■ 離任式 (3月27日)
今年度末をもって、退転職する教職員の離任式が行われました。
一人ずつ子どもたちにメッセージを伝え、児童代表、そして全児童からもお別れの言葉を伝えました。
最後には、全校児童と教職員が一緒になって校歌を歌いました。
体育館いっぱいに響く校歌が、涙を誘います。
一旦お別れしたとしても、この先、また会える機会はあるかもしれません。
子どもたちには、「その時に、『私はこんなに立派に育ちました』って言えるといいですね」と話しました。
先生方、どうかお元気で!
  

■ チーズ作り (記事更新3月27日)
赤泊地域づくり協議会の方々にお願いしたところ、ご快諾いただき、実現した「チーズ作り体験」。
赤泊総合文化会館で3月25日(土)に行われました。
今回は赤泊小学校在籍の子どもとその保護者だけに限定案内!
佐渡の生乳を使い、じっくり30分かけて低温で殺菌した後で、酢を入れるとあら不思議。
みるみる固まっていき、それをお湯の中でこねると、見事サンモッツァレラチーズの出来上がりです。
つやつやとした輝き、モチモチとした弾力はつきたてのお餅みたいです。
出来上がったチーズを、ピザソースを塗った食パンに載せて焼くと、おいしいピザトーストに。
子どもたちは、そして大人も舌鼓。
とってもおいしかったです。
また、こんな機会があるといいなあと強く思いました。
赤泊地域づくり協議会の皆様、素敵な時間をありがとうございました。
           

■ 卒業の日 1 (3月24日)
卒業生と在校生の思いが詰まった卒業式。
これが,ホント最高でした!
私なんか感動してハンカチ2枚使っちゃったもんね。
まず,卒業生入場から卒業証書授与までの彼らの立ち居振る舞い,一挙手一投足が凛としていて,素晴らしい。
授与される時には,校長の顔をしっかり見据え,顔つきも一段と引き締まっています。
もうこれだけでお腹いっぱい!
校長式辞の時には,私涙こらえるのに精いっぱいで,声なんて裏返っちゃってました。
しかし,これはまだまだ序の口。
この後,私は「卒業式の前半に校長式辞が位置づけられていてよかったぁ」と思い知ることになるのです。
その後行われた「お別れの言葉」で私の涙腺は崩壊し,途中でマスクを引きはがして声を上げて泣きたいくらいでしたもの。
在校生の大きな声が体育館中に響きます。
そして,何と言っても,卒業生の語り!!
6年間分の思いが溢れる一人一人の語りは,参列者を捉えて離しません。
凜々しく胸を張り,少し上向き加減で発せられる決意のこもったその語りは,素晴らしいの一言に尽きます。
ステージ上の6年生とフロアの在校生が距離を保ちつつも対面でかけ合うように呼びかけ合います。
さらに,卒業生と在校生が気持ちを合わせて高らかに歌い上げた全校合唱。
「歌い上げた」という表現が誇張でないことは,その場にいた人たちなら分かるはず。
歌声が広い空間で共鳴し,ぐわんぐわん渦巻いて,卒業生の志と在校生の思いを全て包み込んで,大空に舞い上がっていくようでした。
そんなイメージを持つくらいの全校合唱。
全校50人は少人数?いえいえ,そんなことは全く感じさせない迫力のある合唱でした。
それにさあ、学校職員も声を抑えながらも一緒に歌ってんだものなあ。
「これが赤泊小学校の卒業式だっ!」と高らかに宣言したい気持です!
どこに出しても一目置かれる卒業式でした。

「深山大沢,龍蛇生ず」
校長式辞で卒業生に贈った中国古典の一節です。
自然豊かな赤泊地域で,周囲からの愛情を一身に受けて育った小学校時代は,君たちにとって生涯にわたる大きなアドバンテージになるはず。
志高く,誇り高く生きていってほしいと思います。
そしてこの先,どんな困難に遭遇しようとも,仲間と力を合わせ,先行き不透明な社会を生き抜く力を身に付け,さらには社会を主体的に創っていこうとする気概をもってほしい。
いや,私が言うまでもなく,君たちは今までも何か問題が起こる度に,それぞれが自分自身を見つめ,クラスメイトと対話を重ねて,自分たちの力で乗り越えてきたんだものね。
皆さんの健闘を祈ります。
卒業,おめでとう!!
*なんだかステージが小さく見えますね。
  

■ 卒業の日 2 (3月24日)
卒業式の後は,5・6年教室で学級活動。
卒業生と5年生が対面で思いを分かち合います。
5年生が退室した後は,卒業生は担任と語り合い。
参観していた保護者に卒業生からプレゼント。
さらに今度は保護者から卒業生にメッセージが届けられました。
担任の先生,事前に親御さんにお願いしていたのですね,やるなー。
心憎い演出で,場が一層盛り上がります。
    

■ 卒業の日 3 (3月24日)
教育課程としての卒業式が終わると,卒業生と保護者の手作りによる「謝恩会」が開かれました。
思い出のスライドショーあり,クイズあり,卒業生から学校職員へのプレゼントありと,盛り沢山です。
最後は学校職員退場。
拍手で見送ってもらっちゃって,ちょっと気恥ずかしいです。
しんがりは卒業担任。照れくさそうですが,「ここまでよく育ったなあ」という喜びの方が勝ったのじゃないかしら。
卒業生のみんな,保護者の皆様,素敵な会をありがとうございました。
   

■ 通知表を渡しました (3月23日)
通知表をもらうというのは、子どもたちにとって一大イベントです。
あ,親御さんにとっても一大イベントかもしれませんね。
お子さんが持ち帰った通知表。
どうか気を確かにもって,ご覧になってください。なーんちゃって。ははは。
事前に担任から読ませてもらいましたが,子どもたちのいいところ満載の所見です。
ご家庭でお子さんと一緒にご覧いただき,よかった点は大いに褒め,よくなかった点があればお子さんが「次がんばろう」って思えるお声がけをしていただけるとありがたいです。
   

■ 1年 学級づくり (3月23日)
日本の教師にとって,どのようにして学級づくりをするかは大きな課題であり,腕の見せ処と言っていいかもしれません。
さて,赤泊小学校は素敵な学級ばかり。と言うか,み~んな素敵な学級です!
そこで,1年生の学級づくりの一端をご紹介。
1年生は学級全体で行う様々なアクティビティを継続して行い,子どもたちが声掛け合い,工夫し合いしながら記録を伸ばすことをとおして,一体感を高め,さらに友だちに対する良好なコミュニケーション力を育ててきました。
もうすぐ,1年生は今年の学級を閉じることになるこの日,1年教室を覗いてみると,あれれ,1年生は誰もいません。
近くの体育館から大きな声で数を数える声とともに,歓声が聞こえます。
「何かおもしろそうなことやってるな、きっと」と覗きに行くと,担任を含めて大縄跳びの最中でした。
そう言えば・・・と,1年教室には大縄跳びで何回跳べたかの記録が掲示されていたことを思い出しました。
そうです。
今1年生は毎週月・水・金曜日に大縄跳びをして,その日の最高記録を継続して記録して可視化することによって,さらにいい記録を出そうと気持ちを一つにすることで,学級の一体感を高めていたのです。
みんな真剣な表情。でも,みんな笑顔。
この日の記録は106回!
今年度の学級じまい間際に、最高記録!君たち、もってるねえ!
子どもたちも、担任も、みんな大喜びです。
教室に戻り,担任は大縄跳びに挑戦を始めたばかりの頃は,35回だったことを子どもたちに思い起こさせていました。
そして、この日の記録が掲示物に書き加えられました。

また,1年生には通知表と一緒に,入学したての頃と今の自分の顔写真を並べて貼ってあるプリントを配付されていました。
みんな口々に「わあ,4月と顔が変わったなあ」とか「○○さんは,一年前よりいい顔になってるね」などと言い合っています。

様々な方法で自分の成長を捉えさせる指導。
自分の,あるいは自分たちのがんばりが感じられる指導,次へのさらなる意欲を高める指導。
担任の指導の妙です。
1年生はこの一年間で大きく大きく育ちました。
来年度も,さらに大きく育つことができそうですね。
だって、この一年間で、大きな種をいくつも獲得したんですものね。
   

■ 4年 嬉しいメッセージ (3月23日)
私が4年教室に入ろうとすると,「あー!ダメ-ーー! あ,なんだ校長先生かぁ。入っていいですよ」。
「え,なになに?何やってんの?」と教室に入ると,4年生が黒板に何やら熱心に書き込んでいます。
担任への感謝のメッセージでした。
もうしばらくすると,何も知らない担任が入ってきて,子どもたちは大拍手。
担任にとってはとっても嬉しいサプライズ。
よく見ると,担任から言われて勇気が出た言葉なども書き込まれていました。
もちろん,子どもたち自身による企画運営です。
大人が敷いたレールの上を走るのではない,自分たちが進む方向を決め,自分たちがエンジンとなって進む強力な乗り物を4年生は手に入れたようです。
時には,エンジンが動かなくなっちゃって,自分たちで押していかないとならないかもしれないこの乗り物。
でも,みんなで乗り込んで,みんなで運転していけば,どんな嵐も荒波も乗り越えて行けそうだね。
君たちはよく鍛えられ,よく育ちました。お見事!
  

■ 1年「自己を見つめる」 1 (3月22日)
1年生が入学してから一年が経ちました。
この一年間で、1年生は何を獲得したのでしょう。
この日の道徳では,「この一年でできるようになったこと」をp4cで互いに紹介し合いました。
漢字を書くこと,算数,ひき算,こま回し,豚の丸焼き(鉄棒の技です),逆上がり,計算ドリル,九九(なんと!),縄跳び,ドッジボール(特に,投げられてきたボールを取って投げること),こうもり(これも鉄棒の技です)・・・。
たくさんあるねえ。
自分があらかじめ考えていたことを紹介し合うだけじゃない。友だちの意見を聞いてインスパイアされたことが次々に発言されていきました。
ここで担任が問いました。
「どうしてできるようになったの?」
子どもたちはコミュニティ・ボールが回ってくるまで待つのがもどかしいほどに,発言意欲が旺盛です。
ピンと挙手するその姿が一年間の成長を物語っています。
「いっぱい練習したからです。できなくても何回も練習しました」
「練習するのは楽しくて,だから何回も練習できたのです」
「たくさん練習したら,パワーがついたと思います」
「自分でも,できるようになったなあと思いました」


■ 1年「自己を見つめる」 2 (3月22日)
そのうちに次のような意見も出されました。
「家の人から教えてもらったからです」
「先生からも教えてもらいました」
お,いいねえ。担任はさらに問います。
「他に教えてもらった人はいない?」
「お姉ちゃんからも教えてもらいました」
「2年生からも,3年生からも教えてもらいました」
「4年生からも,5年生からも,6年生からもです」
「僕もそうです。たくさんの人から教えてもらって,で,みんなで学びました」
おー!1年生でこの発言が出るとは!
担任は子どもたちのp4cをさらに焦点化します。
「ねえ,『みんなで学んだ』ってどういうこと?」
「体育の時,みんなで一緒に練習したのです」
「そう言えば,○○さんは縄跳びで上手く跳べなかった△△さんに『ドンマイ!』って励ましていました」
     *     *     *     *
当校の重点目標の3つ目「自己を見つめる」学習がまさにこの時間。
子どもたちは自らの学びを振り返り,重点目標の2つ目「ともに学ぶ」姿を想起していました。
自分の成長を認め,どのようにしてそのような成長を遂げたのか,メタ認知する姿がここにありました。
 

■ 1年「自己を見つめる」 3 (3月22日)
子どもたちのp4cを受けて,担任はこう話しました。
「皆さんは,この一年間で大きく成長しました。
 それは自分で努力したからであり,様々な人に教えてもらったからなのですね。
 そして,友だちと一緒の場所で学び,教え合ったり,学び合ったりしたことも大きいのです。
 『学校で勉強する』ってこういうことなんですね」
     *     *     *     *
私は「豊かな教育」というのは多くの多様な人との関わり合いの中で実現するものだと考えています。
この時間に話し合う中で,子どもたちが自ら思い至ったと言っていいと思います。
1年生の皆さんができるようになったことはたくさんあるのでしょう。
さらに言えば,よく考え,自分自身を見つめるという教育活動を通じて,自己認知能力,思考力など,目に見えない多くの力,いわば様々な非認知能力をも獲得したのだと私は思います。
     *     *     *     *
担任は最後に言いました。
「もうすぐ皆さんは2年生になります。
 2年生になったらできるようになることはもっと多くなるでしょう。
 これからも励まし合って,みんなで成長してほしいと思います」
終業式前日の担任からのメッセージ。
子どもたちには,しかと受け止めてほしいと思います。

■ 5・6年 そりゃあ、気になるよねぇ (3月22日)
休み時間。
子どもたちはとっても気になっている様子。
そうです。WBCワールドベース・ボール・クラシック!
担任が子どもたちに途中経過を告げます。
「今、3対2で・・・・・・・・・、日本リード!」
担任の周りに集まっていた子どもたちは大歓声です。
「ヌートバーが・・・」と、ネットに書かれている試合経過を読み上げると、子どもたちは一心に聞き入っています。
やっぱり気になるものは仕方ないよねえ。

■ 2・3年 お楽しみ会 (3月22日)
体育館に行くと、2・3年生がお楽しみ会でリレーをしていました。
この直前には、ドッジボールで汗を流していたとのこと。
白熱した闘いの結果は、紅組と白組の引き分けでした。
「白熱した闘い」と言えば、そう、WBCワールド・ベースボール・クラシック!(もう、こればっかり)
お楽しみ会の後、子どもたちは「今頃、野球どうなってるかなあ、日本対アメリカ」と口々に言っています。
やっぱり気になるのねえ、君たちも。
その場にいた私が、「もう終わったよ」と話すと、「えー!どっちが勝ったんですか?」と訊かれました。
私の「日本が優勝したみたいよ」に、子どもたちは大爆発!
ははははは。よかったねえ。日本代表の皆さんに感謝だね。
  

■ 4年 先生のつうしんぼ (3月22日)
4年生独自で、担任に対して子どもたちが通知表を書いたそうです。
各教科の評価項目は3~5つずつ。
例えば、国語は次のとおり。
 ・先生の授業はよく分かりましたか。
 ・先生は漢字を分かりやすく教えていましたか。
 ・先生は話したいことを順序よく話せるように教えていましたか。
 ・先生は本を読む楽しさを伝えていましたか。
 ・先生は意見や感想を書けるように教えていましたか。
見せてもらうと、「◎」がものすごく多かったです。
オール◎を付けてくれたお子さんもいました。ありがたいことです。
加えて、家の方からのコメントもいただきました。ありがとうございました。
まだ、全員分揃ってはいませんが、担任の許可を得て(一応)、担任への所見をいくつか紹介します。

【子どもから】
・先生から自然のお話を聞いて、自然を大切にしようと思いました。ありがとう。
・4年生の1~3学期いろいろな勉強を教えてくださり、ありがとうございました。授業はとても楽しかったです。本当にありがとうございました。

【おうちの方から】
・今年度もお世話になりました。(判断すべき時には)子ども自身に決めさせてくれて、見守ってくれて、わが子がどんどん自信を持ち、成長していくのを感じました。「学校が楽しい!」と話していたので、安心して毎日送り出していました。本当にありがとうございました。
・(前略)家でも「○○先生(担任)の話が面白かった」とよく話題にしています。○○先生(担任)のおかげで楽しい学校生活になりました。ありがとうございます。
・2年間大変お世話になりました。子どもにも親にもきめ細やかな対応をしてくださり、本当にありがたかったです!いろいろと手のかかる子でしたが、ご配慮いただき本当にありがとうございました。
・丁寧な言葉遣いで子どもたちに接してくれて、小さなことでも褒めるポイントを見つけてくれて、親にも伝えてくれて、安心して子どもを送り出せる学校であってくれて・・・ありがとうございました。わが子が自信を持ったり、目標を持ったりして勉強に取り組めるようになったのは先生のおかげです。

全てご紹介できないことが残念です。
いずれも愛のあるお言葉に感謝感謝です!
 

■ 卒業式全体練習3回目 (3月17日)
卒業式の全体練習はこの日で3回目。
予行練習として,始めから終わりまでとおしてやってみました。
前回課題として残っていた起立・着席のタイミングはばっちり。
もう言うことなしです!

ここで校長として,卒業式の見所をいくつかご紹介します。
①卒業生と在校生の「お別れの言葉」。いわゆる呼びかけ。
 子どもたちが自分の思いを表現するため,発声する前に,肩を上げながら大きく息を吸いこむ瞬間。
 声を届けるべく、やや上向きの顔も最高!
 声を聞く前から感動を呼びます。
②その「お別れの言葉」の中で披露される卒業生入魂の語り。メッセージ。
 今の卒業生の姿がここにあります。心震える場面です。
③卒業生の立ち居振る舞い。
 卒業証書の授与のされ方,入退場。彼らの顔つき,姿勢など彼らの一挙手一投足にご注目いただきたいです。
④在校生の座り姿,たたずまい。
 卒業式は長時間にわたりますが,1年生から5年生まで,もちろん卒業生も含めて,全校児童の姿勢が素晴らしいです。
⑤最後はやはり,6年生7人の合唱,そして全校合唱。体育館に響く圧巻の歌声。ほんとに響くんです。目頭が熱くなります。
 さらに、この日の練習では,私の隣にいた1年担任(卒業生の前担任)が,子どもたちと一緒に歌を口ずさんでるんだもんなあ。
 それを聴いて,私は号泣!
 まだ卒業式前なのに,まいっちゃうなあ。
 自分の卒業式でさえ泣かなかったのに。当日が思いやられます,うふふ。
 
      

■ 3・4年総合 興味あることは一人でも (3月17日)
3・4年生は総合的な学習の時間で、「佐渡の宝」は何か考え、それについて調べたことをまとめる学習をしていました。
子どもたちは興味ある事柄が同じ子どもたちがグループになって、追究していました。
その中で、「ぼくは福祉について調べたい」との思いをもったお子さんがいました。
しかし、福祉について焦点化してまとめたいと考えたのは彼だけだったのです。
で、彼はどうしたか?
教師が、「一人でやるのは大変だからほかの子と一緒にやるのもいいんじゃない?」と働きかけますが、彼は頑として首を縦に振りません。
彼の興味関心の対象は、福祉から全くぶれませんでした。
普段はほかの子どもたちと仲良く遊んだり学んだりする姿が見られるこのお子さん。
それでも、この総合的な学習の時間だけは一人で黙々と学びを重ねていったのです。
そして・・・。
この日、私は廊下に佐渡の福祉について調べた壁新聞が掲示されていることに気付きました。
彼がやったのですね。それもこのクオリティで楽しくまとめてあります。お見事!
自分の興味関心が強ければ、一人でも追究しようというこの姿勢。
一人で学ぶこともあるし、必要であれば友だちと一緒に学ぶこともある。
その時々で、最適な学習スタイルを、このお子さんだけでなく、多くの子が選択しているのです。
これも学びのオーナーシップと言っていいと思います。

■ 嬉しいものです (3月17日)
年度末の事務作業に忙しい日々。
放課後、二人のお子さんが職員室にやって来ました。
手には素敵な大型メッセージ。
この感謝のメッセージをALTの先生に贈りたいとのこと。
なんて素敵な心遣いなのでしょう。
これだから教師はやめられません。
優しい子どもたち、素敵な子どもたちに、感謝。

■ 5年国語 複雑なものは複雑なままで受け入れ、問い続ける 1 (3月16日)
椋鳩十の名作『大造じいさんとガン』。
教員にとって何回も何回も読むことになるこの教材は,しかし読む度に新しい発見があるものです。
今の6年生もこの教材の読解をp4cで深めましたが,1年経って,今度は今の5年生もやはりp4cで深めます。
この日はガンの残雪とハヤブサの格闘シーンの読み取り。
まさにクライマックスの場面です。
仲間のガンを守るために,空中でハヤブサと闘うのに夢中な残雪。
大造じいさんにとって宿敵残雪を撃つには絶好のチャンス!
残雪に銃の照準を合わせた大造じいさんでしたが,何を思ったか銃を下ろしてしまうのです。

さあ,ここで子どもたちが出した問いは,やはり「なぜ大造じいさんは銃を下ろしたのか?」!
子どもたちは物語の主題にどう迫るのでしょうか。
p4c自体は大変複雑な文脈を経ていったのですが,超単純化して紹介します。
そうじゃないと,私はとても頭の中が整理しきれませんから。
さて,始めは,「大造じいさんは,残雪を仕留めてお金を儲けるよりも,残雪との知恵比べを今後も続ける方を選んだから」「残雪の行動に胸をうたれたから」「大造じいさんは残雪が他のガンとは違って人間みたいに思えたから」などの意見が続きました。
随時叙述に立ち返りながら子どもたちは話し合っていました。
p4cでなければ,「その通りです,よくできました」とここで授業終了です。

しかし,ここから5年生は深めます。
ある子が問いました。
「大造じいさんは,残雪のことを以前は「たいした知恵を持っているなあ」くらいにしか思ってなかったけれど,最後の方は英雄のように思っている。物語のどこで心が変わったんだろう?」
えー!こんな発言,小学5年生の口から出ませんよ,普通は!
しびれます!
これに他の子たちは応えます。
「私は,ハヤブサと残雪が闘っているシーンからだと思う(この後,具体的な叙述の箇所が語られます)」
「大造じいさんが残雪に抱いている思いは単純なものではなくて,とても複雑。そういうのがじわじわと積み重なって,変わっていったんじゃない?」
  

■ 5年国語 複雑なものは複雑なままで受け入れ、問い続ける 2 (3月16日)
次第に話し合いは,物語中のある一文に焦点化されていきました。
クライマックスシーンでひときわ迫力ある一文。
短いこの一文だけで,ひとつの段落になっている一文。
それは,仲間のガンが今にもハヤブサに攻撃されようとしている,まさにそのときに残雪が颯爽と登場する様子を表した,
「残雪です。」
という一文です。
ここで読者は,「残雪,か,かっこいい・・・」と感動するのです。
作者はこの一文にどのような思いを込めたのだろうか,子どもたちは想像して語ります。
「私は『残雪です。』のところは,初めは『残雪です!』と語尾は感嘆符かなあと思っていたんだけれど,みんなの話を聞いているうちに『残雪です・・・』という感じなんじゃないかと思うようになりました」
「それまで,大造じいさんは,残雪のことをぼんやりすごいと思っていたんだけれど,ここで大きな驚きがあって,英雄だとはっきり思えたのでは?」
「『残雪です。』という短い文だけで,1つの段落にしたのは,作者はこの一文を読者に強く印象づけたいと思ったからだと思う」
「大造じいさんの残雪に対する様々な感情が,地の文に姿を変え、この一文に込められているのではないかな」・・・。

人間の感情や思いというものは,複雑なものです。
簡単に言い表すことなんてとてもできません。
それは小説の登場人物でも同じこと。
まして,平易な文章で描かれている児童文学ですから,その裏に込められた思いを読み取るのは簡単ではありません。
(表面的な読み取りであれば、比較的簡単にできるのかもしれませんが。)
平易な言葉であればあるほど,物語全体の文脈の中で,叙述一つ一つを検証しながら,他者と意見交流しながら,独りよがりにならないように読み進め,それでも最終的には自分なりの読み取りに到達することが求められるのだと思います。
ですから,複雑なものは無理に単純化せず,複雑なままで受け入れて考え続けていく力が必要となります。
p4cはそれを可能にする対話方法だと思います。
この日のp4cも、明確に合意された着地点には辿り着きませんでした。
でも素晴らしく複雑で,素晴らしく考えたp4cになりました。

この日の宿題は,「大造じいさんの残雪に対する思いの変容を踏まえて,大造じいさんが銃を下ろしたときの心情をまとめてこよう」に。
指導教師は,授業後、私にあるお子さんについて話しました。
「もしかしたら,○○さんはp4c中は自分の意見を明確に持てなかったかもしれません。でも彼は曖昧なものを曖昧なまま持ち続け,考え続ける力をもっている子なのです」
それはこの日のp4cに参加した全ての子どもたちに当てはまることかもしれません。
複雑なことは複雑なままで受け入れ,問い続けること。
これが「ネガティブ・ケイパビリティ」と呼ばれる力であり,これからの社会を生きる上で非常に重要な力となると考えています。

授業後、あるお子さんが書いた振り返りを紹介します。
「大造じいさんにとって残雪は、仕事やお金よりも大事な存在になっていったのかなと思いました。p4cをした後にお話を読むと、見方が変わってくるし、前に書いた感想や自分の考えを読み返すと、『あの時の自分はこういう風に読み取ったのだな』とも思いました。」
  

■ 1年 サツマイモの調理実習(3月16日)
1年生が手塩に掛けて育て,秋に収穫したサツマイモ。
ビックリするほど大きくて,1年生は大喜びでした。
そして,ついにこのサツマイモを調理する日がやってきました。
かなり楽しみにしていた子どもも多かったのではないかしら。
市の食育推進委員の皆様から大々的にお手伝いいただきながら,調理開始です。
よく洗った芋の皮をむくところからスタート。
子どもたちは慣れないピーラーに苦戦しながらも,一生懸命皮をむいていきます。
むき終わったところで,この固いサツマイモを,今度は包丁で切っていきます。
食育推進委員さんの手を借りて,体重を掛けたりして,おりゃー!
こ,これがなかなか切れな・・・,ザクッ! あ,切れた!
この後,食育推進委員さんがサクサク切っていく様子を見て,1年生は「は,早い」と羨望のまなざし。
ゆでて,つぶして・・・と,この過程は省略して,丸めて,ココアパウダーをまぶして,はいできあがり!
おいしいスィートポテト(ココアボール)の完成です。
この他に,サツマイモだんごも作って,子どもたちは舌鼓。
野菜を育てて,収穫して,調理して食べる。
この一連の流れの基本的なところを全て体験した1年生。
そしてその中の様々な場面で,多様な大人に関わっていただきながら活動することができました。
「豊かな教育」というのは,多くの多様な人と関わり合う中で行われるものだと考えています。
これからも保護者や地域の皆様をはじめとした様々な方々から,学校教育にご協力くださるとありがたいです。
どうぞよろしくお願いいたします。
食育推進委員の皆様,ありがとうございました!
          

■ 3・4年社会科 佐渡市のうつりかわり 1 (3月15日)
2階多目的室の壁には,3・4年生が社会科で学習した足跡が掲示されています。
年表形式になっていて,社会の大きな出来事のほか,その時々で使われていた道具や電化製品,あるいは家の方々にインタビューした「佐渡の今と昔」などについて子どもたちが調べた成果がそこにあります。
さて,この日の学習の入口は,佐渡市の人口の推移のグラフです。
聞くところによると,1学期にもこのグラフを使ってp4cをしたのだとか。
このままで行くと,「佐渡の人口はどうなってしまうのか」が問いだったようです。
この日はそれぞれの年の人口をグラフから読み取るところから始まりました。
子どもたちは,「この55年間のうちに,人口はだいたい半分になっている」という驚愕の事実に行き当たります。
そのほか友だちと対話しながら読み取りを続けた後,壁の年表の掲示の前に集まってさらに対話を続けました。
教師は問います。
「家の人から聞いたことがここにまとめてあるけれど,ここから何が分かりますか?」
この一言で,子どもたちはさらに深い思考モードに突入!
しばらく無言の行が続きました。
    

■ 3・4年社会科 佐渡市のうつりかわり 2 (3月15日)
家の人にインタビューしたことは,主に次のようにまとめられていました。
・昔はトンネルがなくて,崖の上を通らざるを得なかったが,今はトンネルが開通して安全になった。
・昔は真野と赤泊の間は砂利道だったけれど,今は舗装されている。
・昔は赤泊地域には小学校の分校が3つもあったけれど,今は赤泊小学校(本校)だけになった。
・昔は駄菓子屋など様々な店があったのだけれど,今はなくなっている(人口が少なくなって商品が売れなくなったからなんじゃない?)。
・田んぼは馬や牛が耕していたけれど,今は機械で耕している。
・自家用車が少なかったけれど,今は多くなっている。その分,バスの本数が減った。
・昔は子どもの医療費は高かったけれど,今は市が払ってくれているので,利用者の支払額は少なくなっている。
・農業や漁業をしている人が多かったけれど,今は少なくなっている。
・では,サービス業に従事している人数はというと,昔は15,500人であるのに比べ,今は18,000人とそれほど大きく減ってはいない。
(その他,いくつもありますが,ここでは省略します)

やがて一人二人と手が挙がっていきました。
「人口が減ったので,これ以上減らないように住みやすい町に変わった。便利になった」
「でも,このままでいくと,もっとへっちゃうかも・・・」
「バラバラに立地されていた店が,いくつかの場所に集中するようになった」
「店が少なくなったのはどうしてだろう?」
「仕事が減ったから,人口も減ったのかな?」
「昔に比べて便利になったっていうけど,学校の数は少なくなったでしょう。通学距離が長くなって大変になったよ」
「じゃあ、何かを良くするために、何かが犠牲になったってこと?」
このような考えがどんどん出されていきました。
で,やっぱりタイムアップ,ざんねーん。話は尽きないですね。
教師が,「この話題で本格的にp4cやったらおもしろそうねぇ。でも次の時間はまとめのテストをします」と言うと,「えー,p4cやりたかった」との声。

家の人から聞き取った話は,バスの本数などかなり具体的なことです。
これらの具体を総合して,そこから導き出されることは何か,いわば帰納法的な思考が深い学びにつながります。
(逆に演繹的な思考でもやはり深い学びに誘いますが。)
私は参観していて,大変質の高い授業だと思いました。
3・4年生,しっかり育っています!
    

■ 3年国語 何回も読み返す (3月15日)
もう一丁、3年生!
3年生は今日も『モチモチの木』を教材に勉強中。
前の時間には教師からの30問のクイズに答えた子どもたち。
子どもたちにとっては,クイズに答えることが目的ですが,教師にとっては、これによって子どもたちが教科書を何回も読み込み,叙述内容をしっかりと読み取れるようにすることを目的としていました。
ひと通り答え合わせをした後,教師は内容を一層イメージしやすいように,物語に出てくる栃の実の画像を見せ,子どもと対話しながらさらに内容の読解を進めます。
たっぷり物語と向き合った子どもたちに,教師はこの時間の主となる課題を提示しました。
「主人公の豆太の性格が分かる叙述を,本文中の語り手の言葉から探し出しましょう。いくつもありますよ」
この発問で,子どもたちにさらに物語と向き合うよう促します。
今回は特に豆太の正確についての叙述という視点を与えての学習です。
物語と首っ引きになってどんどん教科書に書き込みをしている子がいれば,1つ2つ見つけただけで,後はう~んとうなったまま,「せんせー,もうありませーん」という子も。
教師は「そうかぁ,困っちゃってる人もいますね。じゃあ,困ったときにはどうしたらいいのでしょう?」と問うと,「友だちに訊きます!」という返事をして早速ノートと教科書を持って他の児童のところに駆け付けていました。
こうして、今度は友だちと一緒に何回も読み直す子どもたち。
*「自立する」というのは,何でもかんでも自分だけで行うということではありません。
 困難に出会ったとき,人と協働的に解決する術と意欲を身に付けることだろうと考えています。
子どもたちはさらに物語と向き合う中で,前回の記事で指摘した「豆太は弱虫じゃなくなった」という読み取りに少しずつ疑問を感じ始めているようです。
物語を読むごとに,より深い読み取りができるようになっています。
「読書百遍 義自ずから通ず」は現代でもしっかり生きています。
     

■ 4年国語 温かい国語 (3月15日)
4年生も、もう一丁!
4年生は,安房直子さんの名作『初雪のふる日』の学習中。
この日は子ども同士で,読んだ感想を交流していました。
友だちが書いた感想を読んで,コメントを付箋に書き込み,貼っていきます。
付箋を読ませてもらうと,自分の考えと似ている点や違う点,友だちの感想を読んでの感想などが書き込まれていました。
いずれも友だちに対する愛が溢れたコメントになっています。
子どもたち同士で話し合う言葉も,書き交わす言葉もどちらもとっても素敵です。
穏やかで温かな雰囲気が教室に溢れていました。
      

■ 卒業式全体練習2回目 (3月14日)
卒業式の全体練習もこの日が2回目。
起立とか着席とか、座っている時の姿勢などはもうばっちり。
あとは起立と着席タイミングを合わせるだけくらいです。
また、6年生がばっちりなのはいわずもがな。
返事とか呼びかけの言葉とか、ものすごく気合が入っていて本当に素晴らしい!
卒業生の返事を聞くだけで、ご飯3杯はいけます!
子どもたちの気持ちのこもった卒業式になりそうです。
  

■ 久しぶりのご対面 (3月14日)
日本社会全体で新型ウイルスに対する緩和策が講じられ始めています。
赤泊小学校でも、給食は対面で食べるようになりました。
何年ぶりかしら、互いの顔を見ながら給食を食べるのは。
とは言え、子どもたちは互いに真正面にならないよう、市松模様のように互い違いに座っています。
さらに、黙食は継続。
子どもたちが真面目に感染症対策をしっかり行うことができているので、多少緩和をしても、感染症対策はしっかり行えていると考えています。
すでに体育の運動時や外遊び、登下校などの屋外での活動時にはマスクの着用の必要はないと指導しています。
ただし、「マスク不安症」なる言葉も聞かれます。
社会全体を見たとき、マスクを手放せなくなっている子もいるといいます。
単に感染症対策を緩和するだけでなく、同時に一人一人の子どもの状態を見極め、必要に応じてケアして参りたいと考えています。
  

■ 3年 図らずも・・・ (3月13日)
たまたま教室を覗くと3年生がp4cの最中でした。
でも担任に訊くと,「実は,この時間はp4cをするつもりはなかったのですが・・・」とのこと。
国語『モチモチの木』を読んだ感想を発表するだけのはずが,いつの間にか侃々諤々のp4cになっちゃってたそうなのです。
で,p4cの焦点は,やはり,倒れたおじいさんを救うために,弱虫の豆太が医者を呼びに行く途中で,栃の木が輝くクライマックスのシーンになっていました。
「この場面では,どうして月が2つになったのかなと思いました」
「え,月が2つになったの。豆太が走って移動して場所が変わったから、○○さんは月が2つになったと思ったんじゃない?」
「う~ん,豆太が走って移動したというより,長い間走っていたから,その間に月が移動したんじゃない?」
「月が移動するって,そんなに早く移動するわけはないから,ずいぶん長い間走っていたってことになるけれど・・・」
「そうだね。医者のところまで半道2キロメートル。普通なら早く着くかもしれないけれど,豆太はまだ5才でしょう。あわててたから裸足だった。足からは血が出てる。そんな状態だからどんなに一生懸命だったとしても速くなんか走れない。時間がかかっちゃったから月も動いたんじゃない?」
聞いていた私が,「私ながらここはこう発言するな」と思うところで,子どもたちが私が発言しようと思ったことを発言する姿も見られました。
自分たちだけで深める術,あるいは視点を獲得してきたねえ。
この他にも教科書の叙述に随時立ち返りながら話し合いは進みます。
「○ページの○行目に,~~って書いてあるでしょう」と誰かが発言し出すと,みんな手元の教科書をめくりめくりしながら,友だちの話に耳を傾けます。
「僕は感想なんだけれど,最初は豆太は臆病だった。でも最後は弱虫じゃなくなって,勇気ある子になった。豆太はすごいと思いました」という発言が。
おっ,主題に迫る発言!みんなそうだそうだと納得の様子。
でも,みんな,本当に豆太は弱虫じゃなくなったのかしら?
今後,教師から,この点について揺さぶりがあるでしょう,きっと!
このp4cは途中でタイムアップ。
教師が「もう時間になっちゃいました」と言うと,「あっ!本当だ。時間が経つのって早いね」とのつぶやきが。
それはね,君たちが熱中して考えることを楽しんでいたからそう思えたんだろうね。
p4cやるつもりはなくても,「セーフティ」と「ワンダー」満載のp4cになっちゃうなんて,お見事,3年生のみんな!
次の時間も楽しみだね。
        

■ 5・6年 算数 (3月13日)
この日の算数の時間。
6年生の学習の様子をご覧に,赤泊中学校の先生方がお出でになりました。
私も「どんな勉強をしているところを観てもらっているのかな?」と覗きに行くと,あにはからんや担任は教卓の所にいて,子どもたちの様子を見守っているだけです。
子どもたちは自分たちだけで学習をガンガンと進めている最中でした。
なかなか骨のある課題に取り組んでいます。
担任曰く,「一筋縄ではいかない問題なのです。ハードルを1つも2つも越えないと解決には至りません。でも彼らは仲間と協働しながら,きっと乗り越えていくでしょう」。
そうです。5・6年生の算数は,それぞれの学年の子どもたちが,学び合いながら自分たちだけで学習を進めるスタイルの授業を基本としてきました。
だからこそ,この学びのクオリティ!
だからこそ,この学びに対するオーナーシップの高さ!
だからこそ,この学びに向かう力の高さ,ものすごさ!
中学校の先生方も驚かれたのではないかしら?
当校が理想の教育像として掲げている「子どもがつくる学び 子どもがつくる学校」が至る所で展開されています。
一方,その頃5年生は,教頭と算数の学習。
おっ,こちらも対話的に学んでいますね。
すばらしい!
  

■ 学期末大清掃 (3月13日)
この日は学期末大清掃。
普段手の届かないところを重点的に清掃するとともに,普段以上に念入りに清掃もします。
廊下掃除担当の子どもたちは,古式ゆかしい,これぞ「The 雑巾がけ」!
足腰を鍛えるねー,君たちは!
はい、このシャレはどこがおもしろいのかと言うと、「こしきゆかしい」と「あしこし」をかけてみたのです、ははは。分かりにくかったですね。うふふ。
みんなのお陰で,廊下はいつもにも増して輝いてきました。
どうもありがとう!
      

■ 2年 自分の成長  (3月10日)
小学校時代を、低、中、高学年の3つに分けるとするなら、2年生にとっては、今が低学年から中学年になる節目の時期と言うことができるでしょう。
この時期に、2年生は自分が生まれてから今までについて、親御さんなどから話を聞いてまとめる学習をしました。
いや、もしかしたら、彼らは、生まれる前から親御さんの希望だったというような話を聞くこともできたのかもしれません。。
この学習のねらいとして、、友だちを含め、様々な方々からメッセージをもらい、自らの成長を再認識することにより、自分の存在のかけがえのなさに気付き、自己肯定感、自己有用観をはぐくみ、3年生に希望をもって進級できることにつなげようと考えています。
一人一人が自分自身を冊子にまとめ、赤ちゃんの頃の靴や写真など自分の成長にかかわるものを示しながら、2年生は自分の成長について堂々と発表していました。
自分を見つめ、他者に理解される喜び、他者を理解する喜びを2年生は感じたのではないでしょうか。
また、担任が言うには、あるお子さんはこの授業の後、学習に向かう態度が積極的になったとのこと。
「このお子さんの名前に込められた親御さんの思いを聞いて、何か思うところがあったのではないか」と言っていました、
いい勉強をしましたね、2年生のみんな。
4月からは3年生。いよいよ中学年ですね!
   

■ 音楽朝会 ♪卒業式の歌を歌う  (3月10日)
この日は音楽朝会。
全校児童で卒業式で歌う歌の練習をしました。
ところが、あれれ。
朝一番と言うこともあったのでしょうか。いつもに比べてあまり声が出ていません。
これが卒業式本番なら、卒業する6年生に対する気持ちもあまり伝わらないのではないかしら。
この状況を見た音楽担当の教師が、子どもたちに語り掛けます。
この節をどう歌うかという技術指導よりは、歌う態度や込める思いを重視した指導でした。
この教師の語り掛けに子どもたちの目も一気に覚めたよう。
今一度、全校で歌うと、先ほどの歌声とは雲泥の差。
これですよ、これ!
素晴らしい歌声が体育館に響き渡りました。
指導した教師も大絶賛!
私もハンカチ手に、卒業式前から、もう卒業式が終わったかのような感動的な気持ちになりました。素晴らしい歌声!
いい卒業式になりますよ、これは!
     

■ 3年国語 「私たちの学校自慢」発表  (3月10日)
3年生は赤泊小学校の自慢するべきことをまとめ、紹介する学習中。
この日はいよいよ、グループに分かれ、「マーチングバンド」「多様な遊び場」「タブレット」についてそれぞれ発表します。
子どもたちの手には何回も推敲した発表原稿があります。
話す内容だけではなく、発表する上での細かな留意事項まで書き込まれています。
がんばったんだね。でも発表本番の時には、この原稿を見ないで暗記して堂々と発表しちゃうんだなあ、お見事!
実際に発表を聞いていると、話の内容のレベルの高さに驚きます。
さらに、タブレットの設置から、操作まで子どもたちだけで進めているのです。
大型ディスプレイに映し出されたプレゼン画面には写真が出てきたり、動画が挿入されていたり、アニメーションも施されていたり、はてはクイズまであり、見ている人たちを飽きさせません。
小学3年生でこのレベルまでできるんだなあと、校長、感激!
素晴らしい学びの成果が表れていました。
      

■ 図書委員会による「多読賞」表彰 (3月10日)
図書委員会は借りた本の冊数が学年で一番多い子に「多読賞」を与え、表彰しました。
図書委員の皆さん、ありがとう。
最近は本を読むことが好きな子が増えているという印象があります。
みんな、私が子どもの頃より、ずっとたくさんの本を読んでいると思うよ。すごいなあ。
本は人生を豊かにしてくれるものだと思います。
子どもたちがたくさん本を読む中で、一人一人にとって大切な本に出会えることを願っています。
 

■ 1年 作文を推敲する (3月9日)
1年生は作文の学習をしていました。
先日一年間を振り返っての作文を書いた1年生。
この日は、自分が書いた作文を読み返して、段落構成を意識して細かな点を工夫します。
1年生だって、より伝わりやすい書き方になるよう推敲するんですね。すごいなあ。
併せて、基本的な原稿用紙の使い方も学びます。
担任は、全体で推敲の方法を指導した後、個別にも回って指導していました。
子どもたちは安心して学習を進めていますね。
    

■ 6年 佐渡テレビ「将来の夢」出演3月14日 (3月8日)
6年生が佐渡テレビの『将来の夢』に出演します。
放送日は3月14日(火)です。
みんなどんな将来の夢を描いているのかな?
すでに先日撮影も終えています。
テレビ撮影の場面の写真はないのですが、子どもたちと担任のカメラテストの様子を写した画像をどうぞ。
  

■ 「さん」を付けて呼ぶ 1 (3月8日)
2・3年生教室には,1枚目の写真の掲示物があります。
●「名前に「さん」を付けられないのはどうしてだろう?」
・保育園時代からの習慣で,癖になってしまっているから
・「さん」を付けると恥ずかしい
 などが子どもたちからの意見として書かれています。
●「では,どうしたら「さん」付けに切り替えられるだろう?」
・「さん」を付けないで呼ばれたら,あるいはそのような場面に出会ったら,教える。
・「毎日のめあてにする」
 などと書かれています。
そして最後に,「さあ,今日からすぐに始めよう」と結ばれていました。
赤泊小学校では、呼称を「さん」で統一することは全ての方々の人権が尊重されるために、必要不可欠なのだと考えているのです。


■ 「さん」を付けて呼ぶ 2 (3月8日)
さて、赤泊小学校の生活指導の大きな柱の一つとして,人を呼ぶときには「さん」をつけて呼ぶ,いわゆる「さん」付けを位置づけています。
「さん」付けが完全に定着しているお子さんもいれば,ついつい「くん」「ちゃん」を付けて呼んでしまう子もいます。
引き続き、指導を重ねてまいりたいと考えています。
ところで、なぜ友だちを呼ぶときに「さん」を付けて呼ぶように指導しているのでしょう。
その理由の一つに、性的マイノリティの人権も当然尊重されるべきであるという考えが挙げられます。
当事者の方々のお話を聞くと,子どもの頃,学校で「くん」付けで呼ばれて,苦しかったという経験が語られることが少なからずあります。
現在の社会においては,性的マイノリティ(LGBTQ+)であることを理由に,いわれのない差別を受けることを危惧して,カミングアウトできない方々がいます。
このようなLGBTQ+の方は,全体で約8~10%いるという調査結果があります。
10~13人に1人という,かなり高い割合です。
これは,左利きの人あるいはAB型の人とほぼ同じくらいだと言われています。
また,佐藤さん,鈴木さん,高橋さん,田中さんを全て合わせたくらいの数だとも言われています。
見た目や言動では分かりません。
「そのような人はいる気がしない」という声もあるでしょうが,しかし,ある一定数以上の集団では,そのような方々は確かに存在し,人知れず悩み苦しんでいるのです。人知れずにです。
たとえ目の前にいるかどうかが分からないとしても、「男は『くん』,女は『さん』を付けて呼ぶ」という慣習によって苦しんでいる方が必ずいるという認識に立って,赤泊小学校では「さん」付け指導をしています。
今すぐにでも取り組まなくてはならないことだと考えています。
赤泊小学校では名札ストラップをレインボー色にしている教職員がいます(何人かを写真でご紹介します)。
これは,「つらいこと,苦しいことがあったら,何でも相談してくださいね」という子どもたちへのメッセージなのです。
レインボーストラップを着用していても,していなくても,赤泊小の全教職員が全ての人の人権を尊重するという気概、差別によって苦しむ人はいてはならないという思いをもっています!
何とぞご理解,ご協力いただけますよう,どうぞよろしくお願いいたします。
   

■ 卒業式全体練習1回目 (3月8日)
この日は初めての卒業式全体練習でした。
運動会なんかと違って,「起立っ!気を付けっ!礼っ!」なんて号令は掛けません。
「一同,ご起立ください」という感じの厳かなアナウンスで動きます。
6年生に至っては,ステージ上の来賓等の所作によって,動作をするようになります。
基本的所作の学習はただ単に卒業式だけのために行うのではありません。
子どもたちが将来にわたって必要とされる儀式でのマナーの基本動作にもなるのです。
事前には6年生、あ5年生だけでも練習していました。
さて,全体練習では教務主任が卒業式に臨む心構えを,全校の子どもたちとの対話をとおして丁寧に教えていました。
子どもたちは卒業式で6年生への感謝の気持ちや中学校でもがんばってくださいという激励の気持ちを表すことになります。
全校児童で行う「お別れの言葉」は声量ばっちり,滑舌もばっちり。
「お別れの言葉」の最中に挿入される歌の練習では気持ちのこもった歌声が響いていて,私は例のごとく目頭が熱くなってしまいました。
素敵な卒業式になること,間違いなしです。
    

■ それぞれの昼休み (3月8日)
穏やかな昼休み。
柔らかな日差しの中、グラウンドで遊ぶ子どもたちの姿が目立つようになってきました。
校舎内で過ごす子どもたちの様子も含めて、写真で紹介します。

左上から順に。
1 グラウンドでサッカーに興じる6年生。男女仲良く遊んでいます。
2 何か見つけた1年生。早速ほかの子たちとシェアします。みんなで分かち合うと、喜びは倍増しますね。
3 木の実をすりつぶして、薬の調合中。難しい顔つきは、まさに赤ひげ先生!
4 掌の上にあるのは「チョーク石」だそうです。
5 「校長先生、チョーク石の居場所を教えます」と採石場にご案内いただきました。
6 談話コーナーでは百人一首の札で何やらやっていますね。どんな遊び?
7 3階廊下のフリースペースでは4年生が前日の続きの作業。町の建設作業は着実に進んでいます。
8 「校長先生、○○先生ってどこにいらっしゃいますか?」と真顔で3人の子。意中の教員を見つけると、「○○先生、ガンダムの話をしましょう!」。教員は、「おー!いいねー、やろうやろう!」と返します。
9 5・6年教室ではリラックスした雰囲気でタブレットに向かっている子どもたち。国語の勉強でプレゼン資料を作っているのだとか。
10 清掃開始時刻まであと少し。「お、ほうきを持って、もう掃除するの?」と思いきや、ロックバンドの演奏が始まりました。
11 放送室では、来年度放送委員になる4年生が、6年生の手ほどきを受けながら、放送開始を告げるアナウンス。がんばれー!
          

■ チーズ作り 絶賛申込受付中!! (3月7日)
赤泊地域づくり協議会の皆様が、赤泊小学校の子どもたちと親御さんのためにと企画してくださった「チーズ作り体験」。
3月25日(土)14時から、赤泊総合文化会館にて!
親子でチーズ作りなんて、とっても楽しそう!
なかなかできる体験ではありません。
まだ申込受入れ人数には余裕があります。
皆さん、奮ってご参加ください!
お申込みは学校に電話等にてお願いします。
お待ちしています!

■ 4年 p4cのような図工 (3月7日)
階段で何人かの4年生にばったり会いました。
みんな段ボールを抱えています。
大量なものですから、しっかり抱えようとしても手から段ボールが落ちてしまって、段ボールは階段をするする滑り落ちてきます。
「あー、校長先生、すみませーん」と言いながら、私の足元からダンボールを拾って、また足早に階段を上っていきます。
これは何か面白そうなことやってるなと後ろからついていくと、3階廊下で4年生がワイワイがやがややってました。
みんな、すっごく楽しそうです。
段ボールをギコギコ切る子、新聞紙を細く筒状に巻いて柱をつくる子、ガムテープで貼り合わせながら壁を造る子など、それぞれが思い思いの活動をしています。
近くで担任がニコニコしながら見守っているので訊くと、4年生がリクエストした活動をしているのだとか。
4年生に「あと2時間くらい図工の時間があるのだけれど・・・」と言うと、「力を合わせて町をつくりたい」ということになったそうです。
子ども発の学び。ダイナミックな学びです。
リーダーを3人くらい決めて、グループを作り、それぞれのグループごとに、「これはどうしたらいいんだろう?」「ああしたら?」「こうしたら?」とあーだこーだ言いながら、協働的な学びが展開されています。
素晴らしい活動。
図工と言うと、個人個人で作品を作る姿をイメージされることが多いかもしれません。
また、全体で一つの作品を作るにしても、各自が作品を作り、それを持ち寄って大きな作品に見立てるという形式にすることもあります。
今回4年生が行っていたのは、それらに対話を組み込みながら、個人で作品を作り、全体で作品を作りする協働的な活動です。
どんなゴールになるのか、子どもたちは誰もイメージできていないのかもしれません。
あるいは各自がイメージしている全体像はあるかもしれませんが、必ずしもそれがあらかじめ統一されているわけではありません。
最終的には、どこに行き着くか、誰も分からない活動。
でもみんなにこにこして、没頭しています。
誰がどんなことをしていてもそれをとがめる姿はなく、仲間と対話しながら、そして互いに認め合いながら活動しています。
なんか、p4cみたいだなあと思いました。
図工でも、セーフティとワンダーに満ちた活動になっていました。
楽しいだろうなあ、この活動。
    

■ 6年 地球環境を守るために (3月7日)
6年生が家庭科をしていました。
これまで環境保全について2時間学んできた6年生。
このままだとどんどん環境破壊は進み、地球は壊滅的な状況になってしまう。
こんなことを考え、環境保全のための行動として何ができるかと考えましたが・・・。
言うは易し、行うは難し。
自分たちで決めたアクションがなかなか思うようにいきません。
3時間目となるこの日。ついにこんな問いが出されました。
「私たちがやろうとしていることって、本当に意味あるの?」
教師と子どもたちが互いにとつとつと語り合います。
ともすれば、授業で行動指針を子どもたちが作ったとしても、それだけで満足、はいおしまい」となりがちです。
そこを踏ん張って、そもそものところから問いかけ合う子どもたちの素晴らしさ。
p4cの影響が表れていると感じるのは私だけではないでしょう。
「ではどうしたらいいのか」「多くの人を巻き込んで進むには?」など、子どもたちはじっくりじっくり考え考えしながら話合いを進めていました。
環境破壊は将来的な問題ではなく、今取り組まなくてはならない問題です。
まず、自分の家の契約アンペアがどれくらいなのか、家の人に訊いてみるのもいいんじゃない?
  

■ 4年 天才的! (3月7日)
4年担任が私に言いました。
「先日、算数で展開図の学習をしていたのですが、校長先生、この子が書いた答え、これ正解ですよね」
下の写真が、その時の問題です。
「1⃣ 次の図のような形の厚紙が、たくさんあります。この厚紙を何枚かずつ使って、直方体と立方体を作ります。それぞれどの厚紙を何枚使えばいいですか?」
立方体を作るときには、「㋐(4cm×4cm)を6枚」とするのが正解でしょう。
しかし、件のお子さんは、「㋓(4cm×2cm)を12枚」と書いたのです!
うわー!もうあなた優勝ー!って感じです。
担任もいたく感動して、「こんな発想、私思いもよりませんでした」と言ってました。
立方体の一面は1枚の厚紙と考えるのが、私のような凡人。
その思い込みを軽々と飛び越えて、一面を2枚の厚紙で構成することもありだよねと考えての答え。
もう天才的です!参りました。
担任は授業の最後にこのお子さんの考え方を紹介して、「これも条件に合うよね」と大いに褒めたとのこと。
こういう発想、大事にしたいものです。

■ 岐阜から二人の先生が来校されました(3月6日)
先日、5・6年生が岐阜の濃南小学校とオンラインでp4cをしました。
ほぼその直後、岐阜大学の先生と濃南小学校の先生から「当校に視察に行きたい」とのオファーをいただきました。
「どのような教育をすると、あのように地域を愛し、よく考えよく話す子どもたちが育つのだろうか。普段の子どもたちへの教育を見てみたい」
「全校でp4cに取り組んでいる赤泊小学校の様子を実際に見て、岐阜の先生方に伝えたい」
とのことだそうです。
もう、ウエルカム、ウエルカム!
大変ありがたいことです。
校長室でパチリ。左が濃南小学校の高木良太先生、右が岐阜大学の田中伸先生です。
校長室で歓談する中で、様々ご教授いただきました。やっぱりものすごいお二人でした。
感謝いたします。

■ 5・6年 社会科でp4c 1 (3月6日)
岐阜からお出でになった先生方を交えて社会科のp4c。
大企業も参加して,現在佐渡で進められている「佐渡市デジタル化構想」策定。
これが今回のテーマです。
子どもたちが話し合いたいと出した問いは,哲学的なものも含め,根本的なことから問うものが目立ちました。
「情報化社会は怖くて恐ろしいものか,そうではないのか?」
「全国で問題視されている諸課題が解決されたら,どうなるか?」
「佐渡はどうなるのか?」
「デジタル化のメリットとデメリットってなに?」などなど。
担任が指導を重ねながら,p4cを一年間ずっと続けてくると,こういう問いが生まれてくるのね。すごい。
で,出された問いの候補の中から子どもたちが選んだ問いは,「機械って何のためにあるの?」でした。やっぱりこれもすごい。
さあ,話合いはどうなったのでしょうか。
「機械とは生活を便利にするもの」「人の暮らしを良くするもの」など様々な意見が出されていきます。
ここで岐阜大学の田中先生から「機械」とはどんなものをここでは扱うのかと定義を確認する発言があり,話し合いがすっきりと焦点化されました。
さらに,担任が「ICTは佐渡に必要なのか?」と新たな視点を提示します。
話合いが動いてきましたよー。
「ICTによって生活が楽しくなる」「手元のスマホとかがあればいちいち情報を取りに行かなくてもいい」「機械があった方が安心できる」など「必要」派の発言が続きました。
しかし,少数派の「必要ない」派も負けてはいません。
「今あるICTでもう十分。これ以上デジタル化をする必要はない」という発言も出されました。
 

■ 5・6年 社会科でp4c 2 (3月6日)
ここで岐阜の濃南小学校の高木先生から,新たな視点が提示されます。
「岐阜県の世界遺産『白川郷の合掌造り』は伝統として,今は人が手入れをしているのだけれど,それをロボットが行ったらどう?便利になれば豊かだと言えるの?」と子どもたちを揺さぶります。
しびれる投げかけです。すごい。
すると赤泊小の子どもたちから驚愕の発言が!
「人の手で行うことに意味がある。そこに人間らしさだとか個性が表れる」かー!びりびりびり!私もう,しびれっぱなしです。
さらに別のお子さんが重ねます。
「機械と人間。それぞれにしかできないこと,あるいは得意不得意があると思う。それぞれがよさを出し合うことで豊かな社会になるのかなと思う」
「機械に頼りすぎると危険なこともある。年末の停電とか,電気が使えなくて困った」
ここで岐阜大学の田中先生から,強烈な発言!「豊かな生活ってどんな生活?」
子どもたちはう~んと考え込みますが,ある子が再開の口火を切りました。
「普通の日常生活が豊かな生活だと思う。普通の生活を送れない人ってたくさんいる」
「僕はチャレンジできることだと思う」
   

■ 5・6年 社会科でp4c 3 (3月6日)
p4cもいよいよ佳境に入ってきました。
担任も語ります。
「機械って人と人をつなぐものだと思っていた。人と人がつながるところに豊かな生活が見えてくる。機械をつながるきっかけをつくることができる」
岐阜大学の先生も,またすごいものを投げ込んできます。
「今後機械化が進んでくると,人がいなくても全自動化された社会ができるかも。みんなそんな社会ってどう思う?」
「僕は人が自分で仕事(労働)しなくても稼げるなら,それでいいと思う」
「仕事は人間としてやった方がいい。仕事すると苦しいこともあるかもしれないけれど,苦しんだ方が個性が出る」
「僕は全機械化に反対」
「もしかするとAIに働く楽しさが奪われてしまうかも」
「僕はさっき機械がみんなやってくれたら楽だと思ったけれど,AIは人をダメにしちゃうこともあるかも」
すると子どもたちの中からも,すごいの投げ込んできました。
「そもそも人間って何のためにあるの?何のために存在しているの?AIは何のためにあるの?」
最後に担任が話しました。
「佐渡市デジタル化構想策定にあたっては,市民から意見や要望を募集することにもなっている。そこで意見反映してもいいかもね」

p4c後,岐阜大学の田中先生からお言葉をいただきました。
「皆さんとのp4c,すごくおもしろかった!佐渡市のデジタル化は皆さんの世代に大きく影響するもの。普通は今日の皆さんのp4cのレベルにまで普通はなかなかいけるものじゃありませんよ」と最大級のお褒めの言葉。
濃南小学校の高木先生からもお言葉をいただきました。
「私も皆さんとのp4cは楽しかった!デジタル化構想の会議に意見反映するというのは皆さんが自分たちの未来を自分たちで決めることにつながりますよ」

デジタル化構想を入口にしつつ,「豊かな社会」とか「人やAIの存在意義」にまで踏み込んだp4cとなりました。
p4cだとやっぱり深くなるんだよなあ。素晴らしい子どもたち、素晴らしい5・6年生。
最後に岐阜のお二人に、感謝のコミュニティボールを差し上げました。
「ありがとうございました!」
  

■ 1年 たこたこ、あがれ(3月6日)
晴天の下、グラウンドを駆け回る1年生。
先日作った凧を揚げているところでした。
だんだんと高く揚がっていく凧。
青空に白い凧が映えますね。
それにしても、どうして凧揚げってあんなに楽しいんでしょうねえ。
凧にタコの絵を描いちゃってるお子さんも。うわー、すごーく上手!
昔から伝わる遊びを満喫した1年生。
よかったね、楽しかったね、みんな。
         

■ 児童朝会 委員会活動の引継(3月3日)
この日の児童朝会は、委員会活動の引継会。
6年生の現委員長から5年生の新委員長に、委員会ごとに活動ファイルが引き継がれました。
6年生のみなさん、素晴らしい自主的・自立的活動をリードしてくれてありがとうございました。
5年生のみなさん、来年度の委員会活動をよろしくお願いします。
すでに新体制での委員会活動も展開され始めています。
初めて委員会に加わった4年生はドキドキでしょうね。
今日の給食の時間、歯磨きのアナウンスがうまくできた4年生は、人目をはばからず、大きくガッツポーーーズ!
気持ち、わっかる~!って感じです。
   

■ 3・4年社会科 小木民俗博物館(記事更新3月3日)
3・4年生は昔の道具を見に、小木民俗博物館に行きました。
すでにひととおり単元の学習は終わっていたのですが、どうしても行きたいという子どもたちがリクエストに応えての見学。
見学テーマは「以前に自分たちが調べた昔の道具を実際に見てくること」と、「昔の生活と今の生活の違いを想像して思いをはせること」です。
子どもたちが一番注目していたのは船でした。
実際に乗ってみたり、荷物を乗せる部屋や船頭さんが居留していた部屋を見て、学芸員さんに質問したりして学びを深めました。
「この船で何日もかけて大阪まで行っていたんだよ」と聞くと、子どもたちは「えー!」と非常に驚いていました。
実際に道具を見ると、当時の生活も見えてくるものですね。
   

■ 1年道徳 どんな友だちになりたい? (3月2日)
1年教室を覗くと,道徳の授業の最中でした。
題材文は「二わの ことり」。
「ヤマガラが自分の誕生日会の招待状を小鳥たちに出しました。しかし,その日はウグイスと音楽の練習をする日でもあったのです。ヤマガラから招待状をもらった小鳥たちは,寂しいヤマガラのところに行くのではなく,楽しいウグイスの音楽教室の方を選びます。一旦はウグイスの方に行ったミソサザイですが,その後ヤマガラの方に行くことにしました」というお話。
担任は子どもたちと何回かやりとりをしながら内容を一通り確認した後,問いました。
「どうして,ミソサザイはヤマガラがしょんぼりしていると分かったのでしょう?」
おー!この発問は秀逸!まるで謎解きのような問いかけですが,ミソサザイの思いを知るためには見逃してはならない点です。
そうです。ミソサザイだって楽しくて賑やかな方が好きなのです。
でも,みんながウグイスの方に来ている状況を見て,ヤマガラの方には誰も行っていないであろうことに思い至り,ヤマガラの方に行くことを決めたのです。
さらに,担任は問います。
「ミソサザイと他の鳥たちとの違いは何でしょう?」
小鳥たちが登場する一見ファンタジーのようなこの題材文は,しかし,人間界の現実生活でも起こりうることです。
多分1年生もこれから生活していくうちに,このような状況に直面することはあると思います。
そのときに「自分が楽しければいい」のではなく,「寂しくしているであろう相手のことを放っておいてはならない」という道徳的価値観が一人一人に問われるのです。
2つ目の発問は,ミソサザイの行為を一般化して,現実生活にも生かせるように出されたのです(と思うのですが,担任の先生,これでいいですか?)。
さらに黒板には,授業の終わりまでを見通した構造的な板書がなされていました。
子どもたちの発言を上手く書込ながら,最終的には授業の流れが一目で分かる板書です。
最後に担任は問いました。
「あなたは相手から見て,どのような友だちになりたいですか?」。
2つ目の発問を強化し,さらに汎用性の高い考えに辿りけるよう意図された発問です。
このような指導を受けてきた子どもたちがワークシートに書いた自分の考えは,稚拙な表現もありはするものの,ずいぶん長い文章で,子どもたちの成長が伺い知れます。
授業の冒頭に,「気が合う友だちがほしい」「頭がいい友だちがほしい」「運動ができる友だちがほしい」「かわいい友だちがほしい」と言っていた子どもたちは,学んだ後には、多くが「優しい友だちになりたい」という趣旨を書いていました。
担任の力量の高さが表れた授業です!
1年生のみんな,一生懸命勉強していて立派ですね。
     

■ 3年 私たちはいかにして成長したのか (3月2日)
今年度,赤泊小学校は全ての学級において大きな成長が見られました。
*子どもたち一人一人においてはもちろんのこと,学級全体としても大きく成長したと考えています。
さて,この日,3年の学級担任が不在でしたので,私のファシリテートで3年生はp4cを行いました。
問いは私が設定しました。「私たち(3年生)は,なぜこれほどまでに成長できたのか?」です。おー!ぱちぱちぱち。
まず,自分たちは3年生としてどんな成長を遂げたのかから話し合いはスタートしました。
最初に出されたのが,「セーフティが高まった」でした。
「p4cをするときにセーフティが高まったと思う」と意見が続けば,「そうだね。でもp4c以外でもセーフティは高まったと思う」と意見が重ねられました。
すると,「ねえ,よくセーフティって言うけど,『セーフティ』ってそもそも何なんだろう?」という意見。
おー!君たち,p4cを回すねー。
「私はセーフティって,『コミュニティボールを持っている人が話せる』ってことと,「えー」とかいう『人を嫌な気持ちにさせる発言をしない』ってことなのだと思う」子どもなりにセーフティの本質をしっかり捉えています。
「独り言も人の邪魔になるから言わない」
「でも,邪魔にならない程度の小さい声でならいいんじゃない?」
「独り言は心の中で言えばいいんだよ」
などの意見が出されていきます。
学んだことを自分なりに咀嚼しての発言が続きました。素晴らしいねえ,君たち!
続いて「前よりも意見を多く言えるようになった」「授業に集中できるようになった」などの意見が続きます。
その後出された「計算ドリルを自分で進められるようになった」「字が上手くなった」「ほとんどの人が逆上がりができるようになった」などの意見も含めてみんなつながっているように思えます。
ここで私が発言。「なんで,意見を多く言えるようになったの?」
「校長先生,それはみんなが人の話をよく聞くようになったからです」
「え?それはどういうこと?」と問い返すと,「人の話を聞いて,この人はそう考えているんだなって分かるからです」「人の話を聞いているうちに,頭の中で考えが浮かぶのです」「なんか,頭がよくなった感じがします」などなど。
「あと,2年生と同じクラスだから,みんなが2年生のお手本になろうとしているんだと思います」という複式学級のよさに着目した意見も。
自分たちの成長を客観視しての発言。自己認知力が高まっているなあと感じます。
冒頭の問いに対して,私自身は、子どもたちが本来持っている力が現れてきたというのに加え、各教職員の力量の高さはもちろんのこと、あらゆる教育活動にp4cを中核に据えていることでそれらを後押しした成果だと思っています。いかがでしょうか。
 

■ 校外子ども会 (3月2日)
この日,校外子ども会が地区ごとに行われました。
一年間を振り返って安全な生活ができただろうか。春休みはどのように過ごしたらいいだろうか。このようなことについて話し合いました。
また,来年度の役員や新1年生の世話係を決めました。
安心安全な過ごし方ができるといいですね。
   

■ 6年生と遊ぼう (3月2日)
昼休みに下級生が6年生に遊んでもらう企画「6年生を遊ぼう」。
こちらも5年生の企画運営によるものです。
全て5年生による自主的・自律的活動であり、審判はもちろんのこと、会の司会進行や下級生への指示は全て5年生によるもの。徹底しています。
教職員は安全管理のために体育館にいただけです。
5年生、ぐんぐん力をつけています。
この日は、6年生と3・4年生、2月27日(金)には6年生と1・2年生が、それぞれバスケットボールとドッジボールで汗を流しました。
さすが5年生。
素晴らしいのは5年生だけではありません。
この日のゲームの前、あるチームでは6年生が「今日の目的はみんなで仲良く楽しくゲームすることだよ」と明るく宣言。
6年生はゲーム中も下級生に対する配慮を欠かしません。
ボールを取って、バックボードの下までものすごい速さでドリブルしていき、このままランニングショットと思わせて、最後の最後で下級生にパス!
いいところでボールを渡し、下級生に華を持たせます。心憎い配慮で、全員が楽しめていた様子。
さすが6年生。
素敵な高学年ですね。
            

■ 5・6年 六年生を送る会で獲得したもの 1 (記事更新3月1日)
大成功だった六年生を送る会。
その後,子どもたちが書いた振り返り作文を何人か分抜粋してご紹介します。
まずは5年生から。
「私は司会をしているところから見た発表はすごく新鮮な感じがしました。どの学年の出し物もすごくおもしろかったです。見ながら,6年生はこんなことをしてくれたんだよな,すごくかこいい6年生だな,6年生との思い出もいっぱいあったなと思いました。・・・私も6年生みたいにかっこよくて憧れられる6年生になれるようにしたいです。・・・出し物以外にも紙吹雪の後片付けをたくさんの学年の人が手伝ってくれたりと,六送会が終わった後の片付けをみんなで協力してやったことも思い出です」

「僕は六送会を終えて,なんだか安心感と嬉しい気持ちが湧き出てきたなと思いました。最初の頃は,みんながそれぞれやりたいことをやっているだけで全く統一感がなかったけれど,担任の先生に言われてからガラッと変わったなと思いました。本番では途中に紙吹雪を片付けるときがあったけれど,そこで6年生と1~4年生が手伝ってくれて,全員で取り組めばいいんだなと思いました。6年生と1~4年生が手伝ってくれたから上手くいったんだなと思いました。みんなで一致団結してできたからよかったです。5年生のみんなも本番ではあまり焦らずに行動できていたと思います。僕はあまり手伝えなかったけれど,みんながカバーしてくれたのでよかったです。六送会を終えた後に,6年生が「楽しかった」とつぶやいていたので,とても安心しました。今回の六送会は,みんなで団結して作った会だと改めて感じました」

「私が六送会で特に思い出に残ったことは2つあります。1つ目は,1~5年生でメッセージの練習をしたときのことです。なかなかうまくいかなくて悔しかったし悲しかったけれど,みんなの六送会に対する考えが変わって,危機感を感じてくれたと思います。そして,自分の成長のきっかけになったと思うので,これからもがんばりたいです。2つ目は,リーダーシップについてです。六送会の3週間前まではリーダーの2人だけが仕事を進めているような感じでした。でもだんだん○○さんが率先して動いてくれて,気持ちが楽になりました。自分一人や特定の人だけで仕事をしすぎないように気を付けながら,上手く動けない人には指示を出したいです。いろいろなことがあって大変だったけれど,六送会を成功させられてよかったです。
    

■ 5・6年 六年生を送る会で獲得したもの 2 (記事更新3月1日)
続いて6年生。
「今日は六送会がありました。六送会では5年生が司会・進行などをしてくれました。1年生から順に出し物を発表してくれました。・・・今回の六送会までにたくさんの苦労があったと思うけれど,みんなが6年生のためにがんばってくれたんだなあと実感しました。これからの小学校生活でもいいところを伸ばしてほしいです。僕は中学校にいい気持ちで入学したいです」

「4年生は私たち6年生のいいところを劇で再現しながら紹介してくれました。自分では気付かないところをよく見てくれているんだなと思え,嬉しくなりました。・・・」

「私は5年生までは祝う側でしたが,今回は祝われる側になりました。そして思ったことは,6年間はものすごく短いということです。一番思い出に残ったのは在校生からのメッセージでした。みんなの気持ちがこもっていてとても嬉しかったです。・・・5年生のみなさんはすごく大変だったと思います。楽しい会を開いてくださり,ありがとうございました。私は今の5年生だったら,来年も全校を引っ張っていけると感じました。6年生になってとてもいい思い出ができました。小学校生活は残りわずかですが,みんなと楽しい思い出をつくって,卒業をしたいです。中学生になっても部活や勉強をがんばりたいです。5年生のみなさん,今日は私たちのために楽しい会を開いてくださり,ありがとうございました」
    

■ チーズづくり体験にチャレンジしてみませんか? (3月1日)
赤泊地域づくり協議会の皆様からビックなプレゼント!
3月25日(土)にチーズ作り体験会が行われます。
お子さんを通じてチラシを配付いたしました。どうかご覧ください。
今回は赤泊小学校の親子だけに向けた限定イベントです。
先着10組となりますので、お早めにお申し込みください!
楽しいですよ!

■ 5・6年 人気ユーチューバーがお出でになりました 1 (3月1日)
1か月ほど前に,5年生数人が私のところに来て言いました。
「校長先生,6年生を喜ばせるために,サプライズで6年生が好きなユーチューバーを呼びたいのです。どうか許可してください。お願いします」
もうね,こういうの弱いんだよなあ。
その場では「君たちの気持ちは分かりました。じゃあちょっと考えてみますね」と答えたものの,私の腹は決まっていました。
ここから担任の先生ががんばって,この日,ユーチューバーが来校する運びとなりました。
え?そのユーチューバーって誰かって?
「けえ【島育ち】さん」です!
今やチャンネル登録者数16万人を超える人気ユーチューバー。
獲得された銀の盾を片手に教室に登場されると,子どもたちのわくわく感が手に取るように感じられます。
5・6年生はもちろん,他学年のギャラリーも来ています。
授業は,けえ【島育ち】さんの自己紹介と担任とのトークライブからスタート。
その後は子どもたちからの質問にお答えいただく形式で,授業は進みました。
  

■ 5・6年 人気ユーチューバーがお出でになりました 2 (3月1日)
話は多岐に及び,ユーチューバーになった思いやよかったこと,佐渡の魅力や情報リテラシー,動画編集にかかる時間や収入などなど,子どもたちの忖度のない質問にも赤裸々にお答えくださいました。
「サードーガーシーマ」という決めフレーズのリクエストにも気さくに応じてくださいました。
子どもたちはますますファンになったのじゃないかしら。
「小学生の頃は何でもがんばっていました。勉強をもっとがんばればよかったと思います。苦手なことでもいろいろやってみる中で,自分の得手不得手や特性が分かるようになってくるのだと思うのです」
「炎上系のユーチューバーがいますが,ネットというのはいいことを上げるものだと思っています。悪いことをするとバズって再生数は伸びるかもしれないけれど,人に迷惑をかけることになるし,自分の人生に悪影響があるのです」
「動画視聴やゲームに依存する人がいます。没頭するのは悪いことではないのですが,依存するほどになるのはよくないと思います。勉強して,遊びもして,恋愛もして,様々な経験をすることが大事だと思います」
などのほかにも,たくさんの金言をいただきました。
子どもたちが「お会いしてみたらイメージと違っていました」というくらいの素敵な方でした。
まさにキャリア教育になったこの時間。素敵な時間になりました。
学校に呼ばれるのは初めてとのこと。
お忙しいところ,差し繰ってお出でくださったけえ【島育ち】さんには心から感謝いたします。
ありがとうございました!
お帰り間際に、子どもたちから「サインください」の大攻勢。
一人一人に丁寧にご対応くださいました。こちらにも感謝。