2年 運動会は終わらない 2 (5月31日)
2年生はp4cで,運動会を振り返りました。
まずは一人ずつ順番に楽しかったことやがんばったことを紹介し合いました。
「応援合戦では声を大きく出そうとがんばった」「玉入れは動きながらかごに投げ入れるのが楽しかった」「リレーでは前に走っている人を追い抜こうとがんばって走った」など子どもたちが楽しんでいた,がんばっていたことことが分かります。
やがて,子どもたちの発言は響き合い出しました。
いくつかの響き合いを紹介します。


【響き合う姿A】
あるお子さんが話します。
「大玉転がしでは曲がる方向を見ていなかっちゃった・・・」
すると別のお子さんが質問。
「ねえ,それは見てなかったじゃなくて,大玉が大きかったから見えなかったんじゃない?それは仕方ないよ」
さらに別の子がかぶせます。
「う~ん。ぼくも競技中はよく見えなかったけれど,横を見て転がしてたから,どこに向かっているのかだいたい分かったよ」
別の子もかぶせます。
「もしかして,見えなかったのは,それだけ集中していたからなんじゃない?」
最初に話したお子さんが「う~ん。わかんない」。
いいのです,それで!それだけ無我夢中でやっていたということなのでしょうね。
それにしても,一人の発言を引き受けて他の子たちがどんどんフォローしている姿,素晴らしいですね。
 

【響き合う姿B】
別のお子さんが端的に発言しました。
「ぼくは全部負けないようにがんばったよ」
他の子どもたちがその発言をつなげていきます。
「そうかあ。もっと詳しく教えてくれない?」
「競技とか,運動会でやったこと全部がんばったってことだよ」
「自分が参加した種目でなくても?」
「うん,そうだよ」
「それは,他の人たちを全力で応援したってこと?」
ここで教室内がどよめきました。「おおー!」
我が意を得たりという感じで最初に話した子は,「そうです,ぼくが言いたかったのは!」
他にも,分かりづらい友だちの発言を「ああ,~ってことね」と要約してやる発言も。
 

ここで担任は問いかけます。
「ねえ,今度はみんなの目から見た,友だちががんばっていた姿を紹介しようよ」
赤組の子が発言します。
「白組全員ががんばっていました」
「そう。それで,ぼくたち1年生の時は赤が勝ったけれど,今年は白が勝った。でも来年は赤が勝つぞー!」
「いやいや,3年生になっても白が勝つよ。」
盛り上がってきました!子どもたちの目は既に来年の運動会を見据えているのね。
どんどん手が挙がっていきます。
「ぼくも言いたい!」「ぼくも友だちのこと,ほめたい!」
かー!ちょっとー!しびれるなあ,君たち!
「白の人たちにいいたい。みんなは運動会で諦めなかった」
「赤の人たちは静かでよかったと思うよ」
「え?応援しているとき静かでよかったの?」
「応援席にいるときでも,応援団の人が話し出すと,みんなが静かに話を聞いていたってこと」
「そうだね。遊んでいる人,いなかったものね」
最後に担任が語りかけました。
「時間が来ちゃったので,このp4cはこれでおしまいです。赤の人は白の人を,白の人は赤の人を褒めていて素晴らしいと思いました」
積極的に互いを認め合おうとする姿勢が素晴らしい学級づくりに大いに資することでしょうね。
 

 5・6年 運動会は終わらない 1 (5月30日)
1時間目。5・6年生はp4cで運動会を振り返ります。
問いはフリーでスタート。
各自で心に残ったことや思いを表出し合っているうちに、問いが焦点化されることをねらいます。
始めに6年生が宿題として書いてきた運動会の振り返り作文が紹介されました。
これがまたいいのです。
「今年の運動会は一番異例づくしだったけれど、一番感動しました」
「優勝できなくて悔しかったけれど、楽しくて嬉しい運動会でした」
これらの振り返り作文を対話でさらに深堀りします。
「私は応援団で、私の組は勝てたからよかったです」「負けたら、よくなかったの?」「負けてもよかったと思う」
「全校リレーとかで、相手チームと結構差があったのだけれど、あきらめずにがんばれて良かった」
「全校リレーでは、相手チームの走者との差を縮めようと一生懸命走ったけれど、家に帰ってビデオを見返してみたら、そんなに差は縮まっていなかったから残念だった。でも力を抜くことはしなかったからよかったと思う」
「リレーで走り終わったとき、ゴールする手前で相手に抜かれてしまった。とっても悔しかったけれど、でもアンカーとしてやってよかったと思っている」
ここで担任が問いかけます。
「5年生がアンカーをするなんて異例のことだと思う。6年生はアンカーを5年生の彼に任せてよかったと思っている?もしかして、彼じゃなかったら、リレーで勝てたかもしれないよ」
6年生は応えます。
「彼がアンカーになったのは、ただ単に走るのが速かったからだけじゃない。彼だったから任せることができた。みんなですごく応援した」
「リレー以外でもみんなで一生懸命応援してよかった」「みんな声が出ていたと思う」
「個人レースでは負けちゃって悔しかったけれど、でもチームとしては悔いはありません」
「どれほど相手と差がついてもあきらめないでがんばったから、逆転優勝できたと思う」
「去年の運動会は、終わった後に文句を言っていた人がいたけれど、今年はいなかった。どの子にとってもいい運動会だったからだと思う」
「全力でやれてよかった。楽しめた」・・・・・。
   

担任はさらに問いかけました。
「以前、p4cで運動会の競技結果を得点化するかどうか話し合ったよね。運動会を終えた今、得点化してよかったと思う?」
すると、1人を除いてみんな得点化してよかったという感想でした。
「得点化しない方がよかった」と言う、この一人のお子さんは語りました。
「やっぱり得点化しない方がよかったと思っている。僕が得点化に反対した時、みんな僕の話を聞いてくれなかったことが残念」
すると。
「ねえ、僕たちはあなたの話を聞いていたよ」「そう。あなたが練習する様子も、ずっと見ていた(あなたは一人じゃなかったよ)」などと他の子たちはフォローしていました。
自己認知にかかわる個人の道徳的な成長が、仲間とのp4cという対話によって促された瞬間でした。
この時間や運動会当日のみならず、その練習や準備段階においても、子どもたちにとって様々な道徳的価値が内包された運動会だったことがうかがわれます。
そして、運動会と言う体験で感じた様々な思いをp4cで言語化し、仲間と共有することで、確かなものとして内面化したこの時間。
子どもたちは自分自身の成長のために大きなものを獲得できたのだろうと思います。
運動会以降にもつながる運動会になってます!
     

 1・2年 ♪ハメハメハーでノーリノリー (5月30日)
音楽室から楽しげな歌と歓声が聞こえてきました。
覗くとみんなノリノリで,体を動かしながら歌を歌っています。
最初は気付かれないようにパチリ。
曲はおなじみ「南の島のハメハメハ大王」です。
♪ハメハメハー,ハメハメハー,ハメハメハメハメハー
カメラマンがいることに気付くと、さらに盛り上がる子どもたち。
楽しそうだなあ,1・2年生のみんな!
まるでライブハウスにいるみたい♡
それにしても「ノリノリ」ってもう死語なの?
   

 3・4年 対話で乗り越える (5月30日)
あらゆる教育活動の中核に対話を,それもp4cを据えるとしている赤泊小学校。
生活指導についても例外ではありません。
この日,3・4年生はp4cをしました。
担任は全体のファシリテーター役。多くは語りません。
穏やかな口調で,子どもたちが話す事実を整理し,一人一人が自分の思いを語るよう促すことに徹します。
ごくたまに声を出すとしても,ぽつりぽつりと話す子に対して,「話してくれて,ありがとう」と感謝の気持ちを口にするだけです。
このようにして,担任は学級の問題を子どもたちが対話によって自ら顧みるよう促していきました。
そして、互いの発言が響き合い、対話は進んでいきます。
だからこその、この彼らの聞く姿勢!
友だちの話を一言も聞き漏らさないで聞こうという気持ちが、体全体を語り手に向けて聞く姿勢に表れているのです。
円座にはなってはいません。しかし,互いへの信頼を土台とするというp4cの精神はしっかり生きていました。
やがて,子どもたちは,「私はあのときこうしちゃったんだけれど・・・」「僕も言っちゃったかもしれないんだけど・・・」とどんどん自己開示し,反省の弁を述べるようになりました。
p4cの土台、互いへの信頼感があるからこその自己開示,そして内省なのでしょう。
「あのとき,こう言えばよかったと思います」「これからは○○できるようにしたいと思います」などの今後に向けての発言も多く聞かれました。
何か問題があれば,仲間と対話しながら乗り越える子どもたち。
またひとつ,大きくなった3・4年生です。
       

 子どもがつくる運動会 (5月27日)
これまでの子どもたちの奮闘を見ていた私は、この日の最終種目リレーが始まる直前くらいから感涙にむせぶという感じ。
応援団の子どもたちの指示で、赤白それぞれの全ての子どもたちが円陣を組んでいる姿が本当に美しい。
この時の私を覗き込んだら、目は真っ赤になっていたことが分かるでしょう。
素晴らしい運動会!
応援賞は同点で引き分け、競技は1点差だったというのもできすぎかなあというくらいです。
(これ、ホントに得点操作なんてしていないんですよ、神様の粋な計らいなのでしょう。)
子どもがつくった運動会は感動のフィナーレ!
私がどれだけ言葉を尽くしても尽くしきれません。
子どもたちの素敵な写真をとくとご覧ください。
お出でくださったご来賓の皆様、ご家庭の皆様、また家などで応援してくださっていた皆様に感謝申し上げます。
                                        

 1年 てるてる坊主 (5月26日)
1年生が晴天祈願の人形を作っていました。
近々修学旅行をする学年にプレゼントするのだそうです。
さて,この人形にはどんな名前をつけるか。
1年生は考え,相談しています。
「たいようてるてるぼうず」「たいようぼうず」「はれはれぼうず」「はれたあぼうず」といった案が出されました。
結局,最もシンプルな「てるてるぼうず」に決まりました。
それを受けて,教師は「ねえ,『はれはれ坊主』は「晴れますように」っていう願いを込めるんでしょう。じゃ,『てるてる坊主』の「てる」ってどんな意味なの?」と問いかけました。
1年生は「う~ん」と言いながらも、「お日様が出ますように。お日様が照らしてくれますようにってことかな?」と応じていました。
教師が何の気なしに「これからてるてる坊主を作りますよー」と言っちゃえば,この学習活動は成立しません。
担任は,敢えて子どもたちが名前を考えることによって,この人形に込める思いを確認し,高め、他の子たちと共有することをねらったのです。
1年生のみんな。君たちの思いがカミナリさまに通じるといいね。
そしてプレゼントする相手の学年にも伝わるといいね。
     

 6年 教室美術館 (5月26日)
6年生は図工でデッサンをしていました。
モチーフは自分の上履き。
どの子もかなり熱中しています。
そして完成!
小学6年生にしてこの出来映え!素晴らしいですね。
みんなが完成したところで,教室美術展の開会です。
各自の机上にスケッチブックが立てられると,わーお,自分の作品じゃないみたい。
鑑賞も熱心に行う6年生でした。
        
   

 6年 史的意義を問い直す (5月26日)
もう一丁、6年生。
6年生は社会科で奈良時代の学習中。
この日は奈良の大仏について学びました。
奈良の大仏の大きさや材料とその重量のほか,建立された経緯や聖武天皇の思い,かかった費用,動員された人数など基本的なデータ等を教科書や資料集で学んだ後にp4cに突入です。
問いは「大仏を造ったことに賛成か,反対か」です。
データを基に話し合うわけですが,話し合いを進めるうちに何度もデータを確認したり,新たなデータを探したり。
社会科でp4cを行う上でのひとつのモデルになるのじゃないかしらと思えるp4cになりました。
歴史上の出来事については,教科書ではある程度の史的意義が記載されていますが,対話によって掘り下げることによってうわべだけの理解に留めないというねらいがあります。
ただ単に、聖武天皇の思いを知るのであれば,教科書を読んで記憶すれば事足ります。
しかし,そこからさらに一歩,いや二歩,三歩と踏み込んで対話し,当時の庶民の状況や思いを想像し,その立場にも立って対話することによって,より多面的な見方につながるでしょう。
子どもたちの現在地としての,6年生なりに史的意義を問い直す授業。
批判的思考力を育成することによって,教科書に書かれている以上の学びを獲得できると考えます。
いい学びを重ねていますね,6年生のみんな!
     

 2年 AARで学級運営の中間評価 (5月26日)
年度当初,2年生は学級目標を設定する過程で,理想とする2年生像について何度も話し合いました。
そして設定された学級目標は「かっこいい2年生。やさしい気持ち」!
センス溢れるこの学級目標を,2年生は只のお題目とはしないのです。
担任はことあるごとに「かっこいい2年生ってどんな2年生?」「かっこいい2年生としては,どう行動したらいいのだろう」と子どもたちに問いかけています。
さて,この日2年生はp4cをしていました。
学級目標に照らし合わせて,今の自分たちはどうなのか。
自己を,そして自分たちを見つめ直す対話です。
一般的な2年生であれば,担任が「ここをこうすれば,もっといい学級になる」と働き掛けるでしょう。
より高度な学級であれば,担任が「ここが問題だから,どうしたらいいか,みんなで考えよう」と働き掛けるでしょう。
赤泊小の2年生はどちらでしょう。
なんと,上記2つのさらに上を行きます!
「今の自分たちの学級はどうなのか?」「改善点があるとすれば,どこをどうすればいいのか」を子どもたちが対話によって考えるのです。
p4cですから,子どもたち自身がみんなで話し合うべき問いを出し合います。
この高度な学びに子どもたちは太刀打ちできるのか!?
   

これが,できちゃうんですよねー。
問いを出すときには,子どもたちは悩みに悩み,考えに考えていました。
その結果出された問いの候補は以下のようなものでした。
・鬼ごっこの時ミッションとかがあって,楽しくない。どうしたらいいか。
・みんながされたり,嫌なことを聞いたりしないためには,どうしたらいいか。
・嫌なあだ名で呼ばれて困る。止めてもらうにはどうしたらいいか。
・体育の時にきちんと並ぶにはどうしたらいいか。
・1年生が転んだら,保健室に連れて行ってあげればいいと思うけど。
・みんながきびきび行動したら運動会に勝てると思う。どうしたらきびきび行動できるか。
・先生がいないときに,1年生の椅子を揃えてあげるといいと思う。
問いの候補の中から選ばれた問いは,「先生がいないときに,廊下や教室内で走っている人がいて困る。どうしたらいいか?」
p4cでは様々な意見がたくさん出されました。
「走らないためには,自分の責任で行動するしかない」「教室に戻ってきたらすぐに着席するようにしたらいい」
「介助員の先生がいなくても,ちゃんとできるようになりたい」
「走っている人がいたら,気付いた人が教えてやればいい」「みんなで気を付けよう!」
「でも,できている人もいるよ」
「やっぱり体育の時に,先生がいなくても,1年生も2年生もきちんと並べるといいなあ」
「ねえ,先生がいないなら,きちんとしなくてもいいやと思っているのかな?」
「先生がいないと,やることが分からないんじゃない?」
「急いでいるから走っちゃうんじゃない?」
「遊び半分なんだと思う。ふざけているのかな」
   

8人の2年生の考えが話し合いで出されると,多岐に及び,全体としては複雑な話の流れになります。
話し合いの文脈は,決して単線ではなく,シンプルでもありません。
しかし,これほど多様な意見が出されれば,どこかで必ず自分の考えにヒットする考えに出会うでしょうし,個人レベルで見ると個々の考えは広がり,深まるでしょう。
年度当初に設定した学級目標の中間評価にあたるこの時間。
子どもたちは学級全体の様子をじっくり振り返り,次への方策を探りました。
これはAAR(anticipation-action-reflection)という手法です。
インターネットで検索すると,あるサイトでは「AAR循環は、開放系の試行錯誤のプロセス」と出ていました。
ずいぶん難しそうですが,実際にやってみると未来に希望が持てるため,わくわくしちゃうものなのです。
「組織でやろうと思うことを,みんなでちょっとやってみて,で,井戸端会議のような話し合いをして,そこで出された考えを次に生かしてみる」。
こんな言い方だとイメージしやすいでしょうか。
2年生の学級運営でこの手法を取り入れているなんてすごい。
そして,これは2年生一人一人が学級の主役でなくては到底できないものだと思います。
すごいなあ,2年生。
「子どもがつくる学び 子どもがつくる学校」
まさにこの道,まっしぐらだね。
 

 4年算数 分かる喜び。叫びたくなるほどの (5月25日)
4年教室を覗くと算数の勉強中でした。
大変丁寧な板書がされています。
構造的な板書は子どもの理解を促進します。
授業では,問題が提示された後,「この問題を解決するために何を考えなくてはならないのか」といった、本時に課題とするべきことを子どもたちは話し合ったのでしょう。
それを受けて、黒板には,問題の下に,「◎3桁のわり算の仕方を考えよう」と書かれていました。
そして,その右側には,どのようにして3桁のわり算をしたらいいか,子どもたちそれぞれの考えが書かれていました。
さて、私が教室に入ったときは,最後のお子さんが自分の考えを発表していたところでした。
決して大きな声ではない、そのお子さんの考えを,子どもたちは熱心に聞いています。
ものすごい集中力。
まさに全身で聴いているという感じです。
そして、その子が話し終わった瞬間!
教室が割れんばかりの歓声に包まれたのです!
「うわー!」という表現がぴったりくる,感動の叫びです。
「分かったー。すごーーーい!」「なるほどーーーーー!」という心の叫びが,キラキラした彼らの表情に表れていました。
担任が解説を加えると,子どもたちの理解も一層深く進んだようです。
その後,例題を解くために,くだんのお子さんのやり方を適用してみると,驚くほどすいすい解くことができ,子どもたちはもう嬉しくて仕方がないという感じ。
「先生,他にも問題を出してください」と催促する子が多数。
「分かる」「できる」って,こんなにも嬉しいものなのですね。
私は例のごとく,ハンカチで目頭を押さえつつ,脳内大号泣!
こんな場面に出会えるんですものね,赤泊小学校の校長はやめられません。
幸せ。
      

 運動会に力を注ぎつつ (5月25日)
運動会まであと2日。
朝から校舎内には応援練習の勇ましい音が響き渡っています。
フレーフレー、ドンドンドン,オー!
フレーフレー、ドンドンドン,オー!
フレーフレー、ドンドンドン,オー!
しかし,こんな状況でも運動会一色ではないのです。
休み時間。
前庭では一輪車乗りに興じる子どもたちがいます。
この余裕!
応援団長も一緒に遊んでますもんね。とっても素敵な笑顔。
そんな子どもたちに寄り添う養護教諭と介助員。
いいなあ,こんな子どもたち。こんな学校。
   

 マーチング全体練習 (5月24日)
運動会では,マーチングバンドの演奏からスタートします。
この日のマーチングバンド全体練習では,衣装もばっちり揃え,当日さながらにリハーサルをしました。
素晴らしい演奏。
運動会当日も競技に華を添えてくれることでしょうね。
    

 3年 校長室でお勉強 (5月24日)
3年生が5人そろって校長室に来ました。
2時間目の書写についての連絡事項を確認するためです。
「校長先生,今日の書写の時間は毛筆の勉強ですか,硬筆の勉強ですか?」と訊くので,私が「そうだね,今日は硬筆の勉強です。あ,5人全員揃ってますね。じゃあ,たまには校長室で勉強しますか」と答えると,3人は大喜びで準備を始めました。
いつもと違う環境での勉強に子どもたちはわくわくしたようです。
それでも熱心に硬筆の勉強に打ち込んだのはさすが!
早く課題を終えた子は,校長室にあった歴代の児童文集を興味津々で見ていました。
「あっ,僕のお父さんの作文がある!」と言った子は,まるで宝物を見つけたように喜んでいました。
確かに自分の親が小学生時代に書いた作文を読むなんてめったにない貴重な経験だものね。
    

 1年 アサガオの芽が出た (5月24日)
この日何人かのお子さんが育てているアサガオが芽を出していました。
よかったね。
まだ芽を出していないアサガオも,皆一緒にぱちり。
1年生は,これからぐんぐん育つ様子を楽しみにアサガオの栽培するのでしょうね。
 

 上級生の姿に学ぶ (5月23日)
赤泊漁協駐車場の横断歩道付近で,子どもたちの登校の様子を見ていると感心することがあります。
横断した後,横断歩道の手前で止まってくださる車に対し,写真のようにお辞儀をする子どもたちが大変多いのです。
1年生の子どもたちは,上級生が停止してくれた車にお辞儀をする姿を見ていたのでしょう。
今では,それがさも当然のようにお辞儀をするようになったのです。
自分の世話をしてくれる上級生に憧れ,その上級生をお手本にして,いい行動を真似することによって社会性が身に付く部分もあるのでしょうね。

 運動会予行練習 (5月23日)
5月23日は,運動会予行練習。
開会式,閉会式や応援合戦,全校リレーや大玉転がしの動き方の確認などしました。
椅子を出しての本格的な練習です。
運動会まであと3日。
がんばれ赤!がんばれ白!
ところで最後の3枚の写真。
高学年の子どもたちが低学年の子どもの椅子を拭いてやっていますね。
高学年のこの優しさが,低学年の子どもたちを大きく育てるのです。
                

■ 運動会のめあて (5月22日)
2階廊下に全校児童がそれぞれ書いた「運動会のめあて」が貼り出されました。
内容を読むと,どの子も気合いが入っています。
初めての運動となる1年生は「リレーで最後まで走る」「1位を目指して走る」など。勇ましいですね。
学年が上がるにつれ,内容も少しずつ変化していきます。
「全力で応援し,全力で最後まで諦めない。後悔が残らない小学校最後の運動会にする。そして勝つ」「勝ち負けにこだわりすぎずフェアプレーで協力する」「みんなが全力で楽しめる運動会ができるように,積極的に行動したい」「みんなが憧れるような応援団長になり,みんなで協力して必ず勝つ」など,自分の結果だけではなく,全校の仲間意識だとか,精神的な心掛けに言及するめあてが多くなっているようです。
いずれにしろ,どの子も力いっぱい精いっぱい取り組めることを願っています。
 

■ 1年算数 いくつといくつ (5月22日)
1年生は算数で「数の合成・分解」について学習していました。
教科書では「いくつといくつ」と表現されています。
「数の合成・分解」の学習とは、例えば、「5は2と3でできている」「5は1と4でできている」という数の概念理解を促す学習です。
「数の合成・分解」で一番最初に学ぶのは「5」について。
なぜ「5」なのでしょうか。
いくつか考え方があるでしょうが、私は指が5本の人が多く、指を折り曲げたり、数えたりなど、容易に想像したり、操作したりすることができるからだと考えています。
子どもたちは、教科書に数字を書き込んだり、ノートに図を描いたり、ブロックを使ったり、「5は2と3」などとみんなで唱和したり。
様々な活動をする中で、理解を確かにしていきます。
どの子も一生懸命学習しています。
担任が「ではみなさん、ブロックを用意してください」と言うと、すぐにロッカーのところに行き、席にブロックを持ってきていました。
学びに向かう力が素晴らしいと思います。
     

■ 「ふつう」って何? (5月22日)
あるお子さんが,私を見つけて問いかけました。
「校長先生,『ふつう』ってなんでしょうか?」
おー!ついに日常会話でもこんな哲学的な問いが出てくるようになりましたか!
このお子さんが言うには,夕べ母親と話しているうちにこんな問いが生まれてきたのだそうです。
この会話の背景に,p4cの経験があることは想像に難くありません。
親御さんにも心からの感謝を。
「普通って何だろう?」「常識ってどういうこと?」。
多くの人が当たり前に思っていることを問い直す批判的思考力!
p4cをあらゆる教育活動の中核に据えている当校としては,大切にしたい考え方です。
考えに考えて,結論が出なくも,その宙ぶらりんな状況に耐えつつ,諦めないで問い続ける姿勢。
このネガティブケイパビリティの力を今後も育成したいと考えています。
ところで,子どもの皆さん。「赤泊小学校の教育って,『ふつう』だと思う?」
*写真と本文は、あまり関係ありません。
   

■ スローガン決定! (5月19日)
全校児童の投票により、運動会のスローガンが決まりました。
健康委員会の作品「全力で協力し 優勝目指してがんばろう」です。
給食時には総務委員会からスローガン決定のアナウンスもありました。
このスローガンを具現化するために、みんなでがんばろうね。
 

■ 2年p4c スローガンの色を考える (5月19日)
スローガンが決まり,運動会当日に体育館の窓に貼り出されることになります。
このスローガンの掲示を作るのは2年生の役割。
お,2年生がp4cをしていますね。
問いは「スローガンを何色で塗るか?」です。
話し合ううちに,赤,黄色,紫など4色に絞られていきました。
が,「黄色はあまり目立たないから工夫する必要がありそうだね」と教師が話すと,文字を黒で縁取りすればいいなどの改善策が出されます。
この後,私がちょっと他の学年の参観に言っている間に,赤,オレンジ,水色,黄緑という先ほどとは別の4色の中でどれがいいか話し合われていました。
それにしても,2年生。
話し合い活動が,だんだん堂に入ってきましたね。
 

■ 運動会 係児童打合せ (5月19日)
1週間後の運動会では,子どもたちも係役員として活躍してくれます。
この日,同じ係ごとに集まって打合せをしました。
4~6年生が担う係は放送係,用具係,決勝係,得点・記録掲示係,そして応援団。
もはや運動会は子どもたちが教師と一緒に仕事をしないと成り立ちません。
子どもがつくる運動会。
4~6年生のみんな,当日はよろしくお願いしますね。
   

■ 遊び心で素敵なアート (5月18日)
5年生の子どもたちからのリクエストにお応えして、2階から談話コーナーをパチリ。
お、2人ともアート作品の地平線に立っていますね。
ついでにホームページにもアップしちゃおう!

■ 2年 セルフファシリテートは若芽に (5月18日)
この日,2年教室を覗くと・・・p4cの真っ最中。
「おっ!2年生またやっとるねー」と急いでカメラを取りに戻り,再び2年教室に行くとp4cは佳境に差し掛かっていたところでした。
結論から言うと,これがまた素晴らしい学びだったのです。
子どもたちが選んだ問いは「大玉転がしで上手く転がす方法は?」です。
「こうすれば速くまっすぐに転がせるよ」
「でもさ,大玉で前がよく見えないから,どっちに進んでいるか分からなくなっちゃう」
「そうだよね」
「(2年生とペアを組む)5年生は背が高いから5年生は大玉の先を見ることができる。5年生に教えてもらいながらやればいい」
「前に練習したときには,上手く曲がらなかったから,そこを何とかすればいい」
「大玉が右に行っちゃった時には右から押して,左に行っちゃったときには左から押せばいいんだよ」
「全力で両手を使えばいいと思う」・・・
こんな建設的な意見が続出!
「今○○さんが言った方法ってどんなの?もっと詳しく教えてください」といった発言も含めて,友だちと意見響き合わせています。
また,4月の記事4月27日に「2年道徳 p4cセルフファシリテートの萌芽」と題し紹介したときよりも,一層自分たちだけでぐるんぐるん話し合いを回しています。
「○○さんは,今○○って言ったけれど,それは○○なんじゃない?」
「みんなに聞きたいんだけれど・・・」
さらに,
「みんなに質問。結局カーブの時ってどうすればいいの?」
こんな話し合いを整理し,焦点化する発言をするなんて,すごーーーい!
「ねえ,曲がり方ばっかりじゃなくて,速くまっすぐに転がす方法について,もっと考えた方がいいんじゃない?」・・・
ねえ,君たち,本当に2年生?
お見事!
この辺りで授業時間が終了。
担任がp4cの打ち切りを宣言すると,子どもたちは不満げなご様子。
「もっと聞きたい」「もっとp4cしたーい。先生,次の時間もやろうよ」そんな声が聞かれました。
本当にどこまで大きくなっちゃうんだろうねえ,君たちは!
【お詫び】
私、あんなに子どもたちの素敵な姿をバシバシ撮っていたのですが,私のミスでぜーんぶ削除しちゃったのです。
もう,私のばかばかばか!
涙涙涙・・・
写真は,担任が記録した子どもたちの発言の一部です。

■ 1年 サツマイモを育てる (5月18日)
1年生は先日サツマイモの苗を植えました。
さて,5月18日の生活科の時間に畑に行ってみると・・・。
がーん!
「せんせー、私のサツマイモがぐったりしています・・・」と切なそうな声。
「私のもです」「ぼくのも」という声が続きます。
先日植えたときには,あんなに元気だったのに・・・。
担任は「大丈夫,大丈夫。これから皆が一生懸命世話すれば,また元気になるよ」。
生活科で野菜を育てるという活動をする際,ねらいとするのは,栽培の手順を知ることだけではありません。
実際に愛情を込めて育てる中で,生長する様子を観察し,さらに育つ様子に喜び,雨風が吹けば「サツマイモ大丈夫かな」と案じ,「ああ大丈夫だった」と胸をなで下ろし,収穫を喜び,そして野菜の持つ生命力に対する畏敬の念と感謝も気持ちをもつなど様々な気持ちを持つことができます。
野菜の栽培には道徳教育の面でも様々な道徳的価値が内包されており,大変重要な活動なのです。
1年生のみんな,サツマイモを大事に大事にして大きく育て,そしてこの活動を通じて君たち自身も大きく育ってね。
    

■ 赤泊地区小中連携委員会 (5月17日)
赤泊地区には小学校と中学校がそれぞれ1つずつあります。
小学校と中学校が連携して子どもたちの育成にあたることによって,小学校入学時から9年間を見据えた教育が可能になります。
これを踏まえて,赤泊小学校と中学校の教職員は「赤泊地区小中連携委員会」を立ち上げ,これまでもずっと子どもたちの健やかな成長のために,意見交換し,連携した取組を行ってきました。
今年度第1回の小中連携委員会が,5月17日に当校で行われました。
教職員が「教師力向上部会」「人間関係づくり部会」「健康な体づくり部会」に分かれ,昨年度までの成果や子どもたちの今の様子を確認し,今年度の取組について協議しました。
小中学校で子どもたちの成長に向けて,心ひとつにして取り組む意義は大きいと考えています。
 

■ 食事のマナー (5月17日)
5・6年生は家庭科で食事のマナーについて学んでいます。
その甲斐あって,給食時の姿勢のいいこと!
実はこれにはもう一つ秘密があるのです。
1~3枚目の写真をご覧いただくと,椅子の背板に紙風船が貼り付けられているのがお分かりになると思います。
子どもたちはこの紙風船をつぶさないようにして,食事をしているというわけです。
これを続けていけば,やがて紙風船がなくても,いい姿勢でいられることができるでしょう。
折良く,5月17日の給食時には栄養教諭からの食育の指導がありました。
今回は「食事のマナーとその意味」が主なテーマでした。
なんてタイムリー!
姿勢良く食べることによって,誤嚥を防ぐとともに適切な咀嚼を促し消化をよくするなどの意味があります。
みんな,これからもいい姿勢でマナーよく食べましょうね。
ご家庭でもお声かけいただけるとありがたいです。
   

■ 運動会 全体練習 (5月16日)
この日が初めての運動会全体練習。
全校リレーと大玉転がしのルールや走順を確認します。
まず,開始5分前には全校児童が揃っていたなんて,すごーい!
応援団が自軍の子どもたちを指示して並ばせます。
体育主任の教師は,目を細めてそんな子どもたちを見ています。
全校リレー練習では,かなり競った たたかいになり,なかなか白熱しました。
続く,大玉転がし練習でも、自分の何倍もある大玉をペアで上手く転がしながら,競技することができました。
大きな混乱もなく,無事競技を終了させることができたなんて,すごーい!
「みんな,○○して!」「ここは○○しよう」など互いに声掛け合う姿に,言葉が響き合っていると感じます。
また,友だちのいい動きを真似し合って,子どもたちが全体としてどんどんよくなっている様子は,行動が響き合っているということなのだと思います。
響き合うことによって,子どもがつくる運動会になっています。
全体練習終了後,放送機器を自主的に片付けるのは6年生。
教師が片付ける前に,気付いた子どもたちがささっとやっちゃうなんて,すごーい!
まさに,子どもがつくる運動会になっています。
          

■ 1年 原稿用紙の使い方 (5月16日)
「1年生だから,まあいいか」とはしないのです,当校の教師は。
「何事も始めが肝心」とばかりに,原稿用紙の使い方もしっかりと教えます。
会話文の終わりのカギ括弧は,マスの中にどのように書くのが正しいのか。
担任が全体に分かりやすく教え,介助員を含めた補助の教師が個別にさらに丁寧に教えて回ります。
これくらいしっかり学べば,もう後は指導しなくても大丈夫かなとは思わないのです,当校の教師は。
今後もきちんと身に付くまで繰り返し教えます。
「三つ子の魂 百まで」。この時期に身に付けたものは生涯にわたって身体に染み込み続けるでしょうね。
     

■ 2年 折れたトマト (5月16日)
校長室の外では,2年生は先日JAで買ってきた野菜の苗を植えていました。
私が窓から顔を覗かせていると,あるお子さんが「校長先生!ほら,私のトマト,もう花が咲いたんですよ」と見せてくれました。
その直後!
トマトの苗が折れちゃったのです。
そのお子さんは「あ"-!」っと折れた苗を見つめ,がっくりうなだれています。
「うー・・・。どうして折れちゃったんだろう・・・」と独り言。
私は責任を感じつつ,「まだ,きっと大丈夫!」と言うと,周りの教師も「そう!大丈夫だよ。接ぎ木の原理でやれば再生するよ」と力強く勇気づけます。
その後,複数の教師が総力を結集して,手当てをしました。
「お世話がんばろうね」と話し掛けると,そのお子さんはこくりと頷きます。
後は,そのお子さんの苗再生にかける世話の手厚さと,トマトの再生力にかけるのみ!
苗植えの時間が終わった後,そのお子さんがとことこと私のところに来て,「校長先生,さっきはありがとうございました」とぺこり。
このお子さんのためにも,がんばってね,トマトさん!
   

■ 6年 考えが深まるってどういう状態? (5月16日)
6年生は,国語で担任と対話をしていました。
彼らが開いている教科書には、「聞いて,考えを深めよう」と書いてありました。

実は、先日彼らは社会科で学んだことについて話し合ったようなのです。
p4cではなかったらしいのですが,問いは「『縄文時代より弥生時代の方がよい』 ○か×か」。
そのときの話合いでは,自分の考えが深まったと評価した子と深まらなかったと評価した子が半々だったそうです。

さて,そんなところで、私はこの日の国語の授業を参観。
そのときの担任の問いかけに、私は衝撃を受けたのです。
「『考えが深まった』って,どういう状態なの?『深まらなかった』ってどういう状態なの?」
本来,考えを深める,あるいは深めようとするのは,教師ではなく,子ども自らが行うものなのではないかという考えを担任は持っていたのではないでしょうか。
担任の問いかけに対し,子どもたちは答えます。
考えが深まる状態とは「視点が増えること」「他の面が見えること」「理由が増えること」「考えが変わること」。
一方,考えが深まらない状態とは,「人の話を聞いていると難しくてよく分からなくなっちゃうこと」「考えが変わらないこと」。
「考えが深まらないとしても,考えが広がることはあると思う」という意見も。
おー!6年生はこれほどまでに思考の深化について考えていたのですね。
もう,しびれっぱなしです。
子どもたちの意見を聞いているうちに,目頭が熱くなってしまいました。
子どもたちは自分で自分の考えを深化させようとしている。あるいはその状態をしっかりと意識しているという,この事実。
   

この話し合いを踏まえて,この日も6年生は話し合いました。
問いは「『親からもらった顔を整形してもいい』 ○か×か」。
30分弱。子どもたちだけでの話合いは続きました。
沈黙があったとしても10秒も続きません。
とにかく全員が積極的に発言します。
話し合う中で、「みんなはどう思う?」と全員に問いかける子が多数。
友だちの意見に対し,自分の意見を論理的に話しつつ,賛成や反対を表明する子が多数。
子どもたちだけで話し合いをガンガンとファシリテートしていきます。
考えがまとまらず,「う~ん,○○だと思うけど,理由はまだ言えません」と話す子もいます。
でも大丈夫。それも、もちろんあり。
さらに,自分の意見の矛盾に気付き,自己開示しつつも,新たに生じた問いを話して,何とか友だちと共有し解決を図ろうとする子も。
自分の考えに新たな視点を獲得したり,また新たな理由で補強したり。揺れ動いたり,
p4cではありません。
でもセーフティとワンダーに満ちた話し合いでした。
私は目に涙を浮かべて終始参観していました。
とにかく驚愕と感動!
こらこら,私の前の子よ,私を見てニヤニヤするんじゃなーい!ははははは,はー(感動のため息)。
「子どもがつくる学び 子どもがつくる学校」を理想としていながら,どこかで私は子どもを操作しようとしていたのではないか。
そんな今までの自分を反省しつつ,「この子たちはどこまで伸びるのだろうねえ」と担任に言ったら,「校長先生,彼らは無限ですよ」との答え。
そうでしょうねえ。恐るべし,6年生!もう楽しみしかありません!
   

■ 5・6年 走力の育成 (5月15日)
5・6年生。自分たちがつくる運動会としてがんばっていますが、もちろん体育の学習としてもがんばっています。
この日グラウンドでは、5・6年生自らを鍛えていました。
一生懸命走る姿は、まさに総力をもって走力を高めています!ははは。
  

■ 2年 JA訪問 (5月15日)
2年生は生活科でJAに行きました。
職員様が丁寧に温かく指導してくださいました。ありがとうございました。
ビニル袋を手渡ししてもらった子どもたち。中には何が入っているのかな。
 

■ 子どもも環境整備作業 (5月15日)
この日の清掃は、屋外で行いました。
土曜日には保護者の皆様から除草をしていただきましたが、この日は子どもたちも除草作業。
運動会に向けて、子どもたちも自ら環境整備作業を行います。
これも「子どもたちがつくる運動」の一環ですね。
     

■ PTA環境整備作業 (5月13日)
この日は朝からPTA環境整備作業。
子どもたちも一緒になって,グラウンドの除草等を行っていただきました。
精力的に作業していただいた結果、一輪車やトラック何台分もの草が刈られました。
お陰で運動会もきれいな環境で開催することができそうです。
すっきりしたグラウンドを見ると,やみくもに走り回りたくなる衝動に駆られます。
保護者の皆様のご協力があってはじめて、学校の教育活動は円滑に進めることができるのだなあと実感しました。
皆様,本当にありがとうございました!
       

■ 1年 初めての道徳 (5月12日)
1年生は初めての道徳の授業。
子どもたちの素朴な疑問「道徳ってなあに」ってところから始めます。
道徳の教科書には次の4つの観点が示されています。
① 自分のことを考える
② 身近な人のことを考える
③ 命のことを考える
④ みんなとのことを考える
「じゃあ、今日は自分のことについて考えてみようね。自分のいいところってどんなところ?」と担任が問いかけました。
「はいはーい」と盛んに発言しようとする子がいれば、「う~ん」と考え込む子もいます。
それでも、「給食をがんばって食べる」「友だちに優しくできる」「お母さんやお父さんのお手伝いをする」「宿題を一人でできる」など様々な考えが発言されました。
しかし、自分のよさを思いつかない子がまだ半数くらいいます。
この段階で、担任は「じゃあ、次は友だちのいいところを挙げていこう。○○さんのいいところってどんなところ?」と一人一人の子どもについて順に問いかけました。
今度は意見がどんどん出されます。
自分のいいところを友だちから指摘されて、子どもたちは嬉しそうです。
その後、再び自分のいいところを見つめ直すと、ほとんどの子が自分のいいところを見つけることができました。
道徳の1時間目。「自己を見つめる」大切な時間となりました。
実はこの授業、5限に行われたのです。
普通の1年生であれば、ぐったりして、ぐずるような感じになりがちなのですが、赤泊小学校の1年生は立派です。
子どもたちの集中力、持久力、そして学びに向かう力に脱帽。がんばりました。
1年生のみんな、初めての道徳、どうだった?
       

■ 1年 初めての英語 (5月12日)
「1年生の初めて」シリーズをもう一丁。
1年生はこの日が初めてALTの先生と一緒に英語の勉強をしました。
緊張の面持ちの子もいましたが,ALTの先生の温厚さが分かるにつれ,だんだんとほぐれていきました。
ALTの先生が見せる写真に興味津々の1年生。
ALTによる解説は英語!(担任の翻訳付き!)
ネイティブの生の英語に初めて触れた子もいたのではないでしょうか。
これから英語の学習を重ねていくと,どんどん話せるようになるでしょうし,どんどん聞けるようになるでしょうね。
楽しみながら,外国語に親しんでほしいと思います。
  

■ 1・2年 思考を促す仕掛け (5月12日)
1・2年生はグラウンドで運動会種目「玉入れ」の練習。
ルールがちょっと工夫されています。
このルールがなかなか秀逸。
グラウンドには,大きな円とその内側に少し小さな円が描かれています。
その円と円の間の通路を歩く教員が背負ったかごに,玉を入れるのです。
子どもたちは円の外側からしか投げ入れることができません。
教師からこのルールを聞き,子どもたちは実際にやってみました。
最初の1回戦目は,円の外側に陣取り,かごを背負った教員が歩いてくるのを待って,玉を一つずつ投げ入れていた子どもたち。
1回戦目終了後,教師が「どうやったらたくさん玉を入れられるんだろうね。場所を動いちゃだめなんてことはないんだよ」と問いかけます。
そこから子どもたちの灰色の脳細胞は回転を始めました。
やがて,「ねえ,○○しよう」と大きな声で周りの子どもたちに働き掛ける姿が見られるように。
2回戦目を待つ子どもたちの足下には,一度にたくさん投げられるように積み上げられた玉の山がありました。
また,かごを背負った教員の後を追いながら投げられるよう,玉が円に沿って置かれている場所もありました。
通常の玉入れ種目だと,玉を一つずつがんばって入れるだけです。
それはそれで体育活動の目的は達成できるでしょう。
しかし,赤泊小学校の教師たちは,このルールの工夫と働きかけによって子どもが考えることができるようにしているのです。
子どもの思考を促す仕掛け。
「子どもがつくる運動会」に,教師のスパイスを入れることによって,さらに教育的効果の高い運動会を目指します。
       

■ 3年 除法の概念を学ぶ (5月12日)
算数で,子どもたち自らが問題をつくる教育的効果は非常に大きいものです。
この日,3年生は,わり算の概念を学ぶ授業に取り組んでいました。
一口にわり算といっても,「50個のリンゴを5つずつ配るとしたら,何人に分けられるでしょうか?」といった包含除と,「50個のリンゴを10人で分けるとしたら,一人分はいくつになるでしょうか?」といった等分除があります。
上記の問題はいずれもわり算で解を求めることになるのですが,どうしてわり算なのか?
このそもそもの考え方は,除法の概念をしっかり理解していないとできないものです。
3年生は具体物を操作をしながら,この概念を獲得していきます。
ここで登場するのが,1・2年生の時にたくさん活躍した「さんすうセット」。
やっぱり,3年生でも使います。
算数セットのブロックやおはじきを使わずに,鉛筆で代用する子どもたちも。
鉛筆は,これからも操作活動するときにいつも手元にあるから,使いやすいかもね。
さらに,問題づくりも随所に織り込みながら3年生は学習を進めています。
黒板を見ると,「18Lのジュースを9人で同じ量ずつ分ける」と書かれていました。
この後に一文入れて,わり算の問題を完成させるのですが,これが難しい。
友だちと対話し,教師と対話し,教材をとおして自分自身と対話する中で,子どもたちはじっくり考え,そして除法の概念を獲得していきます。
やっぱりこの時間も考えに考えた3年生。
このじっくり考える活動が,わり算の概念獲得への一番の近道なのかもしれませんね。
がんばれ3年生!
       

■ 3・4年 外国語活動 (5月12日)
5限,3・4年生は外国語活動。
とにかく盛り上がる3・4年生。
この日の外国語活動の終盤,少し時間が余ったのか,じゃんけん大会が開催されました,教室で。
ALTの先生とじゃんけんして,負けた人から座っていきます。
さあ,最後まで立っていることができるのは誰でしょうか!?
外国語活動なので,当然かけ声は英語で“Rock, scissors, paper, one, two, three!”です
勝負が始まると,これがやたらと盛り上がります。
勝つと「やったー!」とか「yeeeeeeeeh!」とか雄叫びを上げ,負けるとその場にへたり込みます!
最後に残った二人の勝負!
栄冠を勝ち取った子が決まったとたんに,周りの子どもたちが一斉に集まって,優勝者の右手を高々と挙げてやります。
まるでロッキーのワンシーンそのままの光景。
「えいどりあーーーーん!」ってところでしょうか。ははははは。
決定的瞬間を撮影できていなくて残念です,とほほ(涙)
楽しんで英語を学ぶ3・4年生です。
     

■ 4年 アニマシオン (5月12日)
読書好きにする手法の一つとして「アニマシオン」というものがあります。
この日、4年生はこのアニマシオンに挑戦。
教科書の物語を読んで、問題を作り、問題を出し合います。
「タクシーの運転手さんが行った場所は?」という問題から、「この物語に『夏みかん』という言葉は何回出てくるでしょう?」という激ムズ問題まで。
問題を作る過程で子どもたちは物語を何回も読み返し、問題に答える過程でもやはり物語を何回も読み返す。
そうこうしているうちに、ストーリーや叙述が頭の中に入っちゃうのでしょう。問題に答える際に、物語を読み直さなくてもスムーズに答えることができちゃう子どもも。
あるお子さんのノートを見せてもらうと、作った問題がびっしりと書かれていました。
問題作りは楽しかったんだろうなあ、これらの問題に答えるのも楽しいだろうなあと思いました。
楽しみながら叙述に立ち返る行為を促す。教師の高い技量がそこにはあります。
     

■ 教員p4c (5月12日)
p4cをするのは子どもたちだけではありません。
教師だってp4c!
この日の放課後、校内研修として教員p4cをしました。
今後もこの教員p4cは、年間を通じて何回か行うことになりますが、その時々によって教育実践にかかわる問いを出し合い、子どもたちの学びを如何にサポートするか、対話によって追究していくことになります。
    

■ 風薫る季節 (5月11日)
まさに「風薫る」という言葉がぴったりのこの日の天気。
前庭では5年生が活動していました。
青空の下、海を背景に、何の活動をしているのかしらん。
6年教室のベランダには、運動会で使う応援旗が干されていました。
風に吹かれ、はためく様子は爽やかそのもの。
いい季節になりました。
 

■ 3年 国語「きつつきの商売」 (記事更新5月11日)
5月9日、3年生は国語で『きつつきの商売』で学習していました。
p4cで考えを深めていたのだろうなあと思えます。
写真を見ると、子どもたちの視線の先には、友だちだったり、教科書だったり。
友だちと対話し、教科書と対話していると言っていいでしょう。
友だちの考えを聞いて、自分の考えが広がり、それを踏まえて改めて教科書の叙述に立ち返ることにより、考えが深まる。
そんなイメージでしょうか。
いい学びを重ねている3年生です。
  

■ 3・4年 赤泊について、みんなのもっと知りたい (記事更新5月11日)
5月10日、3・4年生が総合的な学習の時間でp4cをしたとのこと。
これから展開していく総合的な学習の時間のテーマ設定につなげる対話。
問いは「赤泊について知りたいこと追究していきたいことは何か?」です。
それにしても、この分量のすごさ。多岐に及んでいます。
板書をしていた担任はさぞ疲れたことでしょうね。
しかし、きっと心地よい、そして嬉しい疲れだったに違いありません。
素晴らしいね、君たち。
これからいい学びをつくっていけそうですね。

■ 5・6年 SDGsについて学ぶ (記事更新5月11日)
5月10日、5・6年生は、2030SDGs公認ファシリテーターの先生からお出でいただき、SDGsについてゲームを通して学びました。
「お金をたくさん集めたい」「たっぷりの時間を有効に使いたい」といった一人一人の目標と、地球環境全体のことを踏まえた全体目標を定めて、両方の達成を目指します。
ゲームではありますが、「社会」「環境」「経済」といった分野から、地球環境全体のことを考えることを体験しました。
地球環境が危機的な状況になった場面や自分の目標の達成が危うくなった場面では、互いに声を出し合いながら協力して目標達成を目指した子どもたち。
個人の行動が、全体の環境につながっていることに気付いた子が何人もいました。
しかし、中には、思うように声を出せなくて自分の目標を達成できなかった子も。
子どもたちにとってこのゲームは難しかった半面、「思い出になるくらい楽しくて面白かった」という感想も聞かれました。
ゲームの後は、満を持してp4c!
いくつも出された問いの中で選ばれた問いは、「住みやすさと環境はどちらが大切か」でした。
まさに、SDGsについて考えるときに誰しもが直面する問いでしょう。
ファシリテーターの先生が「住みやすいってどういうこと?」とこの話し合いでの定義を確認すると、「環境が豊かであること」「無理しないでもいい環境をつくれること」「人との距離が近すぎないこと」「ビルばかりじゃなくて自然も十分にあること」「遠いところまで行かなくても買い物できること」「安心していられること」などなど様々な意見が出されました。
その後も話し合いは白熱!
ファシリテーターの先生も子どもたちの対話力の高さに驚いていらっしゃいました。
また、すぐに声を出して協力しようとする態度が、赤泊小学校ではよく見られたとのこと。
何人かの子どもの感想を紹介します。
「SDGsは一人とか少ない人でがんばっても達成できないことが分かりました。大人数でも簡単には達成できないかもしれないけれど、すぐに止めないでSDGsの何か一つでも続けることが大切だと分かりました。今日から、自分から取り組むようにしようと思います」
「世界の持続可能な社会のために、些細なことでも取り組んでみたいです」
「他の見方をすることによって、p4cの意見が変わると思いました。人にとっては便利だけれど、魚にとってはどうだろう。うるさいし、びっくりする。このような見方をすることが大事だと思います」
「人はそれぞれ大切にしていることが違うと思った。今日のゲームでも、世界の状況メーターを大切にするか、個人のゴール(目標)を大切にするかで結果は変わるし、その考え方は一人一人違う。ゲームだったけれど、現実も同じだと思う」
「SDGsはバランスが大事だと思う。同じことでも得をする人がいれば、損をする人もいる」
    

■ 運動会 応援練習 (記事更新5月11日)
5月10日と11日、運動会の第1回目、第2回目となる応援の全体練習が行われました。
応援団が今まで一生懸命考えてきた様々な応援の型や応援歌のダンスについて、応援団は懸命に伝えます。
これが結構ダイナミックな振り付けて、見ている私は「すごーい」とうなります。
他の子どもたちも話をしっかり聞いて、一生懸命踊りを覚えようとしています。
これは、すごい応援になりそうですよー。
 

さて、昼休み。
児童玄関のホワイトボードには、5・6年生が委員会ごとに考えたスローガン候補がはりだされました。
全校の子どもたちが、自分がいいと思うスローガン候補に投票するようです。
候補は3つ。
いずれも素敵なスローガン候補です。
① 全力で楽しめる運動会 ~one for all. all for one.~
② 熱くなろう 協 努 全
③ 全力で協力し、優勝目指して がんばろう
お、早速1年生が担任に連れられて、投票していますね。
  

■ 5年 日本十進分類法 (5月8日)
当校の図書室を始めとして,多くの図書館では日本十進分類法に基づいて本が整理されています。
この日,5年生は、図書室で,この日本十進分類法について実践的に学びました。
読みたい本を探すときや何かを調べるときに,どのようにしてこの分類法を活用するのか。
図書館指導教員の話を熱心に聞いた後,実際に自分たちのグループに課せられたテーマ(「ミッション」)を達成するべく本を選び,その内容についてクラス全体の前で紹介しました。
今後,この日本十進分類法は大いに役立つはず。
大きな図書館で調べものをするのであればなおさらのことでしょう。
子どもたちは自分が選んだ本を熱心に読んでいました。
わたしは図書室や本屋さんに行くのが好きです。本棚に並んでいる背表紙を見るだけでわくわくします。
一冊の本をじっくりと繰り返し読むもよし,乱読もまたよし。
好きなジャンルを絞って読むもよし,ノンジャンルで手当たり次第に読むもよし。
様々な読み方がありますが,いずれにしろ読書はその人の人生を豊かにするものだと思います。
子どもたちには本好きになってほしいと思います。
この時間,子どもたちもわくわくしたのじゃないかしら。
        

ちなみに、図書室前の靴はこうです。

■ JRC登録式 (5月2日)
この日の朝,JRC登録式が行われました。
全校児童が体育館に集まったところで,総務委員長が開会の挨拶。
これが,とっても素晴らしかったのです。
「赤泊小学校は、JRCの態度目標は『気付き,考え,行動する』をがんばっています。
 例えば、『あったかことばの木』の活動では、友だちのいいところに気付き、このことをみんなに知らせるかどうか考え、紙に書いて貼っています(これが実行するです)。
 このように「気付き、考え、実行する」は簡単にできることがあるので、皆さんも実行してみてください。
 そして、困っている人を見たら手伝ったり,助けたりしましょう」という趣旨でした。
そう言えば,6年生は1学期末にはどんな自分でありたいか話し合っている時にも,この「気付き,考え,行動する」という言葉を盛んに使っていましたものね。
完全に頭にインプットされていますね。
さらに,「少しの心がけでこれは実行可能である」としたあたり,本当に素晴らしい。
この話を聞いていた下級生も,「自分もできそうだな。いや,もうやっているな。これを続ければいいのだな」と思ったことでしょうね。
さらに,1年生が新たにJRCに登録した証として,一人一人にバッジがプレゼントされました。
もらったバッジは名札ケースの中に。
この他,総務委員が,「JRC活動として現在どのようなことをやっているのか」紹介したり,JRCの歌をみんなで歌ったり,誓いの言葉を唱和したり。
短時間ながらも,内容の濃いJRC登録式となりました。
それにしても,「気付き,考え,行動する」という態度目標が,6年生の間でこれほど浸透していたとは驚きです。
子どもの口からこの言葉が出て,全校に周知されたというのも。
式の後,開会の挨拶をした子に訊くと,言葉は全て自分で考えたとのこと。
すごいなあ。
    

■ マーチングバンド第1回全体練習 (5月2日)
1時間目はマーチングバンドの全体練習。
この日が初めて,3年生から6年生までが一堂に会しての練習になります。
しかし,初めてとは思えないくらい完成された演奏になっていました。
この日に至るまでに相当練習したのじゃないかしら?
指導担当教師から「素晴らしい演奏です!」という言葉をもらった子どもたちは嬉しそう。
ただ,子どもたちは自分たちにはまだ伸びしろがあると思っているようです。
全体練習の後,音楽室では鍵盤の楽器の子どもたちは集まって話し合いをしていました。
聞いていると,「校歌の演奏では,ちょっとずれていた」という発言。
また,「指揮を見ないで,自分の指遣いばかり見てしまった」という発言も。
この発言を受け,付いていた教師は「指くぐりでやればいいと思うよ」とアドバイス。
子どもたちはさらに少人数で楽器ごとに集まって,お互いにアドバイスし合っていました。
子どもたちは,今後もっと練習を積んで,さらにいい演奏に仕上げそうですね。
<おまけ>
最後の鍵盤ハーモニカを演奏している子たちの写真。
演奏する姿は,まるでマイルス・デイヴィス!
か,かっこいい・・・。
      

■ 1・2年 遊びに誘う歌 (5月2日)
音楽室から子ども同士が遊びに誘い合う声が聞こえてきました。
覗くと,1・2年生が音楽の最中。
1年生と2年生は向かい合わせに座っています。
まず,2年生が言葉に節をつけ,歌うように1年生を遊びに誘います。
2年生「♪○○さ~ん」
1年生「♪な~あ~に~」
2年生「♪鬼ごっこしましょう~」
1年生「♪い~い~よ~」
この一連の呼びかけが上手くいくと,大拍手で1年生と2年生の2人を称えます。
別のペアもチャレンジ。
2年生「♪○○さ~ん」
1年生「♪な~あ~に~」
2年生「♪ドッチボールしましょう~」
1年生「♪い~い~よ~」
これまた大拍手。
最後に1年担任が,1・2年生全体に呼びかけました。
1年担任 「♪み~な~さ~ん」
1・2年生「♪な~あ~に~」
1年担任 「♪給食はしっかり全部食べてくださいね~」
1・2年生「♪い~い~よ~」
1年担任 「本当ですね?」
ははははは。
遊びに誘うんじゃないの?
おまけに字余りだし~。
  

■ 2年学級活動 「かっこいい2年生とは」 (5月2日)
2年生は、かっこいい2年生とはどんな姿かp4cで話し合っていました。
黒板には、「1年生のために行動できる」「集中して勉強している。関係ない話はしない。姿勢をよくする」「生き物を大切にする」「一生懸命掃除する」「体操着をきれいにたたんでしまう」と書かれています。
私が覗きに行く前に出された意見なのでしょう。
 

子どもたちは続けます。
「困っている人とか、掃除場所とか分からなくなった人がいれば、助ける。人のことを思えるのがかっこいい2年生」
「僕はその意見にちょっと似てて、人の気持ちを考えようとするのがかっこいい」
「例えば?」
「掃除のやり方を教えるとか」
「勉強で分からなくて困っている人がいたら、正解をするに教えるのじゃなくて、ヒントをあげるのがいいと思う」
「人の気持ちを考えられるってこと」
「生き物はおもちゃじゃないから、飼ったとしても、いずれは自然に戻した方が生き物は喜ぶと思う」
「そう。生き物は乱暴に扱っちゃダメ。猫とか、生きているから」
「1年生と鬼ごっこをするときには、全力で逃げたりしないで、そんなに早く走らないとか、スキップするとか」
「1年生がもしもケガしちゃったら、保健室に連れて行ってあげて、そうしてケガしちゃったのかとかを伝える」
教師は個別具体的に語られている話を一般化します。
「人のためになることをするってことと、生き物を大切にするってことは、相手の立場に立つってことなの?」
子どもたちは「そうです!」。
わが意を得たりと言う感じでしょうか。
 

さらに「給食を残さず食べる」という意見も。
「絵本を読んだら片づける」という意見には、「もしも1年生が片づけることができなかったら、代わりに片づけてあげる」と付け加える子もいます。
「さっきの話に戻るけど、地球は命の塊でしょう。いい地球、いい未来になったらいい」
「ねえ、○○先生の話も聞きたいと思うけど」というリクエストに答えて、介助員さんも輪に加わります。
「今のみんなのように、自分の意見をしっかり伝えられる姿っていいなあと思うよ」
p4cの中で、子どもたちが出した個別具体的な話を、教師が一般化する帰納的な考え方を促す場面がありましたが、その逆に一般的な話に対して、「そう、例えば・・・」と具体的な話を挙げて補強する演繹的な考えを出す子もいます。
なんて素晴らしい!
この日も素晴らしいp4cを2年生は展開していました。
2年生のみんな、君たちどんどんp4cで考えを深めることができるようになっているね。
すごいなあ、君たち。お見事!
  

■ 1・2年 走る 走る (5月1日)
運動会まであと1か月足らず。
グラウンドでは1・2年生が短距離走の練習をしていました。
始めは2人ずつペアになって,50m走。
その次は1人で50m走。
スタートラインに着く子どもたちの目はめらめらと燃えています。
運動会本番であろうと,練習であろうと,懸命に走ろうとする姿勢は変わりません。
がんばれ1年生,がんばれ2年生!
        

■ 2年 考える 考える (5月1日)
しんとした2年教室。
教室を覗くのを躊躇してしまいそうになるほどの真剣な雰囲気が充満しています。
2年生は算数で「2桁-2桁」の問題に取り組んでいるところでした。
子どもたちは個別に教科書,ノートに一心に向かっています。
どの子もブツブツ言いながら。
決して不平不満を言っているわけではありません。
「○-○は○だから・・・」などと,自分で考えを口に出しながら計算しているのです。
考えに考えて,さらに考えて・・・。
この張り詰めた雰囲気は,子どもたちの真剣さを表しています。
問題を解いて,担任に丸をもらった子は満面の笑み。
「教育は地味なものである」
今から25年くらい前にある校長が言った言葉です。
派手ではありませんが,このような学習ってとっても大事なのですよね。
    

■ 4年 ぽたぽた焼き問題 (5月1日)
ぽたぽた焼問題をどうするか。
4年生の書写の話です。
4年生は毛筆の学習を大変一生懸命やっています。
その甲斐あって,どんどん上達しています。
さて,問題は後片付け。
いつも後片付けが終わった後の床には,墨がぽたぽた落ちているのです。
これが,いわゆる「ぽたぽた焼き問題」です。
前週の毛筆授業の最後に急遽p4cをしました。
テーマはズバリ「ぽたぽた焼問題」!
様々な意見が出されました。
「筆を洗い場に持っていくときには,筆の下に紙を入れれば,墨が垂れても,紙の上に落ちるよ」「もしもぽたぽたなっているのを見つけたら気が付いた人が拭けばいい」などなど。
このp4cを経て,この日の毛筆の時間。
ぽたぽた焼はどうだったでしょうか。
墨が床に落ちるのを完封することはできませんでしたが,積極的に垂れた墨を拭く子が表れ,その子を見て手伝う子が表れ・・・。
結果的には,きれいな床で毛筆の時間は終了することができました。
学級の問題は,子どもたちが解決する。
これが「子どもがつくる学び 子どもがつくる学校」の一つの姿です。
4年生のみんな,こういうことを続けていけば,きっと字も上手くなると思うよ。
よくできました!