■ 全校VS活動(記事更新12月5日)
先日,縦割班ごとに全校VS活動で,どこで何をするかp4cで話し合いました。
11月30日,この日が全校VSの活動日でした。
清掃時間を少し延長して,たっぷり30分間。
子どもたちがきれいにした方がいいところ,やった方がいいことを考えて取り組みました。
体育用具室の整理整頓,ボールの空気入れ,手洗い場を磨くなど,各班が校内の様々なところで,様々な活動を展開しました。
これで,明日からまた気持ちよく生活できますね。
    

 3・4年総合的な学習の時間(記事更新12月5日)
3・4年生がグループごとに分かれて何やら相談しています。
何を相談しているのかしらと除くと,赤泊をいくつかの観点から調べ,まとめる活動をしていたのでした。
子どもたちの手元にはイメージマップ(コンセプトマップ)。
自分たちが調べる観点に関する思考が可視化されています。
このイメージマップをもとにグループごとにああだこうだ言いながら話し合っています。
指導担当教師は全体を微笑みながら見守っていて,時々子どもからの質問に答え,笑顔でアドバイスしていました。
私は20分間くらい,他の教室の様子を見に行き,再び戻ってくると,子どもたちは何とまだ話し合っていたのです。
辛抱強くとか粘り強くとか言う感じではなく,自分の興味関心に従って,話し合いながら活動するのがさぞ当たり前のように。
子どもたちが自分の学びをつくっています。
     

■ 2年国語p4c(記事更新12月5日)
11月30日、2年生が国語でp4cをしていました。
教材は『わたしはおねえさん』,その第1段落の勉強です。
問いは「(主人公の)すみれちゃんはどうしてこれほど歌が好きなのか?」です。
私は端から見ていて,「うーん,この問いで学習のねらいに迫れるかしら」とちょっと心配になりましたが,そんな私は,後に自分の浅はかさを思い知ることになります。
p4cが進むにつれ,すみれちゃんが歌わずにいられなかった様子や心情について議論が徐々に焦点化されていきました。
そして,すみれちゃんが2年生になった喜び,妹のかりんちゃんに対する優しい思いなどを叙述に沿って子どもたちは読み取っていきました。
うーん,お見事!参りました。素晴らしいp4cでしたね。
  

■ 全校p4c(記事更新12月5日)
11月29日の全校p4c。
問いは「いずれ死ぬ人生と死なない人生。どちらがいいか?」です。
このような不老不死に関する問いは,人が生きる上で,多くの人が関心を持ち,考え続けている,非常に哲学的な問いです。
子どもたちはこれに対してどのように考えを深めたのでしょうか。
「私はいずれ死ぬ方がいいと思います・・・」え?
「・・・自分だけが生きていても,自分以外の人が死んでしまったらつまらないからです」なるほどね。
「私も,一人じゃ生きられないと思うから,自分だけ生き延びるのはできないと思います」
「私は死なない人生の方がいいです。自分だけ生き延びるのじゃなくて,みんなでずっと幸せに生きたいです」おっ。
いずれ死ぬ人生と死なない人生。ここまでで,子どもたちの意見は半々に分かれていました。
ここで教員が自分の経験を踏まえて語ります。
「自分は死にそうになったことが2回ある。その時には周りの人がすごく心配してくれたんだよ。その時,自分の命は自分のものだけじゃないんだと思いました」。
(つづく)


■ 全校p4c その2(記事更新12月5日)
(つづき)
すると大きく流れが変わりました。
やっぱり死なない人生の方がいいと考えを変え意見表明する子が続出。
「私は考えを変えて,死ぬより生きていた方がいいと思います。命は一つしかないし。ゲームみたいにはならないと思うからです」
ここで6年生が語ります。
「ねえ,死んで何があるの?一人になるから嫌なの?みんなで死ななければいいんじゃないの」
第1回目の全校p4cの問い「人は死んだらどこに行くのか」に通じる発言です。
4年生も語ります。
「ぼくは考えを変えて,いずれ死ぬ人生も,死なない人生もどちらでもいいと思います」
要するに,生き方こそが大切ってことを言いたいのでしょう。
別の4年生も意を決したように語りだしました。
「私は限りある人生の方が、生きている間に一生懸命生きることができると思います」
すると6年生がこの発言を肯定しながら発言を引き受けてくれました。
まだまだ発言は続きます。
(つづく)
 

■ 全校p4c その3(記事更新12月5日)
(つづき)
「未来を見るために,死なない人生がいいです」
「友だちが亡くなるのを見たくないから,いずれ死ぬのがいいかな」
「死なないで,たくさん楽しいことをしたいです」
「長生きすればいいんだよ」
そして,終盤に1年生の子が語りました。
何回も、何回も、ずっとずっと手を挙げ続けていたお子さんです。
「私はお父さんにもお母さんにも,妹にもずっと生きていてほしいし,私が死んだら妹とか家族が悲しみます」
おまけとして、私も少し話しました。
「私,とても大切な人を亡くした経験があります。その時は泣いて泣いて,涙も涸れるほど悲しみました。このままだと自分も死んでしまいそうになるくらい。だから,私は君たちには死んでほしくないし,大切に人生を送ってもらいたいと思っています」
ここでタイムアップ。
p4cが進むにつれ,生きることに付随する様々な価値,人を大切にするという思いが表出されたp4cになりました。
しびれるなー,君たち!
 

■ 学校運営協議会でp4c(記事更新12月5日)
11月29日、学校運営協議会で,学校運営について委員の皆さんと中学生,そして小学5・6年生がp4cで話し合いました。
問いは多数決により,「学校でこんなことできたらいいな」になりました。
大人も子どもも初めは緊張していたのでしょうか。
なかなか意見が続きません。
しかし,p4cが進むにつれ,徐々にエンジンがかかってきましたよー!
「釣り」「サッカー」「マラソン大会」「将棋」「キャンプ」「生き物を飼いたい」「バレーボール」「スイーツ作り」「夜に学校に来る」「校舎で宿泊する」「焼き芋」「節分の豆まき」「「壁画をつくる」「コント」「雪合戦」「雪だるまづくり」「プロレス」「食べ物を食べる」「仮装大会でファッションショー」「クイズ大会」「太鼓」「逃走中」「戦闘中」「かくれんぼ」「鬼ごっこ」「料理大会」「読書大会」「自分たちで時間割をつくって勉強する」「佐渡一周」「校舎改造」「お祭り」「お化け屋敷」「自転車レース」「登山」「一日子どもと先生が入れ替わる」「お店」「カルタ大会」「パーティー」校舎を飾り付け」「旅行」「地域オリエンテーリング」「海岸清掃」「芸術作品制作」「生け花」「謡い」「様々な人と様々にふれあう」「好きなときにサボれる日をつくる」「脱出ゲーム」「バームクーヘン作り」「山菜採り」「キノコ狩り」・・・。
子どもたちとのp4cの後,学校運絵協議会の委員の皆さんと子どもたちの思いを踏まえた学校運営について話し合いました。
「子どもたちの表情がだんだんとキラキラしてきて,子どもたちがやりたいこと,言いたいことを生き生きと語っていましたね」とある委員の方がおっしゃっていました。
表出された子どもたちの思いは,自由度の高い活動,慣習にとらわれない活動,体験的な活動,様々な人との関わりの中での活動などにまとめることができそうです。
出された案をそのまま実現することは難しいかも知れません。
それでも,委員の方から,地域にはこんな方がいる,こんな技術を持った方がいる,こんなサークル活動をしている方がいる,私のところではこんな体験活動ができる,など様々な情報が出され、学校運営協議会の中で共有されました。
学校に地域の方からどんどん来てもらって,地域と学校の密な関係を築ければいいのではというご意見もいただきました。
次に生きる学校運営協議会となりました。ありがとうございました。
引き続き,地域の皆さんとともに歩んでいきたいと思います。どうぞお願いします。
      

■ 全校VS活動に向けたp4c(11月28日)
数日後に全校VS活動を予定しています。
VS活動とは,青少年赤十字が提唱する「ボランタリー・サービス」の略称で,「気付き,考え,実行する」という行動目標を達成するための活動を言います。
子どもたちが身の回りを見て,ボランティアでやったらいいと思うことを見つけ,実行するのです。
この日,柔らかな日差しが指す中,縦割り班ごとにこのVS活動を行う上で,どこで,どんなことをしたらいいか,子どもたちは気付きや考えを意見交流しました。
ファシリテーターは,各班の5・6年生。
さすが堂に入っています。
子どもたちだけでぐるぐるp4cを回す姿はさすがです。
子どもたちはどんなことに気付き,どんな活動をすることにしたのでしょうか。
数日後にホームページでご紹介しますね。
   

■ 1年生 担任がいなくても(11月28日)
この日,1年生担任が出張のため,代わりの教員が入れ替わり立ち替わり1年教室に出ました。
私は1時間目担当。
課題は国語のプリント6枚です。
皆さんは,1年生の自習風景というとどんなイメージをお持ちになりますか。
しかし,実際に子どもたちの様子を見ていると,みんな一心にプリントに向かっています。
問題文を小声で読み上げながら問題を解いている子。
あー,これどうするんだろう?などと言いながら問題を解いている子。
骨のある難問もありましたが,どの子も粘り強く取り組んでいました。
お見事。学びに向かう力が素晴らしいと思います。
さすが,1年生!鍛えられています。
 

■ 3年 コンセプトマップp4c(11月28日)
イメージマップと呼ばれることもある,コンセプトマップ。
自分の頭の中の思考を視覚化する方法の一つです。
ある言葉を書き,それから関連する言葉を線で結びながらどんどん書き足していきます。
この日,3年生はこのコンセプトマップを協働で作ってみるというチャレンジをしました。
ペアで問いを決め,2人でその問いに対する答えを書きます。
3年生は5つのペアができ,5つの問いが生まれました。
一定時間後,席を移動して,今度は別のペアが考えた問いのコンセプトマップに自分の考えを書き込んでいきます。
その後も,一定時間ごとに席を移動していきます。
イメージとしては,静かな中,筆談でp4cをする姿を構想していました。
そう,サイレントp4cです!
しかし,そこは,さすが3年生。
筆を動かしながら,それでも友だち同士口々に自分の考えをつぶやきながら,和気藹々とした雰囲気でコンセプトマップ作りは進んでいきました。
このコンセプトマップp4cは,より一層思考力の育成を図る試みとして実施したものです。
しかし,そこはさすが3年生。
結構楽しみながら活動していましたね。
   

■ 秋も深まってきました(記事更新11月25日)
ホームページ担当者の私が,出張だったり,休みをいただいたりしていたため,久しぶりの更新となります。
この間,子どもたちの素敵な姿をお伝えすることができなく,申し訳ありませんでした。
またバンバンアップしてまいりたいと思いますので,よろしくお願いいたします。
さて,秋真っ盛り。
前庭のモミジの赤とイチョウの黄色,そして山の茶色が,互いを引き立てていますね。
イチョウの黄色と空の青のコントラストも素敵です。
互いを引き立て合う多様性。
赤泊小学校の個性豊かな子どもたちもこんな感じです。
(写真は24日に撮影したものです。)
     

■ 1年 メディアとの上手なつきあい方は?(記事更新11月25日)
ゲームとは,自立してつきあえることが大切になります。
自律したつきあい方と言い替えてもいいかもしれません。
とはいえ,まだ小学生の段階では,各ご家庭できちんとルールを決めてつきあうようにすることがとても大切です。
1年生は24日に道徳「ルールがないとどうなるの?」で正しいゲームとのつきあい方について考えました。
「ゲームを長時間やっているとどうなるでしょう?」と担任が問うと,「頭が痛くなります」「目が悪くなります」「病気になっちゃう」などの答えに加えて,「お母さんに叱られます」という答えも当然ありました。ははは,1年生だものね。
「スマホやゲームする時どうしたらいい?」の問い掛けには,「時間を決める」「タイマーをかければいい」などのほか,「自分で早く止めればいい」という発言。
すかさず「みんな,ゲームを長い時間やったらいけないってこと知っているのに,どうして長くやっちゃうんだろうねえ」と担任が問い掛けると,1年生ははっとしたようになりました。
頭じゃ分かっているんだけれど・・・ということはたくさんありますよね。
どうしてなんだろう,どうしたらいいんだろうとじっくり考えた1年生でした。
  

■ 5・6年 自主的自律的に動く(11月25日)
先日の中学生との合同の絆集会は,5・6年生の心に大きく響いたようです。
ある5年生が担任に話しました。
「私,学級委員の子たちと相談して,こういうプリントを作ったんです。これを学級のみんなに定期的にやってもらって,そのときどきの学級の様子を意識してほしいと思うんです。タブレットの共有フォルダにデータが入ってるんで,先生印刷してください」
担任が回想しながら曰く,「いやー,びびりました。私,一切指示をしていないんです。彼らは自分たちで学級をよくしようと思っていることが分かりました!」
担任は本当に全く指示をしていない,子どもたちの完全な自主的・自律的活動だそうです。
5・6年生は,早速アンケートに答えていました。
自分たちの学級を,自分たちの手でさらによくしようとしている5・6年生です。
 

■ 児童朝会(11月25日)
この日の朝,総務委員会が主催して児童朝会が行われました。
テーマは「いじめ」です。
総務委員の子たちが,いかにもありそうな場面を役割演技で披露し,いじめについて全校で考えようと呼びかけました。
ステージ上で演じた後,担任に促され,総務委員の子たちが感想を発表しました。
「いいいじめと悪いいじめってあると思いますか」「軽い気持ちがエスカレートしていじめに発展することに怖さを感じます」などなど。
これまでのいじめについての学びが生きていることが分かります。
それにしても,子どもたちの演ずる声の大きさ,分かりやすい身振り手振りの素晴らしさ。
担任に訊くと,これも子どもたちだけで時間を見つけて練習に練習を重ねたのだとか。
やはり,担任の指示は一切無しです。
子どもたちが,「自分たちの学校を,自分たちの手でよくしていこう」という気概が見て取れました。
見ている子どもたちも,じっとステージ上を見つめています。素晴らしいですね。
合唱の発表もすばらしいし,子どもたちのこんな姿もやっぱり感動なのです。
「子どもたちがつくる学び,子どもたちがつくる学校」が至るところで,具現化されるようになってきました。
翌週の火曜日には,学校運営委員の皆さんに中学生も加えて,「どんな学校にしたいか」p4cで思いを出し合う予定です。
   

■ 全校p4cの問いの候補(記事更新11月25日)
翌週の火曜日には,全校p4cも予定しています。
子どもたちが考えた問いの候補は以下のとおり。
下に行くほど,上の学年の子が考えた問いになるよう並べてあります。
・海の水は,どうしてしょっぱいのか?
・本当にツチノコは幻なのか?
・貞子はなぜ地縛霊になったのか?
・なぜ人は食べ物を食べないと生きられないの?
・なぜ人は死ぬの?
・マラソン大会に順位は必要か?
・正義とは何か?
・いずれ死ぬ人生と,死なないで生き続ける人生。どちらがいいか?
・魚とは何か?
・生まれ変わったら,何になりたいか?
・本当の友だちって何だろう?
・人はなぜ同じ過ちを繰り返すのか!?
 ( ↑私のことを言われているようです。 いやー,ホント,スミマセン・・・)
この中からどの問いが選ばれるのでしょうか?
そして,どんな話合いになるのでしょうか?
乞うご期待!
 

■ 重点目標その3「自己を見つめる」の姿(11月18日)
当校の重点目標は3本柱です。
1本目は「問い続ける」,
2本目は「ともに学ぶ」,
そして3本目は「自己を見つめる」です。
今まで「問い続ける」や「ともに学ぶ」はこのホームページで語ることはたびたびありましたが,3本目の「自己を見つめる」という姿はほとんど紹介することがありませんでした。
それはなぜか。
答えは,他の2本に比べて「地味だから」です!(きっぱり!ははは)
「自己を見つめる」とは自分の学びを振り返り,「それに対して自分はどう考えたか」,「どのような過程をたどって物事を理解するようになったのか」,「この学びは自分にとってどのような意味があるのか」,「この学びをこれからどう生かすのか」などを,自分自身との対話の中で明らかにし,意識化するとともに,言語化する活動です。
友だちと語り合う中で,これらについて考えるという方法もあるでしょうが,最終的には自分一人での孤独な作業になります。
ですので,内省する度合いが非常に高く,見た目には分かりにくいです。
しかし,この3本目は,自分の生き方にも関わる,非常に大切なことだと考えていますし,学力向上にも役立つものだと考えています。

この記事では,先日の絆集会後に子どもが書いた振り返り作文から,いくつかキーセンテンスを抜粋して紹介し,自己を見つめる姿について考えたいと思います。
・「人によって考え方や見え方は違うので,決めつけや思い込みをなくして,友だちと仲良くしていきたいです」
・「友だちがいじめをしていることに気付いたら,他の友だちと一緒に「やめなよ」って優しく言って止めればいじめはなくなると思います」
・「今日の絆集会で先生方の体験談などを聞いて,いじめを止めたり,やめたりするためには,必ずしも一人で解決しなくてはならないのではなく,友だちに頼って一緒にやってみるのがいいんだ思いました」
・「心理士の生方さんの『赤泊では問いを立てれば,みんなで話し合うことができるのは大きな強みだ』という話は,言われてみれば凄いことだと思いました」
・「ぼくは全校児童が誰でも『シェルター』や『スイッチ』になれるように,全校で集会をするなんてのもいいんじゃないかなと思います」
・「とにかく一人で困っている人がいたら,回りにいる友だちと支え合っていけばいじめにならないと思いました」
・「いじめゼロにするために,後悔しない自分になりたいです。なぜならいじめがエスカレートすると,被害者は早めに相談すればよかったと後悔するし,傍観者は早く止めればよかったと後悔するし,加害者はいじめが解決してもいじめなければよかったと後悔して・・・。いじめは後悔を生み続けてしまうからです」
・「これからは月1回でも,今の学級が何点なのか評価するのが一番いいと思ったので学級委員会の人などと実行したいと思いました」
・「(今日はたくさん考えたし,たくさんのことが分かりました。)私はもっともっといじめに関する問いでp4cをしたり,考えたりしたいです」
・「いじめゼロで幸せで平和な赤泊小中学校を目指してがんばりましょう」
子どもたちが書いた振り返り作文は,全て,自己を見つめた上での言葉がきらめいていました。(スペースの関係から,全てを紹介しきれないのが残念です。)
いくつかの文は,ともすればよくある一般的なスローガンととらえられることもあるでしょう。
しかし,この言葉が生み出されるまでに,複数回にわたって中学生とディスカッションし,5・6年生だけでも何回も話し合って,これまでの生活経験も十分に踏まえながら,考えに考えた末にたどり着いた文であることを踏まえると,文字面以上に子どもたちの深い思いと決意を感じ取ることができると思います。
このような教育活動を積み重ねていくことで,子どもたちは階段を一段一段上っていくのだろうと思います。
下の写真は,絆集会後に小学校に帰る子どもたちの後ろ姿です。
どことなく晴れ晴れとした雰囲気が漂っていました。
あ,「子どもたちは階段を上る」って書きましたが,上っていたのは「坂道」でしたね,ははは。

■ 就学時検診(11月18日)
来年の1年生が就学時検診を受けに来てくれました。
付き添いの保護者の皆様には家庭教育学級として,市の保健士さんの話を聞いていただきました。
一方,その頃子どもたちは視力検査。
担当教師が視力検査の受け方を説明します。
「みなさん,ここに〇が書いてありますね。この中で欠けているのはどの部分かな?」と訊くと,「よこー!」。ははは。ですよねー,その通り!
就学時検診の視力検査あるあるですね。ある学校では「○のどこが欠けていますか?」と訊いたら,欠けている部分を指さして,「そこ!」って答えた子がいたとか。素直で素晴らしいと思います。
そんなこんなで子どもたちは上手に検診を受けていました。
学校の先生方も,お兄さん,お姉さんたちもみんな,皆さんが入学してくるのを待ってるよ―。
 

■ 3・4年 空気の不思議(11月17日)
校内の教員向けに3・4年生の理科の授業が公開されました。合わせて赤泊中学校の先生方もお出でくださいました。
いつものように,3・4年生はやる気満々!教師の問い掛けに子どもたちはああだこうだと盛んにつぶやきます。
さて,教師がスポンジで栓をした丸底フラスコをお湯につけると・・・,なんとポンッとスポンジが飛び出したではありませんか!
また,丸底フラスコの口に石けん水で膜を張ったものをお湯につけると,あら不思議,今度は石けん膜が大きく膨らみました。
子どもたちからは「わぁー」と大歓声。大いに盛り上がります。。
この後,子どもたちから出された問いは,スポンジが飛び出す謎に焦点化されていました。
しかし,出された問いは微妙にニュアンスが異なっていたため,全ての問いを5つ分類して,問い別のグループごとにp4cで謎に迫ります。
一グループ3~6人の少人数でしたが,子どもたちはやっぱりやる気満々で,活発に話し合いがなされました。
中学校の先生からも「話し合いでの発言の内容が驚くほどすごい」とお褒めの言葉をいただきました。
あるグループでは,「スポンジが飛びだしたのは,湯気が押したんだよ」「うん,そうだね。熱い湯気が当たって,アチチッってなって,飛び出したんだよ」「水蒸気が押したんじゃないの?」「ぼくは,空気鉄砲と同じで,空気が押したんだと思う」など,生活経験や以前に学習したことと関連づけながらの発言が続きました。
理科の学習として,一つの理想的な話合いなのだろうと思います。
多くの学校で見られる理科の授業では,教師が課題を出して,じゃあ実験をしようとなって,実験結果を分析・考察するパターンが多いです。
しかし,この授業では,課題は子ども自らが追究したい課題を設定し,実験をする前に結果を予想したり,実験結果との因果関係を探ったりするなどすることによって思考力を鍛えるとともに,次の学習への課題意識を高めたのです。
楽しみながら,科学的なものの見方を育成する授業。
このような学びを重ねることで理科好きな子が育っていくのだろうと思います。
      

■ 5・6年 赤泊中学校区 絆集会(11月17日)
赤泊中学校で絆集会が開催されました。
最初に心理士の生方(うぶかた)先生からご講話を伺いました。
「今,みんなが幸せになることが大切。「今」は単なる将来に向けた一過程ではない。今だけ耐えればいいのではない。いじめは生涯にわたって残る傷になるかも知れない」「いじめの加害は,ストレスの多い環境にさらされているときのはけ口としても表れる。承認欲求の表れでもある」などのお話。
さらには,重篤ないじめにエスカレートするサインやいじめが生まれないための条件などについてもお話しいただきました。
多角的,多面的な内容のご講話ですが,その一つ一つが子どもたちにとってとても大切なお話で,彼らの胸に刺さっているようでした。
これを受けて,p4cに突入!問いは「いじめに気付いた後の行動として一番大切なことは何か?」です。
我らが5・6年生と中学生,心理士の生方先生,小中学校の教職員も参加しての総力戦でp4cをしました。
p4cが始まると6年生が先陣を切って意見発表。
しばらく5・6年生の発表が続いた後,今度は中学生が語ります。
それを聞いて再び5・6年生も語ります。
小学生と中学生が入り交じって話をする様を見ていて,子どもたちは今までの合同p4cの中で一番自分事として考えていたように感じました。
さらに,教職員たちも語り,心理士の生方先生も語られました。
(私も自分自身のことを赤裸々に語りました。明日から子どもたちの前でエラソ―にできないなあ。ははは。)
発言が途切れると「よし!ここは自分が発言するっ!」と勇気を持って堂々と意見表明した6年生も。かっこいいー!
発言内容もさることながら,いじめゼロに向けたその姿勢の素晴らしさにも心打たれました。
p4cの終盤は,「みんなで仲良くなるために友だちのいいところをよく見てさりげなく褒めたいと思います」「友だちを笑顔にできるよう優しく声をかけたいと思います。優しさは人をポジティブに変えることができると思うからです」などの発言が小学生からも相次ぐ感動ポイント。
生方先生からは,「このようなすごいp4cができることが,赤泊小中学校の強みだ。全員とつながることができているか常に問い掛けながら学校生活を送っていこう」という趣旨のお言葉をいただきました。
絆集会が終わると参加者全員による大きな拍手が沸き上がりました。
私は拍手をしながら「これこそ『しびれる』って言うんだよなあ」としみじみ。子どもたちの素晴らしさを再確認!
子どもたちのこれからにつながる絆集会になりました。
      

■ 3年国語 自主的にp4c(11月17日)
3年生の国語学習の一コマ。
教師が用事があって少し教室を離れる場面がありました。
「説明文『すがたを変える大豆』を読んで分かったことや感想を書いていてください」と言い残して,隣の教室へ。
私が子どもたちの様子を見ていると,ノートに自分の考えを書いた後,子どもたちは自由に席を立って意見交流し出しました。
さらにしばらくすると,あるお子さんが「ねえ,みんなでやったらいいんじゃない?」という声を合図に,子どもたちは床に円座になって座ります。
誰が持ってきたのか,いつの間にかコミュニティ・ボールも持ち込まれていました。
この間,私は一切子どもたちに指示していません。
子どもの発案で,子どもたちだけでp4cが始まったのです。
みんな和気藹々としていて,それでいて学習のねらいからはずれません。
そのうちに教師が戻ってきて,子どもたちが自主的にp4cをしているのを見てビックリしていました。
授業後,その教師が校長室に顔を出し,「校長先生が,子どもたちにp4cをするように指示してくださったのですか?」と訊くので,「とんでもない。全て子どもたちだけで進められていたんですよ。すごいなあって私感動しちゃいましたよ。子どもたちがp4cのよさを感じているからこんなことができるのでしょうね。学びに向かう力がすごい」と答えました。
子どもたち,着実に伸びています!


■ 1年図工 いぃーち,にーぃ,さぁーん・・・(11月17日)
1年教室の前を通ると,「いぃーちっ,にーぃっ,さぁーんっ・・・」と声を合わせて数える姿がちらっと見えました。
何してるの?と教室を覗くと,工作の真っ最中でした。
何作っているの?と訊くと,紙皿でコロコロ転がるおもちゃを作っているとのことでした。
みんなで一緒に数を数えるなんて,微笑ましい一コマ。
あれれ,くっつくのが待ちきれず途中で手を離しっちゃって先生に注意されている子もいますね,ははは。
おもちゃを作る勉強って,最高におもしろいよね,1年生のみんな!
 

■ 2年生活科 かっこいい魔弾の射手(記事更新11月17日)
さかのぼること数日前。
2年生も生活科でおもちゃ作りをしていました。
完成した後は,当然,それで遊ぶでしょう。
ゴムでっぽうで的をねらうその顔つきの凜々しさ。
気分は魔弾の射手ですな!
的作りにも力が入ります。
ある1年生は,「今度1年生を呼んで,これで遊んでもらいたいなあ」と言ってました。
   

■ 安心して学校生活を送るために(11月16日)
養護教諭は学校の保健衛生管理体制の要。
様々なところで,子どもたちが安心して生活できるよう保健の立場から尽力してくれています。
【その1】
授業のある日は毎日,水道水の塩素濃度を測定し,適正な値になっているか確認しています。
また,各教室の明るさや二酸化炭素濃度,薬品の適正管理など,学校薬剤師の先生から,定期的に学校衛生検査もしていただいています。
黒板の色が見やすくなっているか黒板検査色表を使って確かめたりもしているんですよ-。
給食センターからの給食搬入口の衛生管理もばっちり行っています。
【その2】
今まで,生理用品は保健室に保管していました。
しかし,それだと恥ずかしいなどの理由で言い出せないお子さんもいるのではないかという思いから,生理用品を3階のトイレにも置くことにしてくれました。
生理用品は,基本的に自分で用意してもらいたいのですが,様々な理由から用意できない場合もあろうかと思います。
子どもたちが安心して生活できるよう,常に工夫を加えながら環境を整えています。
 

■ 募金へのご協力,お願いしまーす(11月16日)
この日の朝,子どもたちが赤い羽根共同募金の箱を持って,玄関前に立ってくれています。
そして,多くのお子さんたちが募金に協力してくれました。
どうもありがとう。
全ての子どもたちの登校が終了すると,残すは職員室だけ。
当然,子どもたちは突撃するでしょう!
事務職員さんも笑顔で協力。
「ありがとうございます」。
子どもたちの素敵な声が職員室に響きました。
  

■ 市教育委員会の学校訪問(11月16日)
この日,佐渡市教育委員会の教育指導主事の訪問を受け,全学級の授業を公開しました。
一教室につき7,8分間程度の参観でしたが,教育指導主事から子どもたちが学ぶ姿について大いにお褒めいただいたので,教育指導主事の言葉をベースにして皆様にご紹介いたします。
* * * * *
●1年 国語
説明文についてp4cで考える授業でした。
問いは「この説明文は,乗用車,トラック,クレーン車の順で書かれているが,それはどんな理由からか?」です。
高度な問いですが,誰でもすぐに分かるような簡単な問いではなく,1年生が試行錯誤を繰り返しながら,読解力が鍛えられる,いい問いでした。
子どもたちの間で,コミュニティ・ボールを持つ子に発言権があるというルールが徹底されていて,子どもたちは安心して発言できていました。
また,じっくり考えながら,言葉を紡ぐことで考えを表現する姿に惹きつけられました。
さらに,互いの発言を聞く姿勢も素晴らしく,まさに傾聴する姿が見られました。

●2・3年 道徳
真の礼儀について,p4cで考えを深める授業でした。
子どもたちの気付きや思いがどんどん表出されていき,発言意欲の高さを感じました。
円座の中央には,p4cをファシリテートするための言葉が書かれた紙が置かれていて,子どもたちが自分たちでp4cを動かせるような工夫,考えを深めるための工夫がなされていたと思います。
p4cで使われているワークシートもよく練られた素晴らしいものでした。
学習を重ねていき,ある程度の期間をおいた後で,自分の学びを再び振り返る際にも,このワークシートは有効に働くだろうと思います。

●4年 算数
子どもたちが自分の問題意識に応じて選べるよう,2つの課題が設定されていた授業でした。
自由に机を離れ,友だちと意見交換しながら教え合う子がいれば,黙々と課題に取り組む子もいて,様々な学習活動が同時に展開されていました。
問題を解く速さや解き方はそれ違うけれど,それら全てを肯定する,多様性を認めるという学級の素晴らしい雰囲気を感じました。

●5・6年 算数
5年生は5年生の,6年生は6年生の課題に取り組む直接/間接指導でした。
担任がもう一方の学年の指導に行っている時は子どもたちだけで学び合う姿を見て,子どもたちは鍛えられていることが分かりました。
さらに,担任が子どもを乗せるテクニックが素晴らしく,子どもたちが意欲的に学習に向かっていました。
家庭とオンラインでつながって,どこにいても全員が参加できている素晴らしい環境が設定されていました。
これがスタンダードになっていて,たとえ休んで家にいても,赤泊小学校ではしっかりと支援できているのだろうと感じました。

●とびうお学級/わかたけ学級
「自立活動」をp4cを活用しながら考える授業でした。
子どもたちの生活経験や困り感から2つのグループに分かれて学習していました。
子どもたちが発言する内容など,とにかくレベルが高くて驚きました。
例えば「○○さんの意見に付け加えて・・・」など友だちの意見をしっかり聞き,それと自分の考えを比較しながらの発言など,素晴らしいと思いました。

p4cをやっていた学級はもちろん,やっていなかった学級でも対話によって授業が構成されていました。
そして,一人一人の考えが,他の児童との対話の中で,よりよいもの,より深いものになっていました。
とても素晴らしいと思います。
是非この取り組み,この指導方針を続けてください。
* * * * *
陸上大会から始まり,校内マラソン大会,文化祭学習発表会,市小学校音楽発表会,p4cフォーラムのプレイベントなどなど,大きな行事だけでもこの2か月は盛り沢山でした。
これに日々の授業が加わるのですから,学校内はさぞバタバタするのではないか。
そして一般的に学校内がバタバタするときには,子どもたちも不安定になり,生徒指導上の問題が続発する可能性が高くなると言われます。
しかし,赤泊小学校は子どもたちの様子に乱れは見られませんでした。
子どもたちが不安定になると,心身の不調を訴え,保健室に来室する子が増えるものです。
しかし,赤泊小学校の2学期にはメンタル不調などで来室する子がほとんど見られなかったと養護教諭は語ります。
それは,大きな学校行事に向けた一連の活動,そして何と言っても日々の授業の中で,子どもたちが達成感を感じ,自分自身の成長を感じたからなのではないでしょうか。
たとえ人間関係でいざこざが生じたとしても,今の子どもたちならそれさえも前進する力に変えることができるのだろうと感じています。
2学期末まで,あと1か月あまり。
子どもたちが自らの成長を自覚することができるよう,そしてさらなる挑戦ができるよう働き掛けていきます。
今後ともご支援よろしくお願いいたします。
       

■ オンラインでつながる(11月15日)
子どもの頃,社会科の授業で,「オーストラリアでは近くに学校がない子どもたちは,無線通信で授業を受けている」と教わりました。
私にとっては,インパクトのあることだったので,
「すごいなあ。でも,ちゃんと授業になっているのかな」と思ったものでした。
それから数十年。
赤泊小学校では,学校を休んだ子どもたちとオンラインでつながり,一緒に学習する場面が見られるようになっています。
一斉学習はもちろんのこと,p4cだって,グループ学習だって,オンラインでつながって一緒に学ぶことができるのです。
写真で,教師がタブレットを友だちや黒板に向け,通信しながら指導しているのがお分かりになるでしょうか。
「すごいなあ。ちゃんと授業できているし!」と思います。
子どもたちのICT活用力,そして教職員の研修意欲の高さ,確かな指導技術に舌を巻くばかりです。
   

■ 5・6年 いじめに気付いたら(11月15日)
17日に開催される赤泊中学校の「絆集会」に5・6年生は参加してきます。
過去2回の小中学校合同でいじめについてp4cで考えてきました。
「絆集会」では中学生から出された問いについて話し合われることになっています。
さて,この日,5・6年生は中学生が考えた問いについてp4cをしました。
その問いとは「これはいじめなんじゃないかと気付いた後の行動として一番大切なことは何か?」です。
話し合う中で,担任は子どもたちに問いました。
「いじめに気付いたとき,みんなは止めるための言葉を言える?」
子どもたちはじっと考えました。
そして,「私は言えます!」と答えた子はほんのわずか。
「私は言えないです。言うのは勇気が要るし・・・,難しいです」「言えないと思います。今度は自分がいじめられるかもしれないし」「私もです。行動するのが苦手だし・・・」こんな感じの発言が大勢を占めました。
問いを自分事として考え,自分自身を見つめた上での発言なのでしょう。
すると,担任は自らの思いを語り出しました。
「人には,勇気を出さなくちゃならないときがある。よくないと思うだけじゃダメで,行動に移さないと状況は変わらないんだ。正義って何だろう。傷つくのを恐れないという気持ち?」
p4cはさらに進んでいきました。
最後に子どもたち一人一人が挙手して自分の思いを語りました。
「自分なりの正義で,いじめは止めたいと思います」「私はさっきは言う自信がないって言ったけれど,言いたいと思います。言わなきゃならないと思います」「苦しんでいる人を絶対に救うっていう気持ちが大事だと思います」こんな発言が相次ぎました。
少し強くなった5・6年生。
2日後,今度は中学生とp4cでさらに深めます!
     

■ ♪ジングルベ~ル,ジングルベ~ル(11月15日)
♪鈴が鳴る~ ということで,クリスマスまであと40日!
気が早いことに,児童玄関にクリスマスツリーが出現しました。
この日はクラブ活動最終日。
創作クラブは,クリスマスツリーを作ったのです。
あれ,この飾りはどこかで見たことがあるような気が・・・。
も,もしかして,こ,これは・・・!

■ 楽しみな読み聞かせ(記事更新11月15日)
読書の秋。
14日に図書ボランティアの皆様から子どもたちに読み聞かせをしていただきました。
毎回,子どもたちの興味をそそる本を選んでくださるので,子どもたちはいつも楽しみにしています。
ただいま校内読書旬間中です。
   

■ 3・4年音楽 こちらでも生きています(11月14日)
市小学校音楽発表会に向けた練習が大変実り多いものであったことを今更ながら実感しています。
先日5・6年生の「日常」の合唱が素晴らしくなったと記事にしましたが,やっぱり3・4年生の「日常」の歌声も素晴らしくなっているんですね,これが。
この日,3・4年生が歌っていたのは「♪ビリーブ」。
高音で歌う箇所での歌声の,実に伸びやかなこと!
これを聞いていた私は,当然泣くでしょう,ははは。(←本当なんですから)
音楽の授業後,指導の教師が校長室に顔を出して,曰く「校長先生,やっぱり彼らものすごく上手になっています。1学期は高音を出すところでは金切り声みたいになっていましたが,今は全く違います。合唱練習が生きています」。
確かに,そう言えば1学期は断末魔の叫びみたいなのが,聞こえてきていたような,きていなかったような・・・(ははは,失礼しました!)
素直に指導を受け入れ,どんどん上手くなりたいという気持ちを持つ子どもたちですもの。そりゃあ,上達しますよね。

■ 3・4年体育 マット運動(11月14日)
もう一丁,3・4年生!
体育館を覗くとマット運動をしていました。
子どもたちそれぞれが自分の課題を見つけ,前転,後転,開脚前転など様々な回り方を練習していました。
体育館の壁を利用して一生懸命倒立をしている子がいますね。
そして,その子に上手な倒立の仕方を教えたり,補助してやったりする子もいますね。
その甲斐あって,教えてもらっていた子は,見事に倒立前転をやってのけました!アッパレ!
別の写真だと,マットの下に跳び箱の踏み切り板を差し込んで坂をつくって,後転しやすくなっていますね。
担任が適切に補助して,子どもが課題解決する姿も見られます。
一人一人の子が目標をもって,楽しく運動する姿っていいですね。
    

■ 3年国語 p4c「話合いに司会者は必要か?」(11月14日)
3年生だけ,さらにもう一丁!
前週の国語の時間。教科書で説明されている話し合いについて学習していたときのことです。
あるお子さんが,「教科書の話し合いってp4cに似てますね」とつぶやいたとのこと。
おー!p4cが身体に染みこんでいますね。
さて,この時間,このつぶやきから発展し,「(合意形成を図る話し合いでは)司会者や記録係は必要か?」を問いにして話し合われました。
「p4cは司会の人とかいないでしょう。でもちゃんと話し合いは進むから,だから司会者は必要ないと思います」「p4cみたいに司会がいなければ,自分たちの話し合いって感じがするからいいと思います」「みんなで話し合っていることをしっかりと頭の中に入れているから,記録は必要ないと思います」などなど。
3年生の発言を聞いていると,p4cのよさ,p4cに参加する際の自分のスタンスに関する発言が多いことに気付きました。
みんな,p4cのよさをしっかり感じているんですね。
私も(3年生と一緒になって発言したい。子どもたちの発言が途切れたら,手を挙げよう)と思い様子をうかがっていましたが,ばんばん意見が出されていて,一向に途切れる気配を見せません。
何という発言意欲!それだけ話したいことがたくさんあるのでしょうし,友だちの意見から,新しい考えがどんどん沸いて出てくるんでしょうねえ。
そして,「〇〇さんに質問なんだけど」とか「〇〇さんと似ているんだけれど」とか「〇〇さん,どうしてそう思ったんですか」とか「〇〇さんの発言は〇〇○○だから,私は・・・」とか,
互いの意見が響き合っています。
友だちの発言をよく聞いていて,で,何について話し合っているのかもよく理解していて・・・。
問いに対する自分の思ったことだけを話すにとどまらず,話し合い全体を視野に入れて,自らファシリテートする姿も!
君たちって,本当に・・・あれだねえ。なんというか,すごいねえ。もう,言葉になりません。
で,最後に無理矢理発言させてもらいました。
「『p4cは司会者がいない』って考えがあったでしょう。でも私はね,君たちのp4cを見ていると,司会者がいると思うよ。(「えっ?」って顔の3年生。)私には,君たち全員がp4cの司会者のように見えるなあ」。
3年生のみんな,分かりづらかったかも知れないけれど,これはあなたたちを褒めていたんだよ。
お見事!3年生のみんな!
       

■ 校内読書旬間(11月11日)
11月25日まで校内読書旬間です。
この日の児童朝会では図書委員会から校内読書旬間でどんなイベントがあるか告知されました。
すでに図書室には,学校職員によるおすすめの本と紹介文が置かれていました。
どれもみんなおもしろそうですし,たくさん考えさせられそうな本ばかりです。
昼休みに再び図書室を覗くと,図書クイズに取り組む子どもたちがいました。
難問ばかりですが,答えは図書室にある本を見ると分かるとのこと。
答えを考えたりヒントになる本を探したりすることをとおして,図書分類(NDC)に気付けたり,おもしろそうな本に出会えたりと,様々な仕掛けが施されていました。
月曜日には図書ボランティアの方からの読み聞かせもあります。
この読書旬間を通じてさらに本好きな子どもに育ってほしいと思います。
また,親が本を読む姿が子どもに与える影響も大きいと思います。
秋の夜長,ご家庭揃って本に親しんでみてはいかがでしょうか。
   

■ 5・6年 中学生といじめについて考える2(11月11日)
この日2回目となる中学生と一緒にいじめについてp4cで考える学習が,小学校の体育館で行われました。
問いは「『いじめをなくすためには勇気が必要』とか言う前に,まずは自分を変えないと。『いじめをしない』って強く思うには何が必要?いじめを起こさない自分になるためには,どうするか?」です。
この問いは5・6年生と担任が11月9日の道徳の時間に考え,選んだものです。素晴らしい問いですね。
「いじめはしてはならない」ということは子どもたちはみんな分かっています,おそらく日本国中の子どもたちが。
しかし,それでもなお,いじめがなくならないのはなぜなのか。
この問題は人の生き方,ものの考え方に直結する難問である故に,解決するためには相当な覚悟が必要です。
うわべだけの,建前だけの意見表明にとどまるのではなく,自分を深く見つめる必要があります。
それ故に,考える価値が非常に大きな問いです。
だからこそ,中学生と合同で,さらには高名な心理士の先生にもオンラインで参加していただきながらの学習にしたのです。
さて,実際のp4cは中学生が主導する話し合いとなりました。
さすが,中学生の意見は高度ですね。でも5・6年生も一生懸命食らいついていきます。
p4cの中で,中学校の教師が中学生に問いました。「相手が傷つく言動をしないことを日常的に意識していますか」。
中学生から「意識しています」「意識しています」「意識しています」という発言が続きます。ずっと続きます。
しかし,ある中学生が次にように発言したのです。
「う~ん,私は意識できることもあるけれど,意識できていないこともあります」
5・6年生のみんな,聞きましたか!?
自分自身をよく見つめ,内省した上でのこの発言!
「建前はそうだし,ぱっと考えたときには,自分は意識してるよなあ。でも本当にそうだろうか。いつもそうだろうか」というクリティカル・シンキング。
さらには「こんなこと言ったら,周りの友だちや先生方から白い目で見られちゃうんじゃないかな」という不安を乗り越えた勇気(p4cの場にセーフティーがあったから可能になったのかも知れませんね)。
小学生にとって中学生と一緒に学ぶよさが表れた場面となりました。
前述の中学校の教師がさらに問い掛けます。
「では,みなさんは人を傷つける言動をしていないと言えますか」。
これに対して中学生は「傷つける言動をしていたかもしれません」という発言,同様の発言がやはりずっと続きます。
中学校の教師はたたみ掛けます。「普段から意識しているのに,どうして人を傷つけてしまっているかもしれないと思うのですか」
中学生の発言の矛盾をつきます。いじめ問題の難問たるゆえん,いじめ問題の本質に迫る投げかけです。
5・6年生の担任が今度は小学生に問います。
「みんなは1学期に比べ,人間関係も含めて,大きく成長した。それはどうして?」
うわべや建前だけじゃない,どこか遠いところの話じゃない,自分の「日常」の問題としてとらえ直すための,思考を深めるための問い掛けです。
5・6年生はじっくりじっくり考え,様々な意見を話しました。
「自分をコントロールすることができるようになってきたと思います」
「運動会が終わってから,目標がなくなっちゃって,みんなの心がバラバラになったときもあったけれど,2学期になって,陸上大会や学習発表会,音楽発表会などに向けてがんばっているうちに,また心が一つになったような気がします」
最後に心理士の先生から「みなさんはいじめはしないという思いがある。だからこそ,こういう話し合いができる。日常的ないざこざはあるかも知れないけれど,でも大きないじめに発展していないのは,どうしてなのかを考えると,見えてくることがあるかも知れないね。みんなはいじめをしない代わりに何をしているの?」
私は,いじめをしないためには,知性と意志が必要なのだと考えています。
子どもたちは,これから自分自身の知性をどのように磨き,意志・精神力をどのように鍛えていくのでしょうか。
そして豊かなつながりの中で,誰もが幸せを感じることができる社会,コミュニティをどう創っていくのでしょうか。
次につながる素晴らしいp4cでした。
次回は中学校で,絆集会です。
 
     

■ 4年国語 説明文を書く(11月10日)
4年生はあちこち散らばって活動していました。
自分のやるべきことをしっかり分かっていて,担任がいないところでも試行錯誤しながら粘り強く学んでいるのは,学びの主体者意識が育っている何よりの証左だと思います。
で,何の勉強をしているのかしらと手元を覗いてみると,説明文を一生懸命書いていました。
テーマは「日本の伝統工芸」。
竹細工やトンボ玉など,様々な伝統工芸について,パソコンで調べたことを教科書の説明文の型を参考にして執筆します。
もう小冊子にして完成させた子は私に見せてくれました。
何かの資料の丸写しではなく,書かれている内容を自分なりに理解して咀嚼して,分かりやすく再構成して書かれていました。
おー!すごいね―!
文章表現力はとても大切な力です。
とりわけ,読み手を意識して分かりやすく説明文を書くという活動は,論理的な思考力を育成することにもなります。
この時間の国語は,子どもの表現力,論理的思考力を育成する時間になっていました。
   

■ 1年道徳 赤泊小学校のどんなところが素敵なの?(11月10日)
1年生教室を覗くとp4cをしていました。
これはちょうどいいところに来た!と喜んで参観。
どうやら,赤泊小学校の素敵なところを話し合っていたようです。
「算数とか体育とか,いろいろな勉強ができるところです」みんな勉強したいんだね―。
「仲間思いなところです」「仲間思いって,例えば?」「〇〇さんがけがしたときにみんなが心配したところです」ほー,そんないい場面があったの。
「私が具合が悪くなったときに,6年生が保健室に連れて行ってくれました」そうなの。よかったねー。
話し合いは徐々に6年生の行動で嬉しかったことに焦点化されていきました。
「砂場で泥だらけになったときに,6年生が大丈夫?って心配してくれました」「滑り台の着地する所に水たまりがあったときに,どうしたら濡れないかアドバイスしてくれました」「掃除の時,どこに行けばいいか分からなくなったときに教えてくれました」「掃除の時にほうきの使い方を教えてくれました」「サッカーが上手なところを見て,すごいと思いました」「バスケットも上手だったよ」「一緒に遊んでと言うと,『いいよ』と遊んでくれたときが嬉しかったです」など,様々な発言がありました。
最後に担任は「皆さんはどんな6年生になりたいですか。どんな学校にしていきたいですか」と問い掛けました。
1年生はプリントに自分の考えを一生懸命書き込んでいました。
「どんな学校にしていきたいか」。これを1年生のうちから意識して考えることはとても大切なことだと思います。
コミュニティ,あるいはもっと広げて,社会を主体的に創ろうとする態度と力を育成することは,今の学校の重要な使命です。
1年生の皆さん,これからも上級生の素晴らしいところをたくさん見て,そして「あんな上級生になりたいな」といったあこがれを持ちながら育っていってほしいと思います。
この時間の道徳は,素敵なキャリア教育の時間になっていました。
   

■ るるぶ週間実施中です(11月9日)
現在,「るるぶ週間」実施中です。
規則正しい生活習慣をつけるための強調期間となります。
また,10日(木)は「ノーテレビ・ノーゲームの日」です。
過剰なメディア,ゲームとの接触は,身体に深刻な影響を与えます。
特にこれから大きく成長する子どもたちにとっては,その影響は大人以上に深刻になります。
ゲームをしないことで,心の安定が崩れるようなら,かなり心配な状況です。
お子さんはどうですか?
是非ご家庭でメディアやゲームとのつきあい方について話し合う機会を設けてください。
  

■ 避難訓練(11月9日)
今回の避難訓練は地震を想定してのものでした。
そして,グラウンドへ1次避難が完了した後,今度は津波が来るとの情報が入ったという想定で,再び校舎に戻り,3階に避難しました。
赤泊保育園の園児の皆さんも一緒に参加の合同避難訓練。
全ての子どもたちが大変円滑に避難することができました。
東日本大震災では,宮城県女川漁港で約15mの津波が襲ったと言われます。
赤泊小学校は海抜15mに位置し,さらに校舎3階まで上がれば,かなりの高さになります。
しかし,油断は禁物です。
学校職員は子どもたちの命を守るという決意で訓練を行いました。
子どもたちも真剣に訓練をしていました。

■ 感謝状その1(11月9日)
3・4年生が多目的室で何やら手紙を書いています。
誰に宛ててに書いているのかなと覗き込むと,学習発表会でお世話になった赤泊小唄のお師匠さんへの感謝状でした。
様々な色の紙に,それぞれの子どもたちが感謝の言葉をたくさん書き込んでいます。
それをグループごとに色画用紙に貼り付けて完成です。
感謝状を作りながら,きっと練習の時のことを思い出しながら書いたことでしょうね。
感謝状を書くという活動は,その時の体験活動を振り返り,自分はその活動で何を得たのか,どう成長したのかを明確化することになります。
赤泊小唄に関わる活動に内在する価値をしっかりと意識し,そして次につなげる。
とても大切な活動だと考えています。
さて,礼状が完成した後,教師が子どもたちに話しました。
「1学期は赤泊の民話,2学期は赤泊小唄について学びました。これからみんなは佐渡や赤泊の何について学びたいですか?」
5・6年生も総合的な学習の時間でも自分たちでやりたいこと,考えたいことを考えて,学びを子どもたちが自ら構想しています。
3・4年生も社会科の学習の中で「次に何をしたらいいか」考えながら活動する場面が何回もありました。
そしてそれを発展させるように,これほど大胆に学習の学びの構想を子どもに委ねるのは教師としても大きなチャレンジです。
まさに,これからの総合的な学習の時間は,子どもにとって大きな学びになるはず。
「子どもがつくる学び 子どもがつくる学校」が様々な場面で見られるようになってきました。
   

■ 感謝状その2(11月9日)
5・6年生も,そして4年生もまた感謝状を書いていました。
誰に宛ててに書いているのかなと覗き込むと,音楽発表会で指導してくれた音楽部の教師に対する感謝状を書いていたのでした。
給食の時間,サプライズで子どもたちは担当教師に感謝状を渡しました。
前日に当校の合唱を褒めてくれた教師とはまた別の方が,次の趣旨の話をしていたそうです。
「合唱などの表現活動は,自分自身を開くことが大切になります。そして,それは互いの信頼関係がないとできるものではありません。赤泊小の合唱はそういうものが基盤にあったからこそ素晴らしいものになったのでしょうね」
また,何人かの保護者からもありがたいお言葉を頂戴しました。
「音楽発表会,お疲れ様でした。文化祭よりとても上達していて驚きました(以下略)」
「音楽発表会は,学習発表会で見たから行かなくてもいいかなと思いましたが,行って良かったです!!泣けるくらい良かったです。大きな感動をありがとうございました。今の赤泊小学校に通いたいくらい良かったです」
(ありがとうございます!大きめの机と椅子をご用意してお待ちしております!うふふ)
さて,給食の時間に感謝状をもらった教師たち。結構読み応えあったんじゃないかな?
みんな嬉しそうに熟読していましたよ。よかったね,子どもたち。
       

■ 音楽発表会が生きています(11月9日)
音楽発表会の翌日。
音楽室では5・6年生が音楽の授業をしていました。
音楽発表会で披露した曲を歌った後,「♪ビリーブ」の練習をしていました。
これがまたいいのです!
明らかに2学期になってから,彼らの歌声は変わってきました。
本当に素敵な歌声になっています。
音楽練習が,練習した2曲以外の曲を歌う際にも生きています。
歌詞をかみしめるように,一言一言思いを込めて,頷きながら歌う姿,
全員が息を吸うために一瞬肩をわずかに上げ,そして続く歌詞を歌い出す姿。
歌声はもちろんのこと,彼らが歌う姿勢を見るにつけても,涙が出ちゃうのです。
もしかしたら,彼らが歌うなら,何でも涙がちょちょ切れちゃうかもしれないなあ。

■ 涙が止まらない(11月8日)
ついにこの日がやってきました,
佐渡市小学校音楽発表会!
我らが赤泊小の3~6年生が出演してきました。
朝は,やや緊張の面持ちの面々。バスに乗り込むと,一路アミューズメント佐渡へ向かいます。
会場までもうすぐで到着というタイミングで,5・6年担任は,5・6年生が書いた音楽発表会にかける意気込みを書いた作文を読み上げました。
これがまたいいんだなー。ほんの2,3フレーズだけですが,抜き出して紹介します。
「人の心を動かすのは,本当に難しいと思います。だけど,みんなで心を一つにして,全員で届けられたら,ちょっとだけ動くんじゃないかなと思います。」
「赤泊小のみんなに伝えたいことは,どんなことでも真面目に努力すれば上手くなること,一緒に練習してきた仲間に感謝の気持ちを伝えたいです。さらに,努力はしても損しないということや,苦手なことも努力すればできるようになったり,上達したりすることです。」
「ソプラノの人たちにできるだけ歌詞を間違えないで歌ってほしいけれど,もし間違えたとしても,アルトがそれに合わせて歌うように,心を一つにして歌います。」
うつむきながら,じっと耳を傾ける子どもたち。
心の中にともった青い炎がメラメラと燃え上がるのが見えるようです!
さて,会場内の撮影は許可されていないので,彼らのパフォーマンスを撮影することはできなかったのですが,結論から申し上げれば・・・
とにかく感動!
今シーズン最高の出来映えでした。
指揮をした教師は,「タクトを振りながら,感動して涙が出そうになった」と話していました。
私も涙が止まりません!やっぱりバスタオル持参するべきだったなあ。
『小さな勇気』が終わった瞬間に,かなりフライング気味にスタンディングオベーションをした引率教師たち。
だって,待てないんだもの,力いっぱいの拍手を贈るのを。
応援に駆けつけてくださった保護者,ご家族の皆さんからも大きな拍手。
会場中が大きな感動に包まれていたような気がします。
他校の教師からも「あそこまで仕上げるとはさすがですね」とお褒めの言葉を頂戴しました。
本当に素晴らしかったよ,君たち!
思いをもって粘り強く練習を重ねてきた君たちを誇りに思います。
やりきった子どもたち。帰りのバスでは熟睡する子が少なくありませんでした。緊張感から解放されたって言う感じでしょうね。
お疲れ様。
学校に到着してからパチリ。
 

■ 2・3年 係活動(11月8日)
担任が音楽発表会の役員として出張しているので,私が代わりに2・3年生の6時間目の授業に出ました。
授業に出たと言っても,子どもたちが自分たちだけで活動を進めているのを危険がないように見ているのが主な仕事なのですけれどね。
係は「おもしろ新聞係」「プレゼント係」「お楽しみ係」の3つです。
いずれもクラスメイトが楽しめて学校生活に潤いを与えられるよう,創意工夫して活動する係ばかりです。
まずは,おもしろ新聞係。
昼休みに行っている砂遊びを記事にしていました。
また,教室内には以前作成したおもしろ新聞が掲示されています。
こ,これはスクープ級の記事ばかりじゃないですか!おじいさんの寝癖がすごいとか。ははは。
次は,お楽しみ係。
今回はクイズを考えていました。
学級のみんなに出す準備なのでしょうね。
最後は,プレゼント係。
どうやら誕生日の子にプレゼントを作って渡す係のようです。
すると,係の子から「校長先生,出前でーす」とお届け物がありました。
見るとかわいいお寿司。えんがわとイクラ,醤油,そして,はし。緑色の丸は,わさびだそうです。か,からそー。ちょっと多すぎないでしょうか。
みんなとっても楽しそうに,そして協働的に活動していました。
授業が終わると,赤泊名物「みんなで片付け」。いいですね,2・3年生のみんな!
     

■ 1年 チャレンジャーは君だ!(11月7日)
1年生は算数で繰り下がりのある引き算の勉強をしていました。
「14-6」の計算を減加法で行うか,減減法で行うか,判断できるようになるには,まずは2つのやり方の違いを明確に理解していないとなりません。
この問題の場合,「減加法」とは,被減数を10とあまり4に分解して,10から減数6を差し引いた数4に,被減数のあまり4を加える方法であり,「減減法」とは,減数6を,被減数の一の位に当たる4とあまり2に分解して,減数6から4を減じた数2を被減数10からさらに減じる方法を指します。
と,ここまで書いていて,私自身も頭の中がこんがらがっちゃいました。この説明でいいのかしら?ははは。
1年生はこれを明確に意識して計算する必要があります(私が1年生だったらダメかも・・・)。
担任は,2つのやり方はどこが違うか子どもたちに問いました。
何人かの子どもたちが黒板の前で説明を試みますが,どれもイマイチしっくりきません。
でも担任はすぐには答えを言わないのですね。
子どもたちが自ら解を見つけることが最も理解を促進するからです。
子どもたちは「じゃあ,この説明でどうですか」とばかりに,入れ替わり立ち替わり説明します。
それでも,なかなか正解には行き着きません。
前に学習したところのノートを見返す子も。さすが!
やがて,あるお子さんが正解にたどり着くと,これが絶好のチャンスとばかり,担任はそのお子さんの発言を分かりやすく補強しました。
それにしても,なかなか正解が出ないときも,すぐに諦めることなく考え続けるそのチャレンジ精神の素晴らしさ。
1年生,きっと大きく伸びることでしょうね。
     

■ 5・6年 いじめについてのp4cの問いを考える(11月7日)
ある課題を解決するためには,課題の構造を理解し,問題の所在を明確化しなければなりません。
逆に,それがしっかりできることが,これからより一層先行き不透明になる社会を生き抜くために,大きな力となります。
中学生と合同でもいじめ問題について議論している5・6年生。
この日,5・6年生で行うp4cのための問いを考えました。
教室を覗くと,しんとしていて,子どもたちは机に向かって一心に考えています。
一枚の紙にマジックで問いを書くたびに床に置いていきます。
すると,問いが出るわ出るわ。様々な問いがたくさん出され,まるで円のようになりました。
「いじめとふざけ・からかいの違いは何か」「いじめは悪いと分かっているのに,なぜこの世の中からいじめがなくならないのか」「なぜいじめられている人は誰にも相談できずに抱え込んでしまうのか」「どうしたら相手の立場に立つことができるようになるのか」などなど,とても全ては書き切れませんが,いずれもいじめの構造や性質に切り込む,本質的な問いばかりです。
p4cにはまだ入っていないのですが,問いを考えたこの時間だけでも子どもたちにとっては大きな学びとなったはず。
数日後にp4cでさらに考えを深める予定です。
  

■ 【ちょっといい話】校長先生,見てください(11月7日)
前庭のモミジがいい具合に色づいてきています。
秋ですね。
【その1】
昼休み。養護教員が私を呼んで,「校長先生,見てください!」とグラウンドを指さしました。
私は「あ”ー」っと革靴に履き替え,グラウンドに猛ダッシュ(時速3kmくらいかな)。
何人かの子がグラウンドの落ち葉拾いをしてくれていたのです。
集めた落ち葉やドングリは相当な分量になりました。
お陰でグラウンドはきれいになりました。
さらに,グラウンドに這い出してきてしまって干からびるのを待つばかりで絶望していたミミズちゃんたちをも救ってあげていました。
子どもたちはみんな誇らしげ。そして楽しげです!
【その2】
教材畑隣の砂場では年齢を超え,いつも様々な学年の子が集まって砂遊びに興じています,1年生から6年生まで。
この日も砂場を覗くと,「校長先生,見てください!」と4年生。
そこには大きな砂山が作られていました。
冗談で「わあ,すごく大きいねえ!誰がここに住むの?」と訊くと,そのお子さんは「みんなです!」と即答!
しびれる一言!とても嬉しくなりました。
    

■ 全児童のp4c公開<佐渡p4cフォーラム プレイベント>(記事更新11月7日)
11月4日(金)の午後、島内に限らず、遠くは福井、東京、山梨、福島,岐阜などからも。
何人もの大学の先生や高校の先生,その道のプロから教育について勉強中の学生さんまで、そうそうたるメンバーが当校にお出でになりました。
そして、すべての子どもたちがp4cに取り組む様子をご覧いただきました。
公開した授業についてレポートします。

まずは、1年道徳「橋の上のオオカミ」
問いは「なぜ、オオカミはウサギを後へそっと下してやったのか?」
物語では、クマに優しくしてもらった後に、オオカミはウサギに優しくしてやったことから、「クマのまねをしたんだ」「クマがお手本になったんだ」などの発言が続きます。
そこで子どもたちの考えを深めるために、教師が「どうして意地悪しちゃうのかな」と問いかけました。
すると「楽しいという気持ちも分かるけど・・・」「でも優しくした方がいい気持ちになるよね」「優しくするとさわやかな気持ちになるね」「嬉しい気持ちにもなる」などの発言が続きました。
授業終盤で,授業を振り返りながら子どもたちが書いた文章には「オオカミのすごいところは、優しくなったところです」「これからは自分も優しい人になりたいです」「僕も見たことでいいことはまねができるようになりたいです」など、自分のこの先の行動についても言及する姿が見られました。
 

続いて、2年図工「絵画鑑賞」
何の絵を鑑賞したかというと、なんとあのムンクの『叫び』です!ひえ~!
さあ、このインパクトのある絵に子どもたちはどう挑んだのでしょうか!?
まず、「叫んでいる人は自分。つまりムンクさんじゃないの?」という話から、「もしかして自分の叫び声がうるさくて耳をふさいでいるんじゃないかな?」と発言がありました。
さらに「自分の叫びじゃなくて、どこからかの叫びじゃない?」「どこからかの変な音?」「町の雑踏の音?」。
「自分でもよく分からないような不思議な音なのかな?」「自分の嫌いな音なんだよ」と、発言はだんだんと本質に近づいていきます。
しかし、ここでタイムアップ。
子どもたちはさらに考えたいこととして、「後ろに描かれている人たちは人間なのか、違うのか?」「ムンクさんはどうして空をうにゃうにゃした模様で描いたのか?」「空に少し青が混ざっていることについて考えたい」など,新しい問いが生まれていきました。
 

次は、3年国語『三年どうげ』
「物語の面白いところを味わおう」という目標でp4cをします。
始めこそ、子どもが出した「主人公のトルトリは誰の子どもなのか?」という問いで話し合われましたが、間もなく別のお子さんの問い「トルトリも転んだことがあるのか?」について焦点化されていきました。
子どもたちのやり取りを少し紹介します。
「1回転ぶと3年きりしか生きられないということはさ、転んだら3年後には死んでしまうってことでしょう?そんなことあるわけない。これは村の人たちの思い込みなんだ。『プラシーボ効果』なんだよ!」おおー!小学3年の授業でプラシーボ効果という言葉が、子どもたちから出されるなんて!すごーーい!
「そうだよ。だって教科書の〇ページにはおじいさんが転がっているところが挿絵で描かれているけれど、なんかすごく元気そうだよ。とても間もなく死んでしまう人とは思えないよ」。
このやり取りに象徴されるように、常に教科書の叙述(3年生の段階では挿絵も)に立ち返る子どもたちでした。
 

そして、4年道徳「世界の通学路」
以前,ドキュメンタリー映画『世界の通学路』を鑑賞していた子どもたち。
世界の国で危険を冒しながらも一生懸命学校に通う4人の子どもを題材にしてp4cで深めました。
問いは「なぜそんなにしてまで学校に通うのか」です。
子どもたちの発言で多かったのは「学びたいから」「夢をかなえたいから」「将来のため」「幸せになるため」「人の役に立ちたいから」などでした。
そこで教師が考えを深めるためにこう問いかけました。
「苦労して学校に通っている4人の子たちは夢をかなえたいと思っている。みんなはどうですか?」
これにより、子どもたちは、自分だったら、自分ならと自分事として、学校の存在意義について考え始めました。
「学校は学ぶ場だと思う。知識が増える」「将来につながると思う」「夢がかなわないときもあると思うけれど、少なくとも半分は役に立つと思うよ」。
危険な通学路で通う子どもたちの姿に感銘を受けながら、一生懸命考えた4年生でした。
 

最後は、5・6年社会「これからの食料生産」
この日はゲスト講師をお招きしてp4cをしました。
問いは「もしも佐渡が食糧危機に陥ったらどうするか?」。5・6年生はこれを考えたかったのね。
今までの勉強を自分事として考えていた証左がこの問いに表れています。
さて、p4cの最初は「休耕田で野菜を育てる」「海のものを食べる」「ビニルハウスやLEDを利用して野菜を育てる」など、意見が止まりません。
するとゲスト講師の本間さんから、子どもたちの発言の実効性やリスクなどについてコメントいただきました。
すると話し合いは徐々に焦点化されていき、深まっていきました。
p4c後、子どもたちは「もっと佐渡のことを知らなければいけない」「佐渡の農業を何とかしなければならない」「社会でもっと学んで、自分の考えを持てるようになりたい」と、これからの自分についても思いをはせる5・6年生でした。
 

参観にお出でくださった方の主な感想を紹介します。
「子どもたちが感じ取ったこと、考えたことがのびのびと語っている姿がとても印象的でした」
「子どもたちが出した問いは本質を突いている鋭いもので、子どもたちの対話に引き込まれていきました」
「お互いに聞き合う姿、まだ話していない子の発言を聞こうとする姿、そしてじっくりと言葉を重ねていく姿に、教室の温かさを感じました」
「子どもたちの生き生きとした表現力、発言の若々しさがとてもよかったと思います」
「学習規律がしっかりと確立されていて、また複式学級でも十分に授業が流れていたので、大変参考になりました」
「子どもたちが、『僕の考えは〇〇さんに似ていて・・・』と断ってから話し始めていたのが印象的でした。周囲の意見を尊重している姿に感銘を受けました」
「子どもの発言の瑞々しさ、鋭さ、純粋さ。子どもたちの発言を赤泊小学校の先生方は大切にされていると感じました。
「全教員がp4cに対して前向きに取り組んでいるなんて、赤泊小学校はミラクルな学校だと思います」(そうでしょう、そうでしょう。私もそう思います。子どもたちも含めてミラクルですよね!)
とにかく、子どもたちの姿、そして教師たちの姿に対して皆さん、大絶賛されていました。
あまりに嬉しかったものですから、恥ずかしげもなく披露させていただきました。だって嬉しかったんだもの。うふふ。
当校は引き続きp4cを中核にして「子どもがつくる学び、子どもがつくる学校」を目指して進みます。
ご支援、よろしくお願いいたします。

■ 5・6年 社会 日本の食糧自給率について (11月2日)
5・6年教室で,子どもたちがスライドを見ながら,担任と何やら対話しています。
教室を覗いてみると,子どもは映されているスライドに興味津々。
かなりのめり込んでいて,活発につぶやく子どもたち。
社会科で日本の食糧自給率について学んでいたのでした。
買い物をするときに野菜の産地を確認することが大切だという話が担任からありました。
「みんなは野菜で価格が安いものと高いものとではどちらを選ぶ?」と質問されると,「そりゃあ,安い方ですよ」と言うお子さん。
「でもね。ほとんどを海外からの輸入に頼っているエビなんかは,その養殖のためにマングローブ林が伐採されているところもあるんだよ」と聞くと,前述のお子さんは「ん”ー,ぐぐぐぐ」と声にならないようなうめき声を出しました。
大切なことに気付いた瞬間です。
その上で,食品表示の見方などを学び,実際にラベルを見て確認する子どもたちでした。
「賢い消費者になりなさい」とはよく言われる言葉です。
しかし,何を一番大切だと考えるかによって「賢い消費者」としての行動も変わってくると思います。
例えば「牛乳は,より新鮮な消費期限までの期間が長い方を選ぶ人」もいれば,「少しでも食品ロスを減らすために,消費期限まで期間が短い方を選ぶ人」もいるでしょう。
そして,何気なく消費していると,もしかしてそれが知らないうちに環境破壊につながっているかもしれないことに,子どもたちは気付きました。
ソクラテスは「無知は悪であり,罪である」と言ったと伝えられています。
子どもたちには課題意識を持って,必要に応じて調べながら,賢い消費者になってほしいと思います。
それにしても,担任の先生!いい資料持ってくるな―!
   

■ ごちそうさまです (11月2日)
地域の方から柿をいただきました。
ありがとうございます!
職員みんなでおいしく頂戴しました。
ごちそうさまでした。
中にひとつ,おもしろい形の柿がありました。
これは「〇〇柿?」 ←〇〇の中に,皆さんだったらどんな言葉をいれるのかしら?

■ さくらポンポンズ 第2回公演 (11月1日)
さくらポンポンズの第2回公演『梅ぼし物語2』が,この日13時40分から開演となりました!
熱心なファンが詰めかけ,前回同様4年教室は熱気に包まれます。
手作りのうちわやペンライトを持参して,応援にも熱が入ります。
この日もあっという間の公演でした。楽しい時間ってすぐに過ぎちゃうね。
さて,終演後に告知が2つ。
①「梅ぼし物語の新キャラを募集します。思いついた人は,紙にラフスケッチして見せてください」
②「次回公演は1週間後ですが,もしも準備が間に合わなかったら延期します」
特に,②については「ねえ,あと何回くらいあるの?10回くらい?」と熱烈なファンから質問が飛びました。
また,①は,アイドルとファンが一体となって協働的にステージを作り上げる,新しいタイプのエンターテイメントですね。
そのうち,大手プロダクションから声がかかるかもよ―。
それにしても,やっぱり子どもたちのバイタリティ溢れる姿に脱帽です。
11月最初の記事になったのが,さくらポンポンズですもんねっ!ははは。
いい記事だなあー!(自画自賛)