みんなでわいわい言いながらやったときは楽しかったし,よく覚えられたような気がする」
しかし,つまらない勉強の方がよく記憶できるという子も半数いました。
「ぼくはね,つまらない勉強でも「これはやらなきゃダメなんだ」と自分自身に言い聞かせながらやる。やらなきゃダメと強く思って乗り越える!」
大学生が再び参戦!
「そうだなあ,嫌いな食べ物を克服する感じかなあ」・・・・。
これは結構深い議論になってきましたね。
「なぜテストで100点取りたいのか?」とか「そもそもなぜ学ぶのか」って対話にもなりそう。
みなさんはこれらの問いをどう考えますか?