■ 全校p4c 今日の問いは・・・ (2月28日)
この日の昼休みは全校p4c。
子どもたちから出された問いの候補の中から選ばれたのは、「『たけのこの里』と『きのこの山』とではどちらの方が好きか?」です。
子どもたちはずいぶんとワクワクしていた様子。
始めに、問いを出した子から「ぼくは、どちらも好きで食べていたんだけれど、どちらの方がより好きか気になっていました。今日決着をつけたいです‼‼‼」との決意宣言!
これは気合が入っています!
「○○は食べやすい」「○○の方は食べている途中で折れにくい」「○○の方がチョコが多くておいしい」「○○の方が口の中で分かれにくい」「○○の方が粉が出やすくて食べにくい」「パッケージには『くせになるおいしさ』って書いてあるけれど、食べるにも限界がある」「全国の都道府県ごとの投票だと、○○の方が○○を上回っている」「○○の方がカロリーが低い」「○○の方がクッキーがおいしい」・・・。
君たち、お菓子ひとつで語り倒すねー。
「私は『たけのこの里』の方が好きで・・・」という発言を聞くと、たけのこ派の子どもたちはわーっと拍手。
「ぼくは『きのこの山』の方が好きで・・・・」という発言を聞くと、きのこ派の子どもたちがわーっと拍手。
かなり盛り上がっています!
ここで高学年が挙手。
「このままだと互いに主張するばかりなので、ここでちょっとみんなに訊きたいのですけれど、みんなはたけのこの里ときのこの山と、今の段階でどちらが好きですか?」
おー!p4cを回すねー!ファシリテート力がものすごい!
挙手の様子を見ると、たけのこの里の方が多数を占めています。
「私はどちらかにこだわらなくてもいいと思う。味が良かったらどちらでもいいです。私はどちらも大好きです!」
この発言に会場からは「おー!」っとどよめき。
さらに高学年の子がp4cを回します。
「みんなにとって、お菓子ってどんな存在ですか?」
おー!ちょっとすごいねえ、この発言も!
「ぼくは初めて○○を食べたときにとてもおいしくて・・・。ぼくにとっては○○は特別な存在なのです!」
おー!これもすごい発言!
「たけのこの里ときのこの山はほぼ同じ時期に同じお菓子会社から発売されたと思うのですが、似たようなお菓子を同時に発売することで、消費者に2つを比較してみたいと思わせて両方買ってもらうっていう、企業の戦略があると思います!」
ひえー!
「今日本中でどちらの方が好きかという論争が起きているけれど、私は合体させたらどうかなと思います。そうすれば区別する必要ないし」
ここまでくると、もうお腹いっぱいです。(決してさっき給食をお代わりしたからではありません、ははは)
きっと1学期とか2学期に同じ問いでp4cをしてもこのレベルの話合いにはならなかったと思います。
教科の指導計画にはないp4cですが、思考力を鍛えるp4cになったのではないかしら。
大変楽しく、子どもたちの成長に驚いたp4cになりました。
            

■ 2・3年道徳 自分について語り始めるとき (2月28日)
2・3年生は道徳でp4cをしていました。
体操選手の内村航平さんを題材にしての学習です。
子どもたちが出した中から選ばれた問いは「内村選手が世界一になった『ひみつ』は何だろう?」です。
子どもたちは教科書から読み取ったことを次々に発言していきます。
「失敗しても、技を磨き続けたから」「嫌いなことでも、嫌いにならないで、あきらめないで続けていたから」「できないことをできるまでやったから」「自分の得意なことを、工夫してどんどんやっていったから」「苦しくても楽しんでやったから」・・・。
みんな教科書とにらめっこしながら、p4cを進めていきます。
ここで教師が自分の体験を語りました。
厳しい練習でも、自分の得意なことを生かしながら工夫して練習を続けたことによって得意になっていったことを。
そして最後に「君たちも似たような経験ない?」と付け加えました。
すると、子どもたちは一斉に顔を上げて、自分のことを語り出しました。
バレーボールでの体験、バスケットボールでの体験、野球、ゲーム、釣り、大縄跳び、二重跳び、五目並べ、自転車乗り、跳び箱、水泳・・・。
子どもたちは実に生き生きと語っています。
自分の成功体験なので語りやすかったのかもしれませんが、それを差し引いても、子どもたちがほかの子どもたちに寄せる信頼感が大きかったからこその自分語りだったのでしょう。
途中で担任がp4cを回そうと手を上げますが、子どもたちはコミュニティボールを担任に回そうとしません。ははははは。
もっと自分のことを話したい、もっと友だちの話を聞きたい。この時間がずっと続いてほしい!
そんな気持ちが見て取れました。
自分の話を人が聞いてくれるという体験。
自分のことを分かってもらえているという気持ち。
こういう思いが人をケアし、人は前に進めるのだと思います。
結局、2時間ぶっ続けで、子どもたちは対話を楽しんでいました。
授業後は晴れ晴れとした顔つき。
素敵な時間だったことが分かります。
素晴らしい信頼関係、素晴らしいp4c。
よかったね、2・3年生のみんな!
           

■ 1年書写 徹底して丁寧に書く (2月27日)
担任がいない時にこそ、その学級の力が分かるものです。
さて、1年教室を覗くと、1年生が一心不乱に机に向かっています。
実はこの時担任は不在で、代わりに別の教師が指導していたのですが、ものすごく集中して書写に取り組んでいます。
手元のノートを見ると、ものすごく丁寧で上手な文字!
ある子に「すごく上手だねー」と話しかけましたが、顔を上げるどころか、ますます集中して書いています。
「一心不乱」という言葉そのものです。
小声で「ごめんなさーい」と言いつつ、別のお子さんのノートを覗き込むと、やっぱりこのお子さんも丁寧な文字です。
さらに別のお子さんのノートの文字も、あれっ、このお子さんも、うわっ、このお子さんも!わあ、みんな丁寧な文字だー!驚きました。
全員がこのように丁寧に書いていたのです、全員が。
素晴らしい集中力と学習意欲!
基本的な学習規律、そして学びに向かう力が育っていますね。
すごいなあ、1年生のみんな!
  

■ 4年国語 伝わりやすい文章構成を考える (2月27日)
4年生は国語で「もしもの時に備えよう」という学習をしています。
主に自然災害に対して、どのように身を守るか文章にするのです。
防災について各自が調べて、みんなに知らせます。
その際、ただ説明文を書けばよいのではなく、どうすればより伝わりやすい文章になるのかが大事。
付箋に伝えたいことの要点を書いて、ノートに貼っていきます。
自分の頭の中で、「この内容は始めに書いたらいいかな?いや、こちらの方を先に書いたらいいかな?」など考えながら、付箋を貼っては剥ぎ、貼っては剥ぎしています。
このようにしてよりよい文章構成になるよう考えています。
次の時間には、子どもたちはお互いに見せあって、文章構成をアドバイスし合う予定だそうです。
どんな文章が出来上がるのかな。後で見せてね。
     

■ 3年国語 スティーブ・ジョブズみたいに (2月27日)
3年生は「赤泊小学校の自慢」について、発表する学習をしています。
文章の「はじめ」「中」「おわり」を意識して文章を書くのですが、
こちらは、必ずしも文章化のみにこだわっているわけではないようです。
相手に分かりやすく、より効果的に伝わるように、どんな写真やものを見せたらいいだろうか、友だちと相談しています。
大型ディスプレイの前に立って、スティーブ・ジョブズよろしくプレゼンするのでしょうか。
どんな発表になるのでしょうか。こちらも楽しみだなあ。
  

■ 2年国語 p4cで読み取る (記事更新2月27日)
2年生は先日国語『スーホの白い馬』の学習計画を立てました。
単元の学習の中で、子どもたちが出した問いを適切に配置し、p4cをとおして協働的に課題解決するのです。
24日(金)と27日(月)には早くもp4cで深めていました。
「スーホはどうして生まれたばかりの白い馬を連れてきたときに、にこにこしていたのか?」(24日)
「白馬は羊から守るために狼の前に立ちはだかったときに、怖くなかったのか?」(27日)
それぞれこれらの問いで話し合いました。
『スーホの白い馬』という物語は、冒頭で狼よりも弱かった白馬が、中盤で狼としっかり対峙できるほどに成長した姿が描かれ、さらに白馬と暮らす期間が長くなれば長くなるほど、スーホの白馬に対する愛情は深まっていく様子が描かれています。
子どもたちが話し合う様子を見ていると、上記のことをしっかりと読み取ることができていると感じます。
下の板書の画像をご覧ください。
2年生が話し合い、話し合いした結果が黒板に書き残されていすね。
人数は5人と少ないですが、質の高い教育が行われていると言っていいでしょう。
     


■ 4年 男女の違いを学ぶ意義 1 (2月24日)
先日,保健で思春期の変化について学んだ4年生。
その最後に養護教諭が「どうしてこういうことを勉強するのか,みんなで考えてもいいよね」と話していたことから,この日p4cで話し合うことになりました。
問いは「男女の違いをなぜ学ぶのか?」です。
「違いを学んで相手のことをよく知るため」
「これから子どもができたときに,その子が男でも女でも,分かってあげられる」
「そうだね。それは介護するときにも当てはまるんじゃない?」
おーっと,いきなり鋭い発言!
相手を理解することは,あるいは理解しようとすることは,相手を尊重するためにとても大切なことだとの考えから来る発言なのでしょう。
君たち,今日はバシバシ来るなー、いや「今日も」だね。
「自分の体に変化が起こったときに,何が起こっているのか分かるように」
「うん,いきなり起こったら,病気かって心配になっちゃう」
子どもたちは、先日の保健学習のねらいをよく分かっています。すごい。
 

■ 4年 男女の違いを学ぶ意義 2 (2月24日)
ここで教師が発言。
「今は体の違いについて考えが出されているけれど,心に男女の違いってあるのかな?」
「はい。男女で考え方とかに違いはあると思います」
「意見が食い違うこともあるから,私もそう思います」
さあ,ここからp4cはますます深くなっていきますよー。
「学校の先生になったときに,男女の心の違いを知っておくことは大事だと思います」
参加していた大学生も話します。
「相手のことを知ることも,自分のことを知ることも大事なんじゃないかな」
この段階で子どもたちは頭がねじれるくらい考えています。
何人かにコミュニティボールが回っても「う~ん,今考え中です」という発言が続きました。
「心のことについて考えてみると,男女で似ているところもあれば違うところもあると思います」
「男女でズバッと分けることはできないけれど・・・」
p4cも佳境に入ってきました。
「男らしさとか女らしさとかって言うでしょう。どういうことなのかな?」
ひえ~!
「男が女になりたいとか,女が男になりたいとかって言う人はいる。男だから女だからって,こうじゃなくちゃいけないってことはないんじゃない?」
ここら辺で私は感動で鼻をグスグス言わせています。
私をじっと見ている隣の子よ,「大人が泣いているところを,そんなにじろじろ見るんじゃなーい」ははは。
ある女の子が挙手し,途中まで考えを話しますが,うまくまとめることができず発言は中断。
おー!最後まで話せないほど,自分の考えを簡単にはまとめきれいないほど,よーく考えているんだねー!すごーい!これにもまた感動!
   

■ 4年 男女の違いを学ぶ意義 3 (2月24日)
そして,ここでものすごい発言が出されます!
「ねえ,もしも男が女の格好をしていたら周りの人はどう思うだろう?」
かー!なんという発言!ううう,はー。君たち,p4cをぐるぐる回すねー,もう驚愕!
「ビックリはすると思うけど,きっと普通に接すると思う」
「『LGBTQ+』の人っている。女なんだけれど男のような人。男でも女の心の人。そういう人はいる。僕たちはそういう人のことを分かってあげることが大事なんだと思う」
「もしもそういう人の相談になるときには,しっかりと分かってあげて,相談にのりたい」
「男とか女とかは,自分の心で決まる。例えそんなのおかしいって言われたとしても,自分で決める!」
もうね,嗚咽です,嗚咽。こらこら,隣の子よ,じろじろ見るんじゃなーい,うっうっうっ,はー。

p4c後に,子どもたちが書いた文章を紹介します。
「なぜ学ぶのか」
・自分のことや相手のことを知るため。知ってたら困らなくていいから。
・いきなり体に変化が起こったときに,もしかして病気なのかって心配しないため。
・自分だけではなく,みんなに起こりうることだと分かっておくことで,怖くなくなる。
・子どもに教えてあげるため。

「p4cで感じた新たな問い」
・きっぱり男と女を決める必要があるの?
・なぜ自分が変わると不安になるの?
・なぜトランスジェンダーの人をいじめたりするのか?
・なぜ「男だから」「女だから」という考え方があるのか?

p4cの後も子どもたちの知的好奇心はとどまるところを知りません。
休み時間が終わるまで、担任とLGBTQ+について意見交流。すごいなあ。
もう、「すごい」「すごい」ってばっかり言って、私の語彙の貧困さがばれてしまうなあ。ははは。
でも本当にすごいんだもの!

あるお子さんがワークシートに書いた一文。
「また,先生方にも入ってもらってp4cをしたいです」
うんうん。またやろうねっ!
 

■ 5・6年 出会いと別れ 1 (2月24日)
1週間にわたり,自主研修を積まれた2人の大学生。
その研修もこの日で終わりです。
担任の計らいにより,この日の1時間目は大学生が考えたテーマでp4c。
そのテーマとは,「出会いと別れ」!!
まさにこの時期にうってつけのテーマです。
子どもたちが考え、問いは「出会いと別れは必ず起きるのか?」になりました。
子ども 「ぼくは人生の中で出会いと別れは絶対に起きるものだと思う」
大学生 「そうだね。まさにこの場が皆さんと私たち大学生が行う最後の,いわば別れのp4cになるのかもね」
担任 「人は出会って,その後分かれて死ぬまで再会することがない場合がある。別れは必ず起きるけれど,でもそれでつながりが切れるわけじゃないと思う」
大学生 「別れは起きる。今日僕たちは別れるけれど,もう一生会えないわけじゃない」
子ども 「別れは誰もが経験することだと思う」
子ども 「出会ったら別れは起きる。でもどこかでまた会えるかもしれない」
  

■ 5・6年 出会いと別れ 2 (2月24日)
p4cの話題は一般的な別れや大学生との別れ,さらには5・6年生内での卒業後の別れにも及んでいきます。
子ども 「私は別れは寂しい。保育園の頃からずっと一緒でケンカもしたけれど,楽しい思い出もたくさんある。楽しい思い出があればあるほど別れは寂しくなる」
私 「出会いと別れというよりも,つながりがあるか,切れるかという視点でもいいんじゃない?」
大学生 「分かれた直後よりも,その後の期間の長さによって,寂しさが募るのかな?癒えたりすることもあるかもしれない」
担任がp4cを回します。
担任 「じゃあ,別れが辛くなくなるように,あまり楽しくしない方がいいのかな?今日の六送会,みんなどうする?」
子ども 「僕は6年生が楽しくなるようにしたい,悲しくなるかもしれないけれど。それに楽しくないと思い出にも残らない」
子ども 「確かに六送会は6年生と分かれる会なんだけれど,せめてそこは楽しくやりたい」
担任 「6年生は六送会でどんな気持ちになりたい?」
6年生 「僕は自分たちのことを伝えたい」
大学生 「寂しいていうのは嫌な気持ちなのかな?」
子ども 「嫌なんじゃなくて悲しいというか・・」
大学生 「寂しいっていう気持ちは,温かい気持ちがあったから感じること?」
子ども 「私は寂しいから,『どうして別れなくちゃならないの』って気持ち」
 

■ 5・6年 出会いと別れ 3 (2月24日)
担任 「あと数十日でこのクラスは解散することになる。みんな寂しい?」
ほとんどの子は寂しいと回答するも,1人だけ寂しくないという子も。
子ども 「確かに別れは寂しいけれど,新しい環境でどんな勉強があるか,どんな生活になるのか楽しみ」
ほかの人とは違う、ただ一人だけの考えだと分かっても、臆せずに発言できるのは、このp4cにセーフティが確保されている証拠。
そしてこの発言によって、一面的ではない、多面的により深く考えるp4cになっていったのです。
さらに、この後に行われる六送会で,6年生はどんな気持ちになっていたいか,6年生の思いが出されていきました。
「嬉しい気持ちになっていたい」「なかよく卒業しようって気持ち」・・・
5年生からはどんな六送会にしたいか,その思いが出されていきました。
「失敗してもいいから,6年生が喜んでくれたら・・・。そんな六送会にしたいです」
最後に2人の大学生が語りました。
「誰かを思う気持ちが寂しい気持ちにつながっている。互いに思いを伝え合える会になればいいですね」
「この問いは,この場だけでは結論は出ないと思う。これから先の人生,その時々で考えていってほしいと思います」

大学生との出会いと別れ、さらには今までの彼らの小学校生活の総集編のようなp4c。
そして、人生を生きる上での大切なことを自分たちでつかんだp4c。
とにかく彼らの言葉一つ一つにじーんときたp4cでした。

さあ、午後は6年生を送る会だよ。
 

■ マーチングバンド引継式 (2月24日)
ついに来ました、マーチングバンド引継式。
この日のために、正規の時間での練習のほか、休み時間にも自主的に練習を積んできた子どもたち。
先日の3年生の国語で、マーチングバンドも赤泊小学校の自慢の一つとして挙げられていました。
理由は、上級生が分かりやすく教えてくれるのが嬉しかったとのこと。
まさにその通り。
6年生が、上級生が下級生をリードして練習し、この日につなげました。
引継式を見るまでもなく、マーチングバンドの教育的意義はほぼ達成されていたといっていいでしょう。
6年生を含めた現メンバーの演奏は、今まで活動で感じてきた中で生じた思いがこもった演奏に、2年生も加わった新メンバーの演奏も粗削りながら練習の成果が発揮された演奏になりました。
マイクで、現主指揮の6年生が自分の思いを話すと、移杖された新主指揮の5年生も意気込みを語ります。
こうして上級生の思いは引き継がれるのですね。
       

■ 六年生を送る会 (2月24日)
ついに来ました、六年生を送る会。
5・6年担任曰く、「私はハッパをかけただけで、みーんな5年生が企画運営したのです」。
おー!これを聞いただけで、この自主的・自立的活動がどれほどの教育的効果を持っていたかが分かります。
先日も5年生は涙のp4cしたもんね。
6年生も5年生を気にかけ、サポートしていたこと、私知ってます!
で、どうだったかと言うと、会が始まる前からして、5年生のアイディア爆発!
保護者や下級生に対するお願いをプラカードに書いて示したり、6年生が入場するときにはステージの幕の後ろから突然登場するサプライズ演出をしたり・・・。
散らばった花吹雪を5年生が掃き始めると、ある6年生がほかの6年生に向かって「みんな手伝おう!」と呼びかけ、5年生に6年生が加わって掃除開始。
そうなると、もうほかの学年もじっとしてなんかいません。
出たー!赤泊小名物、みんなで後片付け!
もうこの最初の10分間だけで、ご飯3杯はいけます!
私は早くもハンカチ取り出してうるうる。
会の最中でも5年生は互いに声かけ合いながら自分たちだけで運営しています。
なんて素晴らしい!
1年生から5年生が6年生に捧げた出し物も元気いっぱい、笑いいっぱい、力いっぱい、精いっぱい!
この日に向けてp4cで思いを確かめ合って、気持ちを高め合っていたものね。
ダンスや歌が披露されれば、運営の5年生が率先して手拍子で盛り上げます。
最後の6年生の出し物は、笑いのポイントがいくつも配置され、それでいてじ~んとくる素敵な出し物でした。
この六年生を送る会。子どもたちの手作り感満載!
まさに「子どもがつくる学び 子どもがつくる学校」の姿がここにありました。
会の終了後、5・6年担任から、保護者の皆様に向け、この間の5年生のがんばりやその思いが語られました。
私、もうお腹いっぱい過ぎて動けません!
というわけにもいかないので、私は10分後に始まるPTA総会に向けランチルームに向かったのでした。
1年生から6年生までのみんな!
とっても、とーっても素敵な会になりましたね。
お疲れ様。よかったね。
それにしても、6年生退場時の花吹雪。こりゃあ、猛吹雪ですな、ははははは。
              

■ PTA総会 (2月24日)
秋の臨時PTA総会を経て、大胆な変革を果たした赤泊小学校PTA。
150周年記念事業の概案も含め、執行部の提案は全て承認され、来年度、新しい赤泊小PTAは本格的に第一歩を進めることになります。
現執行部の皆様、PTAの立場から子どもたちの健やかな成長のためにご尽力くださったことに心からの敬意と感謝の意を表します。
新執行部の皆様、執行部役員をお引き受けくださったことにこの場をお借りして改めて感謝申し上げます。どうぞよろしくお願いいたします。

【感謝】
何人かの保護者の皆様から、「いつもホームページ見ています!ありがとうございますっ!」「先日は富士山ゼリーについてのリクエストにお応えくださり、ありがとうございました」という声をいただきました。
お礼を申し上げるのはこちらの方です。温かなお声かけをくださりありがとうございます。
引き続いて、ホームページで子どもたちの素敵な姿をご紹介いたします。
これからもリクエストがあればお寄せください。
感想もお待ちしております。
          校長より(褒められて伸びるタイプ)
  

■ 【給食】 富士山ゼリー (2月22日)
親御さんからのリクエストにお応えして、この日の給食のデザート「富士山ゼリー」についてご紹介します。
日本の世界遺産がある都道府県のメニューシリーズで、この日は山梨県。
カボチャのホウトウ、鶏肉のワイン煮、ワサビ和え、ご飯、牛乳、そして富士山ゼリー!
カップからあけてみると、冠雪をいただいた富士山そのものですねっ!
  

■ 4年 大学生から教わりました (2月22日)
先日は5・6年生が大学生から留学先だったデンマークとベルギーについて教えてもらいました。
それがとっても良かったという話を聞いた4年担任が「じゃあ、うちのクラスでも!」ってことで、4年生でも大学生に教わる授業が実現しました。
話を聞き終わると、4年生からはたくさんの質問が。
質問内容も多岐にわたりますが、私メモを取っていなかったので、残念ながらご紹介できません。とほほ。
ただ言えることは、子どもたちの質問に、真摯に答えてくれた大学生2人の誠実さ。
どうもありがとうございました!
子どもたちの子の表情をご覧ください。話に聞き入っています。
子どもたちが他国や自分の将来に思いをはせる、素敵な時間となりました。
       

■ 4年保健 第2次性徴 (2月22日)
もう一丁4年生!
この日、養護教諭から第2次性徴について教わりました。
初経や精通など、思春期に子どもたちに起こるであろう身体的な変化について学んでおくことは、子どもたちの成長にとってとても大切です。
そして、その変化には個人差があることも学びました。
ちなみに、3階女子トイレには生理用品が常備されています。
必要な時には安心して使ってくださいね。
   

■ 3年 コミュニティ・ボールは必要か (2月22日)
赤泊小学校ではp4cを中心にしつつも、ほかにも様々な対話のスタイルを学習に取り入れています。
3年生はこれまで質の高いp4cを行ってきてはいます。
しかし、p4cにとどまることなく様々な対話の形式を子どもが体験し、様々な課題に対し、その都度最適な対話スタイルを選べる力を付けてほしいと教師は考えています。
さて、3年生が何やら相談しるところに出会いました。
教師とじっくりじっくり考えながら話し合っていて、言葉も少なめ。
どうやらこれから対話をするのだけれど、この課題について話し合うときにコミュニティ・ボールは必要か考えているようです。
話合いの中で「コミュニティ・ボールがないと、ごちゃごちゃしちゃって話合いが整理されない」という考えが出され、結局この日はコミュニティ・ボールを使ったp4cをすることになりました。
いつものp4cが始まると、いつものように活発に意見交流がなされていきました。
コミュニティ・ボールの存在意義について考えたこの時間は、3年生にとって大切な時間でした。
この話し合いを通じて、p4cで話し合うときに安心して話し合えるのはどうしてだろうと考え、p4cが大切にしている「セーフティ」とはどういうことなのかを感覚的に理解するに加えて、理論的にも考えるきっかけになったのだろうと思います。
ちなみにこの日の問いは「赤泊小学校の自慢は何?」です。
「みんなが様々な遊びができる体育館」「知りたいこと、考えたいことが学べる授業」「みんなで仲良く遊べちゃう談話コーナー」などのほか、「みんなで考えられる全校p4c」っていう意見も。
重点目標の2つ目「ともに考える」学びを重ねていることも影響しているのでしょうか。
まとめると、「友だちとかかわることができる場があること」が赤泊小学校の自慢だと子どもたちは考えているのかもしれません。
      

■ 1年 六年生を送る会をどんな会にしたいか (2月22日)
子どもが自分を丸ごと没入させるような体験活動とp4cを組み合わせることの教育的効果は高いと考えています。
さて、赤泊小学校で現在全校児童が一生懸命進めている体験活動と言えば・・・、そう!「六年生を送る会」。
先日、5年生がこの体験活動に絡めて真剣にp4cをしている様子を記事としてお伝えしました。
この日、1年生も六送会に絡めてp4cをしていました。
問いは「六年生を送る会をどんな会にしたいか」です。
あるお子さんが口火切ります。
「ぼくは楽しい会にしたいです」。
その後、1年生の様々な思いが表出されていきました。
・「6年生が感動する会にしたい」
・「6年生が嬉しくなる会」
・「6年生が『この学校楽しかったなと思う会」
・「赤泊小学校のことを忘れないでいてくれる会
・「6年生が『1年生がんばっているな』と思ってくれる会」
これらの考えを聞いて、始めに口火を切った子が再度発言しました。
「ぼくは、6年生が喜んでくれるような会にしたいです」。
担任が口で話さなくても、このお子さんはほかの子も発言を聞いて、「6年生」という相手意識を獲得したのでしょう。
このp4cを通じて、自分が楽しければそれでいいのではなく、6年生という存在を意識することが大事なのだと考えるようになっていきました。
さらに、多くの子が何回も発言する中で、「あのとき手伝ってくれてありがとう」「掃除のときにやり方を教えてくれてありがとう」など自分の体験を想起しながらの発言も出てきました。
観念的な考えに終始するのではなく、自分事としてより具体的に考える発言、地に足をつけた発言です。
やがて、p4cは「ではそのような会にするためにどうするか?」という話題にシフトチェンジしていきました。
「6年生に伝わるよう気持ちを込めて言う」「6年生に聞こえるように、はっきり大きな声で言う」など自分の行動変容につながるような発言が出されます。
p4cの後は体育館で出し物の練習。
いつもにも増して気持ちを入れた練習になりました。
1年生の出し物。6年生に君たちの気持ちがばっちり伝わりそうだね。
        

■ 2年国語 単元の学習計画を立てる (2月22日)
当校が目指す教育像として掲げているのは「子どもがつくる学び 子どもがつくる学校」です。
子どもが主体となって、自らの学びを創っていってほしいという願いのもとに設定しています。
さて、2年生はこれから国語の新しい単元の学習を始めます。
2年生の国語では、子どもの問いを単元の指導計画の中に適切に配置し、p4cを行いながら学習を進めることがよくあります。
これから学ぶのは、2年生の有名教材『スーホの白い馬』。
子どもたちはこの悲しくも感動的な物語について何を話したいと考えたのでしょうか。
出された問いを見てみましょう。
・「どうして王様は馬のレースで優勝した者と娘を結婚させると言ったのに、優勝したスーホを見たら知らんふりしたのか?」
・「どうしてほかの羊飼いたちは、王様のレースに参加するようスーホに勧めたのか?」
・「どうしてスーホは出掛けるときにいつも馬頭琴を持って行くのか?」
この教材でねらう学習内容に到達できそうな問いがいくつも含まれていますね。
2年生ではありますが、課題設定能力が徐々に育成されていると感じます。
これらの問いでp4cをするのが楽しみだね、2年生のみんな。
  

■ 5・6年道徳 決めつけ (記事更新2月22日)
2月21日(木)、5・6年生は道徳でp4c。
いかにも日常生活で起こりそうなことが題材です。
あらすじはこんな感じです。
「AとBの2人の子が一緒に勉強する約束をしたのだけれど、Aさんがいつまでたっても現れません。Bさんはこの約束のために家族とのお出かけもキャンセルしていたのに・・・。結局Aさんは現れず、Bさんは怒りに任せてSNSに『Aさんは約束をすっぽかしてひどい』と書き込みます。翌日、AさんがBさんに話しかけるも、Bさんはつれない態度をとります。家に帰ってからBさんは母親から『Aさんの祖母が昨日倒れて大変だったようだ』との話を聞きます。・・・」
子どもたちが選んだ問いは「悪いのはAさんか、Bさんか、両方か?」というものでした。
問いを出した子は「Aさんも良くなかったところがあるし、Bさんもそう。両方悪いと思う」と話します。
「Aさんが悪い」とか「Bさんが悪い」とか「両方悪い」とか、子どもたちはそれぞれ自分の考えを出していきます。
「Aは大変で連絡をしようにもできなかった」「BはAに何があったのか考えようとしていない」「Aが来られなかった理由を聞こうとしない」「Bは関係のない人たちにも広げている。これはいじめに近い」という意見が続き、Bが悪いという流れになりかけたところ、別の意見が出されました。
「どちらも悪いんじゃない?」。
さらに大学生から「Bは悪いかもしれないけれど、でも共感できるんだよね。楽しみだったことがなくなっちゃって、イライラが増幅されたのかもしれない」という考えも示されました。
「イライラするのも分かるけど、SNSで広げるのはダメ」という意見も出されました。
ここで教師が語ります。
「Bは自分のイライラをコントロールできなかった。相手の立場に立てなかった。イライラすると相手の立場に立ちにくくなっちゃう。・・・どっちが悪いって決める必要はないと思う。どちらかが一方的に悪いとってほとんどないんじゃないかな」。
全体でのp4cもそろそろ終わりという頃、子どもたちはまだ意見を言いきっていないと担任は考えたのでしょう。
子どもたちに、話をしたい教師の所に行き意見交流をするよう話しました。
するとやっぱり多くの子が集まったのは2人の大学生。さかんに話をしていました。
その後は各自が自己内対話。
ワークシートに自分の考えを書く鉛筆の音が、静かな教室を満たしていました。
互いの思いがすれ違ってしまうことって現実生活にもよくあることだと思います。こういうことから世界においても様々なトラブルが生じるのだろうし、ひいては扮装や戦争にも発展するのかもしれません。
だからこそ、相手の立場に立って考える必要とその力を自ら養っていくことが大切なのだろうと思います。
でも簡単に身につけられるものではないから、意識して毎日を送っていくことが大事なのでしょう。
子どもたちは今回の学習でそんなことを学んだのではないでしょうか。
   

■ 5・6年【バスケットボール】 5・6年生 対 教職員 (2月22日)
この日の昼休みに体育館では熱い戦いが繰り広げられました。
バスケットボーーーール!
それも、5・6年生 対 きょうしょくいーーーーーん!
子どもたちの企画運営です。
クォーター制で、全ての子どもたちとほとんどの教職員が参加。
私も参加しますよー。
勝つことよりも大切なことがある!
それは、私のアキレス腱を守ること!
とは言え、4年生以下の熱い声援を受けたら、そんなことは言っていられません!
で、熱いサポーターにどちらを応援しているのかと尋ねると、「5・6年生です」「5・6年生です」「5・6年生ですっ!」とほほ。
ともあれ、5・6年生へのエールも込めてがんばりますっ!
で、途中の試合経過は全て割愛!
ただ一つ言えることは、「5・6年生、成長したなあ」です。
あと、若い教員たちは元気だなあ(心が若い教員も含む)。
試合は1ゴール差で5・6年生の勝利!おめでとー!
1枚目の写真は、第1クォーターに出場した教職員チーム(大学生も含む)の面々。試合前なのでまだ元気です。
<補足>私のアキレス腱は無事でした。
         

■ 5・6年 大学生とp4c (2月22日)
5・6年生が大学生とp4cをしていました。
始めに「震源地はどこだ」ゲームなどをして、リラックスした後でp4c。
問いはいくつか出され、「学校に求めること」「将来の夢(何にになりたいか)とその理由、そしてそのためにがんばること」などについて話し合われました。
大学生と対話しながら将来について考えるなんてことはあまりないことでしょうね。
子どもたちにとっては素敵な時間になったのではないかしら。
大学生のお二人、とてもいい時間をありがとうございました。
   

■ 2年 掲示されたゴレンジャー (2月21日)
2年生が学習していた生活科「自分たんけん」。
先日、等身大の自分像が完成し、廊下に貼り出されました。
自分の絵の周囲には自分についての説明が書き込まれています。
2年生の今が、ここにあります。
これは永久保存版ですね。
1枚目の写真は、絵と同じ格好をするゴレンジャーです。
  

■ 5年 おすすめの本 キャッチコピーの素晴らしさ (2月21日)
5年生が国語の学習で、自分が好きな本を人に勧めるために、紹介文を書きました。
カラフルに仕上がった紹介文。
きれいにしたのねと思い、さらに中身を読むと、センスあふれるキャッチコピーの秀逸さに目を見張りました。
とりあえず、完成していた子の作品だけ紹介します。
・「ともだちとの本当の『平和』と『ルール』って何だろう?」
・「あなたが普段見ているりんごは、本当にりんご?」
・「永遠に読み終わらない」
・「『にっぽんいいものみてみて大会』ってなに!?」
ある意味、p4cの問いのような哲学的な紹介文も見られます。
p4cをしていない時も、p4cって彼らの体の中に沁み込んでいるのだなあと感じます。
    

■ 南佐渡支え合い連絡会赤泊地区会 (記事更新2月21日)
2月20日(月)に当校のランチルームで「南佐渡支え合い連絡会」(社会福祉協議会羽茂支所 主催)を開催していただきました。
主催される方にお願いして、赤泊小学校を会場にしていただいたのです。
様々なお立場の方々がご参加になるこの会議。
皆さんで赤泊地区をどう盛り上げていくか熱心な話合いがなされました。
私も参加させていただきましたが、皆さんのアイディアが素晴らしく、ワクワクするような気持ちになったのは私だけではなかったのではないでしょうか。
私は、「豊かな教育」というのは、多種多様な人たちが子どもの教育に携わる中で実現するものだと考えています。
そのため、多くの地域の方がお出でいただける学校になればいいなと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
  

■ ピラティス体験 (2月21日)
この日の昼休み、ピラティス体験(佐渡市羽茂支所福祉保健係 主催)が行われました。
こちらも主催される方にお願いして、赤泊小学校を会場にしていただいたのです。
多くの地域の方々が来校され、体験会に参加してくださいました。
昼休みということもあり、何人かのお子さんも飛び入りで参加してくれました。
理論的なお話を子どもたちはじっくり聞き、そして実際に体を動かしながら体験してみると、その楽しさ、気持ちよさに気付いたようです。
私もバキバキの体を伸ばしたり揺らしたりして気分爽快!!
参加してくれた子どもたち、どうもありがとう。
もちろんご指導くださったカイロプラクターの講師の方、主催してくださった羽茂支所の皆様、ご参加くださった地域の皆様にも感謝したいと思います。
ありがとうございました!!
   

■ 5・6年 デンマークとベルギー (2月21日)
当校にお出でになっている2人の大学生は、それぞれデンマークとベルギーに留学経験がおありです。
そこで、お二人から両国についてご紹介いただきました。
写真を見せていただきながらの説明に子どもたちは興味津々。
物価が高く、ラーメン1杯2,500円くらいという話を聞くと、「え~!」っと子どもたちはビックリ。
併せて現在通っていらっしゃる大学でのキャンパスライフについてもお話しくださいました。
こちらにも興味津々。大学生っていいなーという感じでしょうか。
「留学するには英語はどれくらい話せたらいいですか」などの質問にはご自身の経験を踏まえて、こまかにお答えくださいました。
最後にお二人で英語で日常会話をいていただくと、それを見ていた子どもたちは羨望のまなざし。
キャリア教育としてもいい授業になりました。
子どもたちには、自分の中で制限を設けるのではなく、自由に大きく世界に羽ばたいてほしいと思います。
サルトル曰く「未来に自分自身を投企し、自分の人生を創っていこう」(みたいな趣旨で)。
未来にはばたけ、子どもたちよ。
     

■ 3年 私、笑えないんです (2月21日)
六年生を送る会を3日後に控えたこの日、3年生はステージで出し物の練習。
その後、時間があったので、音楽室で出し物の出来栄えについて話し合っていたときのことです。
大学生にもアドバイスを求めたところ、「すごくよかったよ。笑顔でやったらもっと楽しさが伝わるんじゃない?」との話をしてもらえました。
その後、話合いはだんだんとp4cっぽくなっていったので、担任はコミュニティボールを取りに。
その間も、子どもたちだけで話合いは進んでいきます。
さて、担任が戻ってきて、しばらくすると、あるお子さんが手を挙げて次のように話しました。
「私ってあまり笑えないんです。どうしたらいいと思いますか」
周囲の子どもたちはポカーンとして、「えっ?でも○○さん、結構笑うじゃない?」と返すと、「面白いことがあると思わず笑うことはあるんだけれど、写真を撮影するときとかに笑ってって言われても笑えないの・・・」との言葉。
そんなこと露ほども思っていなかったところでの、本人からの自己開示!
回りの子たちは、皆はっとした顔をしています。
「じゃあさ、楽しかったこと思い出せば?」とか「無理して笑おうと思わなくても、出し物することを楽しめば、自然と笑顔になるんじゃない?」などのアイディアがいくつも出されていきました。
すると、大学生からも再度発言が。
「確かにそうだよね。私はさっき笑顔でやればと言ったけれど、笑いたいと思っても笑えない時もある。難しいよね。そんなときは、楽しんでもらいたいとかありがとうという気持ちを伝えようと思えば、気持ちのこもったいい顔になると思うよ。それでいいんじゃない?」
重点目標の3つ目「自己を見つめる」を具現化した、このお子さんの自己認知力。
さらに、その後の自己開示と、この子のことを親身になって考えた発言が続くという、互いの信頼関係があるからこその展開。
ちょっとしたエピソードに過ぎないかもしれませんが、とっても素敵な、感動的なエピソードです。
君たちって、素敵な仲間だね。
私は、そんな君たちのことを誇りに思うし、ホント愛おしく思っちゃうんだよなあ、これが。

■ 大学生が研修にお出でになりました (2月20日)
県外の大学生2人が赤泊小学校に研修にお出でになりました。
「赤泊小学校は面白いことをやっているということを聞いたので・・・」とのこと。
どうぞ、どうぞ、ウエルカム、ウエルカム!
赤泊小学校はあらゆる方々を受け入れます!
赤泊小学校の子どもたちの素晴らしさ、(手前味噌ですが)優秀な教員の普段の姿を感じてほしいと思います。
校長室で2人をパチリ。

■ 5・6年 この歓迎、強烈っ! (2月20日)
その大学生をお迎えしての1時間目。
5・6年教室では楽しいアクティビティで一緒に楽しみました。
まずは、お互いにしゃべってもいいので、2分以内で誕生日順に並ぶというミッション!
よーい、スタート!はいできたっ。これくらいのスピードで子どもたちは難なくクリア。さすがー!
次はしりとり。
一人が2つずつ、全員がしりとりを言い終わったらクリア。それもやっぱり2分以内で済ますのがミッション。
よーい、スタート!
あれれ、今度はなかなかうまくいきません。ざんねーん!
罰ゲームは腕立て伏せです。ははは。
これらのアクティビティを終えると、あと15分間時間が余りました。
担任が「どうする、あと15分間。短時間だけどp4cでもする?」
と問うと、子どもたちは乗り気です。
いくつかの問いの候補が出され、その中から圧倒的多数で選ばれたのは、「自分とは何か」です。
ひえー!この哲学的な問いに、大学生も交えて挑みます。
まずはこの問いを出した子から口火を切ります。
「自分っていうのはこの世に生まれた一つの生き物。生を全うするために誕生したのだと思う。みんなはどう?」
ぎょえー!朝から強烈な一撃!ものすごく哲学的です。
「自分って、やっぱり『人間』だっていうのでいいんじゃない?」
「ぼくは猿だと思う。人間は進化する中で猿から出てきたから」
「人の体の中で、自分って意識できる部分が自分なんだと思う。それは脳」
「じゃあ、脳だけでも自分って言えるの?」
「考えているときこそ、人間だって言えるんじゃないかな」
「考えることをやめたら、人間じゃないの?何ができたら人間って言えるの」
「私は自分っていうのは個性だと思う。その人にしかないもの。だから自分っていうのは個性」
ここで問いを出した子が発言しました。
「人間って多種多様な見方・考え方をするもの。多種多様な生き方ができるのが人間」
「痛みを感じるのが人間」
「AIやロボットができないことをできるのが人間。私たちはp4cをとおして考えることができる」
春に5・6年生が行った道徳の「万物の根源とは何か」での対話が色濃く反映されつつ、さらに進化した対話が繰り広げられました。
簡単に結論が出ない問いであり、p4cです。
しかし、岐阜県の子どもたちと対話した時と同様、モヤモヤしたことに耐え、あいまいさを引き受けることによって新しく見えてくるものがあると、私は信じています。
それにしても大学生はびっくりしただろうなあ。
朝からこんな哲学対話で歓迎するなんて、な、なんて強烈な子どもたちなのでしょう。
対話を楽しんどるねー。
        


■ 5年 対話してみんなで乗り越える 1 (2月17日)
3階多目的室では5年生が書写をしているはず・・・と覗きに行くと、あにはからんや5年生は膝を抱え、子どもたちだけで円座になっています。
何やら神妙な心持ちで顔もうつむき気味。目に涙を浮かべている子もいます。
子どもから、この時間は書写ではなく、みんなで話し合う時間にして欲しいとの申し出があり、訊くと、「この日の朝の六年生を送る会の全体リハーサルで、1~4年生は声も大きくいい発表だったのだけれど、肝心の5年生の発表はイマイチだったので、みんなで対話したい」とのことでした。
私は快諾しました。というか、私が教室に入っていったときにはもう対話を始めていましたからね、ははは。
などと笑える雰囲気ではありません。
子どもたちは、聞き取れないような小さな声で、ぽつりぽつりと話し合っています。とても真剣です。
あるお子さんが話します。
「ねえ、みんなはさ、どうなりたいと思ってるの?」
「私は周りを見て、そして人が幸せになるような行動をしたい」
「ぼくは、自分たちで責任をもって、下級生のお手本になるように、自分たちから行動したい」
「ぼくは六送会をうまくいかせたい。みんなで話し合ったりして、心をひとつにしたい」・・・
いつの間にか担任が入ってきていました。
「責任ある姿ってどんな姿なの?口先だけじゃダメ。行動が伴わないと。今までとどう違う自分になりたいの?」
子どもたちはじっとうつむきながら、また内省を始めます。
担任はいつの間にか教室から出ていました。
「じゃあ、もう一回10分間くらい自分で考えよう」とある子が提案します。
そこからまた沈黙・・・。
 

■ 5年 対話してみんなで乗り越える 2 (2月17日)
再び対話を始めるべく、あるお子さんが語り始めます。
「私たちは6年生と一緒になって、リーダーだって言われてきたけれど、でも自分では大して考えもせずに、6年生に言われるままに行動してきただけじゃなかったのかな。六送会まで、自分で何をすればいいか考えて行動しなくちゃダメだと思う」
「そうだね、六送会自体はきれいにいかなくても、6年生に感謝の気持ちを伝えられて、6年生が喜んでくれたらいいんじゃないかな。これからはみんなでよく話し合って、よく考えて。そうしたら六送会はいい会になると思う」
「そう。ぼくたちの気持ちが6年生に伝わるといい」
「わたしもそう思う。六送会では、2つのためにやったらいいと思う。一つは6年生に感謝の気持ちを伝えること。もう一つは私たちは6年生になるからがんばりますってことを宣言すること。6年生に安心して卒業してもらえるように」
お、なんか結論らしきものが見えてきたかな?
しかし、5年生はここで終わりにはしなかったのです。
なんてったって、5年生全員の対話、5年生全員の問題だからと考えたのでしょう。
「ねえ、ずっと下向いている人がいるけれど、みんなの考えを聞きたいんだよね」
「うん、そう。こういうところから変わらないとダメだと思う」
「どんなことを考えている?ちょっとだけでも話してくれないかな」
じーん・・・。
今まで5・6年生でp4cをしているとき、担任が「一人ずつどんなことを考えているのか教えて」とか「自分はどちらの考えに近いのか、手を挙げてね」と言ってp4cを回したことが度々ありました。
そして、それを学んで、6年生も「じゃあ、一人ずつ自分の考えを言っていこう」と自らp4cを回す発言をする子が現れてきていました。
今ここでついに、5年生からもp4cをファシリテートするかのような発言が出されたのです!
ほかの5年生もこれに応えます。
「ぼくは朝は声が出せていなかった。声を出すことが責任を果たすってことになるんじゃないかと思う」
「ぼくも声を出せていなかった。下級生をうまくまとめることもできなかった。うまく助けられもしなかった。次は5年生としてリーダーシップを発揮して、六送会を盛り上げたいと思う」
「私は声を出すだけじゃダメだと思う」
「私もそれだけじゃダメだと思う。六送会の計画から一人一人がちゃんと理解してやることが大事」
「ぼくたちの気持ちが伝わるようにするにはどうしたらいいか考えなくちゃ」
いつの間にか担任が戻ってきていました。
「有言実行ってさ言うけれど、自分の言ったことを実行するのって大変なこともある。できないこともある。じゃあ、どうすればいいかと言うと、本番だけとかその時だけとかやるのじゃなくて、毎日の生活の中で実行しないとダメなんだと思うよ。六送会だけやればいいんじゃないのじゃないかな」
子どもたちは顔を上げて、担任の話に聞き入っています。
一人一人の子どもたちが何か決意したような顔つきに変わっていました。
 ↑ 
 ↑これが具体的な姿として、5・6時間目に早くも現れたのです!これだから教師はやめられません。ははは。感動!
 
5年生のみんな、これからもうまくいかないことはたくさんあるでしょう。
でもそれで腐るのじゃなくて、がんばっていくのが大事。そしてその力が君たちにはあると思う。
だって、今回だけじゃなくて今までも、何か問題が起こるたびに、それぞれが自分自身を振り返り、見つめ、クラスメイトと対話を重ねながら、自分たちの力で困難を乗り越えてきたんだからさ。
がんばれ5年生!
今までも何回も同じこと言ってきたけれど、また言うね。いい6年生になると思うよ、君たちは。
 


■ 5・6年社会 岐阜県の小学6年生とp4c 1 (2月17日)
この日の5・6時間目。新潟日報とサドテレビの取材を受けつつ、5・6年生はオンラインでp4cを行いました。
相手は、岐阜県の濃南小学校の6年生。岐阜大学の先生も参加です。
テーマは「コンパクトシティ」。
それぞれの学校の子どもたちが問いを出し、その両方について順に話し合っていきます。
まずは赤泊小学校の問い「コンパクトシティを止めるにはどうすればよいか?」から。
赤泊小の子どもたちからの発言でスタートしました。
「赤泊には鬼太鼓が芸能として受け継がれています。コンパクトシティになるとこのような古くから伝わる伝統芸能や文化がなくなっちゃうから、コンパクトシティは進めるべきじゃないと思うのです」
 「そういう文化がなくなると、佐渡の魅力も少なくなって、佐渡に来る人が少なくなっちゃう」
赤泊小の子どもたちと濃南小の子どもたちも入り混じって意見がどんどん出されます。
午前中にやった5年生のp4cが効いたと見えて、赤泊小の中でも普段はなかなか自分の意見を出さない子も積極的に発言します。うーん、すごいなあ。
 「ぼくはコンパクトシティに賛成です。今はコンビニに行くにも遠くて時間がかかるからです。コンパクトシティにすれば、必要なものは近場にあるから買い物とかも楽にできる」
 「私も賛成。コンパクトシティするために、佐渡の人たちが引っ越しをしたとしても、近くに集まっていれば文化はすたれないと思う」
 「友だちの家も近くなるしね、遊びに行きやすい」
 「私は反対です。そんなにしょっちゅう買い物に行かなくても、お店にはたまに行くのでもいいし、そっちの方が楽しめると思う」
 「ぼくも反対です。多くの人が狭いところに集まったら、犯罪が増えちゃうと思います」
 「ぼくも反対。みんなが引っ越したら、みんなが住んでいた土地をどうするかっていう問題も出てくる」
 「私も反対。佐渡は日本の縮図って言われています。コンパクトシティになると佐渡の良さが失われてしまうと思います」などなど。
上記のように賛成・反対の意見がひととおり出された後、教師が問いかけました。
「始めの問いに戻るけれど、ではどうしたら止められると思いますか?」
 「知事に言ったらいいんじゃないかと思います」「住民全員が反対すればいい」「移住者を増やしたらどう?」・・・
濃南小の先生からの揺さぶりもあり、子どもたちは考えを深めていきました。
   

■ 5・6年社会 岐阜県の小学6年生とp4c 2 (2月17日)
次は濃南小の問い「伝統や文化は守らなければならないのか?」について話し合いました。
今度も濃南小の子どもたちと赤泊小学校の子どもたちが互いにどんどん意見を出していきます。。
「私たちは地域の伝統文化をあまり知りません。伝統産業はあるけれど。伝統や文化を残す意味がよく分かりません。古い文化が自然となくなっていって、そして新しく進化した文化が生まれるのだと思います」
 「ぼくは伝統や文化は守りたい。そこには地域のよさが表れていると思うのです」
「伝統や文化を守るメリットはどこにあると思いますか?」
 「町が盛り上がります」
 「人と人が伝統や文化を介してつながります。文化や伝統がないと、地域がまとまらないと思います
 「文化や伝統は守った方が楽しめます」
「佐渡から出ても、戻ってくる人はいますか。濃南小がある地域には文化と言えるものは少ないと思います。だから戻ってくる人も少ないと思います」
濃南小の先生や岐阜大学の先生が再び揺さぶりをかけます。
「佐渡に国際的な大規模ゲーム会場を造るという案が出たら、みんなどう思いますか?ゲーム会場ができたら、伝統や文化は退場しなくてはならないかもしれないけれど」
 「ゲーム会場ができるのは嬉しいけれど、やっぱり古くからの伝統や文化を優先しなくてはならないと思います」
揺さぶりは続きます。
「佐渡は人口は減っていますか?」
 「一概には言えないかもしれないと思うけれど、移住者は少しずつ増えています」
「赤泊のみなさんは佐渡に人がいっぱい来てもらいたいと思っているようだけれど、じゃあ、よそから来た人たちが佐渡の伝統や文化を守ることについてはどう思いますか?」
 「よそから来た人が佐渡の文化を守るのって、どうかなあ、あまりよくないと思います」
 「よそから来た人たちに守ってもらうのもいいけれど、でもあまりそういう人たちを増やしてほしくないです」
「みなさんの意見を聞いていると地域の人たちだけで守っていくって聞こえるけれど、それって変化を恐れているってことにつながるんじゃないでしょうか?」
 「え!?」「う~ん、・・・確かに私は変化を怖がっているかもしれません」「私もやっぱり少し怖いです。だから引っ越してきた人が文化を守るのは少しならいいです」
このように揺さぶられるたびに、子どもたちは自分の考えの矛盾に気づかされたりしながら考えを深めました。
社会科の学習ではありましたが、地域の伝統や文化、それに対する自分のスタンスについて問い直されたとても内容の濃いp4cとなりました。
   


■ 5・6年社会 岐阜県の小学6年生とp4c 3 (2月17日)
授業の最後に感想を紹介し合いました。
濃南小学校のみんなからは、「赤泊のみんなは伝統を守っていこうという意識が高いなあと感じました」という評価をもらいました。
きっと普段の生活の中で伝統や文化に触れる機会が多く、さらに鬼太鼓など学校でも伝統や文化に関する学習を重ねているからなのだろうなと私は感じました。
赤泊の子どもたちから「緊張したけれど、自分と違う意見を聞くことができていいp4cになったと思います」「互いの環境は違うからこそ、いい話合いになったし、互いの心がつながってよかったです」という感想が発表されました。
濃南小の先生から「素敵な時間でしたね。私が話したこと(揺さぶり)はみんなが深い考えに至るよう敢えて言ったことです。自分の考えを変えることってコワいですよね。揺さぶられてモヤモヤするのもコワいことですよね。でもそれが深い考えにたどり着くことにつながるんじゃないかなあと思うのです」という趣旨の言葉をもらいました。
濃密な2時間。素敵な2時間。いい時間を過ごせたね、5・6年生のみんな。
     

■ 2年国語 直喩を学ぶ(2月16日)
2年生は国語で比喩について学習をしていました。
「~のような」などの直喩表現についてひととおり学んだ後、いよいよ実作です。
教科書のイラストを見て、2年生はどんな文を考えたのかな?
まずは、大きなオムレツの絵からいきましょう。
・オムレツが岩のように大きい。
・ラグビーボールのような形のオムレツ。
・亀の甲羅のようなオムレツを子どもが食べようとしている。
・オムレツに血みたいなケチャップがかかっている。
ははは。なかなかグロテスクな文もありますね。
続きまして、アイドルのステージの絵、いってみよう。
・アイドルが体育館みたいな広い会場で歌っている。
・アイドルが、夜空のようなステージで踊っている。
おー!いいセンスしているねー。
みんな思いついた考えを言いたくて言いたくてたまらないといった感じです。
友だちの考えに拍手も。
みんな笑顔!
ほんと君たちって、太陽みたいな2年生だね。
     

■ 鉄棒大好き!(2月15日)
先日、職員作業で体育館に鉄棒を設置しました。
鉄棒についた一年間分の汚れをごしごし落としながら順に設置していきます。
子どもたちが楽しみながら鉄棒に親しんでくれることを願いながら。
2枚目からの写真は、この日の休み時間に子どもたちが鉄棒で遊んでいる様子です。
様々なぶら下がり方を楽しむ子がいれば、できなかった技に繰り返し挑戦する子もいます。
逆さになったり、ぶら下がったり、回ったりすることをとおして、様々な身体感覚が鍛えられます。
子どもたちには、遊びながら、楽しみながら、技術や身体感覚を向上させてほしいと思います。
    

■ 5・6年算数 説明できるということ(2月15日)
5・6年教室を覗くと、子どもたちはあるお子さんの席に集まって、じっとその子のノートを読んでいます。
担任は問いかけます。
「○○さんのノートを見て、どのように考えたのか分かるかな?」
あー、なるほど。それでみんながその子のノートを覗き込んでいたのですね。
誰かが説明すると、じゃあ次は別の子のノートを見に行こうとみんなで移動していきました。
この授業は、小学生が学ぶ算数の中でも最難関である(と私が思っている)割合についての学習をしていたのでした。
子どもたちのノートを見ると、こまかに書いたいくつもの計算式、書いては消し、書いては消しした跡。
試行錯誤していた様子が見て取れます。
いかにやり方を覚えられるかが大切なのではなく、いかに考え方をしっかりと説明できるかを大切にする授業。
数学的思考力を鍛えるにはとても大切なことです。
徹底してやり方を説明することができるよう、子どもたちは鍛えられ、数学的思考力を向上させています。
    

■ 第4回学校運営協議会(記事更新2月15日)
2月14日(火)、学校運営協議会が開催されました。
小中学校それぞれの一年間の教育活動についてご報告し、ご意見をいただきました。
後半は、「子どもたちの思いや地域の思いをつなげる活動を行うために」というテーマで熟議しました。
委員の皆さんから建設的なご意見が出され、学校運営協議会の今後の活動につながる会となりました。
多くの方から学校は支えられ、地域づくりが行われているのだなあと実感いたします。
ありがたいことです。

■ 1年算数 かたち(記事更新2月15日)
2月14日(火)、1年生は三角形の色板を並べて形を作っています。
これは算数の学習のひとつで、色板を並べることによって、形の特徴に気付くとともに、図形についての基本的な見方・考え方を身に付けることをねらっています。
子どもたちは一心に取り組んでいます。
「楽しいなあ!」
そんな声が聞こえます。
このような時間をたっぷりとることが、実感を伴った図形の理解につながるのですね。
   

■ 4年算数 立体の展開図(記事更新2月15日)
2月14日(火)、1年生が色板を並べているころ、4年教室でも子どもたちは楽しそうに活動していました。
私が教室に入ると、あるお子さんが「校長先生、この展開図は果たして立体になるのでしょうか?」と出題されました。
「答えは・・・」と言いながら、さっさっさっと組み立てて「ご覧の通り、正しい展開図でした!」と教えてくれました。
満面の笑み。とても楽しい教育活動をしていることが分かります。
黒板を見ると、立方体の展開図がいくつも描かれています。
訊くと、黒板の展開図が正しいのかどうか、実際に方眼紙で作ってみているのだそうです。
「この展開図は正しいのかな?」予想を立てて、実際に組み立ててみる。
この課題解決的な図形の学習で、子どもたちは図形の空間認識能力を鍛えています。
小学生の頃に、豆腐を斜めに切ってその断面を見たり、自由に図形を動かしてみたりするなどする体験をじっくり行うことは多様な立体のとらえにつながり、とても大切だといいます。
課題解決に至るまでの多様な道筋を見つける楽しさを子どもたちに味わってもらいたいと思っています。
さて、この時間。
正しいことが立証できた黒板に描かれた展開図にどんどん丸印をつけていった子どもたち。
いい勉強していますね。
    

■ 5・6年 p4cの理想形 (記事更新2月15日)
2月13日(月)、5・6年生は体育で大縄跳びで記録に挑戦!
残念ながら、この日は目標達成ならず。
しかし、ここから感動ストーリーが始まったのです!
担任が「誰でもいいから、誰かリーダーになって、反省会しよう」と話すと、あるお子さんがみんなに呼びかけました。
「みんな、円になって座って、一人ずつ言っていこう」
すると、6年生が口火を切りました。
「リズムを大事にしよう」「跳ぶときは、一旦止まって跳ぶんじゃなくて、動きながら跳んだらいい」「みんなで声を掛け合いながら跳んだらどう?」「ひっかからないようにと思いすぎると、かえってビビっちゃう」「そもそもぼくがひっからなければいいんだ」・・・。
5・6年生は、それぞれの思いを重ねていきます。
チームスポーツにおいては、一人一人の思いや願いを共有することがとても大切です。
子どもたちは、p4cをとおしてそれを実現しようとしていたのだと思います。
・対話的な姿
・親和的な姿
・みんなでやろうという思い
・友だちの意見を真剣に聴き、自分の考えを作りだそうとする姿
こんな姿が散りばめられた、まさにp4cの理想の姿がそこにありました。
感動です!
担任が言いました。
「もうコミュニティボールは要らないな。みんなつながってるもの」
すると子どもたちは「そうですね。もう要りません」と応えます。
p4cをとおして私たちが目指している学びが実現した瞬間でした!
授業後、担任の思いを聞いた私はまた涙。
素晴らしい子どもたちに育ちました。

6年生はもうすぐ卒業です。

   

■ マーチングバンド全体練習 (記事更新2月13日)
2月10日(金),マーチングバンドの全体練習がありました。
とはいえ,自分の楽器演奏ができるようになった子たちだけの参加です。
まずは,6年生を含めた現マーチングバンドの演奏練習。
その後,現5年生以下の新メンバーによる演奏練習。
2年生もボンボン隊の新メンバーとしてがんばっています。
写真をよく見ると,6年生が下級生に個別に指導している姿がありますね。
全体での音合わせもスムーズにいき,結構いい感じです。
24日(金)がマーチングバンドの引継式。
そこでのいい演奏を目指して,がんばれ子どもたち!
    

■ 3・4年 環境保護か利便性か① (記事更新2月13日)
前日に紹介した3・4年生の社会科。
2月9日(木),予定通りp4cを行いました。
問いは「環境に優しくて,使いやすい道具は作れなかったのだろうか?」です。
現代の道具は,昔に比べて確かに便利にはなったけれど,それと引き替えに環境に悪影響を与えてしまっている面があるという事実を踏まえた,子どもの素直な思いから選ばれたのでしょう。
では,どんなp4cになったのでしょうか。
それがですね,これもまた素晴らしいp4cになったのだよ,ワトソン君。
子どもたちの主な発言から議論を追ってみましょう。
まず,問いを出した子どもたちから,問いに込めた思いなどが紹介されます。
「昔の道具は木製とかで環境に優しかったと思うけれど,今は環境に悪い面がある。でも使いやすい。環境に優しくて,使いやすい道具って作れなかったのかなと思う」
すると,これに対する様々な考えが発言されます。
「以前は環境保全とか,あまり気にしていなかったんじゃない?便利さだけを優先していた」
「現代は技術が進化してきているから,環境に優しくて使いやすい道具は作れるんじゃないかな。でも今すぐには無理だと思う」
「作れるとしても,お金がかかり過ぎちゃう。環境に優しくて使いやすくて,で安く作れる道具。そんな都合のいいものは作れないと思う」
「もしも作れたら,国とか会社とかが『作りなさい』って言うと思う。でも作られていないのは,そう言っていないからだと思うし,それはできないからなんじゃない?」
「道具をどんどん作っているうちに,CO2がどばっと出ちゃったりしてますます環境に悪くなっちゃった」
「今は,海にプラスチックなんかのゴミを捨てちゃって,それを魚が食べちゃって,そしてその魚を人間が食べちゃう。環境に悪いってことは人間にも悪いってこと」
「テレビで見たんだけれど,そういう魚を食べて人間が病気になっちゃう。で,海などの環境にも悪い。だから,使いやすさを求めるのはほどほどにしたらいいと思う」
「さっき○○さんが言ってたけれど,今防衛費とかにお金を遣ってる。環境のためにお金を遣うのが大事っていう認識がない」
「昔は,現代の環境がこれほど悪くなるとは思いもよらなかったと思う」
二酸化炭素とかプラスチックゴミだとか,あるいはテレビからの情報だとか,エビデンスを明確にしながらの発言が続きました。
みんな勉強してるなあ。意識が高いことに驚きました。
   

■ 3・4年 環境保護か利便性か② (記事更新2月13日)
「前の日本はお金が今ほどなかったから,環境に優しくて,使いやすくて,安い道具を作れなかった」
ここまでで,環境保全に対する意識の低さとよりよい道具の開発費用の高さから,現在の状況に至ってしまっているのではないかという議論が積み上げられていきました。
「環境が悪くなり過ぎちゃって,今さら環境に優しい道具を作ってもダメなんじゃない?」
あきらめムードの中,教師が口を開きます。
「じゃあ,地球ってこのままどんどん悪くなっちゃうのも仕方ないってこと?」
子どもたちは新たな視点で考え始めます。
「作るときにCO2が出ない道具ってできるの?昔はそんな道具作れなかったけれど,今なら・・・」
「車がどんどん増えてきちゃったけれど,今からみんなで環境に配慮しよう」
「地球は2050年くらいに滅亡しちゃうから,そうならないように,気にして生活していかなくちゃ」
お,なんか機運が盛り上がってきましたよ。
ここで私も。
「ねえ,みんな。Aの商品は,環境にすごくいいんだけれど,使いにくくて,で,値段は少し高い。Bの商品は,環境に悪いのだけれど,使いやすくて,で,ちょっと高い。みんなだったらどちらを買う?」
子どもたちは応えます!
「私はAを買います。環境に悪いなら安くても買いません」
「私もA。未来のためにちょっとがまんします」
同様の発言が続きました。
子どもたちの思いで、子どもたち主導のp4cで、議論はここまで到達したのです。
最後の振り返りでは,教師が子どもたちにこう問いかけました。
「今日のp4cは難しい話でしたね。で,楽しかったですか?」
すると多くの子どもたちが「楽しかった」と話しました。
素晴らしいp4c!
素晴らしい子どもたち!
お見事!!
社会科の学習を切り口にこれからの生き方についてもかかわって考えた子どもたち。
持続可能な社会の創り手を育成するのは,現在の学校教育の大切なねらいです。
地球の未来は明るいと思いました。
また目頭が熱くなっちゃうんだなあ,これが。
     

■ 6年 統計で侃々諤々 (2月8日)
6年は算数で学び合い。
どうやら全校の児童に「通学時間」に関してアンケート調査をして、その結果をまとめる学習をしているようです。
柱状グラフ風にするのですが、7人は頭を突き合わせて、まさに侃々諤々。
「ねえ、これってどういうことなの?」
「この時間って、○○ってことだと思うけど・・・」
激しい議論が戦わされています。
それでも、相手をリスペクトしながらの議論ですので、純粋に学術的な議論が行われているのです。
子どもたちの学びに向かう姿の熱さに、目頭も熱くなりました。
「またか」と思われるかもしれませんが、だって本当なのだもの。
いい仲間と、いい学びを積み重ねています。
*写真は子どもたちの手元にだんだんズームアップ!ははは。
  

■ 3・4年社会 p4cの問い出し (2月8日)
6年の学びを見た後、涙が乾ききらないうちに、多目的室へ。
そこでは3・4年生が社会科でp4cのための問いを作っているところでした。
これまで、社会の文明化が進むにしたがって、地球環境が悪化してきた事実を学んできた子どもたち。
それを踏まえて、まずは一人一人がいくつも問いを作ります。
「なぜ、電気を使うと環境に悪いのか?」
「なぜ今の道具より、昔の道具の方が環境にいいのか?今の道具はなぜ環境に悪くなったのか?」
「なぜ昔の道具から、今の道具を作るようになったのか?」
「もし資源がなくなったら、私たちの生活にどのような影響があるのか?」
「環境に優しくするにはどうしたらいいのでしょう?」
「資源が減らない道具は作れるのか?」
「環境に優しくて使いにくいものと、環境に悪くて使いやすいものとでは、どちらがいいか?」
さらに、現代社会、この文明社会を作ってきた大人たちへの痛烈な批判と読み取れるものも。
「なぜ、人間は『環境』よりも『便利』を選んだのか!」
うわー、ごめんなさーい。
問いが出しつくされた後、一人一人が書いた問いが壁に貼り出され、さらにそれらを分類するべく話合いが始まりました。
似た問いの子たちが集まって、自分たちの問いは同じ問いとして分類されるか、問いをかいた趣旨を聞き合い、分類されていきます。
これがまた素晴らしかった。
多目的室の中で、突発的、散在的に話合いが行われていました。
そして、最終的に選ばれた問いは、「なぜ今は環境に悪くて使いやすい道具が多いの?環境によくてかつ使いやすい道具はできなかったの?」です。
まさに社会的ジレンマ。よくこれを選んだね、君たち!
あるお子さんが私の近くに来て訊きました。
「校長先生、さっき泣きましたか?」
ははは。実はさっきも泣いたんだけど、今君たちのすごさを目の当たりにしてまた涙が出ちゃったの。ううう、はー(泣き笑い)。
本番のp4cは、翌日(明日)のフリー参観3時間目です!
     

■ 6年 子どもがつくる卒業式 (2月7日)
6年教室では、子どもたちが集まって、何やら話し合っています。
そこに担任も加わって、それぞれの思いが語られているようです。
何をやっているのかしらんと見ていると、どうやら卒業式の「お別れの言葉」のセリフを考えていることが分かりました。
それぞれの子どもたちが自分の、そして自分たちの6年間を思い起こしながら、セリフを考えています。
7人の精鋭は、どんなお別れの言葉に仕上げるのでしょうか。
きっと素敵なお別れの言葉になることでしょうね。
そして子どもたちの思いが詰まった卒業式になるのだろうと思います。
例のごとく、私また泣いちゃうかも!
当日はハンカチを4・5枚持って来なくっちゃ。

■ 1年 タブレットでドリル練習 (2月7日)
1年教室を覗くと、子どもたちはタブレットに向かって、何やら取り組んでいます。
どうやら、タブレットに映し出される算数のドリル問題をやっているようです。
たし算の問題をやっている子がいれば、時計の読み方の練習をしている子もいますし、図形の学習をしている子もいます。
タブレットで問題が次々と映し出されるこの形式は、子どもたちにとってはちょっとゲームに似た感覚なのでしょうか。
みんな一心に取り組んでいます。この方法ならタブレットを家に持ち帰っても、しっかり勉強できそうですね。
   

■ 消しゴムの消しカスでさえも (2月7日)
ある日の授業後。教師が呼びかけました。
「机の上の消しカスもきちんと片づけてくださいね」
子どもたちは言われるまでもありませんよって感じで、さっさっと集めてゴミ箱へ。
何気ない日常の一コマですが、このような積み重ねって大事なんですよね。
さすがー!

■ 3年国語 比較によって分かりやすく (2月6日)
3年生は国語で説明文の書き方について学んでいました。
この日の課題は、同じ趣旨なのだけれど、書き方が異なる2つの文章を比較し、どちらの方が筆者の真意が伝わりやすいか、検討するのです。
説明文を1つだけ提示し、「この説明文のどこがいいのでしょう?」と問うより、複数の文章を提示し、比較することによって、それぞれの長所と短所をより焦点化しやすくなるという教師の考え方が表れています。
確かに比較することによって、一目瞭然。
自分の真意が伝わりやすくするにはどのように書いたらいいのか、子どもたちは考える糸口をつかんだようです。
丁寧に書かれたノートの文字もまたいいですね。
         

■ 1・2年体育 表現活動 (2月6日)
1・2年生は遊園地のアトラクションを体で表現する活動をしていました。
グループごとに、自分たちは何のアトラクションを表現するか相談し、そしてうまく表現できるようどのように体を動かしたらいいか考えます。
しかし、そこはさすが1・2年生。
大きく体を動かしながら考えるのですね。
さらに、教師がリズムマシーンでビートの音を流したり、いつくかのメロディを流したりすると、もう止まりません!
♪ギャロップ(『道化師』より) を流すと、ジェットコースターやゴーカートを表現するべく、体育館中を駆け回る子どもたち。
♪波をこえて を流すと、コーヒーカップが優雅に回る様子を表現するべく、ペアになってゆったり踊ります。
♪サンダーバードのテーマや♪ピンクパンサーのテーマ を流すと、子どもたちは勇ましい顔つきになったり、周りをうかがう顔つきになったり。
音楽と体操とを融合させた表現活動。
このような学習を積み重ねることによって、表現する楽しさ・面白さを味わうことができるのでしょうね。
        

■ 節分集会 Panic in Akadomari! (2月3日)
児童会の総務委員会主催で節分集会が開かれました。
体育館に子どもたちが整列していると、突然総務委員と担当教師が扮する鬼が登場。
最初は拍手で迎えられたものの、そんなことで満足する鬼たちではありませんでした。
うおー!っと手あたり次第、子どもたちを追いかけ始める鬼たち!
体育館は一気にパニック!ははははは。
「鬼は外、福は内」なんて言っている余裕はありません!写真もブレブレ!!
しかし、前日に不審者対応の避難訓練をしていただけあって、鬼と距離を取りながら、丸めた新聞紙で応戦する子どもたち!おもしろー!
みんな逞しいですね。
集会終了時には鬼とグータッチ!
赤泊小らしく、多様性を認め、すべての人の人権(人も鬼も)を大切にする子どもたちでした。
このほか、集会ではジェスチャーの伝言ゲームでも楽しみました。
子どもたちが、そして保護者の皆様やご家族の皆様、教職員など学校関係者の皆様が無事に、そして健康に過ごすことができますように。
       

■ 4年 書初めに関するp4c その1 (2月2日)
書初め(習字)に関するp4c。
これまで5年、6年、3年と話し合ってきて、しんがりを務めるのは4年生!
それぞれの学年でまったく違うp4cになってきましたが、4年生はどうだったのでしょうか。
まるでバーゲンセール中の店舗内のような教室で、選ばれた問いは、「みんなが習字で気を付けていることって何?」です。
6年生のp4cの問いに似ていますね。
この問いをスタートにしたため、6年生同様テクニカルな話合いになりました。
少し違うのは、子どもたちはみんな黒板の書初め作品の前に出てきて、指さしながらかなり具体的な発言が続くという点です。
「『初』では、つくりの刀で曲げるときには、筆をぐっと押し付けて、その後グズッてなるのがいい字」
「この文字のこの部分はグッとちゃんと止めるのが大事」
「この部分は(と掌を筆に見立て、手振りを入れつつ)ベチャッてやって、その後シューとやって、で最後はベチャッてやる」
「ここを斜めにして、ブスッ、スーッてやって・・・」
など擬態語(オノマトペ)の大行進!
文章化すると分かりにくいかもしれないのですが、掌を動かしながら説明するので、結構分かりやすいのです。
具体的なテクニックや意識するべき点がたくさん出され、習字テクニックの百科事典ができそうです。
 


■ 4年 書初めに関するp4c その2 (2月2日)
ここで、「みんなすごいねえ。気を付けるべき点やコツがたくさん出されたね。で、まとめて言うと、結局どういうことになるの?」と問いかけました。
すると、パッパッパと手が挙がりました。
「曲げるときに、グチュッてやるといい」
「トメ、ハネ、ハライは丁寧にやるといい」
「結局ゆっくり丁寧にやればいいんじゃないの?」
など、この時間のp4cをまとめる発言が続きました。
いくつかの具体的な事柄を一般化・抽象化する帰納的な思考。
逆に、抽象的な事柄を、では具体的に言うとどうなるのかと考える演繹的な思考。
この帰納的思考と演繹的思考を往還させることが深い学びにつながります。
このp4cの後、子どもたちが書いたワークシートには次のように書かれていました。
「みんなの説明がとても分かりやすくてすごいと思いました。次の習字の時に思い出しながら書きたいです」
「字はゆっくり丁寧に書くときれいな字が書けると思いました。字は速さじゃないと思いました」
さらに新たな問いを持った子もいました。
「丁寧な字ってどんな字?」
「なぜ、ゆっくり、トメ、ハネ、ハライを気を付けなくてはいけないのか?」
「どうしたら、きれいにトメ、ハネ、ハライをうまく書けるのか?」
「太すぎる字と細すぎる字。どちらがいい字?」
p4cの後に、新たな問いがこれほど生まれるなんて、重点目標の1つ目「問い続ける」を具現化していますね。
     

■ 避難訓練 (2月2日)
この日は不審者が学校に侵入してきたという設定で避難訓練を行いました。
子どもたちは不審者と対峙することはないよう配慮したため、「もしかしたら緊張感に欠ける子どもたちもいるかもしれないなあ」と少し思っていましたが、まったくの杞憂に終わりました。
子どもたちは放送をしっかりと聞き、真剣に、そして速やかに避難することができました。
駐在所のお巡りさんからも、子どもたちが安全に身を守ることができるよう指導していただき、教職員も指導していただきました。
黒いサングラスをして、包丁を持っているなんていうステレオタイプの不審者ではなく、背広などを着てにこやかに近寄ってくる不審者の方が多いといいます。
不審者かどうかの見るべきポイントや不審者が出没しそうな場所、不審者に出会ったらどうしたらいいかなどについて子どもたちは学びました。
子どもたちには、自分の身は自分で守るという意識のもと、健やかに成長してほしいと願っています。

■ 【写真追加】全校p4c (記事更新2月1日)
1月31日に行われた全校p4c。
写真を追加してアップします。
   

■ 4年国語 わたしの要約、ぼくの要約(2月1日)
4年教室では一心に教科書とノートに向かっている4年生の姿がありました。
まさに全集中の様子。
一人一人の子どもが、国語の説明文『ウナギのなぞを追って』の自分の興味関心のある事柄に沿って要約をしているところでした。
同じ文章を要約しているのですが、要約した文章は一人一人違います。
できがいいとか悪いとかではなく、そこに個人の考え方や個性が表れているのです。
原文の書き出しは、『今年もマリアナの海にやって来ました』です。
では、子どもたちそれぞれの要約の書き出しを見てみましょう。
・「ウナギのなぞを追ってという文は、ウナギがたまごを産む場所の調査で、長い間分からなかったけれど、まず台湾の近くで体長54ミリメートルの大きさのレプトセファルスを見つけました」
・「この説明文はウナギがたまごを産む場所をつきとめるまでの80年近くの月日が書いてあります」
・「塚本勝巳(筆者)は、ウナギがどんな一生を送る生き物なのかを調査しました」
・「毎年のようにマリアナの海にやって来るのは、ウナギがどんな一生を送る生き物なのかを調査するためです」
さらに、もう要約を終えて、この文章を人に紹介する文章を書いているお子さんもいました。
時々担任と対話しながら書き進めています。
担任 「どんなことを紹介しようと思うの?」
お子さん「はい、ぼくは3つあって、1つ目は○○で、2つ目は○○で、3つ目は○○です」
担任 「それはいいね。で、あなたは、どうしてその3つについて紹介したいの?」
お子さん「う~ん・・・」
それから、そのお子さんはどうして自分はその3つを選んだのか、どうして自分はそこに興味を持ったのか考え始めました。
担任は、そのお子さんに自分の興味関心についてじっくり考えるよう促したのです。
先日の記事で書いたように、これも「自己を見つめる」教育活動と言っていいでしょう。
活発に意見交換する4年生ですが、じっくり考えるときはものすごくじっくり考えます
       

■ 新1年生体験入学・保護者説明会 (2月1日)
この日、来年度の1年生の体験入学を行いました。
(体験入学の間は、保護者の皆さんには学校説明会を行いました。)
さて、受付は、職員が行ったのですが、たくさんの子どもたちが受付場所に来ています。
なんてアットホームなお出迎え。
この場面だけで、赤泊小の子どもたちの温かさが伝わってきますね。
体験入学が始まると、まずは、現5年生が校舎案内。
「ここが理科室です。理科の勉強はここでするんだよ。ほら、メダカもいるよ」
「ここが保健室です。怪我したり、具合が悪くなったら、ここで診てもらうんだよ」
階段を上るときに、新1年生が「この階段って、何段あるんだろう?」とつぶやいたのを聞いて、「じゃあ、階段の数を数えながら上ろうか」と提案するなど、臨機応変に、新1年生に寄り添って案内をしていました。
また、新1年生の顔の高さにまで顔を下ろして、優しく教える姿も。
校舎案内の次は、現1年生が新1年生と一緒に活動しながら、メダルづくりを教えます。
「お、上手だね」など適宜ほめながら新1年生を盛り立てます。
そのあとはじゃんけん列車で遊んだり、現1年生の得意技「縄跳び」を披露したり。
跳んでみせると、新1年生は「わっ、速い!」と思わず驚きの声が上がります。
こま回しも見せちゃおう!
こちらも新1年生は羨望のまなざし。
鍵盤ハーモニカの演奏も披露すると、新1年生はじっと聞き入っていました。
現1年生はちょっと恥ずかしそうで、でもとても誇らしげな表情です。
これらの活動の中に、現5年生は来年度の最高学年としての頼もしさが、現1年生は新1年生のお兄さん、お姉さんとしての頼もしさが表れていました。
新1年生のみなさん、赤泊小学校はとても楽しい学校で、お兄さん、お姉さんたちはみんな温かくて優しいよ。先生方も。
安心して入学してきてください。
みんなが入学してくるのを待ってるよー!