5・6年ジオパーク巡り(6月30日)
金山学習を進めている5・6年生。もちろん,佐渡の見所や他の地域からみた特異点は金山だけではありません。
この日はジオパークとも呼ばれるほどの大自然の不思議について,体験的に学びました。
講師はジオパーク推進室の相田先生です。
宿根木集落付近の海に行くと,そこには大きな洞窟が。これは宿根木集落の方々が,海藻を運ぶために作った洞窟で,歓声までに5年の歳月が費やされたそうです。
洞窟は入口こそ広かったものの,進むにつれ狭くなっていきました。長さは50mほど。遠くの光の先には・・・海!ではなく,広く開けた岩盤でした。ここは,元々は海底だったのですが,隆起したのだそうです。岩盤の向こうには海が広がっていました。そこで海藻を採っていたのだとか。
途中で,洞窟の入口ににある採取した海藻を処理した大きな岩の竃や出口にある塩づくりに使った壁を削って作った煙突なども併せて見学し,いにしえの人々の暮らしに思いをはせました。
  
さらに,海底マグマが固まって出来た岩盤や穴が無数に空いた岩,波打ち際の甌穴,まくら状溶岩地帯など,特徴的な岩を見て,自然がとてつもなく長い時間を掛けて作った作品の数々に感嘆しました。
砂浜をルーペで観察すると「ペリドット」と呼ばれる1mmほどのキラキラした石がたくさん見られました。夢中で宝石を探す子どもたち。気分は宝探しです!
    
さらに,宿根木集落内では,路地の石畳や他の地域との交易などの跡も見学し,人の技術の素晴らしさにも驚きました。
半日の体験学習での宝物はペリドットだけではありませんでした。わくわくと驚きが詰まったジオパーク巡り。佐渡に対する理解も一段と深まりました。
来週は赤泊地域でジオパーク学習を行う予定です。


 3・4年社会 Aコープ赤泊店で調査活動(6月30日)
これまで,子どもたちは社会科で,「お店で商品を売るのは,お客さんのためだし,それがお店のためでもあるんだよね」と考えてきています。
「では,Aコープ赤泊店では,お客さんに商品を買ってもらうためにどんな工夫をしているのだろう」
こんな問いが子どもたちから出され,この日の調査活動につながりました。
Aコープ赤泊店様のご厚意により売り場だけじゃなく,バックヤードもご案内いただくことができました。
大きなエレベーターや総菜の調理室,その他にも商品のストックなどなど,様々な発見した子どもたち。
気がついたことはメモ,メモ,メモ!
気分は探検隊です。
「あ,赤泊小学校の給食献立表を発見!」何のためにあるのかな?想像を膨らませる子どもたち。
お店のお客さんに,「僕たちの質問にお答えくださいませんか」と突撃インタビューも敢行していました。
子どもたちの行動力に脱帽です。
大変意欲的に学んだ子どもたち。この楽しい学習は,必ず次の学びへとつながりますね。
   

 笑顔で迎えます(6月30日)
朝は,充実した授業をするため,担任たちは職員室などで授業準備をすることが多いです。
一方,登校してきた子どもたちを出迎える教職員もいます。
仏頂面ではなく,笑顔で迎えることで,子どもたちに「今日も一日いい学校生活が送れそうだな」を思ってもらえたら嬉しいです。
  

 眼科検診(6月29日)
全校の子どもたちの眼科検診を行いました。
眼科医の先生が,しっかりと,そして手際よく,よーく診てくださいました。
ありがたいことだと思います。

 2・3年道徳 正直さについて考える(記事更新6月29日)
6月28日,2・3年生は道徳で,p4によって考えを深めました。
友だちの病気が早く治るようクラスで願いを込めながら千羽鶴を折ることになりました。ところが大して願わないうちに鶴を完成させてしまった主人公。このことを主人公は担任の先生に正直に打ち明け,鶴を折り直すという教材文です。
そして,2・3年生が設定した問いは「千羽鶴で病気は治るのか」です。
最初のうちは「気持ちを込めて作った千羽鶴だから,病気は治る」と,クラスメイトの気持ちが病気の友だちに伝わり,そのことが病気から回復する支えになるのだろうとの主旨の発言が続きました。
さらに,担任はp4cを深めるための問いを発します。
それは「なんで主人公は鶴を返してって言ったのだろうか」です。
この問いに対して,「むしゃくしゃして折ったから」「うまく折れなかったから」「早く直るように願わないで折ったから」などの意見が続きます。
そのうちに,「願わないで折ってしまって,自分でも嫌な気持ちだったから」と正直に打ち明けるに至る主人公の心の動きに着目した意見が出始めました。
さらに担任の働きかけによって,主人公と同様の体験をしたことについて話す子も。
2・3年生は発言意欲が大変旺盛です。p4cの中で一人が何回も発言します。
そして,2回目,3回目の発言になると,少しずつ内容が変わっていき,徐々に深まっていく様子が見られることが多いです。友だちの考えを聞くことをとおして,自分自身で考えを深めているのでしょう。
jp4cの後半では,「担任の先生に正直に話して折り直したから,主人公すっきりしたのだと思う」という発言も見られるようになっていきました。
それにしても,子どもたちの聞く姿勢の素晴らしいこと!
友だちの話をしっかり「聴こう」とする気持ちが,そして自分の考えをしっかり聴いてもらえるという信頼感が,このp4cのセーフティを築いていたのだろうと思います。
なお,この授業は校内の教員にも公開され(大学の先生や中学校の校長先生も参観にお出でくださいました),放課後教員間で子どもたちの姿を元によりよい教育の在り方について意見交換を行いました。
   


 4年 ものすごい聴く力(6月29日)
2・3年生の聴く力がすごかったと前の記事で書きましたが,4年生も負けず,聴く力はものすごいです。
授業は算数。2枚の三角定規を使って,平行な2直線を引く学習。
引けたと喜んでいる子どもたちに担任は問いました。「この2本の直線はどうして平行だと言えるのでしょうか?」
あるお子さんが挙手をして一生懸命話しますが,なかなか伝わりにくい内容です。でも,本人はずっと力説しています。
担任はそのお子さんの話をずっと聴いています。そして子どもたちも!
その聞く姿勢のものすごさ!
一見机に俯せているようでもその眼はじっと話し手に注がれています。なんという集中力!
また,聞きながら三角定規を操作し,友だちの考えを確かめ,自分の考えを深めようとする子も見られます。
これらは,友だちの考えを大切にしようと普段から心掛けている子どもたちだからこその姿勢なのでしょう。
やがて,話し終わるまで聴いていた子どもたちの中から,前の発言者の話の内容を別の観点から説明する子が現れました。
なるほど,今度はすっきりと分かりやすい感じ。さらに担任も補足します。
多少分かりにくいと思っても,友だちが話している内容を何とか理解しようとする姿勢が,子どもたちの中で信頼感を育んでいるのだと思いますし,逆に信頼感があるからこそ,この姿勢なのだろうと思います。
学習内容については,中学生でも学習する同位角の考え方を活用したものです。難しい内容なのですが,子どもたちはしっかりと理解したようです。
     


 熱中症に注意!(6月29日)
数日前,あれだけのどしゃ降りと雷だったのが信じられないくらい暑い日が続いています。
ここで心配されるのが熱中症です。
写真のお子さんたちは登校時にマスクをはずしています(校舎に入ったらマスクを着用するため,その準備としてあごマスクにしています)。
学校では,熱中症防止を新型ウイルス対策に優先させ,登下校時には積極的にマスクを外すよう指導しています。
また,この日のように極めて暑い日には,外や体育館で激しく身体を動かして遊ぶことも制限しています。
子どもには自らの判断で病気の予防対策を講じることができるように指導を重ねています。
それにしても,マスクを外した子どもたちの嬉しそうなことったらありませんね。校舎内でもマスクを外せる日が早く来るよう願うばかりです。
  

 校内の安全な環境整備(6月28日)
子どもたちの安心・安全な学習環境づくりのために,教職員は様々気を配っています。
最初の写真は,教頭先生と庁務員さんが大型ディスプレイの固定作業をしているところです。
この機器を使用するときには別の場所に移動できるよう,フックが付いたワイヤーを使っています。
また,地震等で落下して子どもがけがをしないよう,水槽もワイヤーで固定されています。
これらのほかにも,ピアノの下に潜り込んで,けがをしないよう,潜り込み防止の机を置いておいたり,包丁やのこぎりなどの刃物類は,一本一本に番号をふり,鍵のかかる棚に保管したり,電動糸のこぎりやミシンの刃や針は取り外して保管したりするなど,様々な対策を講じています。
このようにして,子どもが事故などでけがをしないようにしています。
      

 5・6年算数 直間指導(6月28日)
5・6年生は算数でいつもように直間指導ですが,同じ教室で勉強しています。
もしかして学習内容も同じなのかなと思ったら,6年生は算数の復習,5年生は小数のわり算の筆算について,やっぱり別々の学習でした。
担任は,私に「5年生も6年生も,自分たちだけで学習を進める力がついています」と話しました。
教室の中はしんとしていて,ときどき担任の声と子ども同士で話し合う声が聞こえるだけです。
6年生は自力解決を中心としていますが,それにこだわることなく,必要に応じて様々な友だちと意見交換をしながら,学習していました。
理解もかなり進んでいるようです。
一方,5年生は次のような課題を担任と一緒に追求していました。
それは「7.85÷3.14の筆算のやり方を考えましょう」です。
さらにそこには補助発問もあり,「この問題を解くときに気を付けるべきことを3つノートに書きなさい」と子どもに示されていました。
この補助発問がミソ。これによって,子ども同士の議論を促し,筆算のやり方をしっかりと頭に定着させることができると担任は踏んだのです。
担任の思惑通り,子どもたちの間でp4cが始まりました。担任も入り,子どもの発言に対して揺さぶりを掛けます。
筆算で計算するときのアルゴリズム(やり方)をただ覚えればいいのではなく,ディスカッションすることでより深い理解につなげようとする担任と,一生懸命学ぶ子どもたちです。
        


 3年国語 主人公の心情曲線(6月28日)
3年生は国語で物語教材で学習をしています。
子どもたちは物語を読み進める中で,主人公の気持ちはどのように揺れ動いているか,心情曲線で視覚的に分かりやすく表現しています。
写真は子どもたちが作成しているプリントです(途中までですが)。
しっかりと書き込まれていて,充実した学びが進められていることが分かります。
すごいなあ,しっかり勉強していますね。


 全校VS活動(6月27日)

先日,全校VS活動で掃除や片付けをするべき所について話し合った子どもたち。
この日は,いよいよ全校VS活動の実施日です。
普段なかなか手が届かない場所や,普段よりも念入りにやった方がいい場所を,きれいに清掃したり整理整頓したりします。
活動時間は30分間。
最初に縦割り班ごとに軽く打合せをしてから作業開始。
20分間くらい一生懸命作業した後は,10分間の振り返りタイムです。
全活動時間のうち3分の1は対話等を通して振り返りの時間に充てています。
いかに対話をしたり,振り返ったりすることを通して,自己を見つめることを重視しているかをお分かりいただけるでしょうか。
VS活動後,集めた埃などを誇らしげに見せてくれたお子さんも。
これで校舎はますますきれいになったねえ。どうもありがとう!
       

 3年国語 言葉にこだわって読む(6月27日)
3年生は国語物語教材を使って学習中。
これまで子どもたちは,各段落ごとに,登場人物の心情が分かる叙述を探し出してきています。
この日もその続きです。
子どもたちは叙述を丁寧に読み進め,そこで使われている言葉一つ一つから登場人物の心情を読み取ろうとしていました。
「『立ちすくんでしまいました』は,主人公が困っていることが分かる」
「ねえ,『立ちすくむ』ってどんな様子なの?」
「辞書で調べてみよう」
と,子どもたちの対話によって,学びは進んでいきました。
また,こんな対話もありました。
「『にげるように かけだしました』も主人公の気持ちを表している」
「『かけだす』って,走り出すとは感じが違う気がする」
「確かに・・・」
この他にも,いくつも同様の対話がありました。
嬉しい,悲しいなどの抽象度の高い言葉ではなく,登場人物の言動から心情を読み取るこの学習。
ああじゃないか,こうじゃないかと,クラス全体で謎解きを愉しんでいるかのようです。
教師と子どもたちとの対話だけでなく,子ども同士の対話も自然に進められるようになっています。
p4cに慣れてきている影響もあるのでしょうね。
    

 1年国語 「おおきなかぶ」は動作化して理解を深める (6月27日)
1年生は国語『おおきなかぶ』で学習を進めています。
教科書の叙述通りに演技してみることで,正確に読み取ることができるようにしています。
さらに1年生は,登場人物の心情を想像し,登場人物になりきるべく,ところどころにアドリブを入れて演じていました。
かぶをみんなで引っぱる場面は,表情も豊かに迫真の演技!
演じた後は,録画された自分の演技を見て,少し気恥ずかしそうな1年生。
楽しみながらの読み取りとなりました。
    

 4年道徳 課題設定力 (6月27日)
4年生は道徳『16番目の代表選手』で学習していました。
けがをしてしまったため,オリンピック女子野球の日本代表から外れた内藤選手。チームは見事金メダル。代表選手たちは表彰台に行く前に観客席に向かい,さらにチームの記念写真は中央に内藤選手のユニフォールを掲げながら撮影したというエピソード。この話に4年生はどうアプローチしたのでしょうか。
ここで紹介したいのは,子どもたちの課題設定能力についてです。
選ばれた問いは「なぜ,最初に表彰台ではなく,観客席に行ったのか?」でした。ともすれば,銀メダルはどこの国のチームだったのかなどの課題が出されることもありますが,この問いは探究していくことにより,教材文がねらう本質に迫れるものです。
ほかにも「なぜ16番目の代表選手というタイトルなのか」「なぜ上野選手や他の選手たちは,疲れ切っていたのに力を振り絞り優勝できたのか」などいい問いがたくさん出されました。
さらに,対話を続けていく中で,内藤選手の存在の重さや内藤選手や観客をも含めたチーム力の高まりにつながる意見も出されるなどして,p4cは展開されていきました。
p4cに慣れていくにつれ,どんどん力を伸ばしていく子どもたちです。
  

 朝の愉しみ(6月24日)
梅雨のこの時期,教材園や植木鉢の植物たちもどんどん生長しています。
子どもたちは,今朝はどれくらい生長しているのだろうかとランドセルを背負ったまま,様子を見に行っています。
大きく育っていると,報告してくれる子も多くて,こちらも嬉しい気持ちになります。
また,少し目を移すと,玄関前の石階段で「グリコ・チョコレート・パイナップル ゲーム」(という名前なのかしら?)に興じている子たちがいました。
朝,様々な愉しみを見付けている子どもたちです。
       

 全校朝会~VS活動は何のため?~(6月24日)
7月の生活目標は「さかせよう VSの花」です。
進んでVS活動に取り組めるよう指導します。
この日の全校朝会では,担当教師が子どもたちに問い掛けました。「VS活動って何のためにするの?」
すると子どもたちからたくさんの意見がどんどん出されました。
「みんなのため」「学校のため」「家族のため」「困っている人のため」「生活のため」「自分のため」・・・。
「世界のため」という意見も。さすがワールドワイドですね。
やりなさいと指示されるから活動するのではなく,その意義を自分なりに解釈しながら活動することで,主体者意識を育もうとする意図があります。
梅雨のこの時期,VSの花もたくさん咲くといいですね。
 

 「すべります ゆっくりいこう」(6月24日)
この日は湿気が多くて1階廊下は滑りやすくなっていました。
そこで,養護教諭が,子どもたちの安全確保のために案内黒板を設置しました。
そこに書かれているメッセージは,「すべります ゆっくりいこう」。
黒板の前で立ち止まり,声を出して読み上げる1年生。
この後,ゆっくりゆっくり歩いていきました。
それにしても,これは金言ですね。私の人生訓にしようっと,せっかちだから。ははは。
  

 梅雨のだるさ(6月24日)
梅雨の時期は気圧の変化が激しく,だるさなど身体の不調を感じやすい時期です。
昼休み,子どもたちは,さぞ,バテているのだろうと体育館を覗いてみると・・・,汗だくになってバスケットボールに興じる高学年がいました。
うーん,逞しいですね。
教室を覗いてみる,だるま落としやコマ回しなど室内遊びをしている子たちがいます。
また,ほかの教室では何やら一生懸命工作をしている子たちもいました。
「何してるの?」と寄っていくと,「きゃー,見ちゃダメー」と一生懸命隠します。
それでも見せてもらうと,折り紙で作ったかわいい人形たちでした。
裏にはメッセージが書かれています。
これらは先生方にプレゼントするのだそうです。
嬉しい限りです。ありがとうね。
   

 全校p4c(こども哲学)宣言!(6月24日)
全校朝会で,「全校でp4cをやりたいです!ついては,校長室前に『問いの壁』を設置するので,問いを書いて貼ってください」と話しました。
すると早速2つの問いが貼られていました。嬉しいなあ。
「みんなと仲良くするためには?」
「なぜロシアとウクライナは戦争を始めたのか?」
どちらもものすごく大切な問いだと思います。

 3・4年 p4cの成果(6月23日)
3・4年生は総合的な学習の時間で,協働的に課題解決に挑んでいます。
指導担当の教師が話すには,p4cを授業等に取り入れるようになったからか,コミュニケーション能力が少しずつ向上してきているとのこと。
以前であれば,意見の相違があれば,「じゃあ,互いに別々に活動しよう」としていたそうです。このような方法も,当然ありでしょう。
しかし,最近は様子が変わってきているそうです。
安易に分かれるという選択はせず,じっくり話し合って,何とか一緒に協力して活動を続けられないか考えているのだそうです。。
意見の相違を乗り越えて,ちょうどいい着地点が見付けられるよう,合意形成を図ろうとしている姿がこの日も見られました。
急激な変化ではありませんし,このような非認知能力は右肩上がりに一直線に向上していくものでもありません。
行きつ戻りつしながら,それでも中・長期的に見ると,着実に力がついている,そんな感じなのだろうと思います。
さらに,特に3年生は,今まで,ともすれば4年生の陰に隠れ,一歩引いて活動する姿もあったのですが,少しずつ自分の意見を積極的に述べるなど,主体的に活動するようになってきているとのこと。
これらは,もちろん指導担当教員の指導の妙というのもあるでしょう。
もしかしたら授業等にp4cを積極的に導入している成果でもあるかなとも思います。
    


 5・6年 金山学習の振り返り(6月23日)

5・6年生は,短時間で立ったままでp4cを行っていました。
言わば,ショートタイムp4c,スタンディングp4cです。
テーマは,昨日の体験的な金山学習の感想や問いについてです。
今後,深める新たな学びの序章と言ったところでしょうか。
楽しみですね。
金山学習ワンダー(Wondser)はまだまだ続きます!
  

 3・4年 p4cにセーフティは確保されていたか(6月23日)
もう一丁,3・4年生!
3・4年生は社会科でp4cをしていました。
問いは,子どもから出された「レシートの下に書かれている数字はいったい何を表しているのか」です。
ここを切り口にすることによって,商品流通や経済システムに迫れるなかなかいい問いです。
様々な意見が出され,賑やかにp4cは進んでいきました。
教師がいったんp4c終了を宣言し,子どもたちに今日のこのp4cにセーフティは確保されていたか尋ねると,何人かのお子さんが必ずしもセーフティは確保されていなかったと意見を出しました。
セーフティは「信頼」と言い換えることもでき,p4cはこの信頼を基盤にして進めることが肝要なのです。
そのセーフティが確保されていなかったと感じる子がいたことを重く受け止めた指導教師は,この後予定していた学習から急遽舵を切ります。
いったいどの点でセーフティが確保されていなかったと感じたのか,子どもたちにp4cスタイルで訊くと「一生懸命話している人がいるのに,隣の子とおしゃべりしている子がいた」という回答。
なるほど,発言している内容をよく聞いてもらっていないと感じたのであれば,セーフティは確保されていなかったというのも頷けます。
また,「発言したいことがあったのに発言のチャンスが回ってこなかった」「言いたいことがあったのに,人の話を聞いているうちに忘れちゃった」などの意見も。
自分の意見をみんなに聞いてもらえなかったという無念さが,セーフティが確保されていなかったという気持ちにつながったのでしょう。
これらの意見に対し,「ではどうしたらいいのだろう」と教師は問い掛けました。
「みんなが順番に話をするようにしたらいい」「もう話した人はちょっと言うのを我慢して,まだ話していない人が先に話すようにしたらいい」など,たくさんの意見が出されました。
発言意欲が旺盛だからこその課題。
そして,それをそのままにせず,改善策をみんなで話合い,新たなルール作りを試みようとするp4cとなりました。
子どもたちが自主的・自律的活動をしようとする態度と力の育成にもつながるこの時間。
いい学びになりました。
   

 小中連携あいさつ運動②(6月22日)
この日の朝は2回目の小中連携あいさつ運動でした。
今回は赤泊小学校に,中学校の生徒たちが来てくれました。中学生の皆さん,ありがとう!
小学校からは総務委員会の子どもたちが参加。途中から6年生の有志も駆けつけてくれました。ありがとう!
さて,玄関前に2列に並んだ挨拶隊の間を通るのは,結構覚悟がいるようです。
玄関に続く石段を登り切った時点で,この挨拶隊に気付き,ちょっとたじろぐ子どもたち。ははは。
しかし,そこはさすが赤泊の子どもたち。
中学生たちに声を掛けられると,しっかりと挨拶を返すことができました。
   

 5・6年 金山学習(6月22日)
この日,5・6年生は金山について体験的に学ぶために,バスで一路相川へ。丸一日,ばっちりと学習します。

【きらりうむ佐渡】
佐渡金銀山に行く前に,その概要を学びます。
大スクリーンで映し出される迫力満点の映像に,子どもたちは「うわー」と声を上げたり,興味あるところを指さしたりと堪能する姿が見られました。
    

【佐渡金山】
2日前に,「佐渡を世界遺産にする会」の池田様から学校で話を聞いた子どもたち。
実際に金山に行って学習する際にも,駆けつけてくださいました。
懇切丁寧で,詳しいお話に,子どもたちはまたまた知識をたくさん得ることができました。
ところで,子どもたちも楽しみにしていた「金の延べ棒 取り出しチャレンジ」(こんな名前なのか分かりませんが)。
5・6年生全員がチャレンジしましたが・・・残念。
その後,たまたまその場にいらっしゃったお客さんがチャレンジすると,子どもたちはみんなで取り囲んで応援していました。
とってもほっとする光景でした。いいなあ,赤泊の子どもたち。
最後は道遊の割戸を背景にぱちり。
        

【佐渡奉行所跡,勝場】
佐渡奉行所の上之間。当時は佐渡奉行だけが上がれたのだそうです。
そんな特別なスペースに上がり,ご満悦の表情?
勝場では,力を合わせて臼を引きました。というか,臼に引きずられているような。うふふ。
 

【京町亭】
古民家空間 京町亭でおやつタイム。
佐渡をコンセプトに見た目も楽しいおやつをいただきました。
おやつタイムの後は,中庭で休憩。
ベンチに座って海を望む6人衆。絵になりますなあ。
  

【北沢浮遊選鉱場】
最後は,北沢浮遊選鉱場でぱちり。
大きな芝生の広場に入った時から,子どもたちはうずうずしていたよう。
「先生,鬼ごっこしたいです!先生が鬼になってください」と子どもたち。なんだか赤泊の子ってとってもいいですね。
これに対し担任は,「よし!じゃあ,私に捕まったら〇〇だぞー」と言った瞬間に,子どもたちは「ぎゃー!」と逃げ出します。
それにしても,子どもたちはもちろんのこと,担任の先生も若いねー。
  

【おまけ】
・左の写真は,道遊の割戸の下に当たる部分を間近で体感。写真じゃ伝わりにくいのですが,その場に行くと,ものすごい迫力です。
・帰りのバスでは,みんな疲れて,眠っている子も。右の写真の絵を描いていた子は眠くなかったのかな。
 

 ふれあいタイムで長縄跳び(6月21日)
この日の昼休み,縦割り班ごとにふれあいタイム。
体育館で長縄跳びで汗を流しました。
みんなとびきりの笑顔,汗びっしょりの子も。とっても楽しかったようです。
実は,この陰には高学年の優しい心遣いがあったのです。
1年生が縄に入るタイミングを計りやすいように,背中をそっと押してやったり,
大丈夫だよと両肩に手を置いてやったり,
縄の回し方を跳びやすくなるよう工夫したり,声を掛けたり。
始めはうまく跳べなかった1年生が,お兄さん,お姉さんたちのサポートを受けて,見事跳べたときには,大拍手!
跳べた1年生もとっても嬉しそう。
ただ単に汗を流して遊んだというだけでなく,思いやりの心やがんばろうという気持ちの醸成,そして達成感。みんなで思いを一つにして楽しむ一体感などなど。
様々な価値が満載の活動となりました。
    

 3・4年道徳 ドンマイ!ドンマイ!(6月21日)
3・4年生は道徳の学習をしていました。教材は『ドンマイ!ドンマイ!』です。
クラス対抗サッカーで,ゴールキーパーのこうくんがミスをして相手チームに1点献上。チームメイトはこうくんを責めますが,あるクラスメイトが「ドンマイ!」と声を掛ける様子を見て,はっとしたチーム一同。その後なんとか追いついて引き分けに持ち込みます。主人公は「引き分けだったけれど,いい試合だった」と振り返るという話です。
さあ,子どもたちはこれをどう料理するのでしょうか。
p4cの中でキーとなった問いは「どうして主人公は引き分けだったのに『いい試合だった』と思ったのか?」でした。
子どもたちは「今までは負け続きだったけれど,白熱した試合で引き分けることができたから」という意見が大半を占めました。
しかし,あるお子さんの「みんなでドンマイ!と声を掛けたことで,みんなの気合いが入ったから」という発言で,クラスの意見は大きく変わります。
さらに「もし,試合に負けていたら,『いい試合だった』と思わなかったのだろうか」という問い掛けで,それまで難しい顔で考えていた子どもたちの顔は一気に笑顔の花開きました。
「はいはいはーい!」と盛んに手も挙がります。分かったー!という感じなのでしょうか。
「負けたとしてもいい試合だと思ったと思う」「負けても,また次がんばろうということを思えた試合だった」という意見に落ち着きました。
途中で自分の生活経験を踏まえた発言も複数見られました。自分事として考えているということなのでしょうね。
考えがまとまるというのは,心の安定につながるものなのですね。
これほど素直に自らの気持ちを表現する子どもたちをとても愛おしく思います。
そして,分かったという気持ちを大切にしてもらいたいと思う一方で,同じように,答えが明確にならず,もやもやしたまま問いを持ち続けることも大切にしてほしいとも思います。
ネガティブ・ケイパビリティを持ち,問い続ける姿勢の大切さを今後も指導していきます。




 小中連携あいさつ運動①(6月20日)
小学校と中学校が合同であいさつ運動を実施します。
この日の朝は,赤泊中学校を会場に,参加できる子,参加したいと思う子が,元気な挨拶をしていました。
参加してくれた子どもたち,ありがとう!
次回は22日(水)。
今度は中学生が小学校に来てくれます。
小学生は総務委員の子たちが参加します。
中学生に挨拶されたら,赤泊の子どもたちは挨拶を返すことができるかな。
さらに,自分から挨拶できるかな。
 


 VS活動の計画立て(6月20日)
赤泊小学校はJRC(青少年赤十字)に加盟しています。
JRCの態度目標は「気づき 考え 実行する」です。
この態度目標そのままに,この日縦割り班ごとに,自分たちで相談して清掃するといい場所を決めて,清掃の計画を立てました。
授業等でp4cを重ねている子どもたち。
たとえコミュニティ・ボールを使わなくても,信頼を基盤としながら,抱いた問いを大切にする話合いが進められていました。
   


 1年 半具体物で考える(6月20日)
1年生は算数でブロックを使って,ひき算の学習をしていました。
問題は「5匹の金魚のうち,2匹をつかまえました。残りは何匹でしょう」というものです。
この場合,金魚に見立てたブロックを,私たちは半具体物と呼んでいます。
算数では具体物を使った思考と,数字や数式,数直線などによる抽象思考とを往還させながら,理解を深めていくよう指導します。
この際,具体的思考と抽象的思考の中間の物として操作活動に使用するのが,半具体物です。
半具体物を活用することによって,具体的思考から抽象的思考への移行を円滑にすることをねらっています。
1年生が入学時に購入するなどしていただいた『さんすうせっと』。
授業でしっかりと活用させていただいています。
 


 3年 国語 主人公の心情バロメーター(6月20日)
3年生は国語で『まいごのかぎ』で勉強していました。
この日は,第1段落の主人公の気持ちを読み取ります。
「多分こうだと思う」という想像だけで判断するのではなく,
「〇ページの〇行目に~と書いてあるから,このとき主人公は~という気持ちだと思います」と教科書の叙述を根拠に考えることができるよう指導しています。
そのために,子どもたちは最初に教科書で主人公の気持ちが表れていると思う箇所に印を付けながら考えていました。
授業で話題になったのは『後ずさりしながら』という叙述です。
「後ずさりってどんな動きなの?ちょっとやってみて」という指導教員の働きかけに,子どもたちは思い思いの動き方をしていました(写真3枚目)。
3年生だと後ずさりってなかなか使わない言葉なのですね。私はよく後ずさりしますが。たじたじって感じで,ははは。
子どもたちには,家で後ずさりについて調べてくるよう課題が出されました。
さて,2枚目の写真。矢印の先には赤鉛筆で書いた●があります。
プリントの中央に赤い線が引かれていて,そこが心情がフラットなレベルの場所としています。
写真のお子さんは,中央の赤い線よりも下に●を描いていますから,第1段落では主人公は沈んだ気持ちであると読んだのですね。
この先,学習が進むにつれ,主人公の心はどのように動くのか,視覚的にも分かりやすくなるよう学習していきます。
  

 きれいな校舎は真摯さの表れ(6月17日)
校長が自分で言うのも何ですが,当校の校舎は本当にきれいです。
来校されるお客さんは,「きれいな校舎ですねぇ」とよくおっしゃいます。
そんなとき私は毎回必ず次のように返します。
「そうですよね。子どもたちが本当に一生懸命掃除しているんですよ」
だって本当にそうなんですもの。
下の写真は子どもたちが真摯に清掃に取り組む姿の,ほんの一部です。
こんな姿を日常的に目のあたりにしていれば,そのように答えるのが当然というもの。
両手で力を入れてテーブルを拭く姿,机を運ぶときに左右の並びを細かに確認しながら並べる姿,T字ほうきに絡まった誇りをとる姿などなど,どれを見ても素晴らしいの一言に尽きます。
それも一切無駄口を叩かず,ただひたすらに作業しているのです。
赤泊小学校の校舎がきれいなのは,子どもたちの真摯な姿勢の表れです。
また,加えて「こんな立派な校舎が建てられたのは,赤泊小の地域の皆様が,教育に力を入れてくださった賜だと聞いています」と返すことも多いです。
子どもの情操教育にもいい影響があるに決まっています。ありがたいことです。
      

 3・4年総合的な学習の時間 中間発表会(6月17日)
3・4年生は総合的な学習の時間で,赤泊の民話を調べています。
テーマこそ指導担当教員が示したものですが,この学習のゴールや学習計画などは子どもたちが班ごとに考えて進めています。
まさに,「子どもがつくる学び」が展開されています。
この日,あるグループからの申し出により,中間発表会が行われました。
このグループは,『悲しい佐渡牛』の話を人形劇で演じることで学習の成果の一つとしたいと考えています。
この中間発表で,この人形劇をほかのグループの子たちに観てもらって,アドバイスをもらおうというのです。
なかなかの出来映えで,大きな拍手をもらった子どもたちは嬉しそう。
今後は,友だちからのアドバイスを取り入れ,人形劇をブラッシュアップさせることでしょう。
このグループの中間発表を観たほかのグループの子たちは俄然やる気になります。
演劇として発表するグループ,絵本にまとめるグループなど,心に火が着いた子どもたち。
主体的に学ぶ姿がここにあります。
    

 5・6年 佐渡むかし(6月17日)
この日,5・6年教室では,小木民俗博物館の高藤様をお招きして出前授業が行われました。
縄文・弥生時代から中世,近世に至るまでの佐渡の歴史がテーマです。
昨年度社会科で日本の歴史を学んだ6年生はもちろんこと,歴史について系統立てた知識を持たない5年生も,豊富な資料に興味津々。
超専門的な話もあり,難しいと感じた子どももいたかも知れませんが,初めて聞く話,驚くような話満載で,佐渡についてもっと知りたいという気持ちが高まったのではないかしら。
佐渡についての学習はまだまだ続きます。
 

 5・6年音楽 ピアノを囲んで (6月17日)
もう一丁,5・6年生!
音楽室から高音の歌声が聞こえてきました。
音楽室を覗くと,5・6年生がピアノを囲んで,合唱のパート練習中でした。
ピアノに合わせて一生懸命歌う子どもたち。
ピアノを囲んで歌う姿って,いいですよねー。

 1年 当たり前を問う (6月16日)
①1年生は道徳で『きんのおの』を教材に学習していました。
沼に斧を落とした正直者が,斧を拾ってくれた女神に対して「私が落としたのは金の斧や銀の斧ではありません」と話すあの物語です。
担任との対話を通して,全ての1年生が「嘘はダメ。正直にならないといけない」と話します。
そこで担任は問います。「なんで嘘ついちゃダメなの?何で正直にならないといけないの?」。
すると1年生は口々に「だって,正直に言うとお菓子とかもらえるし,嘘ついちゃうと罰を受けることになるもの」と答えます。
そこで担任はさらに問い掛けます。「正直に言っても,お菓子とかもらえないときもあるでしょう。嘘ついても罰せられないこともあるでしょう。お菓子もらえないなら正直にならなくてもいいの?」
1年生は口を揃えて,「お菓子もらえなくても正直にならないとだめ」
担任は子どもたちの思考をさらに深めます。「じゃあ,なんで,何ももらえなくても正直にならないといけないの?」
1年生は「う~ん」。ここから深い学びが始まります。
「正直でいないとならない」という自明のことを敢えて問うことによって,道徳的価値を子どもの中で再定義し,道徳的実践力を強化するよう促しています。
「だって嘘つきは泥棒の始まりだもの」「うん,そうだね。確かに」「嘘をつかれると嫌な気持ちになるし。相手を嫌な気持ちにさせるから嘘はダメで,正直がいいのだと思う」「相手が嫌な思いをするだけじゃなくて,自分も嫌な気持ちになる」など。
子どもたちは担任との対話を通じて,より深い考えに到達することができたようです。
   
②1年教室の隣のフリー教室に新聞紙で造られた要塞が出現しました。
これは図工で,新聞紙で作った細い筒で建てたものなのです。
ただの筒を,想像力を働かせて組み合わせることによって,遊びにも使えるものを生み出すという学習。
休み時間にはこの要塞を強化したり,周りで遊んだりする1年生の姿が見られました。
楽しい勉強だったのですね。
 
③休み時間に,私が手洗い場の後片付けをしていると,ある1年生が「こうちょうせんせーい」と寄ってきてくれました。そして一言。
「校長先生,年寄りなのに片付け大丈夫ですか?」
ははは。思いやりの心と,忖度のかけらもない清々しいほど純真な一言に,このお子さんの素晴らしさを感じました。でもちょっと複雑・・・。うふふ。

 2・3年 朝p4c始めました♪(6月15日)
朝学習の時間。2・3年教室を覗くと,朝からp4cをしていました。
予め子どもたち一人一人が話し合いたいことを紙に書いていたものの中から,この日の問いとして選ばれたのは「初めての水泳授業がもうすぐ始まるけれど,みんなどう?」です。
そうですよね,3年ぶりの水泳授業ですから,2年生も3年生も初めてになるわけです。
子どもたちはう~んと考え込みながら,それでも1人2人と話し始めました。
「泳げるようになるか心配です」「おぼれたらどうしようと思います」など,不安な様子。
中には「僕はみんなと違って,初めてのプールだからとても楽しみです」という発言も。
担任の体験談もあり,校長の体験談もあり(両方実話),最後には「水泳がんばろうと思います」とか「心配だったけれど楽しみになってきました」という発言が多数に上りました。
7月に入ってすぐに水泳授業は始まります。
まずは水に慣れ,水に身体を委ねる楽しさ,泳ぐ楽しさを存分に味わってほしいと思います。
   

 3・4年社会 佐渡のお宝を地図に書き込もう (記事更新6月15日)
ここ数日,3・4年生は社会科で佐渡のお宝を地図に書き込んでいます。
グループごとに地図に何を書き込むかインターネットや図書資料などをもとに相談し,熱心に作業をしています。
素晴らしいところがたくさんある佐渡。
子どもたちには佐渡のよさをたくさん知ってもらいたいと思いますし,佐渡に誇りを持つことによって,彼らのアイデンティティの形成にプラスの要因として作用するのだと思います。
     

 5・6年道徳 こども哲学(6月15日)
p4cのような対話は「こども哲学」と言われることがあります。
5・6年生は道徳でp4cで,考えを深めました。
どれくらい深めたかというと,あるお子さんの振り返りによると「もう頭を使いすぎて,使いすぎました。」
テーマは「万物の根源は何か」です。く~,しびれる~!
追求する道徳の価値項目は「真理の探究」。
超難問なだけに,最初はぽつりぽつりとしか発言がありませんでしたが,p4cが進むにつれ,どんどんヒートアップ!
どんな話合いになったかというと・・・要約することなんか到底できません。それほど,多様な意見が出され,それぞれが響き合っていました。
時間が来て「p4cは終了です」と担任が宣言すると,子どもたちからは「え~~~~!」という嘆きが!
とにかくすごかった。参観していた私は,途中涙が出るほどでした。
真理の探究をする子どもたちの表情をご覧ください。
子どもたちの振り返りを以下にいくつか紹介します。
「今日,この勉強をしてたくさんの意見が聞けてよかったです。分からないことをそのままにしないことは将来役に立ちます。今日は自分で考えて,将来のためになったと思いました」
「僕は出された「命」「脳みそ」「色」「光」「時間」という意見が全て万物の根源だと思いました。僕は一つに絞れませんでした。そして,僕は,根源は何個もあっていいんじゃないかと思いました。考えた自分自身をどう思ったかというと,すごいと思いました」
「万物の根源について考えて,もう分からなくなって諦めた方がいいんじゃないかと思いました。でも,僕は何とか考えられました」
「p4cをして,どの意見もすごいもので,聞いたらどんどん分からなくなっていきました。僕はこの万物の根源は何かというp4cをまたやりたいです。分からないことをそのままにしないってすごいと思いました」
「僕は今までこんな問いを考えたことなかったけれど,とてもすごかったです。一歩成長したと思います」
                

 4年算数 180°を超える角度の測り方 (6月14日)
4年生は周りの子とディスカッションしながら課題解決する姿がよく見られます(あ,「4年生も」でした)。
その姿があまりに素晴らしいものですから,授業中に担任にその旨話しかけました。
すると,あるお子さんが私たちのところに来て「先生,今勉強の最中ですからおしゃべりはしないようにしてください」と注意されました。ははは,ごめんなさいね。
さて,授業では,教科書に記載されている180°を超える角の測り方を学んでいました。
簡単,簡単とばかりに早速作業に取りかかる4年生。
しかし,すぐに「あ!できない!?」との声が上がりました。
この日初めて180°を超える角度の測定に挑んだのです。
それでも友だちと協力して見事解決することができました。
この後,180°や270°を「2直角」「3直角」という数学的用語を使いながら子どもたちは測定方法を説明しました。
例えば,3直角の角度を求める方法は,
360°から90°を引くという引き算方式,あるいは180°に90°を加えるたし算方式など,様々な方法を見付けた子どもたち。かけ算での求め方に気付いた子もいたようです。
そんな4年生に担任はさらに問い掛けます。
「では分度器を使って測るにはどうしたらいいですか?」
この問い掛けに,両手を挙げ猛烈アピールするお子さんも。発言意欲旺盛だなあと感心します。
操作活動は子どもたちが楽しんで活動できるのですが,それを一般化し,類似問題にも対応できるよう数学的思考力にまで高めるのは難しいものです。
しかし,この授業のように,操作したことを説明したり,ノートにまとめたりすることで,乗り越える子どもたち。しっかりと学んでいます。
     

 5年算数 みんなができることが大事 (6月14日)
5年生と6年生が直間指導で算数の勉強をしていました。この記事では5年生の学び合いの様子について紹介します。
さて,課題はこうです。「1mで3.2kgのものがあります。1.2mなら3.2kgより重くなりますか,軽くなりますか?また,0.8mではどうなりますか?」。
子どもたちは2グループに分かれて,協働的に課題解決に挑みます。途中で担任が6年生の指導のために退出しますが,去り際に「後で,どのようにして答えを出したか発表してもらいます。それぞれのグループの誰かを指名しますからね」と話しました。
何気ない一言なのですが,学び合いにおいては非常に重要な一言です。このためには,グループ内の全員が理解しないといけませんし,もしも理解していない子がいれば,みんなで優しく教える必要があるのです。
「全員が分かることが大事。誰一人として取り残さない」という理念をもって学ぶこと。
この理念は授業にだけ適用すればいいのではなく,日常生活のあらゆるところで実践してほしいものです。
担任が戻ってきて,発表タイムになったとき,それぞれの班はいずれも正解。お見事。
続けて,担任は「このことが正しいと言うことをどのように説明しますか。筆算をするのではない方法で説明しなさい。全員が分かることが大事ですよ」と話し,また6年生の指導へ。
さあ,5年生はどうしたでしょうか。
最初は自力で説明を試み,そのうちあるお子さんが黒板に図を書きながら説明し始めました。
「なるほど」と理解した子もいれば,「ちょっとよく分からないなあ」とつぶやく子もいます。そんな子に対してはみんなで分かりやすく教えていました。
「子どもがつくる学び,子どもがつくる学校」をめざし,今年度は教職員一同研究を続けています。
子どもが作る学びを具現化するために,学習計画を子どもたちが立てるというのもその一つの姿です。
この時間のように,教師が細かに指示しなくても自分たちだけで学習を進めようとする力,子どもが主体となって学習を進める力がついてきています。
   

 1年道徳 (記事更新6月14日)
1年生は道徳で,「おたんじょうれっしゃ」という教材で勉強していました。
お世話になっている人に感謝の気持ちをもとうとする気持ちを育成することがこの時間のねらいとなります。
「病気やけがをしたときに,誰がどのように助けてくれましたか」という担任の問い掛けに,「お母さん」「病院の人」など自分の日常生活を思い起こしながら考えていました。
普段の生活と関連づけて考えるのは,主題を自分事として考えるためにとても大切なことです。
1年生はいつも真面目にしっかりと勉強しています(あ,「1年生も」ですね)。
先ほどの担任の問い掛けに「冷えピタ君です」という発言も。ははは,「君」はついているけれど,残念ながら人じゃないんだよねえ。
  

 4年,2年国語 対話で読みを深める(6月13日)
4年生は国語で『一つの花』の学習を進めています。
この日は物語のクライマックスとも言える,戦争に征く父との別離の場面です。
これまでに子どもが各自で読み取ったことを踏まえて,この日は担任との対話で登場人物の心情に迫ります。
駅でほかの兵隊さんを見送る際に,小さく万歳をする父。あるいは,「一つだけの花,大事にするんだよう」と話す父。
これらの言動から,父の心情を読み解いていきました。
クラス全体を視野に入れつつ,一人一人の子どもと担任とが対話を通して,読みを深めていました。
また,2年生も国語で『スイミー』の学習中。
こちらも,スイミーたちがマグロが撃退するクライマックスの場面です。
2生は例によってp4cによる対話で読みを深めます。
対話を重ねるうちに,「前は,スイミーは自分だけほかの魚とは違う黒色だったから嫌だなあと思っていたと思うけれど,マグロを追い出してからは自分が黒色だったからこそ,ほかの魚たちの役に立ったので嬉しいと思う」と子どもたちは話していました。
こんな境地にまで子どもたちはたどり着いたのですね。お見事!
教室の後ろには,2年生が先日完成させた図工作品が子どもたちの学びを見守っています。
   
  


 5・6年 図工室の椅子の高機能性について(6月13日)
5・6年生は図工で木工作品作りにチャレンジ中。
電動糸のこぎりやキリ,げんのう等を駆使して,頭の中のイメージを作品として具現化させます。
この際大切なことは,道具の正しい使い方,正しい姿勢による効率的な力の使い方です。
私が図工室を覗いたときには,図工室の椅子の前に子どもたちが集まって担任の話を聞いていました。
キリで穴を空ける際は,机の上ではなく,椅子の特定の面で行うといいという説明を聞き,子どもたちは大いに納得。
図工室の椅子って,のこぎりで木を切るときにも使えるなど作業台にもなる優れものなのですね。
道具を大切にする気持ちを持って,道具を大切に使うと技術もぐんと向上しますよ,5・6年生のみんな。
 

 児童朝会は,全校p4c「いじめになるのはどれでしょう?」(6月10日)
今までは学級内でp4cをしていましたが,この日の児童朝会で,初めて全校p4cを行いました。
縦割り班ごとに丸くなってp4cの対話で探究します。
テーマは「いじめ」。
問いは,一枚のイラストの中で「いじめになるのはどれでしょう」です。
1年生から6年生までが同じ土俵に上がって,同じ問いを探究することによる,教育的効果の可能性は大変大きいと感じています。
さて,p4cの様子を見ていると,みんな発言意欲旺盛ですね。
いつもと違う雰囲気の中でも,下級生は萎縮なんてしません。
信頼を基盤とした安心感の中で,自分の思うことを思うように発言できていたようです。
その陰には,もちろん上級生の大きなサポートがあったことは言うまでもありません。
さて,縦割り班は7班あるのですが,5つの班と2つの班とで意見が割れたイラストがありました。
それが最後の写真です。
後ろから抱え上げられ,笑顔でいる子。この子は嫌な思いをしているのか,いないのか。これはいじめに当たるのか,当たらないのか。
これに対する考えは,発達段階によって,あるいは経験によって変わっているものと思われます。
みなさんは,これはいじめだと思いますか?
    


 2年 国語「スイミーはどれほど素晴らしい景色を見て元気を取り戻したのか」(6月10日)

2年生は国語『スイミー』で学習中です。
この日も子どもたちから出された問いからp4cはスタート。
その問いとは「スイミーはどれほど素晴らしい景色をみて元気を取り戻したのか」です。
私が参観できたのは,「ドロップみたいな岩から生えている,こんぶやわかめの林」という一文についてのp4cです。
適宜教師が入りながら,p4cは円滑に進んでいきます。
「ドロップってどんなものだろうね?」「丸い飴。いろいろな色があるの」「でもドロップって『ドロ』っていうからどろどろなんじゃないの?」「ドロップみたいなって『岩』のことを指しているの?『こんぶやわかめ』のことを指しているの?」「佐渡わかめって煮込むとどろどろになっちゃうことがあるでしょう。どろどろになったわかめのことなの?」などなど,ドロップという言葉一つで対話は盛り上がります。
「いろいろな色の岩があるんだね。そこから,こんぶやわかめが生えている」「じゃあ,スイミーが元気を取り戻したのは,いろいろな色の岩を見たからなの?それともこんぶやわかめなの?それとも林全体なの?」
どんどん対話は深まっていきます。
「ドロップは様々な色の飴だから,様々な色の岩が集まっているのだとと思う」「それだけじゃなくて,そこから生えているこんぶやわかめがゆらゆら揺れているのも一緒にして,きれいなんだと思うな」「そうだね,あと海の水の青さや陽の光がゆらゆらしているのも,きれいだって思ったんじゃないかな?」
ここで私も発言します。「私,松之山で美人林ってところに行ったことがあるんだけれど,とってもきれいな場所でね。大きなブナの木がたくさん立っていて,上を見ると陽の光が若葉の緑を通して目に入ってきて,また足下を見ると薄茶色の枯れ葉がさくさくってたくさん積もっているの」
子どもも続けて自分の体験を話し始めます。「僕も竹林に入ったときに,竹がたくさん生えているところで陽の光が差し込んでいて,葉っぱがサワサワしているの。きれいだったよ」
「スイミーもいろいろな色の岩やこんぶやわかめとか,それぞれ別々なんじゃなくて,青い水とか陽の光がゆらゆらしているのとか,みんな含めてきれいだって思ったんだね。」
要約すると,上記のような授業になったでしょうか。
このほかにも「うなぎ。かおを見るころには、しっぽをわすれている」という一文。これでもまた盛り上がります。こうして一つ一つ書いていくといつまでたっても書き終わらないので残念ながら省略(涙)。5時間目も続けてやったのですが,こちらも省略します(涙涙)。
それにしても今日も子どもたちの想像力が爆発!私たち大人の予想を大きく超えてp4cはどんどん深まっていきました。
もう盛り上がっちゃって,なかなか次の段落に進めません。うふふ。
*最後の写真は,「見たこともない魚たち。見えない糸でひっぱられている」のくだりを実際にやってみている2年生です。
      


 耳鼻科検診(6月10日)

この日の午後,耳鼻科検診がありました。
子どもたちが廊下で待機しているところをパチリ。
ある女の子が私に訊きました。「校長先生,耳鼻科検診って,お医者さんにどこを診てもらうんですか?」
う~ん,それよりも私はあなたの手に描かれたかわいいイラストが気になるなあ。
  

 3・4年 社会科 佐渡のお宝を調べよう(6月9日)
3・4年生は,社会科で佐渡のお宝について調べ学習をしています。
事前に用意されたパンフレットやタブレットを使いながら,佐渡のお宝として何について調べ,まとめるか,グループごとに相談していました。
そういえば,4年生は去年赤泊のお宝について調べていましたっけ。
今年は一つ下の子どもと一緒に,佐渡に範囲を広げて調べることになるんですね。
3年生にとっても,4年生と一緒に学ぶことによって大きな学びにつながっていることと思います。
  

 1年 あっ!わかったー!(6月9日)
このホームページでは,p4cなどで子どもたちがじっと考え込んでいる写真が多くアップしていますが,もちろん,いつもそんな苦悶の表情ばかり浮かべているばかりではありません,ははは。
この日,1年教室では,国語で『あいうえおであそぼう』という詩をもとに勉強していました。
担任が「この詩には秘密があります,それは何でしょう」と問うと,子どもたちは教科書や黒板をじっと見つめますが,なかなか容易には分かりません。
しかし,そのうちにあるお子さんが,「あかさたな」の順番に並んでいると発言すると,どこどこ?と子ども同士の情報交換が始まりました。
そのうちに,「あっ!わかったー!」と嬉しそうな声があちこちから上がっていきました。
さらに,行内で同じ言葉が繰り返されていることにも気付いた子どもたち。どおりで,リズムよく音読できるわけですよね。
「う~ん」の言葉と同じくらい,子どもの「わかったー」の言葉ってやっぱり嬉しいものです。
   

 4年 国語 「一つの花」の読み取り(6月9日)
4年生教室を覗くと,いつものようにわいわいと,そして真剣に学習していました。
計画に従って「一つの花」の学習は進められていて,この日は登場人物の心情を読み取って,ワークシートにまとめていました。
4年生はグループになって協働的に学んでいる姿がよく見られます。
担任が細かくグループを指定しなくても,子どもたちは,誰とでも学べることが大切と考え,様々な友だちと活動しています。
机を隣り合わせていて,分からないとき,迷ったときには友だちと相談しますが,基本は自力解決をしていたこの時間。
子どもたちの手元を覗き込むと,びっしり書き込んでいてすごいなあと感心します。
中には,登場人物の心情を矢印で結び,「あー,つながったあー」と感嘆する子も。
いい勉強を重ねていますね。
   

 5・6年 燃えるBGM(6月9日)
グラウンドから,血湧き,肉躍るような曲が聞こえてきました。
まさに80年代洋楽ロックの王道,ボン・ジョビの「♪Livin' on a Prayer」じゃないすかー!
若い体育教師が,この曲を授業のBGMとして使っているなんてちょっと嬉しい。
5・6年生のランニングにも気合いが入りますね,多分!
リクエストできるなら,この次はロッキーのテーマがいいなあ。
  

 モンスター!?(6月8日)
昼休みに,赤泊小学校の3階に怪獣が出現しました!
実はこれ,教頭先生が電子顕微鏡とそれを映し出すディスプレイを設置してくれたのです。
何が映し出されているかというと,メダカの卵なのです。
大変クリアで,心臓から血流が流されている様子や尾びれがぴくぴく動く様子などもはっきりと確認することができました。
ときどきメダカの全身が大きくぐるぐると回ると,子どもたちから歓声が上がります。
肉眼では見られない科学の世界。
このような教育環境が子どもたちの知的好奇心を刺激するのだと思います。
  

 歯と口の健康週間(6月8日)
ただ今,歯と口の健康週間の真っ最中です。
校舎内の様々な場所に,健康委員会が啓発のために作ったポスターが掲示されています。
子どもたちには「歯みがきがんばりカード」を配付して,歯みがきを習慣づけるための意欲付けを図っています。
どうか,各ご家庭でも歯みがきがしっかり習慣付くようお声かけをくださるようお願いします。
 

 体力テスト(6月8日)
この日の2時間目。全校で体力テストを行いました。
チャレンジするのは,立ち幅跳び,反復横跳び,長座体前屈,上体起こしの4種目。
縦割り班ごとに測定する場所に移動していきます。
こうなると縦割り班内の上級生のリーダーシップが大切になってきます。
班ごとにしっかり整列させるほか,がんばろうと声を掛けたり,アドバイスをし合ったりする場を設けたりする班もありました。
さすが上級生。このような積み重ねが自主的・自律的活動の基礎となるのですね。

 2年 国語 スイミー(6月7日)
2年教室を覗くと,国語の有名教材『スイミー』で勉強していました。
子どもたちは段落ごとに問いを出し合い,順番にp4cで深めていきます。
***
第1段落の問いは「どうして他の魚は赤なのに,スイミーだけ黒なのか?」です。
(「こ,この問いは,作者のレオ・レオニさんに訊くしかないんじゃないの」と思った私は,実に浅はかでした。)
すぐにあるお子さんがこう発言しました。
「きっとスイミーはもとは違う仲間と一緒にいたのだけれど,その後,赤い魚の仲間に入ったんじゃないかな」
すると,p4cはぐるぐる回り始めます。
「そうだね,きっとはぐれちゃったんだよ」「スイミーが元にいた仲間はみんな黒だったと思う」「はぐれて一匹で寂しい思いをしていたところで,赤い魚たちと出会ったんだ」「スイミーは最初は自分だけ黒いから嫌だなあと思っていたと思う」「どうしてそう考えたの?」「だって,僕もみんながおもしろそうなゲームを持っているのに,自分だけ持っていなかったときは嫌だなあって思うもの」「でもスイミーは,最初は嫌だったんだけれど,だんだん慣れてきて,そんなに嫌だと思わなくなっていったんじゃないかな」・・・。もう,子どもたちの想像力,爆発です!
(でも,この後,赤い魚たちはマグロに食べられちゃうんだよなぁ。せっかく友だちになった赤い魚たちをまた失ってしまうスイミーのかわいそうなこと!)
***
第2段落の問いは「どうしてスイミーだけがマグロから逃げることができたのか」です。
(「こ,この問いは,スイミーは泳ぐのが速かったからなんじゃないの,簡単簡単」と思った私は,やっぱり浅はかでした。)
「スイミーは泳ぐのが速かったからだよ」「そうだね。あとスイミーだけ違う方向に逃げたからじゃないの?」「どうしてそう思ったの?」「だって,教科書の〇ページのイラストで,一匹だけ違う方向に逃げているところが描かれているから」「そうそう。一匹だけ岩の陰とかに隠れちゃったの。こうして(と隠れる身振りをする)」「それに,スイミーは一匹だけ黒いでしょう。だから他の魚より目立たなかったので逃げられたんじゃないかな」・・・。
***
(つまり,スイミーは最初は自分だけみんなと違うことを引け目に感じていたんだけれど,結果としてそれがスイミーの命を救ったことになるのですね。物語では,この後スイミーが自分の色の黒さを生かして,自分を含めたコミュニティ全員を救うことにもなるんです。まさに,この話はマイノリティが自分のよさに気付き,自分を誇りに思うまでの,スイミーの成長の物語だったのです。)
学びを重なる中で,子どもたちはこの主題に気付くことができるでしょうか。
この調子なら,子どもたちはいい学びをするんでしょうね。
途中で教科書の叙述に立ち返ることもしっかりあり,国語として素晴らしいp4cになっていました。
*本文中の( )は,私の心の言葉です,うふふ。
   

 3年 国語 どんなこまが好き?(記事更新6月7日)
3年生がp4cをしていました。
テーマは「どんなこまが好きか紹介し合う」です。
それぞれの子どもたちが,自分の好きなこまについて語ります。
きっとこのp4cの輪の上には,子どもたちの好きなこまが楽しそうに回っているイメージが浮かんでいることでしょうね。
   

 4年 図工 コラージュ(記事更新6月7日)
5月の記事で紹介した4年生コラージュ作品が完成しました。
作品の中に,作者名が入れ込んであるものなど,紹介できない作品もあるのが残念ですが,写真にない作品も含めて,いずれも想像力と偶然が素敵な出会いを果たした素晴らしい作品ばかりです。
      

 4年 道徳と国語を関連させる(6月6日)
4年生は1時間目に道徳の学習をしていました。
主題は「せいいっぱい生きる」。
宮越由貴奈さんという方が書いた『命』という詩を元に学びます。
由貴奈さんは5 歳のときに発症した神経芽細胞腫と5 年半にも及ぶ闘病生活の末、11 歳という短い生涯を終えました。この詩は、由貴奈さんの亡くなる4 ヶ月前に書いたものです。
子どもたちは,まず読んで感想を交流します。感想のほか,みんなで話し合いたいことなども出されました。
「命はどうして大切なのだろう。私は,命はなくしたらもう取り戻せないものだからだと思います」
「命は大切にしていても,なくしたくなくても,亡くなってしまう人がいるから大切にしたいです」
「命は一人にひとつずつしかない。もしなくしてしまったら,その後に待っている楽しい生活とかが無駄になってしまう」
口頭で交流するだけでなく,子どもたちは紙にも書きながらじっくり考えていました。
次の道徳の時間には,p4cでさらに深めたいと担任が言っていました。
さて,その後の4時間目。今度は国語『一つの花』の学習です。
この日,戦時中を舞台にしたこの話を初めて読んだ4年生。
病弱なお父さんの我が子に対する思いが切なく綴られているこの物語をどう学ぶか,自分たちで学習計画を立てていました。
特に「最後の1時間はみんなでどんな勉強をしたい?」と担任が問うと,戦争の映像を観たいという意見と戦時中の話を体験した方から聞きたいという意見に分かれました。
これからどのような学びになるのか,楽しみです。
道徳も国語も,いずれも命をテーマにしています。
このように同じテーマについて,別々の教科で扱うことにより,テーマについて多面的,多角的に学ぶことができます。
もしかして,国語のp4cの中で,道徳で学んだ価値について言及する子が出てくるのではないかしら。
    

 るるぶ週間中です(6月3日)
6月2日から始まっている「るるぶ週間」。
「食べる」,「寝る」,「学ぶ」の語尾3つを合わせて「るるぶ」週間です。
この「週間」で,望ましい生活「習慣」付けを行います。ははは。
写真は,健康委員会の子どもたちが作った掲示物です。
このように子ども同士声掛けあって臨めるよう働きかけています。
お子さんが自分自身を律し,自ら望ましい生活を送ることができるようにするために,もちろん学校でも指導しますが,ご家庭でもお声がけいただけると,教育的効果はさらに上がります。
どうぞよろしくお願いいたします。

*なお,6月6日(月)は「ノーテレビ,ノーゲームの日」です。こちらにもご協力をお願いいたします。
 


 いきいき生活チェック(6月3日)
子どもたちが困りごとや悩み事を抱えてはいないか,日常的な観察の他,このような「いきいき生活チェック」のアンケートにより状況を把握し,児童理解につなげます。
写真は1年生が調査に回答している様子です。
ご家庭の皆様からも,お子さんの家庭や学校での生活等においてご相談ごとがあれば,お知らせください。
 


 3年 文章のこの部分は必要なの?(6月3日)
3年生は国語で説明文を教材に学習を進めています。
学習している説明文では,問題提起の文の後に,それに対する答えの文が書かれていました。
問題はその後の文章です。
指導する教員が「私ちょっと納得いかないんだけれど・・・。ねえ,答えの文の後に長々と説明の文章が書かれているよね。これって必要なの?もう,答えの文が書かれているから,今更説明は必要ないんじゃないの?」と子どもたちを揺さぶります。
子どもたちは考えた後,やっぱり必要なんだと,指導教員を説得しようと試みます。
デジタル教科書を指し示しながら,様々な意見を挙げ,力説する3年生。
すると,別の子たちの方から「う~ん,今の説明の意味がちょっとよく分からないなあ」という発言が飛び出しました。
納得できないと言っていたのは教員なのに,あなたもか(ジュリアス・シーザー風)。ははは。
さあ,困った。分かりやすい説明になるよう,デジタル教科書の前で考え考えしながら,再度説明を試みます。
デジタル教科書に映し出された文章を指さしながら,身振り手振りを交えた説明は,しっかりと聞き手の反応を見ながら,聞き手の理解を確認しながらの,大変素晴らしい説明ぶりでした。
すごいなあ。
最後には教員も含め,教室中の全員が納得!大きな丸が出されました。
このようなシーンに出会えた私はとっても幸せ。みんなありがとう。
  


 5・6年 ショートタイムp4c(6月3日)
5・6年生は,社会科で沖縄について学んできていました。いよいよこの時間が最後のまとめ。
沖縄の特産物や自然環境,文化,歴史,基地問題など様々な観点から知識を得た子どもたちに,担任は問いました。
「あなたは,沖縄に住みたいですか?〇か×か。」
短時間のp4cですので,立ったままでコミュニティ・ボールを回します。
〇派,×派の両方から様々な意見が出されました。
全員大爆笑になる楽しい意見も。
沖縄に住む方々の立場になって考えた5・6年生。
短い時間でのp4cでしたが,こういうのもいいね。
    

 3・4年 実際に民話を聞く(6月3日)
「赤泊民話語り部の会」の方をお招きして,この日の総合的な学習の時間は行われました。
絵本などを手がかりに赤泊の民話について調べている子どもたちですが,この日実際に民話を聞くことができました。
赤泊以外の地区の民話に子どもたちは興味津々。
民話に登場するの昔の道具や初めて聞く継母という言葉などの説明を受け,こちらもしっかり理解した様子。
その後,子どもたちの疑問に丁寧にお答えくださいました。
代表的な質問とご回答を紹介します。
「民話はどうして作られたのですか」→【ご回答】その地方に伝わる伝説やうわさが物語の形になったのではないでしょうか。多分に教訓的な意味も含まれていることも,伝え続けられてきている理由なのだと思います。
「赤泊には民話がいくつくらいあるのですか?」→【ご回答】40~50くらいです。物語の体を成していないいないものも含めると2,000ぐらいあるのではないでしょうか。
「なぜ語り部になろうと思われたのですか?」→【ご回答】始めたばかりの頃はそれほどでもなかったのですが,続けていくうちに民話に対する興味がだんだんと大きくなってきたのです。同じ語り部の会のお仲間は「語り部を続けるうちに自分自身の成長を感じたし,少なからず地域に貢献できていることがやりがいにもつながっている」と話していました。
キャリア教育としても重要な視点を獲得した子どもたちです。
    
 

 ツバメの巣に動きがありました(6月2日)
この記事のタイトルは「動きがありました」ですが,実際には逆で,むしろ動きがないのです。
というのは,ここ数日ツバメが頻繁に巣に出入りする姿が目撃され,人が近づくとさっと飛んで行ってしまっていたのですが,この日は私が近づいてもじっとしていて巣から飛び立とうとしません。
庁務員さんがこの変化に気付いて,私に教えてくれました。
「校長先生,もしかして産卵したか,あるいは羽化したのかもしれません(にっこり)」。
写真でツバメの頭が見えるのをご確認いただけますでしょうか。
ツバメ一家が幸せになるのを願うばかりです。
 

 3年道徳 ハインツのジレンマ(6月2日)
道徳の教材で「ハインツのジレンマ」と呼ばれているものがあります。
あらすじはこうです。
「ハインツの妻は重い病気に罹っていて,治療薬は高価でハインツにはとても手が出ません。
 何とかお金を工面しようとしますが,薬の価格には届きません。
 ハインツは薬屋に「足りない分は必ず後で支払うから,売ってほしい」と頼みますが,薬屋は首を縦に振りません。
 困ったハインツは薬屋に盗みに入ろうを思いました。」
子どもたちは,宿題でこの文章の感想をまとめてきて,この日p4cに臨みました。
「ハインツは泥棒をしてまで妻の命を助けようなんて,よほど妻のことを思っているのだと思う」「人の命がかかっているのに薬を売らないなんて,あるいは命よりお金が大切だなんて,薬屋さんはひどい」「もしも泥棒をして捕まったとしても,自分の大切な人が生きていればいい」「まずは命を大切にするべき」「薬屋さんは後で儲ければいいじゃないかと思う」など,「命は大切である」という価値観については,3年生で一致しました。
「じゃあ,ハインツは泥棒をしてもいいの?」と問うと,「う~ん」と子どもたちはみんな頭を抱えました。まさにジレンマ。
「やっぱり,理由がどうであっても,泥棒はダメだと思う」「泥棒したら捕まって,妻には会えなくなるし,薬も手に入らなくなっちゃうかも」「薬が手に入って妻は助かるかもしれないけれど,夫が泥棒したと聞くときっと悲しむと思う」「助けたいのは分かるけれど,そして命は大切だけれど,やっぱり泥棒しちゃダメだと思う」などの泥棒しちゃダメという意見も出されます。
p4cの途中で,授業終了時刻を迎えました。「p4cを経て,自分の考えはどうなったか」子どもたちは家で自分の考えを書いてくることになりました。
翌日の朝,4年生がどんな考えに至ったのか,読むのが楽しみです。
  


 3・4年理科「なぜ袋に空気が入ると浮かぶのか」  
先日の理科の時間に,ビニル袋に空気を入れて,感触を楽しんだり,投げ上げてみたりと様々試してみた子どもたち。
そこから数多くの問いが出されました。
それらの問いの中から,p4cで話をしたいと子どもたちが選んだのは,「なぜビニル袋に空気を入れて投げ上げると,ふわふわ浮かぶ(落ちるのがゆっくりになる)のか?」です。
自分の思いを話したい子が多数。手がどんどん挙がります。
「ふわふわするのは,空気が入っている袋の重さが関係するのじゃないかな」「入っている空気の量と関係があるんだと思う」「袋そのものより,中に入っている空気の方が軽いでしょう。空気が袋を浮かせているんだよ,きっと」「ビニル袋と同じように,ボールにも空気が入っている。ボールはいっぱい跳ぶ。袋よりボールの方が浮くの?」などなど。
子どもたちが一生懸命考えた仮説が次々に発表されていきました。
この後,カリキュラムどおり学習は進められますが,そのための意欲付けになりました。
教科書で勉強したら,問いは解決できるかな?
空気についてたくさん考えた3・4年生です。
   

 5・6年 クライナのために自分(たち)は何が出来るか(6月1日)
先日のp4cでウクライナ情勢について考えた5・6年生。
この日は,具体的に何ができるか考えました。
まず,NHKのホームページで「ウクライナのためにできること」を担任の解説とともに視て,国が支援していることと個人が支援できる方法を確認しました。
その後,p4c開始です。
「自分たちが一番望んでいることは何か」,あるいは「この『戦争』がどうなってほしいのか」,改めて自分の考えを見つめ,一人一人が立って順番に思いを話します 。
「戦争が早く終わってほしい」「どちらかが負けを認めないとこの『戦争』は終わらないんじゃないかな」「勝ち負けよりもまずはすぐにでも止めるべき」「これ以上死者が増えないでほしい」「ウクライナの困っている人を助けたい」「攻撃を中止して,兵器を使わないで,両国のリーダー同士が話し合えばいい」「戦争を終わらせたい」「平和な状態に戻ってほしい」・・・。
子どもたちの様々な思いがどんどん表出されていきます。
ウクライナ問題に関するp4cは今後もまだまだ続きます。このp4cを起点にして,新たな学習も始まる予感もします。
   


 4年 算数 0を含む3桁のわり算の筆算
4年教室を覗くと,2人のお子さんが黒板の前で自分の考えを書いています。
2人で相談しながら,考えながら,自分の考えをまとめているようです。書きながら考える,説明しながら考える姿です。
聞いている子どもたちも,黒板をじっと見つめじっくり考えながら聞いている子,友だちとああだこうだ言いながら聞いている子と様々です。
それを見ている担任は「すごい,みんな!すばらしい」とばんばん褒めています。
3桁の中に「0」を含んでいる数の筆算のやり方が,この時間の学習内容。
特に話合いの論点は,筆算の途中で書かれる「0」の省略の仕方に絞られていきました。
友だちが話している内容に納得がいかない子がいれば,その子の思いを担任が受け止め,納得がいかないポイント聞き出し,それを他の子どもたちに広げます。
それが全ての子どもたちの理解を確かにしています。
「先生,ぼく確かめ算してもいいですか?」と説明されたやり方が果たして正しいのかどうか,確認する子も登場しました。
たくさんの考えが出され,適切な省略の仕方に行き着いたこの時間の授業。
難しい顔しながら考え,新たな知識を獲得した4年生です。