■ 6年社会 こんなプレゼンができるのは (4月28日)
担任が出張で不在の2日間、6年生は社会科で何やらタブレットと格闘していました。
いやタブレットは道具として活用していただけで、格闘していた相手は、埴輪や古墳でした。
と言うのも、社会科の学習で古代について各自がテーマを決め、調査したことを他の子にプレゼンするという学習だったのです。
この日、調べた内容の報告会が開かれました。
私も参観させてもらうと、そのプレゼンのクオリティの高さに驚きました。
きっと大きなテーマで調べているうちに、「これについて集中的に調べたら面白そう」と興味がより具体的なテーマに集約されていったのでしょう。
6年生はp4cで子どもたち自らが話し合いを作っていくことがよくあるのですが、もしかして、これが調べ学習に生きていたのかもしれませんね。
特に、小学生の調べ学習の場合、参考文献をそのまま丸写しして、「調べ学習終了~」とするパターンがよくあります。
まとめてはみたけれど自分でも意味が分からない調査になってしまっちゃうのです。
しかし、当校の6年生は、自分の調べたいことが焦点化されていたせいもあり、文献の中で自分の調査目的に沿って、要点が明確にされ、いくつかの文献が再構成された発表になっていました。
クイズあり、写真ありで、参観者の興味を引くような工夫がされていたこともあり、一人の発表時間は結構な長時間。
結局、この時間では半分の子どもたちの発表しかできませんでした。
「どの6年生でも古代について調べれば、このようなレベルの高い発表になる」というわけではありません。
p4cを含め、6年生が積み上げてきている学びが、一つ一つの学習活動の質の高さにつながっているのだと思います。
発表会の続きは後日に持ち越し。
6年生のみんな、前半の発表、とってもよかったよ。後半戦も楽しみにしていまーす。
   

ちなみに、教室のロッカーの上は、こうです!
 

さらに、机上は、こうです!
   

■ 3・4年図工 様々な描画技法を体験する (4月28日)
3年生は図工の勉強中でした。
一心に画用紙に向かっている、わけではありません。
でもかなり熱中しています。
ここ数時間の図工は、絵を描くための様々な技法を体験していたのです。
グラッピング、スパッタリング、フィンガーペインティング、 スタンピングなどなど。
楽しい体験、そして、描画の幅が大いに広がる体験です。
今後の図工で生かせるといいね。
     

■ 5年 外国語 English p4c! (4月28日)
もしかして,これが初めてになるのでしょうか?
英語でのp4cが,この日5年教室で行われました。
ALTの先生と一緒に,英語で自己紹介。
「好きな食べ物はちくわです」という発言に,「What's “ Tikuwa”?」とALTの先生がナイスな質問をしてくれました。
質問された子も,質問されなかった子も一緒になって,5年生総掛かりで、知っている単語を駆使し,さらに身振り手振りも交えて「ちくわ」について説明します。
ある子は,手のひらを上に向けて,すりこぎでこするような仕草をしながら,「フィッシュ,フィッシュ」と続けます。
ある子は,「スティック」と言いながら棒に食材を巻き付ける仕草をします。
ALTの先生は察しがよく,「ちくわ」を理解してくださいました。
上手く伝わると,子どもたちも満足げ。
自分の言いたいことを理解してもらえたときの喜びは大きいものです。
英語で会話する楽しみも,このp4cで存分に味わったようです。
p4cの後,「英語表現をもっと覚えて,流ちょうに話せるようになりたい」,そう思った子は多かったのではないでしょうか。
English p4c!
子どもたちの学習意欲を高める,教育効果の高い取組になりました。
      

■ 2年音読、というより朗読劇 (4月28日)
校長室にいると,インターフォンで呼ばれたので,急遽2年教室へ。
2年生が廊下に出て出迎えていてくれました。
「校長先生,これから音読をするので聞いてください!」と張り切っています。
どれどれと思っていると、「気を付け!礼!」と音読が始まりました。
聞かせてもらうと,これが素晴らしい。
実は私,「軽度難聴」と診断されていて,音は聞こえるには聞こえるのですが,小さい音や高い音、滑舌の悪い話し方だと,話の内容をよく聞き取れないのです。
(何回も聞き直しちゃうこともしばしば。嫌な思いをされた方がいらっしゃると思います。すみません。どうかお許しください。)
で,2年生の国語の物語文の音読。
① 滑舌が素晴らしい。スピードも,間の取り方も素晴らしい。大変よく聞き取れました!
② 登場人物になりきって,気持ちを上手く表現できるよう工夫するところが素晴らしい!
③ 動作化され、身振り手振りを付けながら演じていて,場面の情景が目に浮かぶようでした!
いやー,やっぱり目頭が熱くなっていました。
堂々とした気持ちの伝わる音読。
というか、これはもう朗読劇!
今まで国語の時間にいっぱい勉強してきたものね。
2年生のみんな,とってもよかったよ。
よーく聞こえたよー!
またみんなの音読を聞かせてもらいたいなあ。
    

■ 学習参観 (4月28日)
この日は学習参観日。
1年生にとっては初めての学習参観日となります。
我が子が学ぶ姿を見ることを楽しみにされていた保護者の皆様も多かったのではないでしょうか。
作っておいた名刺を,友だちの親御さんに渡すという活動。
社会性を磨くため,少しハードルが高い取組ですが,子どもたちはがんばっていました。
1年生の保護者の皆さん,1年生はみんな一生懸命勉強しています。ご安心を!
 

■ PTA総会、学級懇談会 (4月28日)
授業をご覧いただいた後、PTA総会が行われました。
役員組織改革と活動内容の見直しが大々的に行われ、昨年度途中から、新たに生まれ変わっている赤泊小PTA。
このPTA総会で、今年度の活動について提案・承認がなされ、本格的に動き出すことになりました。
これまで、保護者の皆様から学校教育に対する多大なるご理解とご協力をいただくことによって、赤泊小学校の教育活動が円滑になされています。
心からの感謝を申し上げるとともに、引き続いてのお力添えを賜りますよう、お願い申し上げます。
  

また、学級懇談会も行われました。
5年教室では保護者の皆様によるp4cで自己紹介。
既に皆様お互いに顔見知りではありますが、改めて自己紹介をしあうことにより、より深く理解し合えたかもしれませんね。
子どもが普段やっているp4cをご自身でも体験されてみて、いかがだったでしょうか?
 

■ 5年社会 脱線?いえいえ、大切な学習です (4月27日)
子どもの頃を思い出すと,授業の内容よりも先生が話してくれた豆知識あるいは雑談の方が記憶に残っていることって結構あるのではないでしょうか。
5年教室を覗くと,子どもたちは地球儀の読み方の勉強中でした。
黒板を見ると「シェンゲン協定」の文字が・・・。
ええー!シェ,シェンゲン協定!?
5年生にしてヨーロッパの国々の協定について学ぶとは!
子どもたちの表情を見ると,真剣そのもの。
教師の話を一心に聞いています。
教師が端的に分かりやすく話すので,子どもたちもしっかり理解できている様子。
ロシアのウクライナ侵攻についてなども,教科指導のカリキュラムには必ずしも掲載されていない内容ですが、しかし,子どもたちが生きていく上でとっても大切な学習です。
子どもたちにはこうした社会の事柄や問題に積極的に目を向け、しっかりと考えてもらいたいと思います。
この日、シェンゲン協定について学んだ子どもたち。
なぜシェンゲン協定が結ばれたのか、その意義を産業経済の利便性だけに集約するのではなく、EUとかその前身のECの設立の経緯や理念についても合わせて調べることで、素晴らしい平和教育につながるかもしれませんね。
     

■ 2年道徳 p4cセルフファシリテートの萌芽 (4月27日)
2年生にしてこの素晴らしさ!
自分たちでファシリテートする姿が見られ,私は驚愕!
まだ2年生なのにねえ。もう驚きを隠しきれません。
涙が出るほどの感動を覚えました,というか泣きました!
一体何のことかって?
p4cです,p4c!
教科は道徳。
2年担任からインターフォンで「校長先生,今道徳やっていたらp4cになりそうな雰囲気です!」という話を聞き,私は押っ取り刀で駆けつけました。
子どもたちが出した問いの中から,子どもたちが自ら話し合いたい問いを選ぶところから参観できました。
大きなイラストが何枚か描かれている教材文のあらすじはこうです。
「主人公は借りた本がどこにいったのか分からなくなりました」という一文の後に、物が散乱しごちゃごちゃになっている主人公の部屋のイラストが描かれています。次の文は『部屋の掃除を始めたけれど・・・』。そこで主人公は考えます。そして,最後に、きれいになった部屋のイラストが描かれています。
子どもたちが選んだ問いは,「『けれど・・・。』ってどういうこと?」です。
 

さあ,ゴングが鳴りました。2年生,どんなp4cにするのかな?
子ども「なかなか本が見つからなかったから,一人じゃ無理だって思ったってことなんじゃない?」
教師「『・・・』には主人公の気持ちが入るのかもしれないね」
子ども「主人公は,机の上に置いていたんだけれど,「見つからないよう(涙)」って思ってると思う」
子ども「時間割の本棚のところに置いてたんだっけなあ」
子ども「ぼくが片付けないでいたからこうなっちゃったんだなあ」
子ども「私はいつも片付けが下手で,家の人に怒られちゃう。ご飯食べる前とかに,掃除したらって言われます。で,掃除したら,無くしていたキーホルダーが見つかったんです」
おおおー!友だちの発言を,自分の体験を例に出して補強する発言!なんて,なんて素晴らしい!
この後も子どもの発言は続きます。
担任は時々発言するのみで,ほとんどは子どもの発言でこの時間は成り立っていました。
黒板のイラストを指さしながら考えを説明する子もいます。
分かりやすく説明するための工夫ですね。
冒頭にも書きましたが,特筆すべきは子どもたちが自らp4cを動かしている点です。
「ぼくはこう思うんだけど,みんなはどうですか?」
「今の発言は,こういうことですか?」
こんな発言が見られました。
これぞ,p4c!
友だちとともに,自分たちでp4cを進めているという意識を明確にもっているということでしょう。
2年生,恐るべし!
もしかして、p4cを子どもたちが自分でファシリテートしたのはこの日が初めてなのかなと2年生に訊くと、昨年度もp4cの中で友だちに質問したりしたことはあるとのこと。
1年生の頃から耕されていて、2年担任が花開かせたということでしょう。
素直な言葉で言わせてもらうと,いやー,びびりましたー!
p4cが終わった後,ある2年生に「君たちのp4cすごかったねえ。本当に素晴らしい。君たちはp4cモンスターだね」と言うと,その子はニコッと笑って次の時間の準備を始めました。
2年生,どこまで大きくなっちゃうんだろうなあ。
お見事!
     

■ 給食Happy birthday &5月の生活目標 (4月27日)
今年度初めての健康委員会による給食ハッピーバースデーが行われました。
まずは牛乳でかんぱーい♪
その後、今月誕生日を迎えた子どもにインタビューが行われました。
学年によって質問内容は変わり、「好きな食べ物は?」「好きな動物は?」「好きな曲は?」など様々です。
教職員に対しては、「好きなキャラクターは?」。
私がインタビューされたら、なんて答えようかなあ?
座頭市。
    

また、担当教師から来月の生活目標についての話もありました。
5月の生活目標は「しずかに集合 きびきび行動」です。
運動会およびその練習を視野に入れた目標です。
このことをしっかり意識して、気持ちのよい運動会になるといいですね。

■ 4年 リレー式逆さ九九 (4月26日)
4年生は算数授業。
まずは,冒頭にウォーミングアップとして逆さ九九をリレー形式で行います。
「九九81」,「九八72」・・・と九の段から一人ずつ九九を逆順に言っていきます。
九九は2年生で学習して以降何回となく繰り返しているのですが,途中で止まってしまうことが度々ありました。
どうやら、これは九九の習熟の問題ではなさそうです。
一通り言い終わった後,担任が子どもたちに話し掛けました。
「どうしてつっかえちゃうんだろう?」
その原因が分かっている子が何人かいます。
「もっと大きな声で言えばいいと思う。隣の人が言ったのかどうか,どこまで言ったのか聞こえないから」
「自分が言う番になったら,次に言う人の方を向いて言えばいい」
自分のことだけ考え,ただ言えばいいのじゃなくて,学級として円滑に言えるように意識しながらやることが大事。
このことを、担任は子どもたちに気付いてほしいと考えたのでしょう。
これは継続して行うことで,九九の習熟だけに留まらず,仲間を意識した学級づくりにも生きそうですね。
4年生,これからかなり伸びますよー!
 

■ 1年 名刺づくり (4月26日)
1年教室を覗くと,1年生は名刺づくりに精を出していました。
金曜日の学習参観の時に使うのだとか。
みんな,自分の名前とかわいいイラストを一生懸命かいていました。
「校長先生,ぼくね,30枚もかきました」と嬉しそうに報告してくれた子もいます。
ははははは。街頭で配布できそうな勢いですね。
学習参観日,どのような学習になるのか,楽しみです。
       

■ 5年 昔の自分と今の自分 (4月26日)
5年教室を覗くと,熱心にp4cをしていました。
黒板には「昔の自分と今の自分とで変わったところ」と板書されています。
自分の成長を見つめることがこの時間の目的のようです。
5年生はそれぞれ自分自身を見つめ,発言を重ねていきます。
「漢字を書けるようになった」「お漏らししなくなった」「会話ができるようになった(お,p4cの成果?)」「手伝いをするようになった」「力が強くなった」「賢くなった」「一人だけでもできることが増えた」「マナーが分かるようになった」「お母さんを大切にできるようになった」・・・。
どんどん出されていきます。
担任は子どもたちの話を聞きながら,黒板に子どもたちの発言を記録しています。
「ぼくは眠るとき,お母さんにくっついて寝ていたんだけど,みんなはどう?」と自己開示。
「うん,ぼくも」「私も」と手を挙げて賛意を表す子が多数。
みんな,自分だけじゃなかったんだねー。分かってよかったね。
自分の実際の姿を例に示しながら,発言する子が多く,観念的な話し合いに終始しないところが素晴らしい。
   

ここで,衝撃発言!
「私は,成長するって言っても,いい方に成長する人ばかりじゃなくて,悪い方に成長しちゃう人もいると思う」
おー,素晴らしい視点の転換!
これで一気に話し合いは深まります。
「でも,よく成長することもあれば,悪く成長することもあるって,普通のことなの?」
出たー!批判的思考力(クリティカルシンキング)を持つための,この発言。
5年生でこんな発言が出るのって普通のことなの?いいえ,普通じゃないほど素晴らしいことです!今夜はおかずなしでご飯だけでいけます,私。
この後,いい方に成長することも悪い方に成長することもあることが,いくつかの具体的な事例で裏付けられていきました。
「私のことは,家の人が悪い方に成長しないようにしてくれていると思う。ゲームやりすぎて,ゲーム脳にならないようにとか」
「家の人が見守ってくれていないと,悪い方に成長しちゃうんじゃないの?」
「じゃあさ,仕事とかで家の人が見守ってくれない子って,絶対に悪くなっちゃうの?」
「う~ん・・・」
「私は,ゲームやりたくても,自分でこれ以上やっちゃうとやり過ぎになるから,がんばって自分で止めるよ」・・・
ここで満を持して担任が登場!
「私,みんなの話を聞いていて,話の内容を敢えて2つのグループに分けて記録していたの。それはね,自分の努力とかでできるようになったものと,人との関わり合う中でできるようになったものに分類したのです」
このことについて,さらに子どもたちは対話し,授業終了まで残り5分間程度となったところで,担任は各自振り返りをするよう働き掛けました。
子どもたちが書いているワークシートを覗き込むと,文章で長々と書いている子がいれば,ハートの形を描いて,今の心の中を占める考えを表している子もいます。
赤泊小学校の重点目標は3本柱。
「問い続ける ともに学ぶ 自己を見つめる」。
ともにじっくり対話し学び,自己をじっくりと見つめた,この時間。
いい学びをしていますね。
    

■ オーストラリアからのお客様 (4月26日)
この日,オーストラリアの小学校教師の方と通訳のドイツの方がお出でになりました。
いやー,赤泊小学校もいつの間にかグローバルになっていましたねー。
昼休みお二人が到着する前から,子どもたちはウエルカム・ムード。
玄関のホワイトボードに歓迎の言葉を書く子も。
大勢の子どもたちが玄関に押しかけ,到着を今か今かと待ち構えています。
6年生が,「じゃあ,いらっしゃったら,『せーの』って言うから,みんなで『♪ウエルカムー』って言おうね」と用意も周到。
車が来る度に,「あ,あの車がオーストラリアの方じゃないの!?」と色めきだちますが,「あー,違ったー」と何回か空振りでした。
そして,ついに、いかにもそれっぽい車が到着すると,待ちきれなくなった子どもたちは傘を差して車のところまでお出迎え!ははははは。
そのまま子どもたちがお客様を玄関までエスコート。
玄関では大歓迎団が盛大なお出迎え。
「ウエルカムー!」の唱和も上手くいき,お二人はビックリするやら,嬉しいやらで,思いっきりの笑顔です。
赤泊小学校の子どもたちってすごいですね。
    

さて,参観いただいたのは5・6時間目。
全ての学級をご覧いただきました。
2人のお客様が近くにお出でになると,元気な挨拶。
「ぼくの名前は○○です」と自己紹介する子も。
自分のことをあれやこれやと説明する子もいます。
さらに,質問されると,一生懸命身振り手振りで答えます。
君たちって,あっという間に打ち解けちゃうんだものなー。恐るべし,赤泊の子どもたち!
子どもたちが一生懸命勉強している様子をご覧になり,「みんなすごく熱心に勉強しているのですね」「みんな頭がいいですね」など,同行していた私はお褒めの言葉を山ほどいただきました。
また、保健室や体育館、図書室にもご案内しました。
休み時間や放課後には,子どもたちがグイグイ迫って,話しかけたり,質問したり,動画を見せてもらったり,一緒に写真を撮ってもらったり・・・。
「日本の子どもたちってシャイなのだと思っていましたが,赤泊の子どもたちは全く違いますね」とおっしゃっていたと思います,多分。英語ですからねー、ははは。
会議室に掲示してあるp4cの写真をご覧いただくと,「素晴らしい学習ですね。これは赤泊小学校が誇るべきことだと思います」とおっしゃってました。これは,通訳を介していましたので確実。うふふ。
お帰り際に,「素晴らしい子どもたち!ワンダフルな時間を過ごすことができました。ありがとうございました。また,是非来たいと思います。校長先生は素敵な子どもたちに囲まれて、毎日幸せですね」とのお言葉をいただきました。
「そのとおりです!子どもたちは最高、教職員も最高、保護者も地域も最高なんですよ」と返事しました。
私も赤泊の子どもたちの素晴らしさを改めて感じた時間となりました。
          

■ 4年 リレー式即興物語づくり (4月25日)
学校の話し合いでよく見られる風景として,「たくさんの子どもたちが意見を言うのだけれど,意見を言った子どもはそれで満足してしまって他の子の話を聞かない」ということがあります。
教壇に立った経験のある人なら,そんな場に立ち会ったことも多いはず。
ところが,赤泊小学校でp4cを行う場合,学年が上がるにつれて,前の子の発言をよく聞いていて,その発言を踏まえて自分の考えを創り出す姿がよく見られます。
p4cをやりさえすれば,そのような姿が見られるようになるのでしょうか。
そうとも言えるし,それだけではないとも言えます。
この日,4年生は国語でおもしろい学習をしていました。
教師がお題を出したら,そのお題で物語を創っていくのです。
一人で創るのではありません。
子どもたちは順番に並び,先頭の子どもが一文話したら,次の順の子がそれをつなげていくのです。
全員の子が話し終わると,物語は完成されているというわけです。


子どもたちが創った物語を一つ紹介しましょう。
教師「お題は『海』です。では,どうぞ」
A「海で遊んでいました」
B「サーフィンをいていたのです」
C「そうしたら,波に飲み込まれてしまいました」
D「体を強く打ちつけてしまって,痛かったです」
E「そのとき,たまたま近くにいた魚を捕ることができました」
F「魚は刺身じゃなかったから,どうしようかと思いましたが,結局食べちゃいました」
G「そうしたら,病気になってしまいました」
H「でも,直に治りました。めでたしめでたし」


子どもたちは前の人たちの話を聞いて,イメージを膨らませて自分で考えた文をつなげます。
前の子の発言を聞いていないとできないこの活動。
いわば,「リレー式即興物語作り」とでも言いましょうか。
こうしてこの授業ではいくつかの物語が創られていきました。
奇想天外な発言には,笑い声が生まれるなど,和気藹々とした雰囲気。
子どもたちは楽しみながら,でも同時に「聴く」力をも育てていたのですね。
p4cと平行してこのような学習を日常的に仕組んでいるところに,赤泊小学校の子どもたちが伸びる秘密が隠されているようです。

■ 1年 一時間しっかり勉強 (4月25日)
今日も1年生はひらがな練習。
先日も少し紹介しましたが,今回は少し違う視点から。
学年が上がるにつれて集中力がついてきますが,1年生は集中力がまだまだ長く続かない年頃です。
一時間座っているだけで疲れちゃいます。
そんな中で学習を進めるために,1年担任は様々な工夫をしています。
例えば,国語の学習では一つの学習活動を長時間続けないこと。
ひらがなノートを声に出して読む → お手本の文字をなぞる → 空書きする → 実際にノートに書いてみる → 担任が回ってきたら見てもらう → ノートのイラストに色を塗る → ・・・
いくつもの細切れの活動を上手く組み合わせ,子どもたちが飽きちゃう前に次の活動を仕組むことによって,一時間の授業を持続して学習し続けることができるよう工夫しています。
その甲斐あって,どうですか!
「背筋ピン!足裏ペタッ!」
授業時間の最後までいい姿勢で学び続けることができています。
もう一つ。
最後の写真。男の子が消しゴムの消しくずや鉛筆の削りかすを集めています。
床にパッパッとやっちゃわないで,ちゃんとゴミ箱に捨てる。
さらにいい点を大いに褒めつつ,同じことでも繰り返し繰り返しアドバイスを続けることで基本的な学習規律を確立させています。
1年生,担任の先生の言うことをよく聞いて,しっかり勉強していますね。
(この後、別の教室を覗いてみると、2年生も消しくずを集めて捨てていました。さすがー!)
         

■ 2年 「ここはどのように読む?」 (4月25日)
2年生は国語で『ふきのとう』という物語で学習中。
この日はみんなで朗読会をするために話し合っていました。
教科書のこの部分はどう読めばいいのか,みんな意見を言い合っています。
それもただの思い込みや空想ではなく,教科書の叙述を踏まえての話し合いになっているところが素晴らしい。
子どもたちは担任との対話の中で,徐々に読み取りを深めていきます。
子どもたちは,口々に,ああだこうだとしゃべり倒していますが,担任が口を開くと一瞬にして聴く体勢になるあたりはさすが。
ヒートアップしすぎて自分の話が止まらなくなってしまう子もたまにはいますが,それもご愛敬。
学びに向かう熱意の表れです。
この調子なら,今後さらに話合いの技術を高めるにしたがって,より素晴らしい話合いができるようになること請け合います!
    

■ 6年 運動会の創作ダンス (4月25日)
この日,6年担任は出張。
でも子どもたちだけでしっかりと学習を進めています。
1時間目は,赤白に分かれて運動会で踊るダンスを創作していました。
4人ずつ知恵を出し合ってとても楽しそう。
仲良く試しに踊りながらダンスを創っていました。
タブレットでダンスの動画を見て参考にするグループ,
アイディアを黒板に分かりやすく記録しながら,創り上げる一助にするグループなど,取り組む方法は様々です。
どんなダンスができあがるのでしょうか。
そして,リーダーとしてどのように下級生に教えるのでしょうか。
「子どもがつくる運動会」は既に始まっています。
 

■ 心臓検診 (4月24日)
現在,子どもたちは様々な健康診断を受けています。
保健室前廊下の掲示板には,これから子どもたちが受ける各種検査についての説明が示されていました。
歯科検査,眼科検査,尿検査などなど。
この日は1年生を中心として心臓検診が行われました。
待っている子どもたちは,「ぼくたち,どうされちゃうんだろう?」と戦々恐々?
ははは。そんなことはありませんよね。
みんな張り切って検査を受けていました。
男性陣が検査を受けている間,女性陣は廊下で待機です。
明日は,内科検診。
お医者さんによく診てもらって,健康な体作りを進めましょうね。
   

■ 第1回学校運営協議会 (4月24日)
今年度初めての赤泊中学校区の学校運営協議会が赤泊中学校で開催されました。
小中学校それぞれの学校経営方針や学校評価の方法について,両校長から説明させていただきました。
委員の皆様からはいくつかご質問をいただくこともでき,両校の考えについてよく理解しようとするお気持ちがありがたかったです。
さて,この日の一番の盛り上がりは,やっぱり熟議の場面!
学校運営協議会として,子どもたちの健全育成のために何ができるか,様々な意見やアイディアが出されました。
この議論の渦中に於いて,参加していた私は目頭が熱くなり,本当にありがたいことだなあとしみじみ思うのでした。
学校運営協議会の皆様,本当にありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。

■ 6年 1学期末にはどんな姿になっているのがいいか? (4月24日)
6年の学級活動は先週の続き。
1学期末の自分たちのなりたい姿を設定し,それに向けて何をするか考えます。
前回の学級活動で相当考えた子どもたちですが,この日も考えに考えました。
スタートこそ円状に並べられた席に座って話し合っていましたが,だんだんと前のめりになっていったようで,子どもたちは席から離れ,中央に集まっていました。
この時間も引き続いて自分たちがなるべき姿がどんどん出されていきます。
その一つ一つの発言が単なる普遍的な理想の姿を語っているのではありません。
今の自分や学級,そして未来の自分や学級をじっくりと見つめ,見据えた上での発言なのです。
言葉一つ一つに重みがあります。
やがて担任が黒板に書かれた子どもたちの発言を整理し,子どもたちと対話しながらつなげ,構造化していきました。
「みんなが考えた自分たちのよい点と問題点と並べてみると,矛盾しているようなものあるね。JRCの態度目標の『気付き,考え』ができる一方で,『自分から行動できない』ということが,問題点として挙げられている。これはどういうことだろう?つまり,気付き,考えることまではできるけれど,それが行動に結びついていないということ?」
さらに,黒板に書かれた問題点を集中的に担任が整理します。
「自分勝手」「周囲の状況が見えていない」「自分のことしか考えない」「嫌なことから逃げてしまう」・・・。
「これらを克服しなくちゃならない。でも難しいよね,自分のダメな点を直視しなくちゃならないからね」と担任は語りました。
さらに子どもたちが宿題として書いてきたプリント。
自分たちがなるべき姿を一人一人が考えて書いたものです。
担任はそれら全員のプリントを一枚一枚6年生全体に見せていきました。
それらのプリントには鍵となる言葉にアンダーラインが引かれています。
これからの自分を描いたキーワード「チャレンジ」「元気」「積極的に」「進んで」「自信」「努力」・・・。
この一連の作業を見ていた子どもたち。
何か見えてきたかな?
   

担任は語ります。
「問題点についても,これからめざすべき姿についても,みんな同じようなことを挙げている。みんなが同じことに気付いている。それは・・・」
担任は続けます。
「みんな気付いているんだけど,パワーが出せないということなのじゃない?『熱量』が足りないんだ!今の自分はどんな顔している?鏡見て来てごらん」
子どもたちは素直に手洗い場の鏡を覗き込みます。
う~ん。確かに覇気が無いような・・・そんな感想をもったかもしれません。
鏡を見た後,子どもたちは語り出しました。
「やぱり,自分からフルパワー出さないと!」
「いつも発言する人が決まっちゃってるよね」
「自信と勇気なんだ!」
「そう!全力が大事!」
「正しいと思ったことはやる!間違いを恐れない!」
「思ったこと,考えたことはちゃんと発言する!」
「自分たちがリーダーであることを自覚して,リーダーシップを恐れずに発揮する!」
「やるべきことはやる!いいと思ったことはやる!」
「逃げない!」
「引かないで実行する!」
6年生は,静かな言葉ではありましたが,そこに秘めた情熱を私は感じました。
最後に,担任が話合いを聞いていて思いついたという問いを発表しました。
「自信と勇気はどうやったらつくか?」
「よいリーダーが育てば,クラスがよくなるのか?よいリーダーが一人いればいいのか?」
担任の思いがこの2つの問いに凝縮されているようですね。
6年生,きっとまだまだ考えますよー。きっと,とことんまで!
お見事!
      

■ 1年生を迎える会 (4月21日)
総務委員会や5・6年生が中心となり、全校の子どもたちで準備を進めてきた1年生を迎える会。
当日を迎えたこの日、華やかな手作りの飾りが施された体育館で行われました。
ジェスチャー伝言ゲーム、じゃんけん列車といったゲームあり、1年生へのプレゼントありと盛りだくさん。
とっても楽しい会になりました。
1年生の自己紹介も、お礼の言葉も上手にできました。
大勢の上級生が見つめる中、マイクを使って話すのは、さぞ緊張したことでしょうね。
でも、大変立派でしたよ。

毎朝、子どもたちが登校する様子を見ていると、気付くことがあります。
1年生の手をつないで一緒に歩く上級生。
1年生の歩幅に合わせ、スピードに合わせてゆっくりと歩く上級生。
車道にぴょんと飛び出た1年生をつかまえて、歩道に戻してやる上級生。
横断歩道を渡るときには、「手を上げて渡るんだよ」と教えながら横断する上級生。
横断歩道のないところを横断するときに、口では指示しないけれど、1年生の少し前を歩きながら模範となる渡り方を見せている上級生などなど。
2年生以上の上級生たちは、様々な方法で1年生に学校生活のルールなどを教えてあげている姿が見られています。
そうそう、この日のじゃんけん列車でも自分の肩につかまりやすいように、少ししゃがみ気味に歩いてあげる5年生の姿も見られました。
全校の子どもたちが1年生を歓迎していることが、子どもたち一人一人の姿に表れています。
「1年生のみんな、ようこそ赤泊小学校へ!
分からないことがあったら、なんでもお兄さん、お姉さんたちに訊いてね」
そんな上級生たちの心が随所で見られる最近の赤泊小学校。
見ている私はとっても幸せな気分になります。
                              

■ 1年 絵本の読み聞かせ (4月21日)
翌週に心臓検診を受ける1年生。
この日、養護教諭が1年生に心臓検診の受け方を説明するというので、1年教室を覗いてみました。
すると、もう説明は終わっちゃっていました。
その後、養護教諭が取り出したのは絵本。
よりよい睡眠にかかわる内容。
地の文が関西弁という面白い絵本です。
養護教諭の読み聞かせ方の妙もあり、子どもたちは興味津々。
絵本を聞くというのも、結構な集中力が必要とされるものですが、子どもたちは絵本の世界にじっくりと浸っていました。
よかったね、1年生のみんな。
  

■ 6年 鍛えられる6年生 (4月21日)
6年生は,1学期末における自分たちの目指すべき姿はいかなるものにするか考えていました。
担任は,自分の考えを子どもに伝えたり,そのためにこうしたらいいと指示は出したりしません。
子どもたちが自らを見つめ,自分たちがどうあるべきなのか考えてほしいという意図をもっているのです。
担任は子どもたちに考える際の観点を示した後,子どもたちに話合いに委ねました。
話合いが始まると同時に学級委員たちがささっと黒板の前に出てきて「どのようにして話し合いを進めるか」相談を始めました。
おー。素晴らしい!しっかりと自分の役割を自覚していますね。
しかし,相談はするものの,なかなか話合いが始まろうとしません。
そのうちに2分が経ちました。
ここで担任が登場!
「この2分間,学級委員以外のみんなは何を考えていた?ただ待っていただけじゃないの?それでいいのかな。人がやってくれるのを待っているだけでいいのだろうか。人任せにせず自分のこととして主体的に取り組むことが大事。間違ったことを言ったっていいじゃない。8人の学級なんだからさ。間違いを責めたり馬鹿にしたりする子はいないよ」
子どもたちは,ハッとした顔で担任の言葉をじっと聞いています。
「もう一度,始めからやろう。時間は15分間ね」と担任が再スタートを宣言すると,話合いは一気にトップギアに。
「○○について意見を出し合ったらいいんじゃない?」などと学級委員以外の子どもたちからのアイディアもどんどん出されます。
   

その後,どんな話合いになったのか,その一端を紹介しますね。
まず,自分たちの学級における今の問題点が出されました。
「私たちは気付いていても,行動できない」「いざという時に前に出られない」「自分の考えるみんなに伝えようとするような大きい声が出せない」。
これらの意見が出された段階で,学級委員は「じゃあ,これを克服するためにはどうしたらいいか考えましょう」と話合いを進めようとします。
ここで担任が再登場!
「もう次に行っちゃう?まだ考え尽くしてないと思うよ。もっと自分を,自分たちを見つめよう」
この言葉を受けて,子どもたちはさらにじっくり自分を見つめます。じっくり,じっくり見つめます。
すると,結構出てくるものですね。
「自分で考えるより先に人に訊いちゃう」「自分勝手に決めつけちゃう」「友だちが悪いことをしていても注意できない」「嫌なことから逃げちゃう」「指示がないと自分からは行動できない」「自分の考えを積極的に言えない」・・・。
今の自分や学級の問題点を出し合うという行為は,自分はこうなりたい,こういう学級でありたいということの裏返し。
どんどん自分自身,自分たち自身を掘り下げます。
しばらく,それぞれが一人で考えた後,学級委員は「では,今度は近くの人たちと話し合ってください」と働き掛けました。
おー!君たち,まだまだ掘り下げるのかー!すごーい!
子どもたちは自分を掘って掘って掘りまくります。
周囲を見回して,活発な意見交流がなされていないグループがあれば,敢えてそのグループに飛び込んで,話し合いが盛り上がるようにする子がいます。
また、同じグループ内で発言が少ない子がいれば,「○○さんはどう?」と話を振る子もいます。
やがて,話合いはクラスのいいところ,伸ばすべきところに論点が移っていきました。
「感謝の気持ちを持てるところ」「言われたことはちゃんとできるところ」「p4cで話せるところ」「人を助けるところ」・・・。
いつの間にか黒板には「気づき,考え,行動する」と書かれていました。学級委員が書いたものでした。
黒板の使い方も学級委員たちの裁量に任されています。
漸く,子どもたちの発言が途切れたところで,担任が話し出しました,子どもたちのいいところを。
「男女仲がいい」「時々みんなではじけたように盛り上がる」「叱られたら,その場はシュンとなってもすぐに復活するところ」「難しい問題にも粘り強く取り組むところ」「学級がよくなるように,自分たちで考え,アンケートをとって,改善しようとするところ」・・・。
こちらも出すわ出すわ。
担任の愛を感じます,ものすごく。
ここでタイムアップ。
話合いの続きは今後の時間に持ち越されました。
後で担任が私に話したのは,「コミュニティボールは使っていないし,p4cの体裁は取っていないのですが,p4cの理念がかなり生きていると思いました」ということ。
当校の重点目標3本柱の3本目「自己を見つめる」を徹底的に行ったこの時間。
6年生,大いに鍛えられています。
どこまで彼らは成長するのでしょうか。
卒業するころには,『私たちはいかに鍛えられたか』っていう本出せそうですね。
    

■ 避難訓練 (4月20日)
この日、理科室から出火したという想定で、避難訓練を行いました。
避難指示から、全校児童が避難完了するまで3分21秒!
速やかに避難することができました。
避難完了後には、数人の子どもたちが感想を発表。
多くの子どもたちの前でも物怖じせずに自分の考えを述べることができるなんて素晴らしい!
さらに、全体での避難訓練後は、防火扉がしまっている際の避難の仕方について、5・6年生は改めて学びました。
「自分の命は自分で守る」
子どもたちには、避難の仕方をしっかりと身につけ、安全に過ごしてほしいと思います。
    

■ 2年算数 「為すことによって学ぶ」(4月20日)
2年生は何やら25のマスが印刷されたプリントに色を塗っています。
帯状の紙に,左側の12マスには赤い色を,右側の12マスには青い色。
実は2年生は一日を午前と午後に分けて,12時間分ずつ塗っていたのです。
子どもたちは色を塗りながら,「いくつマスを塗ったかな,1,2,3・・・」と何回も数え直しています。
そうです,これも先日の記事で紹介した「為すことによって学ぶ」一つなのです。
単なる色塗りではなく,色を塗りながら午前は12時間,午後は12時間,真ん中は「正午」であることを理解することを目的としています。
マスは全部で24マスではなく,25マスあるところに担任の工夫が光ります。
もし,25マスだからこそ、正午はどこになるのか1マスずつ数えなくてはならないし、午前と午後それぞれ12時間分のマスも数える必要が生じてきます。
マスを少し多めにして子どもたちに活動させているところで,一日は24時間であることにより一層着目させたいという担任の思いがここにはあるのです。
実際に、両端から12マスずつ塗っていったところ、正午の隣の1マス空いてしまったというお子さんもいました。
敢えてイレギュラーな提示をすることによって、骨のある問題となり、様々な学びが生まれます。
一生懸命塗っていた子どもたちよ,自分では意識していないかもしれないけれど,実は君たちはいい勉強をしているのだよ,ふふふ。
時間の概念をしっかり身に付けてくださいね。
   

■ 赤泊まつり (記事更新4月20日)
例年4月18日は赤泊地区の祭です。
赤泊小学校の子どもたちも太鼓演奏や稚児舞などで参加する,祭の重要な担い手となっています。
前々から練習を重ね,この日を迎えました。
祭に出ている子どもたちの格好いいこと!
学校に登校してきている子どもたちも,町に流れる祭囃子になんだかそわそわ。
で,祭に参加する友だちの応援を兼ねて,祭の見学に行きましたー!やったー!
昨年度,高学年の子どもたちがオンラインで離れた地域の子どもたちとp4cをしたとき,あるお子さんがの発言を忘れることができません。
「地域の伝統文化は守るべきものである。それが廃れると,人と人のつながりが薄れてしまう」
かー!しびれますねーーー!ものすごい発言です。
今年度赤泊小学校の経営方針は大きく2本柱。
1つは「p4c」。
そしてもう一つは「地域連携」です。
子どもたちが学ぶ場に当然のように様々な人がいる環境が望ましいと考えています。
それは,「豊かな教育」は多様な人とのつながりの中で,可能になるものだと思うからです。
赤泊小学校は持続可能な社会の創り手を育成するべく,これからも教育活動を進めてまいります!
      

■ 3年 新出漢字を学ぶ (4月17日)
新しく教科書に出てきた漢字を「新出漢字」と呼んでいます。
この日の3年生は国語で新出漢字を習っていました。
でも,子どもたちが慣れ親しんできた方法と教え方は少し違いますね。
そうです。
3年生は子どもたちがミニ先生となって,順番に黒板の前で担当する文字を教えるのです。
おー!すごーい!
漢字の読み方や書き方を伝えたあと,みんなで声をそろえて読みます。
そして最後は漢字の書き順に沿って,空中に大きく書くのです。
学校では「空書き(そらがき)」と読んでいます。
こうすることによって,体で書き順を効果的に覚えることができるのです。
それにしても,子どもたち同士で教え、教えられているなんてすごーい。
ミニ先生にとっては自分が担当した文字は余計に記憶に残るでしょうし,学びのオーナーシップにもつながりそうです。
いい勉強していますね。
    

■ 1年 新出ひらがなを学ぶ (4月17日)
入学して1週間あまり。
1年生はしっかり勉強しています!
写真は「ひらがな」を学んでいるところ。
1年生にとっては新出ひらがなですね。
どうです!
足裏全体を床にピタッと付けて,姿勢良く書いていますね。
一心にノートに向かって,一画一画,入魂のひらがな練習です。
この調子なら,じきに上手になりますね。
    

■ 4年 なぜ漢字を学ぶのか (4月17日)
赤泊小学校はp4cをあらゆる教育活動の中核に据えて教育活動を行っています。
さて,この時間。
4年生は少人数グループで対話していました。
p4cじゃないのですね。
その時々によって,どんな対話の方法がいいのか,指導する教師は子どもたちに選択させているのです。
問いは「なぜ漢字を学ぶのか?」です。
これはなかなか骨のある問いです。
4月になってから前学年で習った漢字の復習をしてきたという4年生。
この時期に改めて,子どもたちの学ぶ意欲を喚起しようと指導担当教師が設定した問いでした。
私はあるグループにはり付いて話し合いに参加していましたが,様々な意見が出されています。
「ひらがなばかりだと,読みにくい」
「漢字は短い言葉で,分かりやすく伝えることができる」
「そう,教室の後ろの掲示板に『東』って紙が貼ってるけど,『ひがし』って書いてあるより,すっきりして,他の掲示物もたくさん貼れる」
「漢字一文字に意味があるから,見て意味が分かる」
そんな話がなされていました。
指導教師曰く,「もしかしたら漢字を学ぶ意味なんて子どもたちは考えたことなんてなかったかもしれません。でも,漢字を学ぶ意味を考える意味はあると思います。あと今後1,2回,またこういう機会を持ちたいと思っています。そのときに子どもたちはどんなことを話すのか楽しみです」。
学ぶ意味のそもそものところから問うあたりは,p4cっぽいかもしれませんね。
子どもたちにとって重要な時間となりました。
みなさんは漢字を学ぶ意味ってどんなところにあるとお考えになりますか。
  

■ 1年 職員室に入る (4月17日)
1年生が学校生活を送るにあたっては,覚えなくてはならないことが,たーくさんあります。
職員室への入り方もその一つ。
赤泊小学校では子どもが職員室に入る際には定型の台詞があります。
「コンコン(ノックの音),失礼します。○年の○○○○です。○○先生に用があって参りました」
これを職員室にいる職員に聞こえるように言わなくてはならないのですから,1年生にとっては大変です。
さらに,職員室の中央を通って,担任席に行き,担任からプレゼントをもらうというミッション。
こ,これは,ミッションインポッシブル!?
がんばれ,1年生!
子どもたちは,職員室の外で待機し,自分の演習の順番が来るまでじっと待ちます。
女性陣は,やや緊張のご様子。
ところが実際に行ってみると,堂々としたものです。
よく聞こえる声で,物怖じせずに話していました。
ミッションも難なくクリア!
よくできました。
ところで,プレゼントは一体何だったのでしょうか?
あとで担任に訊くと,このあと生活科で学習する「あくしゅだいさくせん」で使う名刺用の紙だったのだそうです。
担任がにこにこ顔で教室に戻ると,1年生はその紙で名刺を作って待っていたそうです。
さすが1年生!お見事!
    

■ 5・6年 素敵な歌声の素敵な学校 (4月17日)
赤泊小学校は素敵な歌声が響く学校です。
「歌声が素敵な学校は,子どもたちも素敵」というのが私の持論です。
音楽室から素敵な歌声が聞こえてくるので聴きに行くと,5・6年生が音楽の最中でした。
指導は5年担任。
指導技術は言うに及ばす,ピアノの演奏技術もまた素晴らしいのです。
猛者がここにもいましたね!
ピアノに合わせて歌う子どもたちの歌声は,やっぱり大きくはつらつとしていて,美しい!
素敵な歌声,素敵な子どもたち。
私もはつらつと美しい声で叫びたいです。
「赤泊小学校は素敵な学校ですよー,らららー♪」って♡
   

■ 6年 英語で盛り上がる (4月17日)
子どもたちが,如何に楽しく学び,如何に習熟できるかは教師の指導技術と子どもたちの学びに向かう力によるところが大きいです。
廊下を歩いていると,6年教室からものすごく盛り上がっている声が聞こえます。
何をやっているのかしらんと覗くと,外国語の学習の最中でした。
英語の言葉が書かれた紙が教室中央に並べられています。
訊くと子どもたちがイラストに書かれていた言葉を書き写したのだそうです。
“bench” “bowl” “apple” “a glass of orange juice”などの他に,“Tanya's mother” “Nick's borother”なんてのもあります。
これを使ってゲームをしているのでした。
子どもたちが順に1枚ずつ紙を拾い上げ,そこに書かれている言葉を発音します。
周りの子どもたちは,発音された言葉をみんなで繰り返し,制限時間内に全ての紙を拾い上げることができたら成功。
ご褒美は・・・,なんと「明日の宿題の分量を8分の1に減らす」!
おー!
これは盛り上がりますねえ。
なお,ルールでは「発音の仕方が分からない場合には『パパイヤジュース!』と言うこと。そうしたら,その後に全員で声をそろえて,『おいちいね』と言わなくてはならないこと」。ははははは、おもろー。
ゲームの前には,「パパイヤジュースって言いたくない」とばかりに,読み方が分からない言葉を互いに教え合う姿が見られました。ははははは。
動機はともかく、教え合うのはいいですね。
さあ,準備は整いました!
レディー・・・・・,ゴーーーーーーーーー!
ゲームが進むにつれて,場は盛り上がってきて,子どもたちは興奮気味!
みんなで唱和する英語もだんだんと大きくなっていきます。
で,結果は・・・,見事クリアー!!! やったー!
子どもたちは大喜び!
担任も渋々「約束は守る!」。
でも顔は笑っていましたけれどね。ははははは。
和気藹々としたとっても素敵な雰囲気。
6年生は,p4cなど素晴らしい力をもっていて,自分たちだけで全校をガンガン動かす自主的・自律的活動を運営できる子どもたちです。
一方,楽しいときにはみんなで思い切り楽しむ子どもたちでもあるのですね。
君たち,とってもいいねー。
   

■ 3年 初めての書写 (4月14日)
3年生になって初めて学ぶものって結構あるのですよね。
社会,理科。
習字もその一つです。
新しい習字道具を買ってもらって,初めて筆で文字を書くわくわく感とドキドキ感!
こちらの方も嬉しくなります。
教師が教室に入る前から,3年生は机の上に習字道具を置いて待っています。
「早く書きたーい」とかなり前のめりな様子。うふふ。
さて,初めて書く文字は漢数字の「一」。
起筆とか終筆とかといった細かいことは抜きにして,まずはわくわくドキドキをたっぷり味わってもらいましょう。
「わー,習字紙の裏からも書いたみたいに裏写りしてる~」
「筆は,立てて書くんだよ」「へ~」
「先生,書けましたー!」っと得意げに見せてくれる子も。
3年生にとっては,何でも初めてで,何でも面白いものだったようです。
次の書写の時間も楽しみだね。
  

■ 4年 p4cで書写の授業開き (4月14日)
4年生も書写の時間はp4cで授業開きです。
テーマは「書くということ」。
このテーマで,みんなで話し合いたい問いを出し合ったところ,いい問いがたくさん集まりました。
・「どうしたらみんなが字が上手くなるのか?」(自分だけじゃなくて,「みんな」と敢えて言っているところが素晴らしいです!)
・「人はなぜ字を書くのか?」(おー!いいねー。)
・「なぜ字が生まれたのか?」(おー!これもすごいねー!)
・「ずっと汚い字を書き続けていると,どうなってしまうのか?」(どうなっちゃうんでしょう?私も気になります。)
・「字を書くことは,この世を生きることなのか?」(ええーっ!もう一度,ええーっ!これぞ哲学対話の問い!すごーい!もう,これだけでご飯3杯は確実にいけます!)
・「字を書くのは,「ひつようふかけつ」だと思うけど,「ひつようふかけつ」ってどんな字なの?」(ははははは。大どんでん返し!思ってたのと違ーうって感じです。ははははは。)
で,結局選ばれたのは次の問いでした。
「字を書かなくても,話せばいいと思うけど,どうか?」
これもおもしろそうですね。
まずは,この問いを出した子から。
「字を書かなくても,口で言えば早いよ」
なるほど,そうだねえ。
 

ほかの4年生も他の学年同様に積極的に発言します。
「口で言えば早いことは早いけど,字を書くことで正確に伝わるよさもある」
「離れたところにいて直接話せない相手には手紙など文字で伝えるのがいいんだよ」
「そうだね。でも時間がかかるから,近くの相手にはいちいち文字で書くのは面倒くさいし,大変」
「買い物の時,メモがあると忘れないし,便利だよ」
「そうそう,うちのお母さんは買い物をするとき,賞味期限をものすごく気にするんだけど,賞味期限も文字で書いてあるね」
「記憶するために文字を書いたりすることがある。書くと覚えやすいんだよ,多分」
「確かに,口で言えば早いんだけれど,書き言葉で表すのもいいものだよ」
「私は,書き言葉のよさと話し言葉のよさは半々かな。その時々で選べばいいんだと思う」
おー!この発言が決定打となり,このp4cはいつになくすっきりとした結末を迎えたようです。
p4cの「始め」から「終わり」に至る過程での,子どもの考えの変容を振り返りシートから見てみましょう。
・始め「文字を書かなくても,口頭で伝えればいいと思います。口で言えば意味は伝わるからです」
 → 終わり「字を書いても,口頭で表してもどちらもいいと思います」
・始め「字を書いて手紙を出せば,遠くの人にも伝えられるから,字も書いた方がいいと思います」
 → 終わり「○○さんの言ったとおりに半々で伝えればいいと思います。その状況に合わせて使えばいいと思うからです」
この他に,「数字も大事だと思います」と新たな視点を持った子もいました。
話し合っている過程の発言もよかったのですが,最初にp4cを始める前に問いを出し合った時の豊かなバラエティさ。
p4cを重ねていると,課題設定のセンスも磨かれてくるのですね。
   

■ 交通安全教室 (4月13日)
この日,1・2年生は2限に,3年生以上は3限に交通安全教室を開きました。
特別講師として赤泊駐在所の巡査様からお出でいただき,DVDを視聴したりしながら,安全な歩行や自転車乗りについて学習しました。
巡査様からは,「赤泊地域は路上駐車が多く,車の陰から急に出たりするとひかれてしまうかもしれません。交通安全の合い言葉は「止まる,見る,待つ」です」と教えていただきました。
基本的なことを教わった後は,実際に外に出て,危険な場所,気を付けるべき場所を確認しながら,歩いてみました。
交通安全のためには,人任せにすることなく,『自分の身は自分で守る』という意識が大切です。
車等に十分気を付けながら,安全に生活してもらいたいと思います。
     

■ 5・6年 わたしたちが主役の運動会(4月13日)
赤泊小学校が理想とする教育像は「子どもがつくる学び 子どもがつくる学校」です。
この日,5・6年生で運動会について5・6年生がp4cで構想を練りました。
スタートの問いは「みんな,どんな運動会にしたい?」です。
早速子どもたちはそれぞれ語り出しました。
「みんなが本気でやって,最後は楽しかったと思える運動会」
「みんな楽しく笑っていて,元気になれる運動会」
「運動が苦手な人でも楽しめる運動会」・・・。
どんどん出てきます。
「ぼくは,得点化しないで,スポーツフェスティバルみたいな感じでできればいいと思う。得点化すると,不満が募って揉めたりしちゃうし・・・」
「勝ち負けにこだわる運動会と楽しさを追い求めるスポーツフェスティバルの両方のいいところを取り入れたらいいと思う」
「得点化しないってことは,勝ち負けを決めないってこと?」
だんだんと話し合いの焦点は,種目ごとの成績を得点化するかどうかに絞られていきました。
「私は得点化しない方がいいと思う。得点化しない方が,運動が苦手な人でも楽しめる」
「ぼくは得点化した方がいいと思う。例え負けても,次がんばろうって気持ちが強くなる」
「私は得点化した方がいいと思う。そちらの方が『心の成長』につながる」
おおー!これは学校職員が運動会を企画する上で最も大切にする視点です。
子どもたちは話し合ううちに,教育という点にも考えを及ばせていったのです。
 

「みんなに訊きたいんだけど,みんなは得点化した方がいいと思いますか,得点化しない方がいいと思いますか?」
おー!p4cを子どもたちが回していきます。
一人ずつ今の時点での考えを表明していった結果,得点化した方がいいと考える子どもの方が多いことが分かりました。
しかし,この段階の多数決で話し合いを決しないあたりが,赤泊小5・6年生の素晴らしいところ。
彼らはp4cを続けます。
とことんまで話し合おうという気なのでしょう。
5年担任が話しました。「負けて涙が出るほど悔しいっていう思いは,人生の中でどんな意味があるのだろう?」
6年生がこの言葉を引き取ります。「ねえ,負けて悔しいっていうことが,本当に『心の成長』につながるの?」
これですよ,これ!批判的思考に対して批判的思考で返す!
この辺りで,私もうしびれっぱなしです。
6年担任も語ります。
「得点化することで文句を言う人は,得点化しなくても文句を言う気がする。弱い自分を受け入れることができないんじゃないかな?悔しいという気持ち,嫌な気持ちを持ち続けることって大事だと思うよ」
たとえ教師であっても,納得できないのであれば,そう発言する子どももいます。
「でもやっぱり,運動が苦手な人は得点化して勝ち負けがはっきりしちゃうと楽しめないと思う」
なんて強いメンタルでしょう!
教師も返します。「楽しめないのはどうしてだろうね?」
すると別の子がこれを引き受けます。「最初からダメだと思っちゃって,本気を出さないんじゃないかな」
「ぼくは運動が苦手だからこそ楽しめる競技ってあるんじゃないかなって思う」
私この段階でハンカチでグスグスいわせています。素晴らしい話し合い,素晴らしいp4c!
 

「ぼくは得点化する競技と得点化しない競技の両方やれればいいと思う」
「そうだね,両方できれば,運動が得意な人も苦手な人も楽しめるね」
「ちょっと待って。得点化した方が運動が得意な人は楽しめるの?」
「苦手な人は自分のせいで負けたと思っちゃうんじゃない?でも負けても運動が苦手な人のせいにしないことが大事。悔しいのを人のせいにしないで,楽しかった,よかったという気持ちに変えるようにすることが,『心の成長』につながるんじゃない?」
ここら辺りが,このp4cのクライマックスだと思いますよね。ところがまだまだ山場は続くのです!
「運動が苦手な人って,頭の中で自分は苦手だって思い込んじゃって,で,やる気がなくなって全力出せなくなっちゃう」
「それって実際に体験したことなの?」
「うん,そう。運動だとか特定の種目だとかが苦手だとそれを嫌いになっちゃって,全力出せなくなっちゃう気持ちが心の中にあった」
すごい自己開示。
周りの子どもたちもその子の体験を熱心に聞き,そのまま受け入れています。
「私もそういう経験がある。苦手な人は本当に苦手。疲れちゃう」
これまでずっと黙っていた子も,ゆっくり,考え込みながらも発言していきました。
「苦手な競技がある人は,自分ができないから・・・・・。でも,できなくても,がんばれば自分のためになると思う」
ここで6年担任が再登場。
「苦手な人でもいいようにルールを工夫することはできる。苦手な子も楽しめる運動会を創ろう。自分たちが主役の運動会を創ろうじゃないか」
最後に子どもたちは一人ずつどんな運動会にしたいか語りました。
「みんなが楽しめる運動会」「本気でやって,勝っても負けてもやってよかったと思える運動会」「運動が苦手な人も得意な人も楽しめる運動会」「練習とか運動会本番をとおして成長できる運動会」「あきらめないで全力でやる運動会」・・・。
言葉だけを聞くと,p4cの最初からそれほど変わっていないように思えるかもしれません。
しかし,一つ一つの言葉に込められた思いは深まり,複雑さを増していました,確実に。
議論の文脈を簡単には説明できない複雑なp4c。
様々な価値が内包されたp4c。
子どもたちの発言が響き合い,大きな広がりと深さがこのp4cに見られました。
これだもの,p4cはやめられません。
大きな感動。
運動会は1か月以上後ですが,なんかもう,教育的な目標は達成されちゃったかのような爆発的な気持ちを私はもちました。
いやいや,これからが本番なんですよね。
子どもたちは運動会でどれほど成長するのでしょうか。
赤泊小学校の「子どもがつくる学び 子どもがつくる学校」はまだまだこれからですよー!
乞うご期待!
    

■ 6年国語 私はジョウロ (4月12日)
前日に、国語を学ぶ意義について考え、ジョウロについての作文を書いた6年生。
この日はさらにジョウロを上から見下ろしたり、下から見上げたり、近づいたり、離れたりと視点を変えて今一度ジョウロについて作文しました。
今回の作文では、書き出しを「わたしはジョウロ」もしくは「ぼくはジョウロ」で統一したのです。
どんな作文が出来上がったのでしょうか。

何人かの作文を紹介します。
●ぼくはジョウロ。水を撒くために生まれてきた。一人では動けない。人の力を借りる必要がある。中に水をため、持ち手を持ってもらって漸く仕事ができる。中に残った水は捨ててもらいたい。体の構造は、大部分が水をためられるようにできている。後は水がこぼれないようにするなど。あまり使われない。が、せっかくだから言わせてもらう。もっと使う頻度を上げてほしい。時々植物が「のどがカラカラだ」と言っている時がある。だからもっと使って、そんなことがないようにしてもらいたい。
●ぼくはジョウロ。なぜなら水を出したり入れたりすることができるからだ。でもしゃべることはできない。ぼくはジョウロの底とかに虫がついている。でもぼくは植物を元気にすることができる。
●ぼくはジョウロ。ジョウロは植物に水を与えたり、水を撒いたりすることができる便利な道具だけど、不便なところもある。それは、使いまわしているうちに、そこから水が漏れてきたり、水を入れると重くなったりすることだ。ジョウロは便利と不便がある。逆に、不便や便利がないものは、ないと思う。
●私はジョウロ。ジョウロの役割は、中に水を入れて、植物に水を撒いたりすること。でも、違うものにもなれるよ。例えば、水を入れるところの蓋を取って、その中に土を入れて種をまけば、植木鉢になれるよ。こんな風に、ジョウロ以外の使い方ができるんだ。まだあるよ。例えば、私の蓋や水が出てくる穴が空いているところもきれいにして逆さにすれば、コップやお皿にもなれる。何かを載せたりもできる。他にもクッキーを作るのにも使える。きれいな丸や楕円形のクッキーが作れるようになるよ。こんな風に見方を変えて、特徴を生かした工夫をすれば、私は生まれ変われる。無限の使い方ができるようになるんだ。

このように視点を変えて、物などになりきって書く『なりきり作文』は、自分が経験したことをそのまま表現するのではないため,自然と物の気持ちを想像し,見たことだけでなく感じたこ とも言葉に置き換え表現する想像力が育成されると考えます。
また,想像した物の気持ちに合う言葉を吟味していくことで,語彙を増やし言葉に対する感性を豊かにすること もできるでしょう。
前の時間に書いた作文に加えてこの「なりきり作文」を書くことで、より高い教育的効果が見込まれます。
また、内容を読んでみると、もしかしたら子どもが自分自身を、あるいは自分の生き方を投影させているのかもしれませんね。

■ 2年国語 『ふきのとう』 初発の感想 (4月12日)
2年生が学ぶ新しい単元は物語『ふきのとう』(工藤直子作)が教材です。
この日、初めて担任の範読を聞き、自分で音読をしてから、感想を書きました。
単元の最初の段階で、初めて教材に出会ったときに持つ感想を、我々教師は「初発の感想」と呼びます。

では、われらが2年生はどんな感想を書いたのでしょうか。
●ふきのとうが雪の下敷きになって踏ん張っているところが負けず嫌いだなと思いました。面白かったのは、お日様が春風を呼ぶところです。あと、竹と雪とふきのとうがしゃべって面白かったです。あと、ふきのとうが竹藪で育つことが分かって嬉しかったです。このお話では、みんなががんばっているんだなと思いました。理由は、みんなががんばっているんだなと思うからです。あと、「たけやぶが おどる」ってよく意味が分かりません。あと、雪が水になってどこへ行くのか分かりません。家の回りにふきのとうがあるので、それを料理して家族でおいしく食べたいです。ふきのとうが学校にあったら観察してみたいです。面白い話でした。
●物語は優しい感じで春みたいです。疑問で、竹藪たちが困っていることを、太陽がなぜ分かるのかが気になりました。気になったことは雪が溶けたら何をして遊ぶのかです。面白いところは「はるかぜ おきなさい」とお日様が言ったところです。びっくりしたことは春風が吹いただけで、みんなが困っていることが解決してすごかったからびっくりしました。
●不思議だと思ったことは、竹と雪とふきのとうとお日様と春風がしゃべることです。登場人物に植物じゃないのがいて不思議でした。ふきのとうがすぐ大きくなるのが不思議でした。ふきのとうが雪をどかすのが不思議でした。春風がなぜ寝坊するのかが不思議でした。なぜ、竹藪が寒かったねって言ったのかが不思議でした。
●竹藪の中はきれいだけれど、静かなところで寂しい場所だと思いました。面白かったところは、竹藪が踊っているところです。どうしてかというと、竹藪が踊っているところを見たことがないからです。面白かったところは、お日様があくびをしたところです。どうしてかというと、風が強くて大きいあくびなんて見たいことがないからです。
●僕がこの話で不思議だと思ったことは、竹藪がふきのとうとしゃべって、竹藪も雪も他の植物を思い合って、雪はふきのとうのことを思って、竹藪は雪を思って、お日様はみんなのことを思って春風を呼んできて、竹藪も踊れて、雪は水になれて、ふきのとうも顔を出せて外を見られて、お日様はみんなの悩みを解決できてすごく嬉しいと思います。僕はこの『ふきのとう』の話が大好きです。

まずは2年生の書いた文章量の多さに驚きました。
初発の感想なのにもかかわらず、2年生にしてこの量です!
すごいですね。
内容も、一文一文が箇条書きのようになっている感想もありますが、これほど多くの視点から感想を述べていることから、2年生はきっと物語としっかり向き合い、じっくりと考えながら書いていたのだろうと推察されます。
この学びに向かう力、多様な読解を生み出す力に感心します。
これからの単元の学びが、どのように深まるのか楽しみです。

■ 5年書写p4c (4月12日)
5年生初めての書写はp4cで授業開き。
書写をテーマに問いを出し合ったところ、様々出されました。
「下手な字と上手な字の違いって何?」「どうやったら上手な字を書けるのか?」「字をうまく書く上で大切にするべきことは何か?」「上手な字とは何か?」・・・。
さすがp4cの優秀な学び手である5年生。
もう、問いが根本的ですものね、すごい。
で、結局、「画数が多い字と少ない字とでは、どちらが書きやすいか?」が選ばれました。
始めは画数が多い字の方が書きやすいと考えた子が意見をバンバン発表していきます。
「画数が多い方がバランスが取りやすいよ」
「私が自分の名前を書くときいつも思うんだけれど、画数が多い名の方は書きやすくて、画数が少ない姓の方が書きにくいんだ」
「画数が多い方が、いい加減な気持ちで書こうとするのではなくて、がんばって書こうと思うな」
一方の画数が少ない方が書きやすいという意見も徐々に出されていきます。
「画数が多い方がいいって言っても、百画もあったら、かえって書きずらい」
「習字だと、画数が少ない方が、画と画がくっついてつぶれちゃう心配がない。毛筆だとつぶれて変な字になっちゃうよ」
「おまけに、書いているうちに、墨がポタって垂れちゃって、「あ~」ってなっちゃう」
「硬筆なんだけど、書くマスが小さいと、文字がつぶれちゃうよ」
すると話し合いをファシリテートするような意見も。
「ねえ、今日は毛筆について話し合うの?硬筆について話し合うの?」
おー!こういうメタな発言。すばらしいねえ。
話し合いは続きます。
「筆の穂先を全部ベタってつけないで、先っちょだけ着けるとか、着ける面積を調整しながら書いたらいい」
「画数が多いと文字がつぶれちゃうっていう意見があったけれど、墨の量をちょうどよくなるようにすればいいんだよ」
「墨が少ないと、字がかすれちゃうよ」
「え、私はかすれた字の方が、うまいと思うけどな・・・」
 
ここで教師が視点の転換を図ります。
「ねえ、かすれた字がうまいっていう意見が出たけど、『どんな字が上手っていうのか』を問いに出した人がいたよね。これについて話し合ったらどう?」
ここから、どんな字がうまい字なのかに話し合いはシフトチェンジしていきました。
子どもたちの話し合いもヒートアップ気味。
黒板の前に出てきて、実際に書きながら自分の考えを説明するようになっています。
「やっぱり少しかすれているくらいの字が、私はいいと思う」
「きちんとした字がいいんじゃない?」
「ふにゃふにゃってした字があるでしょう。ああいう字もいいんだよ」
(「ふにゃふにゃした字って行書とか草書って言います。カチッとした字っていうのは「楷書」っていうんだよ」と教師が補足説明)
「ぼくは「ふにゃふにゃした字とか、画と画がしっかりくっついていない字とかよりも、文字としてちゃんと認識できる字がいいと思うな」
「面白い字っていうか、味のある字がいいのかも」
「私は、上手な字って、人によって感じ方とか考え方が違うから、それぞれ見方も違うと思います。どんな字がいいかって一概に言えないんじゃない?」
話し合いは、如何にお手本のとおりに書くかではないところ、書写の芸術性に落ち着いていきました。
最後に教師は、「みんなの話を聞いていると、文字も芸術なんだって思えるね。小学生のうちは基礎基本を習得するためにお手本のとおりに書く練習をするけれど、篠田桃紅さんのように、毛筆を芸術として突き詰めた人もいるんだよね」と締めました。
授業後の子どものワークシートです。
「上手な字とは、人によって字に対する考え方、感じ方は違うから、「上手な字はこれ」と決める必要はないと思いました。画数は多すぎると書くのが難しいけれど、少なすぎるとバランスが取りにくいと思います。p4cをとおして上手な字は「人それぞれ」という考えができてよかったです」
「どちらが書きやすいかっていうなら、画数が少ない方が早く書けるので書きやすいと思います。新たに思った問いは「太い字と細い字のどっちがいい?」です」
「今度は行書で字を書いてみたいです」
「p4cの最後で出た「普通の書き方と違った字の方がうまい」っていう意見を出した人はすごいと思いました」
「字のうまさは人それぞれだとしたら、お手本になる字ってどんな字?」
「私は画数が少なくても、トメ、ハネ、ハライをちゃんすればいいと思いました」
「行書ってうまいの?」
「またこういう問いについて考えたいです」
    

■ 3年 1年生のお手本になる学び方 (4月12日)
3年生が算数をしていたので覗きにいきました。。
子どもたちは一人でじっくり考え、そして黒板の前で侃々諤々やっています。
担任は子どもたちが話し合っているのを見守っているだけです。
指導教師が私にところに来て言うには、黒板に書かれている問題は、前の時間に習ったばかりの内容について、子どもたちが自分たちで問題を作って出し合っていたとのこと。
すごいなあ、すぐに自分のものにしているなんて。
問題を作るというのは、学習内容をよく理解していないとできないものなのです。
すると、1年生が列になって教室に入ってきました。
1年担任が他の学年の授業の様子を見学させて、お手本になる学び方を教えようというらしいのです。
子どもたちは3年生のお兄さんたちが算数の問題について、友だちと話し合っている様子をじっと見つめています。
3年生は1年生が見学しているなんて全く関係なく、真剣に学びを続けていました。
この後、教室に戻っていった1年生。
またひと皮むけた1年生が見られるのでしょうね。
いい勉強したね、3年生のみんな、そして1年生のみんな!
     

■ 6年国語 国語を学ぶ意義 (4月11日)
6年生は今年度から机の配置を常時,半円型にしています。
8人の子どもたちが互いに顔の見える位置関係で対話的に学びを進めようという担任の思いの表れでなのでしょう。
授業の様子を見ていると,p4cでなくても,p4cの理念を生かした学びが重ねられていることが分かります。
この日の国語の学習でも,コミュニティ・ボールこそ使っていませんが,一生懸命考える子どもの姿がそこにはありました。
問いは(担任が設定したそうですが)「何のために国語を学ぶのか」です。
今まで子どもたちは何を思いながら国語を学んできたのでしょう。
さて,国語を学ぶ意義について,子どもたちは「漢字を覚えるため」「日本語を学ぶため」などの考えが出されました。
担任は子どもたちの思考を深める投げかけをします。
「文章を書いたり,読んだりする力は,日本語でなくてもできるよね。日本で『国語』と言う場合,日本語を学ぶと言うことになるんだけれど,それは何のためなの?」
さらに,担任は「日本語を学ぶのは,人を○○○○するため」としたとき,みんななら「○○○○」にはどんな言葉を入れますか?」と問いかけました。
考えに考えた子どもたち。
様々な考えが出されます。
「人を笑顔にするため」「人を大人にするため」「人が成長するため」「人を大切にするため」・・・。
担任は「私の考えは『人を幸せにするため』です。言葉の持つ力は大きいものです。発した言葉によって人を殺したり,逆に勇気づけたりすることがある。みんなはどんなことに意識して日本語を学び,使っていきたいと思いますか?」と語りました。
人によって,あるいはその時々によって考えが変わるこの問い。
答えは一つではありません。
子どもたちがこれから先を生きていく中で,自分なりにしっくりくる答えを見けていってほしいと思います。。
この後,6年生はあるものについて,自分のとらえを文章表現する活動に取りかかりました。
じっくりと考えながらノートに向かう子どもたちの目線の先には・・・なんと「ジョウロ」!
箇条書きあり,長文あり,イラストを描き込む子もあり。
内容も多種多様です。
それぞれのノートにかかれた言葉には,子どもたちの自分自身が表現されていました。
     

■ 聴力検査、視力検査 (4月11日)
聴力検査と視力検査を行いました。
やや緊張の面持ちで検査を受ける子どもたち。
結果はどうだったかな?
私も昔は目がよかったんだけれどねー。
今は目も耳もだめです。
子どもたちには,いい状態を維持してもらいたいと思います。
     

■ 3・4年音楽 本物に触れる (4月10日)
3・4年担任は音楽のエキスパート。
聞くところによると,ピアノの他,フルートも演奏するそうです。
この日の3・4年生の音楽は,担任が持参してきたフルートを披露することから始まりました。
担任がフルートのケースを見せると,ケースだけにもかかわらず子どもたちは興味津々。
ケースから部品を取り出して,子どもたちの前で組み立てて見せると,子どもたちは食い入るように見つめます。
さらに,校歌を演奏してみせると,フルートの素敵な音色に子どもたちは満面の笑みです。
驚きと感動が詰まった音楽の授業。
よかったね,3・4年生のみんな。
   

■ 子ども読書の日 (4月10日)
この日,2年生以上の子どもたちにとっては「子ども読書の日」でした。
本の借り方,返し方を改めて確認した後,図書館指導担当の司書が読み聞かせをしました。
3・4年生は,絵のない外国の昔話。
子どもたちは耳で聞いて楽しみました。
その後は,自分で読みたい本を借りて読みました。
3・4年生は絵本を選ばず,小説を選んで読んでいた子が多かったようです。
子どもたちには読書好きになって,本の世界にどっぷりつかる体験をしてもらいたいと思います。
   
ちなみに、図書室の前は当然こうです!

■ 1年 初めての給食 (4月10日)
1年生にとっては7日(金)が初めての給食。
そして,この日が2回目の給食でした。
午前中に子どもたちが行ったのは,お盆に配膳された給食のイラストに色を塗る活動です。
楽しい活動。子どもたちも塗り絵をすると聞いて「やったー」と喜びます。
確かに楽しい学習ではあります。
しかし,担任は,ただ単に上手に塗ることをねらっていたのではなかったことが後で分かりました。
さて給食の時間。
担任は,食べ終わった子のお盆にそれとなく目を配っています。
そして,あるお子さんのところに言って話しました。
「○○さん,給食の塗り絵では,箸はどこに置いてあったか覚えていますか?」
そのお子さんは,「ああ」と乱雑だった箸をきちんと並べ,持ち手を右にして,静かにお盆の手前に置き直したのです。
小学生が真に理解するためには,口頭で説明するだけでは不十分です。
特に算数の領域では「為すことによって学ぶ」という言葉があるように,ある活動をすることによって,自然と理解したり,身に付いたりするよう仕組むのが上手い指導の一つなのだろうと考えています。
塗り絵は,きれいに塗るだけではなく,しっかりとした給食指導にもなっていたのですね。
担任の指導力が光ります。
       

■ 1年朝の支度 6年ピアサポート (4月7日)
入学して2日目。
この日は前日の入学式とは違って,親御さんはいらっしゃいません。
しかし,「1年生だけで勉強できるかしら?」なんて心配は一切ご無用でした!
担任と介助員に加えて,6年生も強力助っ人として1年教室に来てくれたのです。
ひざを折って、腰を曲げて、1年生の同じ高さになってサポートしていますね。すばらしい!
体制は万全に整えられ,1年生は安心して朝の支度ができました。
さらに支度が終わった後は,6年生が紙芝居を見せてくれました。
話に聞き入る1年生。
よかったね。
        

さて,1年生はよかったけれど,6年生は苦労しただけなのでしょうか?
いえいえ,そんなことはありません。
6年生にとっては「ピアサポート」という大切な学習の場でもあったのです。
「ピアサポート」とは,例えば異学年交流など,同じ仲間として子ども同士がサポートするスタイルの援助プログラムで,これにより互いのつながりが強まる中で課題を解決していこうという理念があります。
このピアサポートを教育活動に取り入れることによって,支持的な雰囲気の学校づくりを進め,併せて6年生のリーダーシップの育成をも図っているのです。
6年担任が作った6年生への説明資料の最後には,こう書かれていました。
「1年生,○○先生(1年担任),○○先生(特支担任)の心の友に!」
同じ子どもではあるけれど,「6年生も担任と同じ目線で1年生の成長を支援していきましょう」というメッセージ。
まさに「子どもがつくる学校」です!
 

■ 5年【沈思黙考】どんな5年生になる? (4月7日)
しんと静まりかえった5年教室。
子どもたちは1枚のプリントを前に,じっと考え込んでいます。
視線は定まらず,というか,焦点が合っていません。
本当に考えているときってこんな表情になるものなのですね。
プリントにはいくつもの四角や丸のマスが描かれてあり,中央の丸にはこう書かれていました。
「こんな5年生になる」
そうです!年度当初の今,自分が目指そうと思う5年生像を文章化しようとしていたのでした。
じっくじっくり考える子どもたち。
誰も鉛筆を投げ出す子はいません。
期待と不安を胸に進級した子どもたち。
こうして考えることにより,めざす姿とそのためになすべきことを明確にし,期待をより大きく膨らませることができるでしょう。
当校のホームページの写真は子どもの動きのない写真が多数掲載されていますし,今年もその傾向はさらに強まると思います。
この写真も動きのない写真になりました。
でもとってもいい写真。
子どもたちが頭の中で,考えに考え,まさに内面を成長させているまさにそのときを切り取った写真だからです。
当校は今年度も一生懸命考える子どもを育てることができるよう努めます。
         

■ 2年国語 早速p4cで教科指導! (4月7日)
2年生の国語の教科書で,最初に出てくる教材は,『たんぽぽ』という詩です。
何気なく読むと,「ふうん」と心に引っかかることなく素通りしてしまいそうな短い詩です。
子どもたちは,読んだ感想をp4cで交流しているうちに,徐々に深読みが始まっていきました。
「『たんぽぽがまぶしい』ってどういうことなんだろう?」「『たんぽぽは,うふんと笑った』ってどうして?」などの疑問が出されると,それに対しての考えも発言されていきます。
「たんぽぽの親はひまわりで,そのひまわりの親はお日様。ということはみんなで家族なんだ」
「あ,たんぽぽは小さくて,ひまわりはそれよりも大きくて,お日様はもっと大きい。大きさはだんだん大きくなっていくよ」
「ねえ,たんぽぽはひまわりの子どもなんでしょう。たんぽぽはひまわりの真似をして,ああいう形になったんだ!そう言えば,お日様も似た形だ」
「色も黄色とかオレンジ色とか,みんな似ているね」
「たんぽぽは日の光で大きく育つでしょう。お日様は,自分の孫であるたんぽぽを,光で育てているということなんじゃない?」
「詩の後ろの方で,『蝶々がたんぽぽに訊いた』って書いてあるでしょう。きっと,蝶が花の蜜を吸っている姿が「訊いた」っていうことなんじゃない?」
「最後に蝶が言った内容に驚いたから,たんぽぽは笑ったんじゃない?きっと,最後の文の前に,抜けている文があるんだよ」
すごい深読み。
ただの空想で好き勝手におしゃべりしているのではなく,随時教科書の叙述に立ち返り,読み込んでいきました。
また,子どもたちは「○○さんの言ってたんだけれど・・・」「○○さんと似ていて・・・」「○○さんは~~って言ったけれど,僕は~~って思う」など,他のこの発言に絡めた発言をする姿も見られました。
まさに,響き合う話合い,響き合うp4cです!
心に引っかかることなく素通りさせていたのは私でした。
私よりも2年生の方がずっとすごいね。
子どもたちの発言を聞きながら,私も担任も驚きを隠せませんでした。
ねえ,みんな。数週間前まで,君たち1年生だったんだよねえ。すごいなあ。いつの間に・・・って感じです。
学校では前担任が手塩にかけて育てた子どもたち。
しっかりと子どもたちの畑は耕されていたのですね。
そして,新担任の素晴らしい技量の下で大きく花開いたこの授業。
お見事!
       

■ 3・4年 p4cで学級開き(4月7日)
3・4年生はp4c。
コミュニティ・ボール作りで学級開き。
一人ずつ毛糸を巻きながら,自己紹介をします。
さらに,自分が進級してがんばりたいことについても紹介し合っていました。
前日から,笑顔の担任が穏やかに進め始めた学級経営。
そんな雰囲気がこの日のp4cの端々から感じられました。
担任と子どもたちとの信頼関係もしっかりと構築されているようです。
子どもたちは安心して,自分自身について話し,そして友だちの話を受け入れています。
とってもいい感じ。
素敵なp4c。
素敵な学級になりそうです。
     

■ 5・6年 高学年でコミュニティーボール作り (4月7日)
新年度のスタートの時期だからこそ,コミュニティ・ボール作りに特別な意味が見出されることがあります。
今後p4cを重ねていくにあたって,大切なことを学ぶ機会と担任は捉えていました。
毛糸玉を巻きながら,小さな出来事(アクシデント)がいくつも起こります。
担任はその機会を逃さず,p4cで大切にしてほしいこと,p4c以外のことでも大切にしてほしいことを伝えていきました。
例えば,毛糸が絡まってしまった場面がありました。
毛糸を巻いている子が「どうしよう」と困っていだろうと見て取ったお子さんが「絡まって結び目ができちゃっても,そのまま巻いちゃえばいいんだよ」とアドバイスしていました。
担任はそのときには黙って見ているだけでしたが,コミュニティ・ボールが完成したタイミングで子どもたちに話します。
「どうしたらいいか迷うことってあるよね。そういうときの対応の仕方にはいくつかある。「じっと待つ」とか「人に訊く」とか「その事態を受け入れる」とか。どのように解決したらいいか解決策は,一通りしかないわけじゃない。(以下略)」
また,コミュニティ・ボールの渡す際も大切な学びの機会となります。
担任は語ります。
「君たちがどうやって友だちにコミュニティ・ボールを渡すか見ていたけどよかったと思います。渡し方の大事なポイントはいくつかあるけれど「『さん』を付けて渡す相手を呼んでから渡す」とか「相手が取りやすい位置に,下投げで優しく投げて渡す」とかね。
p4cで培うものって,p4cだけのためなのではないのですね。
こうして考えると,学級開きにp4cを導入することによって,そしてp4cを継続的に実践することによって,素敵な学級になっていくことって多いんじゃないかなと思います。
作ったコミュニティ・ボールで,最後はしりとり大会。
制限時間を決めて行うこのしりとり大会は笑顔溢れる,というより大爆笑のアクティビティとなりました。
しかし,君たち。しりとりだけでこんなにも盛り上がるかね,ははははは。
とっても素敵な仲間と,年度当初に改めて出会う場となりました。
        

■ 新任式・始業式 (4月6日)
まずは,新任式。
新任の教職員が子どもたちの前に立って自己紹介。
それぞれが自分の持ち味(雰囲気や話術,アイディアなど)を出しながらの自己紹介となりました。
「優しそうで明るい先生ばかりだなあ」と安心した子どもが多かったのだろうと思います。
  

そして,始業式。
各学級の代表の子どもたちが進級しての意気込みを語りました。
家で練習してきた成果をばっちり発揮した子,自分のほとばしる思いを雄弁に語る子など様々ですが,どの子どもたちのスピーチもとてもすばらしく,今年度もがんばろうという気持が伝わってきました。
その後の校長講話では,当校のめざす教育像「子どもがつくる学び 子どもがつくる学校」について,子どもたちに聞いてもらいました。
そして,どきどきわくわくの担任発表!
私が発表しようとすると,子どもたちはまるで花道をつくるように,自然と体育館中央に体の向きを変えました。
おっ!これは発表された担任が,この花道を通って自分たちの所に来るようにと期待しての粋な計らいですね!
(もちろん、教師の指示は一切ありません!もうこれだけでご飯3杯いけます!))
私が各学級の担任を一人ずつ発表すると,どの学級の子どもたちもみんな笑顔!
各担任は子どもたちの期待を背負うように思い思いのポースを決めながら,担任する子どもたちの近くに立ちました。
     *     *     *     *     *
3月の卒業式は,私がハンカチ2枚使うほど感動的で「これぞ赤泊小の卒業式」と言えるものでしたが,この日の始業式も,笑いあり,素晴らしいスピーチありで,やっぱり「これが赤泊小の始業式!」って言えるものでした。
素直でまっすぐに伸びようとする子どもたちと素晴らしい力をもった担任、そして級外職員!
今年度も赤泊小学校は素晴らしい学校になりそうです。
乞うご期待!
   

■ 入学式 (4月6日)
新1年生の皆さんは,楽しみにしていた子も多かったんじゃないかな。
満開の桜の下,入学式。
11人の子どもたちには大きな返事をしようとか,しっかり座っていようとか,そういう気持ちが見られ,素晴らしいと思います。
緊張したでしょうけれど,みんながんばりましたね!
6年生の歓迎の挨拶も素晴らしかったです!
早めに咲いた桜も,雨ニモ負ケズ,咲き続けてくれていました。ありがとう,桜!
さあ,明日から本格的に学校生活がスタートします。
どんな毎日になるのか,どきどきわくわくですよね。
思い切り学校生活を楽しんでもらいたいと思います。
  

■ 5・6年 入学式前日準備 (4月5日)
入学式を翌日に控えたこの日、5・6年生が学校に来てくれて、入学式の前日準備をしてくれました。
登校した子どもたちは学年が一つ上がったという自負があるようで、少し大人びて見えました。
みんな張り切っています!
撮影された写真について上から順に解説します。
【写真①】
児童玄関に入ると、ホワイトボードに学校職員からのメッセージが書かれていました。
△「何をしたらいいですか?」 → ◎「○○しましょうか?」「○○していいですか?」
子どもの主体的な気づきを促す働きかけ。教師のセンスが光ります。
【写真②】
体育館で教務主任からの簡単な指示を聞いた後、子どもたちは別のホワイトボードに書かれた担当割り振りを見て、すぐに行動開始!
転入した職員が多いため一つ一つ細かな指示はありません。
しかし、子どもたちは自ら考え、行動しています。
まさに「子どもがつくる入学式」!
【写真③】
体育館のパイプ椅子出し。
「例年ここら辺に椅子は置いてあったよね」などと話しながらてきぱきと作業を進めています。
【写真④】
見た目以上にこの椅子は重いのです。
しかし、そんなそぶりは露ほども見せず、よいしょよいしょ!と運び出します。
がんばれー!
【写真⑤】
一方、1年教室では、1年生に配付される教科書が並べられています。
教科書を重ねる際には、角をしっかり合わせて置く、1年生が喜んでくれるよう細かな配慮をしています。
1年生を大事にしようとする心がすばらしい!
【写真⑥】
一人一人の机の上に配付物を置いたところ、ある子から指摘がありました。
「校長先生、今年の1年生って、今まで男の子がかぶっていた帽子ばかりですね」
えっ!? あー!確かにー!
世の中は進歩しているんだなあと実感!
【写真⑦⑧⑨⑩⑪】    
1枚目の写真は、1年教室内の廊下側壁の掲示の最中。
子どもたちの発案で、下の方にチューリップが並べて貼られ、絵画作品のようになりました。
教室後方の掲示は、大きなスペースに「入学おめでとう」の文字と、虹や動物たちの飾りが貼られました。
そのうちに、「ねえ、物語になるように貼ろうよ。風船をもって熊が浮かんでいるとか、鳥が虹の方に向かって飛んでいるとかさ」という意見が出され、子どもたちのアイディアが掲示には反映されるようになっていきました。
最後の写真は取りにつつかれている子。「いててててー!」 こんな遊び心っていいですね。
【写真⑫】
1年生が使う下駄箱も今一度丁寧にきれいにします。
1年生が嬉しい気持ちで学校に来た時に、嬉しい気持ちのまま下駄箱を使うことができますように。
【写真⑬⑭⑮】   
児童玄関の掃き掃除。
プランターはしっかり動かしてからほうきをかける念の入りようです。
さらに談話コーナーのじゅうたんに掃除機をかけるときにも、ソファをしっかり動かすんですよー。
すごいなあ、徹底しています!
体育館のモップ掛けは隙間が生じないよう、モップも息も合わせて。
1年教室の窓ふきは、外側からも内側からもばっちり!
【写真⑯】
吸い込みが悪い掃除機。
何が原因かなあと調査中。
「あー、やっぱりゴミ捨ての時期だったんだあ」と謎は解けたっ!。
ありがとう!
【写真⑰⑱】 
地域のスペシャリストから華を生けていただきました。
さすがの出来栄え!美しいです!
ありがとうございます!

■ 第1回教員p4c (4月4日)
赤泊小学校は、今年度も教育活動の中核にp4cを据えます。
p4cをするのは、子どもたちだけではありません。
よりよい教育を行うことができるよう、教師たちもp4cをしているのです。
この日、第1回目の教員p4cを行いました。
教員みんなで、1つのコミュニティ・ボールを作りながら、「p4cとは何か?」「今年度の校内研究はどう進めるのか?」というアカデミックな問いから、「好きな食べ物は何か?」といった肩の力が抜けた問いまで、和気あいあいとした雰囲気の中、話し合いました。
これからも同僚から学び合い、同僚同士で励まし合って、教育実践を重ねます。
子どもたちへ
先生方はもうすっかり仲良しになったよ。
「早く子どもたちにも会って仲良くしたいなあ」
新しく来た先生方からはそんな声も聞かれ、みんなと会えることを楽しみにしていますよ。
もちろん昨年度からいた先生方も同じ思いでーす。
安心して登校してきてねー。
  

■ 令和5年度 力いっぱい精いっぱいスタートします! (4月3日)
令和5年度がスタートしました。
6人の転入職員を加え、新しい職員体制で、子どもたちの健やかな成長のために全力を尽くします。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
赤泊小学校は子どもたちが最高!
保護者、地域の皆さんも最高!
そして、手前味噌ですが、やっぱり職員も最高なのです♡

■ 子どもたちを迎える準備は着々と (4月3日)
6日の始業式に向けて、職員は準備を着々と進めています。
1枚目の写真は児童名が入ったシールづくり。
スクールサポートスタッフさんが作ってくださっています。
下駄箱などに貼ります。
2枚目、3枚目は子どもたちが使うドリルなどの副教材を選定しているところです。
4枚目は打合せのようす。
子どもたち一人一人について、細かく情報を共有します。
こんな感じで、ばっちり準備をしています。
子どもたち、始業式に集まれーって感じです!
みーんな、早くお出でー!
あったかーい雰囲気で待ってるよー!